ショウナンパンドラ 繁殖

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母になるとき

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秋の電撃引退決定から、もう繁殖活動の最盛期になろうというのに、ショウナンパンドラの新情報がないのは、まだ脚元が思わしくないせいだろうか。

サッカーボーイ・ステイゴールドがいるロイヤルサッシュ系で、母父はフレンチデピュティ。
大種牡馬群の主流中の主流であるゴールデンサッシュの直系なので、多様性という観点で特に、死角になりがちな時計勝負への対応力を、秋華賞のレコード勝ちで払拭している彼女に不安材料は見当たらない。

唯一、少しでもダート寄りの傾向を示す種牡馬との交配では、高確率でダート型になる可能性があり、2000M未満での実績に乏しいという点が、牝馬にしては珍しいことで、案外、相手を選ぶところはあるのかもしれない。
ならば、ダートの一流馬を作って、今度は万能の後継馬として成功してもらおうではないか。
隔世遺伝の傾向は、一流血統独特のリズムでもある。

昨春桜舞台を沸かせた三人娘も、揃ってこの春から母になる。
ダイワメジャーの傑作・メジャーエンブレムは、母がテイエムオペラオーと似た配合のネアルコ偏重配合で、英愛的良血の定義に適ったダンチヒとサドラーズウェルズを両方持つ、近年のトレンド。
ヴィクトワールピサの最初の大物となったジュエラーは、姉同様、重厚な欧州血統のボトムを支えるアウトサイダー系の複合体たる母と日本の中距離路線で活躍した父とのアウトブリード。
シングスピールを母父に持つシンハライトは、ディープのキレと母父の持続力を兼ね備えた、実にバランスのいい馬だった。

日本にはノーザンダンサー系の大物種牡馬はほとんどいないので、ヘイルトゥリーズン系かミスプロ系かという幅の狭い選択肢になるが、消耗があまり大きくない段階での引退は、往々にして、繁殖牝馬としての成功に繋がるとされる。
ベガやアグネスフローラの成功要因は、春以降の不振、故障の副産物があったからであろう。
どうせなら、シーキングパールやヘヴンリーロマンスのように、アメリカに行くのもいい。
燃え尽きていないのであれば、余生だけ日本で過ごすというのも選択肢にある。
アメリカの方が、配合相手は豊富だ。



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