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魔物よ

読了までの目安時間:約 2分

 

サイレンススズカ、ルドルフ・テイオー親仔、古くはトウショウボーイとグリーングラスらが、府中の魔物に囚われ、名誉を浴すことなく散った。目標が先にあったせいなのか。
TG対決は、来たるTTG揃い踏みの有馬記念の1か月前。最強の父仔には、JC制覇の大目標があった。

サイレンススズカの場合、あの勢いなら絶対負けるとは思えなかったのだが、行く末の夢想が落とし穴になったのか、脚を壊し、悲しい記憶を刻み、天へ召された。
俺のことを忘れていないか。
魔の2角と呼ばれた外枠不利のコースで、1枠を引きながら完走できなかったスズカの無念は、本当に成仏したのか。
1番人気が飛ぶたび、つい…。

90年代前半、ステイヤーが1番人気になってよく消えていた頃、昔の3200Mだったらなんて思ったり、またエアグルーヴ、ヘヴンリーロマンス、トーセンジョーダンと、札幌記念の勝ち馬がレース間隔への考慮という意味でも、秋3連戦の戦い方が見えてきたと思いきや、そのあとは着順が落ちていくだけと、盾獲りの課題は残り続ける。

ウオッカが変えた、1分58秒の壁・破壊。
それ以降、前レコードホルダーの娘・ブエナビスタが台風通過後の稍重馬場を颯爽に駆け抜けた時以外、見事後戻りすることはなく。
時計一つ変わるだけで世界が近づいた気がしたが、それは早計だった。
シンボリクリスエスが宝塚敗退後、1年越しの府中・天皇賞で連覇達成を果たして、前記のブエナとメイショウサムソンも全く同じ流れで、タマモクロスが遺した王道を進むも、彼もここを勝った後連勝がストップしたように、皆それに続いている。
競馬の進化を、魔物は喜んでいる。

 

コラム

新馬(2014) <10/25・26>

読了までの目安時間:約 2分

 

◎土曜は牝馬限定戦から。
東京芝1600は、10番人気マラケシュ逃げ切り。
京都芝1400(内)では、ダイワメジャー産駒のダイワプロパーが中団から鋭く伸びて快勝。

京都は同じく内回りコースで1600戦も行われ、これまた似たようなゴール前切れ味鋭く前を捉えたフミノムーンが快勝した。父のアドマイヤムーン含め、3代続けてミスプロ系をかけられた偏った配合も、芝だと柔らかく乗る幸騎手に合っていそうなキレ馬のようだ。面白い存在。

荒れ気味の東京をピシッと締めたのが、1800戦快勝のサトノクラウン。堀厩舎と萩原厩舎の人気先行型対決にはならなかった点もよかった。勝ち馬は日本では珍しいマルジュの直仔という点、2着アンタラジーは2000以上で先行した時がそれぞれ楽しみだ。

◎日曜日は荒れ気味の決着。
東京は芝とダートのマイル戦が行われ、共に逃げ切りが決まった。
ダートは、キョウエイアシュラの全弟インドラが低評価を覆して、7馬身差圧勝。芝はそこで1番人気に応えられなかった戸崎騎手のヴァリアントアローが、ハナ差でも勝負強さを感じさせる内容で、上々の滑り出しとなった。ショウナンカンプ産駒。

京都のダートは、好位勢がそのままゴール前抜け出し、2番人気のゴールドアリュールの仔・ティアップブロンドが勝った。
2000の方は、ピッチが上がって好時計決着。人気勢が苦しむ中、早めに動いた人気薄タイセイアプローズが、ハーツクライ×エリシオらしい持続力のある末脚を見せ快勝。人気と実力が相反する、混戦の新馬らしい展開。
福島では、芝の1200戦を人気のゴールドペガサスが制した。

 

レース回顧

キャロット→ショウナン

読了までの目安時間:約 2分

 

潮目が変わったという感じか。今春のGⅠはサンデー直系の孫が全勝。
桜花賞はディープ産駒の4連覇。東京の後半こそハーツクライが爆発していたが、あと2つのマイルGⅠは逃げ切りでディープの勝ち。
社台ファームやコパさんの馬が複数勲章を獲得するも、やはりノーザンファームの天下だった。

TVでおなじみの手嶋龍一氏が代表を務めるのが、春の主役候補を数多くターフに送り込んだキャロットファーム。
手嶋氏とノーザンファーム代表の吉田勝己氏とは旧知の仲だという。なるほど。
ただ、ハープスターが桜花賞を勝っただけで、その他は正直不発。札幌記念まで勝ったハープスターとて、大事な2400戦では人気を裏切った。

その辺りが影響したか、秋の最初にアドマイヤコジーンが単穴をドカン。この流れは秋華賞にも引き継がれ、同じ一族のショウナンパンドラが圧倒的な時計でオークス馬を封じた。社台ファーム系の逆襲。
ショウナンの国本さんは、照哉さんの社台ファームの生産馬の方を贔屓にしている。
70年代初頭、当時白老にあった社台ファームに導入されたその血は、時を経て、ロイヤルサッシュ系を形成し、今や世界戦略に必須の主要血脈となった。ステイゴールドが今の代表。

イスラボニータがクラシックを牽引し、牧場の調子の良さを示した一方で、サンデーレーシング所有のジェンティルドンナやフェノーメノが、二番が利く底力を世に知らしめた。
でも、そんな社台の圧倒的な流れに反し、ダービーを制し、凱旋門賞でも穴人気をしたのは日高の馬だった。秋には菊や有馬もある。
流れというのは、それが不規則なほど競馬は面白くなる。

 

コラム

2014年 3歳牝馬路線 検証

読了までの目安時間:約 2分

 

まだ大きな目標は残っているが、強い牝馬ほど更なる大目標に早くから挑む傾向にある。今年もそう。
秋華賞を見て、もうおしまいだと感じた。

桜花賞は、断然人気馬に対して、無駄な抵抗を試みるかどうかの一点に絞られた。
阪神JFは有力馬であればある程レース間隔が長いという異様な状況だったのに、人気馬が妥当に走ったが、今回は断然人気に推されたハープスターがチューリップ賞を叩いて、お膳立ての整った中での一冠目。
強引な競馬に終始するも、スケール感は段違いだった。

これならオークスだって勝てる。支持は桜花賞と同等レベル。
一方、2歳女王は消極的ダービー参戦で功を狙うも…。しかし、主役交代はあまりにも劇的だった。
松田博資厩舎とは深い絆に結ばれ、レッドリヴェールにも乗っていた岩田騎手が、ヌーヴォレコルトとともに正攻法での抜け出しから、ハープスターの猛追を凌いだのだ。
2年前の忘れ物を取り返すこの直前、その時と同じ騎乗停止の理由で因縁の2回東京を過ごしていた。
鞍上はこれによりクラシック完全制覇を達成。大きな責務を課される立場となった。

そんな岩田&ヌ―ヴォが、今度は追われる立場となった秋華賞。人気に応える策は、二冠制覇には繋がらず…。
これを制した若き高野友和師は、岩田騎手よりも年下。
30年近く関西の競馬を裏から支えてロイヤルサッシュ系出身のショウナンパンドラにとって、最も懸念された一族の勝負弱さをレコード勝ちという形で締めてみせた。
3着の超新星・タガノエトワールとともに、この3者による激闘は良くも悪くも激しいものだった。
大勝負の経験が、必ず武器となると信じて。

 

コラム

謙虚に大胆に

読了までの目安時間:約 2分

 

まず、10月の3日間開催はリスクが大きいことを記しておきたい。昨年9月のこともある。
冬の大雪の際は、ほとんど有事下だったにもかかわず、経験に即して積極的な変更策をとれた。でも、今の時期は替えの利かないレースが多い。
台風は毎年来る。夏にも危ない週があった。

ファンに身銭を切らせるのだから、そろそろ夏の薄暮競馬を復活させた方が、複式馬券の控除率変更などより、よっぽど能率的に実入りを増やすことができるような気もする。
買いたいと思う気持ちにさせなければ、その施策に意味はない。

がっくりの大一番から1週間。
奇しくも今週、フランスのGⅠに縁のある2人の名手が、味のある騎乗を見せた。
人気との兼ね合いで、大胆に乗れた気楽さもあったが、この世界は、結果が全てなのである。
あの日、もしも反省するべきことがあったならば、驕りとも言うべき根拠のない自信に加え、もうやることはないという開き直りからレース攻略で消極的選択をせざるを得なかった人馬の引き出しの少なさも問題だった。

世界基準とは。
もしも、あの凱旋門賞でやれることを事前に準備できたなら、結果は違っていただろうが、結局、あの大きな壁に真っ向正攻法で戦えたのは、既に海外で勝っていたジャスタウェイだけだった気もする。能力の判断基準を世界標準に合わせた形で、この結果ということは…。
特殊なのは、凱旋門賞であり、日本馬の性質だ。それを深く理解出来たならば、普通に勝てるレースにもなるし、世界にもっと価値のあるレースを知ることにも繋がる。
ここ一年でゲットした香港スプリントとドバイDF両タイトルが、大きなヒントだと思う。

 

コラム

2014年 2歳馬選定 9月

読了までの目安時間:約 2分

 

9月名物のオープン特別では、今後に期待の持てそうな逸材が各々2勝目をあげた。

野路菊S
ダノンメジャーが期待に応えた。後方から強引に差し切った格好だが、坂も当日輸送も同時クリアしたのは好材料。
課題は、末脚の限界の見極めだろう。Dメジャー産駒。

ききょうS
新潟では強烈な末脚が炸裂したり、不発だったり。
でも、3戦で2勝をあげたナヴィオンの才能は秀逸。同じような道を辿ったジャスタウェイもそうだったが、人気に推された時に結果を出せると、後々大きな仕事を出来る才能へと成長を遂げるのがハーツクライだ。

芙蓉S
掲示板に載った5頭全てが32秒台。
その驚異的な瞬発力勝負を32.0秒の脚で制したのがジャスドゥイング。地味ではあるが、この馬の武器は確認できた。新馬で札幌2歳S優勝のブライトエンブレムに負けた馬でもある。
3戦以内で2勝馬になったこの4頭が、当面の基準馬となる。

新馬・未勝利組は、阪神開催から大物候補が出現した。
9/13 チャリシー       新潟<未>
9/14 サトノフラム      阪神<新>
9/27 ステラスターライト   新潟<新>
10/4 スティーグリッツ    阪神<新>

チャリシーはハービンジャー×ブリガドーンということで期待値大。
スティーグリッツが、最新ランキングでブライトエンブレムと同格と見る。

ダート圧勝のクロスクリーガーもいる。昨年のこともあるし、マークは必要か。
また、ネオルミエールと3戦目の未勝利戦を勝ち上がったニシノクラッチは、週末のいちょうSに登録しているので要注目だ。
特に、後者は叩いたあとのマイルで速い上がりを使って勝ったから、一族のイメージを変える存在ともなり得る。

 

コラム

新馬(2014) <10/4・5>

読了までの目安時間:約 2分

 

土曜日は中距離戦が中心だったので面白かった。

期待馬スティーグリッツが初陣を飾った阪神芝1800戦。来年の種付けシーズンでは2階級昇進くらいしそうなハービンジャーを父に持つ。
母はサンタフェソレイユで、こちらも今年勝ち上がり率の高いシンコウラブリイの一族。トレンド同士の配合馬だ。
2着に突っ込んだラウレアブルームもカタマチボタンなどの下。父ハーツクライと同じようにモタモタしながらも、新馬戦から才能の片鱗は感じさせるものはあった。
ただ、勝ち馬が強すぎた。

新潟2000(内)の方は、タイキフォーチュン等を出した名牝系の出身ナンヨーテンプルが、稍重馬場をもろともせず、スムーズに内をついて後続の追撃を封じた。いかにもロブロイ×ハイチャパラル向きの競馬。一方、人気を裏切ったハーツクライのグランシャリオは、仕切り直しが必要か。

日曜日は新潟で2鞍。
ダ1200M(稍)は混戦ムードの中、ノーブルヴィーナスが番手から抜け出す強い競馬でデビューウイン。エーシンビートロンの下ではあるが、ケイムホーム産駒なのでもう少し完成期は早いだろう。
芝1600も強い馬が出現。ダイワメジャー×アグネスラズベリのレッドオルバースが、速い上がりの勝負を制した。ノーザンテーストとサクラユタカオーの存在を容易に窺い知れるグッドルッキングホース。
三浦騎手との未来予想図を描かずにはいられない。

阪神芝1400Mは、人気のキンシャサノキセキ産駒・ユキノカトレアに四位騎手が跨り、正攻法できっちりと勝ち上がった。祖母は早熟のスプリンターだったが、この牝馬は息の長い活躍が期待される。

 

レース回顧