血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

スプリンターズS -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

夜は凱旋門賞。
しかし、ルメール、川田以外のトップ騎手は全員集合。
問題は彼らの乗る馬の方である。

シュウジの乗り替わりに狙いがあるなら、逃げでも追い込みでも今後の見通しのはずだから、今年初勝利へのビジョンをここで立てようという意味合いが含まれるのだろう考える。

ビッグアーサーとレッドファルクスは、ここまで1度しか対戦していないので、全く力関係は見えてこない部分もあるが、一通りメンバーは揃ったことで、春季チャンピオンであるセイウンコウセイとこうして一堂に会して勝負するわけだから、内容は大切。
秋最大にして、今後の香港の国際競走参戦も展望することができるのが今のスプリンターズSの存在価値だから、ローテーションは実績のある馬にはあまり関係ないという傾向も加味し、掲示板に載れないことには、この先は見通せない。

夏の上がり馬はどうだろうか。
3歳春から一定程度注目されていたダイアナヘイロー、阪神では帝王の位置づけにあるファインニードルとこの夏突如オープン馬に成り上がった7歳馬のラインミーティアという、ちょっと個性的な面々が登場してきた。
しかし…。
最も強烈な結果となったスプリントシリーズ序盤の勝者であるジューヌエコールやシャイニングレイが間に合わないというのは、とても残念。
例年の夏路線組の買えるグループと合致していたので、目立つほどの内容ではなかった3頭が、本当にトップスプリンターとなり得るのかは、現状ではまだ疑問を呈さざるを得ない。

いないじゃないか…。
勝てそうな馬は?
春の重賞馬は、案外狙い目のように思う。
一定の人気を背負って混戦にメスを入れた期待馬のメラグラーナと、血統面でも夏から続く在来牝系のブームに乗れそうなベテラン・ダンスディレクターが魅せたシルクロードSでの決め手は、前走のファインニードルのためのセントウルSの内容と同じ部分あったから、一定以上の評価はできる。
直線一気でもある程度上位争いできるスプリンターは、昨年のレッドファルクスだけではなく、ちょっと前だとデュランダル、条件一つではスノードラゴンなども時計の掛かる新潟でゴール前強襲ということもあった。

昨年のレッドファルクスは、中団からの勝負で結果を出したということだけではなく、後々の1400-1600の主要競走への対応力を同時に見せつけるような柔軟かつ、前残りの2頭を競り落としたことからも、ギリギリ追い込みの利くところから勝負を制したという根性があることも証明した。
ただし、香港で大敗後、左回りの短距離戦は重馬場で、高速決着の安田記念は3着でも、ちょっと毛色が違うレースでの結果は、果たして評価できるものなのかというものがある。

◎セイウンコウセイ
○メラグラーナ
▲ダンスディレクター
注ビッグアーサー
△ダイアナヘイロー、ファインニードル、ラインミーティア、レッドファルクス

前走のセイウンコウセイの走破タイムは、1:07.3。
速さを競うレースと言われながら、全体の時計が遅くなるとキレる牝馬が台頭したり、道悪なら逃げ切りしか勝負手がないという傾向はあっても、ずっと時計に死角があった馬が、GⅠ馬になると同時にその壁を取っ払うなんてことはよくある話。
ハイペース追い込んで来られるほどの馬も少ないし、ペースが遅ければ自慢の安定感ある好位抜け出しで置き去りもあり得る。
誰よりも自分の走りの形がはっきりしているセイウンコウセイには、前走の内容や久々の実戦という死角を除くと、中山の力勝負でコケる理由など全く見当たらないのである。
ちなみに、中山はダートのみの参戦だが、初勝利の時は、8馬身差ぶっちぎりを芝並みの先行力で逃げ切りという記録がある。

 

タグ :      

レース予想

シリウスS -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

57.5というハンディキャップは、芝のレースだと、もう59に相当するくらいの斤量になる。
何せ、GⅠ馬は普通の重賞で56で出られるような時代というか、そういう斤量加算の設定だから、今これを芝に当てはめると、結構ややこしいことまで計算しないといけない。

さて、それが3頭いるという組み合わせ。
年々レースレベルが洗練されてきたようなところがあるシリウスSは、上がり馬歓迎のレースであると同時に、今年は決して抜けた存在とはならない阪神準オープン勝ちのドラゴンバローズ以外は、まず実績上位の馬から押さえるべきだろうという組み合わせだから、素直に昨年の好走馬は押さえようと思う。
直前の船橋・日本TV盃が、昨年のこのレースを思い起こさせるような叩き合いで、その時の3着馬であるアポロケンタッキーが復活勝利である。

ここで復活間近のマスクゾロと昨年惜敗のピオネロを買わないわけにはいかない。
先行力も備えつつあるミツバはパワーアップしての参戦。
2000M以上だと死角もあるモルトベーネは、血統が軽いということはなくても、単に使える脚が長くないという部分が大きいか。
ただ、阪神の1800Mで1分49秒台を2度叩き出しているので、こちらも総合力では侮れない。

色々見ていくと、謎の乗り替わりとなった酒井騎手のマスクゾロが最有力だろうか。
前に行けるし、故障明けの前走も強い2着。
2走ボケの嫌いはあっても、相手強化というほど昨年とメンバーの質が変化したわけでもない。
動ける馬は、自分の競馬に徹すればいい。
身が軽いイメージの酒井騎手とて、大一番を正攻法で粘り込んだ時の勝負強さは印象深いから、むしろ、適役だろうとプラスに捉えたい。

◎マスクゾロ
○モルトベーネ
▲ミツバ
注ピオネロ
△マインシャッツ、タムロミラクル、トップディーヴォ

テレンコの5歳2頭は押さえつつ、マインシャッツはちょっと反動をつけるようにして上がってくる競馬にしてから、パワフルさが備わってきた印象を受ける。
武豊騎手で、陣営も色気十分のはずだ。

 

タグ :    

レース予想

天皇賞(秋)展望

読了までの目安時間:約 3分

 

ソウルスターリングの出来や古馬への対応力、最終的には、牝馬だと重要な当日の気配という面が見えない状況で、毎日王冠の結果を踏まえない秋天の展望などあり得ないのかもしれないが、逆で行くと、それ以外の古馬勢は、大体の予測がつく状況なのである。
少なくとも、既成勢力の順位付けははっきりしている。

サトノクラウンとキタサンブラックは、言ったら、メイショウサムソンとアドマイヤムーン、ジェンティルドンナとジャスタウェイといった関係性に近いから、両雄並び立たずの公式に則した見立てをした方がよい。
2度とも春のレースからの直行で見せ場なしのサトノクラウンは、別にフレッシュな状態が良くないと言うことではなく、毎度毎度、快走してしまうと立て直しに時間がかかるため、捨てレースがどうしても必要になってしまうタイプ。
昨秋から5戦で3勝だから、2歳の頃の出来ではなくても、レース内容の安定感から、今年は好走の可能性は十分ある。

一方、大阪杯と春の天皇賞を連勝して、皆注目の宝塚は惨敗だったキタサンブラックは、そもそも昨年の京都大賞典が1番人気初経験という馬だったから、最高支持がGⅠだったことは、武豊でも相殺できなかった部分もあるのだろう。
実は東京で4戦3勝。体調ダダ下がりのダービーはレコード決着だったという以外、時計が遅ければ…。
勝負になる条件は、秋の東京前半の開催の秋天では案外狭い。

サトノアレスなどやや頼りない若手のディープが出てきそうな状況だが、サトノアラジン、アンビシャス、ステファノスよりも力がありそうな良血馬・グレーターロンドンが、当面のディープ筆頭株。
前に行ける可能性を求めることができる主戦級の田辺騎手に手綱が戻り、毎日王冠の内容もさることながら、連戦に対応できる力をパドック気配で示すことができると、一気に主役候補である。

さて、3歳女王に関してだが、この後は香港にでも行くつもりなのだろうか。
沙田の2000Mは極めて好走要因の詰まった適条件であるように思う。
上手さを武器にどこまで戦えるか見物だ。

 

タグ :    

レース予想

凱旋門賞展望

読了までの目安時間:約 3分

 

ルメールのフォア賞でのテーマは、一貫して勝ちに行きすぎないこと、であった。
それはオルフェーヴルに乗った同じファーストネームを持つスミヨンも同じ。
本番と同じ乗り方をしないことが、結果として、前哨戦たるレースでの正しい戦い方だと、当地の名手たちは皆知っているわけだ。

前哨戦をいくつ勝ったところで、本番を勝ち切れないなどというのは、いかにも長らく欧米列強から見下されてきた我々黄色人種らしい歴史の紡ぎ方だ。
アメリカ大陸の人間も血統も相応には通用してきた凱旋門賞は、肝心の欧州外調教馬には、長く門戸を閉ざすことなくとも、なかなか勝負を自由にさせてもらえない状況にある。
本番を勝つための勝利とすべく、今年はサトノダイヤモンドがフォア賞に参戦したのだが…。

昨年はオブライエン軍団によるシャンティイ大作戦がまんまと決まって、おむすび型のコースをきれいに回って来られなかったマカヒキその他ライバルが、対抗することさえままならなかった。
日本馬の好走条件にもなっているやや多めのお湿りがあれば…、JC級の高速決着では太刀打ちできないことはわかっている。

怒涛の快進撃を続けるカタカナ表記色々のエネイブル<enable>に有利な条件であることも、またわかっていることだ。
少しだけ3歳馬が背負わされる斤量が増えたようだが、古馬に変化はない。
よって、3歳優勢に変化はないのだから、古馬はより作戦への拘泥に勝機を見出すしかなくなる。

個人的には、サトノダイヤモンドの目標をJCに切り替えるならば、良馬場ではより苦しいシャンティイアークは回避でも良かったと思っている。
でも、立て直してみせると、ややへこみながらも前向きに挑戦すると陣営は決めた。
策に活路を。ルメール騎手には、乾坤一擲のやや強引な追い込み策を、乗り替わり覚悟でやってもらいたい。
逃げられない馬には、軽い血統の彼にできる策は限られる。
戦法に騎手の矜持と現状のダイヤモンドの体調が見える一戦になる。

 

タグ :       

レース予想

復活ならず

読了までの目安時間:約 2分

 

常に真剣に、純粋に競馬に臨む姿勢が、時に軋轢を生み、自らの騎手生活を不本意に終える理由になったのだとしたら、どんな職業においても再チャレンジしたいと思うのが、本物のプロフェッショナルである。
男は、今までとは逆の中央→地方というステップで、引退撤回を賭けた一発勝負に打って出た。

「藤田伸二元騎手、地方騎手免許1次試験突破ならず」
今月15日に挑んだ筆記試験は、引退から2年、27年ぶりとなる大いなる勝負の一戦であった。
「藤田伸二を乗せたい」
そんな馬主が、故郷の北海道にはいるから…。
何とも男らしい一本気の勝負師ならではの、再デビューを目指した経緯には、何事も一回きりという、勝負の世界の厳しさを身をもって体感してきた同氏にとって、生き様そのものが色濃く反映されていた。

「応援してくれた人にはありがとうと言いたい」
電話によって不合格の通知を受けた藤田氏は、競馬に乗ることへの不安はないとの旨もコメントし、引退後2年目の夏は、劇的ながら静かに終わったことを滲ませつつ、後悔の思いなど微塵も感じさせない、義理堅い男の実像そのものがそこにあるとファンに伝えるべく、爽やかな敗者の弁で異例の挑戦を締めくくった。

平等である必要はなくても、必ず誰かが不利益を被るような状況を知っていながら、そこに介在する人間だけが恩恵に与る状況は、レース中のラフプレイに甘くなった主催者に皆が疑問を呈することと、何だか大きく乖離している気もしないではない。
どちらが正しいというものでもないが、自分はこう思うと語る人間が不利になる構造は、やはり間違っている。

 

タグ : 

ニュース

1 2 3 8