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2016年 古馬牝馬 路線総括

読了までの目安時間:約 3分

 

ルージュバックの今季初戦は、中山牝馬Sで2着。
その前は波乱ムード漂う乱戦と極悪馬場ながら、バウンスシャッセとクイーンズリングという実績で他を上回る組が自慢の末脚を繰り出し、何とか、秋から続く不穏な空気を変えてくれた。

が、以降はシュンドルボンやマコトブリジャールの重賞2勝など、穴っぽい馬の台頭で路線がやや混乱。
ヴィクトリアマイルの最重要前哨戦である阪神牝馬Sは、マイル適性と出来の差が勝負を分けたが、スマートレイアーとミッキークイーンの組み合わせで、燻ぶり続ける恐怖感は一旦はなくなった。

時計が速い状況が続いていた4週目の東京・ヴィクトリアマイル。
ショウナンパンドラも加わり、かなりの激戦が見込まれていたのだが、終わってみれば、全体の波乱ムードと実績・適性のファクターとがマッチした、それでも意外なほどの決着を迎えるのであった。
年々走破時計を縮めていった名牝・ストレイトガールの圧勝。
東京マイルが得意だと、違うところにもツボがあって…、あまりに特異な才能を持つ彼女は、このレースを以ってターフを去った。
本質を見せぬまま、母になってしまったのである。

マリアライトの牡馬斬りと、3歳牝馬の主役降板劇の連発、クイーンズリング重賞2勝目などを経て、エリザベス女王杯は行われたが、肝心のGⅠ馬は、休み明けと不本意な前哨戦の内容で、今度もまた不穏な空気。
1年前、波乱の主役を務めたシングウィズジョイが突如目覚め、ルメール騎手の手綱捌きも光ったのだが、もがくGⅠ馬を尻目に直線鋭く反応したのが、一時はマイラーになったと思われていたクイーンズリングだった。

ルージュバックもいないし、3歳春までの主演女優はもう敵ではない。
ミッキークイーンの底力に屈した秋華賞から、出遅れ巻き返しの馬群を捌いての抜け出しで、ついにGⅠを勝ち切った。
前年と主戦力が代わり映えしない状況で、クイーンズリングだけは、非根幹距離での安定感を身に着けたことが、結果に大きな影響を与えたのかもしれない。
これで1400、1400、1800、2200の牝馬非根幹距離重賞マイスターを拝命することになった。
混戦は続く。

 

コラム

新馬2016<12/3・4>

読了までの目安時間:約 3分

 

GⅠ競走はまだ多く残っているが、事実上、冬季競馬が今週から始まり、ダート戦が多くを占める番組がメインとなった。

東西で行われたダートの新馬戦では、パワフルな血統の良血馬が勝ち上がった。
中山1200(重)からは、2番人気のタイキシャトル産駒・スマートシャヒーンがムーア騎手のアクションに応え、白毛と見紛うほどキレイな芦毛込みでその力をアピールした。
阪神1800は、人気のペルランヴェールがゴール前では違う手応えで伸びきった。
ゴールドドリームの半弟でスマートファルコンの産駒。スペシャルのクロスも心強い。

芝は個性派の出番。
中山1200快勝のモザイクは、一族に地方馬も多いがタニノギムレットの仔なので、芝向きということか。平坦向きのアメリカ血統だから、関東ローカルは庭になるかもしれない。
阪神2000Mは人気のダノンロマンが勝つには勝ったのだが、人気を分けた片棒が競走中止、母父ストームキャットのガサツさ丸出しで走ったのは直線だけでは、評価しづらい。
リアルスティールと同血でも、性格はかなり違うようだ。

引き続き好天の日曜日は、関西圏で芝の短距離戦が3つ。
ざっと振り返る。
阪神 1600
サロニカ(牝)1人 好位抜け出し ディープのキレというより、ドイツ牝系の底力が末脚に出ていた印象。
阪神 1400(牝)
エンゲルヘン 4人 逃げ切り マツリダゴッホ牝駒で、三津谷騎手の3kgもらいも効いた。
中京 1400
ズアー 2人 逃げ切り こちらはムーアなので、違う意味でのアドヴァンテージだろうが、ダンチヒ系のザファクター産駒で行ったもの勝ち。

ズアーと似たような配合のユウジは、中山のダート1800(稍)に登場するも、坂の辺りで失速。
プリサイスエンド産駒のサーストンウィナーが楽に抜け出したから、適性の問題か。
中山では芝の2000M戦が行われ、大型牝馬のビートマッチが逃げ切り、シュミノー騎手が2勝目を上げた。
まだ中山を知らない騎手に逃げさせれば、当然の超スロー。メンバー中唯一、力を見せられたように映った。
ルーラーシップ産駒で、パロクサイドの同族配合馬。馬体を見れば誰でもわかる晩成型だから、じっくり育てたい。

 

レース回顧

チャンピオンズC(2016)検証

読了までの目安時間:約 5分

 

大野騎手は、速くなることを意識しての下げではなく、馬のリズムを第一に考えた騎乗をしたように見えた。
どんなに速くても、この時期の中京の良馬場では時計は一定以上掛かる。
全ての面で、サウンドトゥルーの輝く競馬になった。

正直言って、3角手前のアウォーディーの手応えはかなり怪しかった。
弟は多分に怪しいところのある馬だが、初の兄弟共演で変な気負いでもあったのか。
無敗の王者候補であったから、再三にわたり、JBCクラシックの映像が各番組で流されていたのだが、周りにいたのがホッコータルマエであり、この日も自分らしさを見せられなかったコパノリッキーなどという、歴史的砂巧者を競り落としての快勝だったから、とてつもない才能であることは今更回顧するまでもないのだが、ゴール前の仕草、実はその前のコーナーワークなど、回りの違いの影響もあるのかもしれないが、やはり芝で見せたエンジンの掛かりの悪さが、GⅠ級のメンバーの集うレースでは少々死角としてあったのかもしれない。

加えて、アウォーディーはホッコータルマエを交わしにかかってから、相手が渋とい、それも得意な条件であること以外にも、やや内にモタれて武騎手が追いにくそうにしていた。
休み明けからGⅠ馬とみっちり叩き合って、その次も2着馬の庭での競馬。
そして、芝では得意だったが、まだダートでは未知数のところがあった今回の中京。

昨年、全く異次元のところからゴール前追い込んできたサウンドトゥルーは、昨年もここを使う前に一度だけながら、オープンのジュライSを使われていた。
もちろん勝ったわけだが、それをゴーサインに本格化を遂げ、どんな相手がいるどの場所でも自分の型を崩さず走ってきた馬だからこそ、1年ぶりの中央戦はやりやすい条件が整っていたのだろう。

アウォーディーは、直線に入るまでには立て直されて、外から前を捉えられる状況にあった。
しかし、前がやり合ったせいで外を回らされてしまった、加えて、自分もモタモタしてしまったからスムーズには最後のコーナーを回してこられず…。
先行馬が多いと、ダートのチャンピオン戦は速くなるケースが多いが、コパノリッキーが気性を考慮したルメール騎手の騎乗もあって、昨年並みのハイペースになった。

元来の時計勝負に未知なる部分のあったアウォーディーは、道中というか、ここまでの過程で少し消耗したところで、こういう知らない世界の競馬に突然挑戦しないといけない状況になったことが、最大の敗因となってしまった。

昨年の経験は大きかった。もし同じ流れになるなら、ノンコノユメの通ったコースようなコースから、最後には自慢の末脚を外に持ち出してから前回にしたいという作戦は事前に考えていたかもしれないが、調子が良くも悪くもずっとキープされているサウンドトゥルーは、自分の持ち味を活かしてこそだから、まずは道中で消耗しないようにしたいと思ったのだろう。カフジテイクとちんたら走っているようにさえ映った。

しかし、大野騎手は素晴らしかった。
昨年のノンコは、勝負のイン強襲だったが、今回はコーナーワークもロスのないようにインから上がっていき、絶対に直線は馬群がバラけるという確信の下、坂の辺りまでイン待機で、外に出せると判断した瞬間、10馬身以内とはいえ大分粘り込みを目指す組とは差があったが、昨年と同じような決め手を繰り出し、ものの見事に前を捉えてしまった。

我ながら、筋の通った予想を組み立てられたのだが、一番信じられた理由が、大野騎手がこの日も騎乗したことである。
久々の良馬場で<何故か雨馬場で差し損ねの多い馬>、全く言い訳の利かない条件でこそというのが、昨年のチャンピオンCから東京大賞典への栄光の師走GⅠロードで見せた「生きる道」だったのだとすれば、ある意味、この一戦が勝負懸かっていたレースという見立てもできなくはない。
いつも通りに走ってくれれば。

それに引き換え、馬体だけなら古馬とも伍して戦える状態に見えたゴールドドリームは、急にデムーロ騎手の悪い癖が出てきたのか、スタート出遅れでリズムが作れず、早めの盛り返し中団待機策で終いズブズブ。
大野騎手がじっとしていた時に、これから速くなろうという時に脚を使わせてしまったから、前回の素晴らしい決め手を繰り出す好アシストを、大嫌いな2着を極端に拒んだ拙騎乗でふいにしてしまった。まあ、ちょっと長いのかもしれないのだが…。
確か、リオンディーズの時もこういう経緯があったように思う。
今週のミルコは、空気感を掴み切れなかった。
ある意味、また3着のアスカノロマンも空気は読めていないわけだが。

 

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金鯱賞(2016)検証

読了までの目安時間:約 2分

 

マイネルラクリマは、2年くらい前ならもっと速い流れを作れたかもしれないが、特に欲のない休みがちの8歳馬である。
単騎でハナを切ったとて、その流れは考えるまでもなくスローだ。

それが楽逃げする状況で、まだ準オープンクラスのパドルウィールが、折角の重賞出走で無駄にすることはないと、松山騎手はいつもずっと前の2番手追走。
それでマイネルラクリマが60秒を遥かに上回るペースを作ったのでは、リードホースが役目を果たしてくれていると感じただろうシュミノー騎手のサトノノブレスには、結局、最悪の流れになった。

内と外に入った実績上位の菊花賞好走馬の出が良く、人気のヴォルシェーブに乗ったデムーロ騎手は、スローになることは想定済みも、隣のサトノノブレスも早く内に入れたいという意識があったから、やや挟まれる形になって引かざるを得なくなった。
昨年のレーヴミストラル同様、回ってきただけに。

こういう展開で結果を残していたヤマカツエースとシュンドルボンが、自慢の末脚を繰り出し、1、3着。
今年も何だかよくわからない、ローカル重賞の切なさが蔓延する競馬になってしまった。

寒暖差が異常に激しい日本列島にあって、多少はまともな関西圏でも寒い日は多かった。
勝ったヤマカツエースがプラス20kg。
休み明けの菊花賞好走馬より多かった贅肉は、よくわからないままターフに復帰しただろうマイナス6kgのデニムアンドルビーに分けてあげても余るほどで、昨年の結果を見る限り、ヤマカツエースの季節がやってきたということなのだろう。

今年の春には見せられなかった器用な脚が、この日のレースを制するために残しておいたかのように、見事に使えていたのが、何とも憎らしい。
あと、日本の騎手が頑張ったということは、評価しておく。

 

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チャンピオンズC(2016)見解

読了までの目安時間:約 5分

 

嘆かわしい悲劇が立て続けに起こってからも、ただでさえ難しい軸馬の選定に、まだ迷い続けていた。
それでも日曜日の午後は、刻一刻と迫っている。

中京での2戦で、絶対数の多さもあるだろうが、必ず2頭の大井のタイトルホルダーが馬券に絡んできている傾向は見逃せない。
後に川崎記念3連覇を達成するホッコータルマエは、先月の川崎JBCでアウォーディーに引導を渡される格好で砂の世界から去っていった。
その川崎での競馬は、良馬場の時の方が走破時計が速いという珍現象を巻き起こしながら、全て2分10秒を超えるタフなレースを連対している。
当然大井のタイトルを持つ彼がここを勝った時の3着馬は、前々年の東京大賞典を勝っていたローマンレジェンドだ。

昨年の覇者・サンビスタも、中京では異常に人気がなくなっていたが、2度ともGⅠ馬の身で4着、1着。
これに続いたのが昨年ジャパンDDを勝っていたノンコノユメと、この後にホッコータルマエらを東京大賞典で打ち負かすサウンドトゥルーであった。

盛岡の快時計には対応できるダートの一流馬はなぜか多いが、時計が掛かるダートをこなせる馬は、強い馬ほど少なくなる。
中央競馬だと、決め手比べになりやすいせいもあるのだろうが、ホッコータルマエが力を出し切れた舞台である。
ほとんどのレースが、直線に急坂があったり、窮屈なコーナーワークを要する地方の中距離戦であるアウォーディーは、たとえ速い決着になっても、望外の快時計は発生しづらい<昨年の勝ち時計、1:50.4前後が推定タイム>条件を味方につけられるはず。

それでも、もしも死角があるとするならば、僅差の勝負ばかりの左回りという要素か。
中京の芝はタフだったこともあって、2勝2着3回と無類の好相性ぶりを見せていたが、あとは新潟内回りで1勝のみという記録。
父はその真逆だったから、?が浮かぶファンは多いだろうが、要するに上がりが速いと脆い可能性があり、キレ負けの危険性は否定できないのである。

速いモーニンが、タルマエに代わって今回の牽引役となるかは、何とも言えない。
日本TV盃の一騎打ちを、ほぼ予定通りのローテとそうでなかった相手とという見立てで立場の違いを明白にすると、出来れば出し抜けかアウォーディーマークの位置取りが望ましいだろう。
外枠でもある。

必然的に、昨年のような先行馬総崩れの可能性も出てきて、差し、追い込み勢の出番とありそうだ。
ずっと3着、ほとんど完敗の連続だが、良馬場、万一悪化しても稍重止まりの今週末の馬場状態は、昨年の3着馬・サウンドトゥルーにとっては歓迎だろう。

この秋パッとしない関東馬だが、アウォーディー以外ほとんどの陣営が鞍上のスイッチをしている中、ずっと大野騎手が騎乗している点も強みになる。
安定している追い込みの末脚は、いつの間にか名実とも仲間?になったノンコノユメとの比較では、昨秋のこのレースから3戦続けて先着を許していたものの、決して得意ではない重、不良<全敗>の川崎JBCでついに先着。
無論、休み明けとそうではないという面の差は大きいが、何より、438kgといういくら何でも減りすぎた馬体となったノンコノユメ自身の見切り発車の側面は否定できない。

が、たかが1か月。
ムーアが乗って一変というのでは、それまでの好成績とのコントラストが妙に小さすぎる気がする。
陣営は、もう少し安心してレースを見たいというのもあるのだろうが、早々はこの手の馬の性質は変化しない。

ずっと同じ騎手で、ずっとパターン化された競馬の連続であるサウンドトラックは、その点での上積みは期待できないが、初めての中京でキレにキレた時のように、何か決まった条件での一発は常に期待できる馬だと思う。
東京大賞典で素晴らしい競馬を見せたから、距離不問のように見えて、初勝利が東京1400だったように、ベースはマイルから1800のゾーンでの脚比べに向くタイプだ。
みんな前掛かりになれば、間違いなく出番到来である。

アウォーディーの上にもう一頭、世代レベルの高さを証明しつつある3歳馬のゴールドドリームの総合力の末脚も侮れないので、
◎サウンドトゥルー
○ゴールドドリーム
▲アウォーディー
☆モーニン
注ロワジャルダン
△アスカノロマン、ラニ、ノンコノユメ

本命と同じ6歳の中心馬・コパノリッキーは、鞍上変更が行き当たりばったりになりつつあることと、人気の縛りがなくなり戦績も安定しているものの、相対的には体重が減り始めたマイラー型の下降線の位置にある馬独特の、妙な高止まりの連続好走であり、前回の負けで上がり目は望み薄見なったような気もする。
乱戦ならキングマンボの入った馬ということでは、ロワジャルダンは押さえねばならない。

 

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金鯱賞(2016)見解

読了までの目安時間:約 3分

 

実績馬多数も、半数は休み明けで…。
3年前も確かそうだった。
そして、休み明け3着だったウインバリアシオンは有馬記念2着に入って、ちょっとの間だけ生き返った。

トーホウジャッカル然り、リアファル然りである。
デニムアンドルビーは、金子オーナーでなければここまで現役続行はなかっただろうが、何かまだ心残りがあるのだろうか。いや、その逆か。
やり残したことが多すぎて、ちょっとの期間現役復帰となったのだろう。

シュミノー騎手の日本への適性は未知数ながら、今年重賞2勝のサトノノブレス騎乗で無視はできない。
が、この秋は持続してやる気を見せているデムーロ騎手は、新潟で乗り味を知ったヴォルシェーブで再度の重賞制覇を目指すので要注目。

東のレースが九分九厘ムーア&アルバートの競馬になるから、こちらで穴の期待をしてみたのだが、むしろ、穴ならヒモが何でもありのステイヤーズSの方だろうと思い、点数が結果抑えられる方に勝負の主眼を置くこととした。

前述の通り、ある意味では残念だが、外国人騎手がいい馬に乗っているので、ここは信用するしかないだろう。

◎ヴォルシェーブ
○サトノノブレス
▲ヤマカツエース
注トーホウジャッカル
△スズカデヴィアス、デニムアンドルビー、ムスカテール、リアファル

長期休養明けにここで2着してから、まずまずとんとん拍子でオープン入りしたヴォルシェーブは、ディープの一族なので2000Mは合っているだろう。
妙に気になる今度はスズカデヴィアスか…、の横山騎手騎乗はどう出るかわからないが、リアファルはほぼ1年ぶりで外国人騎手。
これが行かないなら、マイネルラクリマか。
人気を集めそうな2頭は、時計がある。逆転があるならば、昨年この時期がベストの状態にあったヤマカツエースだろう。

ちょっと気になるのが、中京の馬場状態。
芝の根付きに不安があるという意味ではなく、調整の仕方によっては、いかようにも馬場の質を変えられることがちょっと問題なのだ。
ましてや、来年から主要GⅠの正式な前哨戦になる金鯱賞が開催の初日である。
時計が掛かれば、もっと古馬までも良かったのだが、これが読めないのは悩ましい。

 

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