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嫌いな世界を好む勇気を

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今年も言っておく。
中堅若手の騎手には、武者修行をお勧めしたい。
ヨーロッパを中心としたグラスレースにおけるボーダーのようなものは、現在はない。
しかし、アメリカ型というか、日本的サンド馬場と本格的なダートの差異を、的確に、かつ感覚的な面でも理解している日本の騎手は少ないように思う。

最近は、ヨーロッパのような前半が実にかったるいスローペースが多い。
逃げを得意とするタイプの騎手も、一時期より減ったし、みんなが本質スピード型であるから、下手に前には行けないのも現実には問題点として挙げられるだろう。

逃げるという意味ではなく、ペースの感覚がおかしいから、下手に下げることを選ばざるを得ないケースがあまりにも多すぎる。
敢えて言わせてもらうが、地方出身騎手以外で30代前後の乗れている騎手の代表である浜中、川田、福永など一流の騎手は、昔はもっと積極的だったのになあ、という感じで敗れるシーンが当たり前のようになっている。

そして何故だが、不利を受けたり、変に迷惑をかけてしまう競馬も目立って多い。
トップクラスであるから見方が厳しくなるのは仕方ないところもあるが、下手になったというより、上手になろうとしたのに、ペース判断とその対応能力があまり成長していないように思える。

武、横山ら、ハイペースを何とも思わず、正しいペースであると判断できる騎手は別次元であるという括りをしていいわけだが、彼らが20代の時の感じてきたものというのは、自分が引きすぎると相手の思惑通りになってしまうという経験なのである。
酷い負け方もあれば、鮮やかな競馬も経験した。
今は、ライバルがあまりペースに対して敏感ではないダートの競馬のイメージが身体に染み込んだ地方出身騎手とスローで抑えるのが基本の欧州出身騎手が殆んどの大レースの勝ち星を得ている。
その歪みは、極端な上がりの時計の速さに現れている。

面白くなくしているのが自分たちだという自覚があれば、言ったらなんだが、ペース判断などよくわかっていない外様連中にそれだけでも上回ることができるだけで、その見られ方は一変するのだが。
後藤さん、その辺どう思われますか?


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