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淀の追憶

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今年の中央競馬の重賞は、京都の長距離GⅠを勝った経験を持つ4騎手が、金杯から勝ち続けていった。

中山の2戦はスロー。
一癖あるコースで、予測も難解な展開もまま発生するのが中山。
が、少し人気になり過ぎかなと思われたヤマカツエース、ビービーバーレルらが、後続をしっかりと突き放す強い勝ち方で、甘いマスクの中堅騎手の笑顔がレース終了10分後、テレビ画面に映し出されるのだった。

一方、京都の2戦はともにマイル戦。
金杯の方は波乱も多いが、今やクラシックのステップに重要な役目を果たすことが増えたシンザン記念の方は、連対即注目馬という現状で、注目馬も多かった。
が、人気はともかく、前走阪神のマイルで見せ場もない負け方で、当然その分支持を得られなかった2頭が、今までにない力強さを見せ、穴をあけた。

各々道中流れに乗れた、作れた者が力を出したという結果。
元より脚質自在のヤマカツエースを、北海道の2戦で得た手応えそのままに、勲章を一つ多く加えて、また池添騎手が駆ったという事実が、大きな勝因だった気もしないではない。
ビービーバーレルは、逃げでならした中舘調教師が管理する馬。
逃げを解禁する魔法の言葉を石橋騎手にかけたとされる。

2012年、春の天皇賞で明暗分かれた両者のイメージに則した騎乗ぶり。
また、同じような結果を大きなレースで目撃する可能性はある。

京都マイルの2戦に関しては、川田、浜中両トップジョッキーが勝利。
ただ、穴をあけるイメージ通りだった面もある。

浜中騎手のシンザン記念王ぶりはよく知られるが、エーシントップ、ミッキーアイルという逃げて人気に応えた内容より、レッドデイヴィスや今年のロジクライといった、謎多き馬の底力を少し流れが厳しいときに全面に引き出してあげる方が、彼の本質を示しているように感じる。
みやこSのロワジャルダンなんかがその好例。
川田騎手も、昨年のGⅠ2勝の内容から、先行して粘り込む形が多い。

若いうちに菊花賞を勝てたことは誇れる。あとは、大勝負のかかった場面での強かさが欲しい。
愛知杯勝ちの田辺騎手もそう。
目の前の壁は、勝ちパターンを増やして突破するのみだ。


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