2017年クラシック展望

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薄味のトライアル組<クラシック展望④>

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単勝10倍以上の馬が2、3歳GⅠで大いに活躍するというのも、実は意外と珍しいところがある。
牡牝とも第一冠が荒れるというのは、10年に一度クラスの事件だし、朝日杯-皐月賞が両方とも波乱というのも、あまり見かけないケース。
牝馬路線は最近、レースの質が上がっている影響で、連続勝利が難しいことが波乱の要因になっているだけで、これは旧阪神マイルの走りにくさが生む波乱と根本こそ違えど、攻略の難しさでは、意外なほど平行移動している部分もある。

時計が遅かった朝日杯に、異常な速さで決着した皐月賞。
その両レースの勝ち馬を送り込んだディープインパクトは、青葉賞でアドミラブルという素晴らしい血統の才能を開花させた。
これがレコードタイムを叩き出しての勝利であったから、きっと、祖父のシンボリクリスエスやゼンノロブロイ、ペルーサのように、チーム藤沢の数少ないクラシック候補のエース級と似たような評価を受けるはずだ。

当の藤沢軍団は、質・量とも充実の世代でありながら、桜花賞を獲り損ねているから、得意の東京戦でかなり万全を期した勝負の仕上げを施してくるだろう。

その意味では、モズカッチャンとヤマカツグレースで決まったフローラSは、騎手の腕ばかりがクローズアップされる結果で、桜花賞で池添騎手が称賛されたのとは違って、ちょっと味わいも乏しい薄味のトライアルに終始してしまった。
同じことができたからといって、即勝負になるという本流路線のレベルにはないだろうし、まさかの大混戦にでもならない限り、上位争いは厳しいだろう。

スイートピーSやプリンシパルSは、例年通り他流試合の雰囲気であったから、これも期待薄。
最後の最後にスペシャルワンを生み出す可能性を秘める京都新聞杯は、プラチナムバレットが抜けて強かった印象も、残念ながら故障で回避。
まあ、強烈な武器で勝負するわけじゃないから、プリンシパル勝ちのダイワキャグニーとも互角だったか。
彼は弥生賞で自滅したとはいえ、皐月賞に出られなかった。
今から皐月賞をやれるのなら…。両者とも、そんな勝ち方に映った。


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