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4度続けて来た男

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04年 ①ダイワエルシエーロ
05年 ①シーザリオ
06年 ②フサイチパンドラ
07年 ①ローブデコルテ

オークス男を自認したのは、確か、ゴール前ベッラレイアを差し切った07年だったと思う。
その前の年は敗れ、2年前は馬の力で勝たせてもらったレース。

安藤勝己、武豊に、どうしても手放せないパートナーがいた07年は、06年と似たようなスイッチの流れがあった。
前年は、勝ったカワカミプリンセスがとても強い馬だったので、テン乗りだったこと込みで、自信を深めたのだろう。
故に、翌年のオークス男宣言なのである。

「向かい風に立ち向かい、追い風にはすっと乗る」
約10年が経った。
押しも押されもせぬ名手になった福永が、かつての自分と同じであるなら問題だ。
ただ、04-05のオークス物語に感動をもらったというようなドラマ性が、今の彼にはない。

クイーンCを末脚全開で制したダイワエルシエーロは、その前にスイープトウショウに敗れたことで、脚質転換に迫られていた。
桜花賞は、当時まだ、窮屈な競馬を強いられる旧コースで行われていた。
桜花賞レコードの出た先行馬有利のバランスラップの展開で、母ロンドンブリッジが最後は逃げることで結果を出したのとは対照的に、大外枠発走で半端に差す形を会得してしまった人馬は、力を出し切れず7着に敗退する。

行くべきかどうか。
スローが見えていた。遅くなった。
行ってしまえ…。自分がハナを奪ったところで、速くなるわけでもない。鮮やかであった。

翌年、絶好調だった彼は、ほぼ、シーザリオに乗った時点で確信していたオークス戴冠の前に、3つのマイルのタイトルを獲得していた。
今は、菊花賞も勝っているし、そういう印象は全くないが、短距離が合うイメージは現在も少し残る。

妙に相手の出をうかがって、ほとんどチョンボというような後方からの追走で、直線も追い出しは遅れ…。
アメリカンオークスが完璧だったから、何も言われないが、この経験は、無難すぎる男の今の実像を、暗に予期させる大きな出来事となった。

あの頃のユーイチはどこに行った?
大胆さを欠くと、勝負師の魅力も乏しくなる。
怖い騎手であってほしい。



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