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華と鼻

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10 アパパネ=サンテミリオン
稍重 2:29.9

09 ブエナビスタ-レッドディザイア
2:26.1

07 ローブデコルテ-ベッラレイア
2:25.3

99 ウメノファイバー-トゥザヴィクトリー
2:26.9

91 イソノルーブル-シスタートウショウ
2:27.8

この前が5頭一団でゴール前の大接戦を演じた83年、伝説のダイナカールのオークスだ。
平成に入ってから、やたらと鼻差の決着が多いオークスは、そのほとんどがハイレベル決着となり、名勝負の数え歌を紡いできた。

鼻どころか、その先をピタリと合わせてゴールした雨中決戦の同着オークスは、その昔の帝王賞でも同着優勝を経験していた蛯名&横山典両ベテランが、まさかのデジャヴで再び仲良く優勝セレモニーに参加するという、有り得ないシーンが展開されていた。
以後の馬の活躍は、びっくりするほど差がついてしまったが、名手二人はこの後、数々の名勝負を演出していった。

蛯名騎手と言えば、直線勝負でトゥザヴィクトリーをねじ伏せたウメノファイバーもそう。
オークス男だと胸を張って言い切った、ローブデコルテの福永騎手もいる。
牝馬タイトルで2、3着の多い四位騎手は、念願の桜花賞制覇から怒涛の勢いで勝ちまくった安藤騎手相手に、曰く、うまく行き過ぎたレッドディザイアで苦杯を舐めている。

それを管理した松永調教師は、桜のお返しを勝ち馬を鼻差封じたオークスで果たすのだった。
ナリタトップロード&ベッラレイアの悲運の1番人気2着コネクションには、ベガ、スティルインラブといった勝者の血筋に敵わないという、あまりにも残酷なブラッドストーリーの因縁をレース史に刻み込んだ。

大レースだけに、その年ごとに必ずドラマが誕生するわけだが、人気のあった方がその後も活躍するというのが、いつの時代にも共通する大きな流れとなっている。
5歳秋にようやくGⅠを勝てたトゥザヴィクトリーを除き、この厳しい戦いを人気を背負って勝ち切ったブエナビスタだけが、コンスタントにGⅠを勝てたように、エアグルーヴやメジロドーベル、ジェンティルドンナのような勝ち方をしないと、やはり消耗してしまうのも、華のあるレースならではの傾向と言えよう。


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