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騎手の取り合いになるか

読了までの目安時間:約 3分

 

<古馬王道路線考>

レイデオロが世界に飛び立つと、では、サトノダイヤモンドはどうなるのか?となってくる。

シュヴァルグランやサトノクラウンはしょっちゅう乗り替わりがあるし、ジャパニーズヨーロピアンの2騎手も、今では例外なく、国外戦では当たり前のように乗り替わる。

レイデオロが体調面に不安がなければ、恐らく次走はドバイだろう。

そこでは再びルメールに手が戻るはずだが、果たしてそのあとは…。

<主なお手馬・GⅠ好走馬に限定>

ルメール

レイデオロ

サトノダイヤモンド

ヴィブロス

(ディアドラ)

(ソウルスターリング)

デムーロ

モズカッチャン

サトノクラウン

シュヴァルグラン

(ペルシアンナイト)

(スワーヴリチャード)

これに、サトノクラウンなどに乗っているムーアやヴィブロスに翼を与えたモレイラなどが絡んでくる。

夏以降では、もっと複雑な乗り替わりが生じるはずだ。

日本の騎手ももっとやってくれないと困る。

幸い、3歳有力馬の鞍上は、ほぼ例外なくJRA生え抜きの騎手。

悲願のクラシック、ダービー制覇などに燃える騎手は、今年は特に多い。

古馬路線は、サトノダイヤモンドの休養とキタサンブラックの独壇場と化した状況において、下の世代の再調整や急成長もあって、ちょっと盛り返しつつある印象がある。

まだ層は薄いが、ジャパニーズヨーロピアンも手が足らなくなる日はそう遠くはない時期に訪れる。

日本の騎手に替わったり、地方出身の職人に手綱を託したり、パターンは色々想定される。

現に、フェブラリーSがそういう感じになって、前走で乗り替わりとなっていたGⅠ馬のワンツーだった。

トップジョッキーからの乗り換えというのは、リスクが少ないようで、案外、アプローチの違いが思わぬ敗因に繋がったりすることもある。

緊急措置ながら、レイデオロはまさにそうだった。

だから、ミルコ、クリストフらが乗れなかった馬の走りを気にした方が、妙味はありそう。

モズカッチャンなんかは、まだまだ違う騎手が乗ってきそうで、大舞台向きの底力を秘める。

海外帰り初戦でも心機一転の変更はありそうで、チャンピオンホースの違う化学反応に期待してみるのも面白い。

 

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コラム

さよなら、先生

読了までの目安時間:約 3分

 

今年は、去る人多数で新顔はあまり多くはないという年になった。

2月いっぱいで競馬サークルを去ることになった12名の調教師。

濃い面々がこんなにも東西にいたのか、と改めて感じさせた、功労者たちの引き際の言葉を紹介したい。

小島太調教師
あっという間の52年。やるだけやった。

池上昌弘調教師
これからのことは、まだ何も考えられないですね。

尾形充弘調教師
もう少し感傷的になるかと思っていましたが…、競馬サークル全体に感謝です。

二本柳俊一調教師
多大なご支援を賜りまして務め上げることができました。

和田正道調教師
調教師生活最終日を迎えて思うことはただ一つ、感謝の一言です。

岩元市三調教師
騎手として初勝利を挙げた小倉競馬場で引退を迎えられて本当に感慨深いです。

加藤敬二調教師
よいこと、悪いこと、苦しいことなど沢山ありましたが、総じて楽しい調教師生活でした。

佐藤正雄調教師
大過なく最後まで過ごせたことが喜びです。

柴田光陽調教師
最後のレースで結果が出なくて残念でしたが、無事にレースを終えられてホッとしています。

目野哲也調教師
ここまでやってこられて満足していますし、最後は力が抜けました。

インパクト大のラストレースとなったダイアナヘイローを管理する福島信晴調教師は、武豊騎手の「競馬の神様にお願いした」という名コメントにかけて、

「神様より、豊君にお願いした」

と、感涙で有終の美を飾るのだった。

二ノ宮敬宇調教師は、土日の出走馬もなく、表向きは静かな週末となった。

あとは皆、時代錯誤的な定年による勇退。

ある意味、早期引退後も後進の教育に役立てる立場のようなものがあれば、もっと潤滑に世代交代が進むのではと感じた。

 

ニュース

新最強世代列伝 2004年<新血統馬世代>

読了までの目安時間:約 3分

 

クラシックホース

ダンスインザムード

ダイワエルシエーロ

ダイワメジャー

キングカメハメハ

デルタブルース

(ヤマニンシュクル)

(コスモサンビーム)

フ1 高0 大ー 春1 V1 安1 宝1 ス0 秋2 エ1 マ3 J0 チ0 有1

ハーツクライ

スイープトウショウ

中距離路線の中心的存在になった宝塚記念の1、2着馬。

コスモバルク

国際派が当たり前になり、ボーダレス化を具現化した名馬世代。

一つ下のディープ世代はゼロではないが、シーザリオのアメリカ芝での快挙を除くと、名馬が多かった割に、目立った記録はないのとは雲泥の差。

おまけに、地方所属の芝馬まで海外GⅠを勝っている。多角化が進んだのも、長く活躍できる馬が多かったからこそ。

クラシックホース輩出の種牡馬は、

ダイワメジャー 桜

キングカメハメハ 桜・皐・ダ2

ハーツクライ オ・ダ

クラシックホースのみでは難しいから1つ欠けは仕方ないが、ディープの次に挙がる種牡馬が多数。

ダートは目立たなかった世代ながら、キングカメハメハは10個の栄冠を勝ち取ったホッコータルマエと三冠牝馬のアパパネに、短距離制覇者のロードカナロアという真打ちがダメを押した。

まだサンデーが元気だった時代で、その直仔は当然活躍していたが、皆、伏兵か非王道路線の覇者ばかり。

本当の意味でのサンデーのエースは、ハーツクライというよりは、紆余曲折を経て5歳時に再び自分を取り戻したダンスインザムードだろうか。

ダンス一族最後の大物。

この辺りから、牝系の重要度や兄弟の活躍度合いが結果に影響するようになってきた。

新旧の名血が、いろいろな路線で活躍。だから、サンデーである、というブランドはこの辺りで完全に都落ちの状態に陥るのだった。

ディープ世代のサンデー爆発の翌年、GⅠ馬は2頭のみになり、孫の世代が活躍するようになった。

そのステータスを、この世代の名馬が守っている。

クラシックホースが出ているという意味が、ようやく変質した時代の分かれ目でもあるわけだ。

8歳秋に春が訪れたカンパニーの一族も、今や3歳から活躍するクラシック血統になりつつある。

 

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コラム

2018年 クラシック③

読了までの目安時間:約 3分

 

もう2月。展望を中心に、重賞等を回顧していく。

きさらぎ賞

軽い馬場ではなく、ディープ産駒には苦しいのではという見立てはあったが、それらの敗因は全て自滅。

一方、逃げて自分の持ち味を出し切ったサトノフェイバーは、年明けから京都で連勝という景気のいいスタート。

しかし、例年のレースレベルにないきさらぎ賞は、本番に関連性がなくなってしまうことも多いから、むしろ、ディープ勢の巻き返しに期待するしかないか。

共同通信杯

バイアスというより、馬場悪化するほどの雨が降らなかったことで、スローの内側有利の展開に。

上がり勝負にも一定対応していたオウケンムーンが、好位抜け出しで後続を完封。賞金面で不安も、ディープ産駒の1戦1勝馬・サトノソルタスの末脚も、今後の成長如何では期待が持てる。

あとは賞金が足りないと出番なしだが、少しずつ、価値ある結果とそうでないものとの清算が始まった印象。

十分に本番の基準を成せる才能は存在していた。

クイーンC

前日の共同通信杯と、馬場傾向そのものは同じでも、逃げ馬であり勝者のテトラドラクマの作った流れは、34.6-46.0-57.8→1:33.7というハイレベルなもの。

負けた2頭がGⅠ馬になった昨年は、46.8-46.4のバランスラップであり、勝ち馬はオークスで好走したことを考慮すると、桜花賞に直結する結果だったように思う。

ここで急に、関東から大物候補続出である。

クロッカスS 稍 リョーノテソーロ

初芝ながら、特殊な馬場状態に加え、ストームキャットの入った馬の上位独占。イン突きは砂の経験があるから可能だったか。

エルフィンS レッドサクヤ

道悪経験もあった勝ち馬が、好カードを直線勝負でモノにした一戦。エイジアンウインズの下で、底力のある母系は本番でも驚異。

特注の条件戦勝ち馬は、

ゆりかもめ賞 稍 ブラストワンピース

直線の伸びが他とは違った。大型のハービンジャー産駒と考えなければ、クラシック候補である。

あまりキレないタイプの台頭は、大いに歓迎である。

何せ、本番で人気になるのはディープ産駒ばかりなのだから。

 

コラム

グランシルク骨折、競走能力喪失

読了までの目安時間:約 2分

 

昨年の京成杯オータムHを好時計で圧勝したグランシルクが、中山記念に向けた調教の際、左第1指骨骨折を発症し、競走能力喪失の診断が下り、引退することが明らかになった。所属するシルクホースクラブの発表。

重賞1勝馬ながら、3歳時はNHKマイルCで1番人気に推されたほどの好素材。

惜敗街道に終止符を打ったのも束の間、走る馬だからこその故障による引退は、実に残念だ。

通算成績は24戦5勝。美浦・戸田厩舎、牡6。

キタサンブラックと同期で、ミッキークイーンやルージュバックは、レースを使えない時期こそあったものの、無事、繁殖馬としての役目を果たすべく、ついこの間引退したばかり。

勝てない時期が長く、オープン特別でも取りこぼすことが多かったグランシルクは、昨年の夏頃から、ちょっとずつ自慢の末脚に安定感のようなものが出てきて、先述の重賞制覇に繋がった面があり、6歳馬ながら、ノンコノユメやテイエムジンソクも活躍する中で、彼も芝路線でまだまだ今後が期待されていた馬だった。

もう3年ほど前の話になるが、関東馬はショウナンアデラ、ダノンプラチナ、ルージュバック、ドゥラメンテの他にも、後に中距離王になるサトノクラウンや弥生賞でその2着になるブライトエンブレムなどなど、相当なレベルの陣容を誇っていたのだが、いざクラシックシーズンになると、ドゥラメンテ以外全て、例年通りに関西のトップホースが力を見せていた。

フェブラリーSはグルメフロンティア以来となる関東馬の優勝で終わったが、菊花賞は01年以来、連対もままならない状況。

真のレベル均衡化は、まだ道半ばである。

 

ニュース

生き返った男たち

読了までの目安時間:約 3分

 

戸崎圭太

勝ち星は特段減ってはいなかったが、存在感がどんどん薄くなっている印象があった。

ある意味関東の騎手らしく、また地方出身騎手が辿ってきた道をそのまま地で行っている、といった感じだろうか。

それもそのはず。昨年の6月からずっと中央の重賞に縁はなし。その上、GⅡ以上では一昨年のルージュバックで制した毎日王冠以来、大分のご無沙汰。

だから、年初からのGⅢ3勝なんて一時的な蘇生に過ぎないわけだ。

一気に勝っただけのことであり、ここは関心を持つ程度に止めたい。

ダンビュライト

何がかって、勝てなかった馬が1年ぶりに勝てただけではなく、重賞タイトルまでゲットしたのだから、ちゃんと褒めないといけない。

とりあえず、出たいレース、目標の設定が判然としたことにその価値を見出せる立場になったことが、これまでとは違う。

大阪杯が当面の目標らしいが、何となく、春季の営業はここまでという印象もしないではない。

兄弟みたいなもののクリソライトは、復活は叶うもまだパッとせず。

ルメール【0121】

武豊【0013】

松若×デムーロで【3100】

感性で走るタイプなのかもしれない。手頃な格のレースで、確実に勝機をものにしたいところだ。

藤原英昭

先月行われた日経新春杯をパフォーマプロミスで制した藤原調教師。

1年半ぶりの重賞勝利だった。ガリバルディが大外一気を決めた16年の中京記念以来のこと。

その年、春先だけで4勝していたのに、その後の展開は、ちょっと頂けない部分があったことも否めない。

ストレイトガールの引退から、一気に萎えしまった厩舎の勢い。

どこか、いつまで経っても殻を剥けないでいる長老・ステファノスとリンクしているところもあるが、この馬の場合はずっと。

その点では、主戦たる戸崎騎手も同じか。

早く普通を取り戻してもらいたい。

大一番で勝ち切れなかった面々が、ちょっとずつ力を蓄えてきた。

春には一気に花開く可能性もある。

雌伏の時間が長ければ長いほど、その花は大きくなる。

 

コラム

混沌の季節再び?<短距離路線の暗雲>

読了までの目安時間:約 3分

 

レッドファルクスが今年も信用できるかどうか。

同時に、阪神C快勝のイスラボニータに続いたのが年長者のダンスディレクターという懸念。

明けて京都金杯が6歳-6歳-人気の4歳という決着。

超高齢化社会の縮図が、より濃厚になった年末年始の注目重賞。

3つのポイント。

・高齢馬でも活躍できる舞台設定

・一時期よりも、路線別というきっちりとした棲み分けがなされた状況にはない

・どういう結果であれ、人気になっているのは若い馬

若い馬で人気になってきたエアスピネルも、もう5歳シーズンに突入である。

今後の身の振り方は、中山記念できっちりとした中身のある競馬を見せることにより、だいたいの方向性も見えてきそうだ。

サトノアラジンやイスラボニータがいなくなって、中長距離では信頼できる6歳世代は例によって、短距離路線は駒が手薄。

言ってもハナ差、ペルシアンナイトが本物であったとして、コンスタントに走ってくれる感じはしない。

ハービンジャーに振り回されてきたファンたちは、簡単には彼の能力を信用しないだろう。

結局、ベテランにどれだけ挑んでいけるか、挑み続けられるかの勝負になってくる。

レッドファルクスだって、もう安泰という年齢でもないし、そもそも上がり目があるという時期は過ぎた。

使い詰めはよりしづらくなり、それでも叩かないことには、動きは少しずつズブさを増していくはずで、これも浮き沈みは激しくなる可能性がある。

1400カテゴリーの強者を探せ!ということが、当面のファンの目標設定になってくる。

モズアスコットやすでにステークスウイナーとして注目されることになるサングレーザーなど、まず自分のスタンスを確固たるものにていける馬から、ちょっとずつ信用すべし。

3歳春に活躍した快速型のマイラー・レーヌミノル、アエロリットなども、本来は底力のあるスピード優先の馬で、古馬相手にもそれなりの結果を出している。

それらにソウルスターリングや年明け快勝のリスグラシューらも加わってくるだろう。

あとはマカヒキなんかが、安田記念に参戦してくれば面白い。

ファインニードルは上手さを捨てると強くなりそう。

 

コラム

今年も雪に泣かされる・1回小倉競馬

読了までの目安時間:約 2分

 

昨年は初日の競馬、今年は変則月曜開催の2日目が雪にやられてしまった。

今週から始まった小倉競馬は、土曜日こそ、何とか雨の中全レースを消化できたが、今週の京都競馬が終了した日曜夕刻には、すでに翌12日の小倉開催はレッドシグナルが灯っていた。

起きてみて、やっぱりの銀世界。

ほぼ毎年、中央競馬だけではなく、地方競馬も雪による順延や中止が頻発している状態だ。

色々と対策を練る必要はありそうだ。

火曜日。前々日の時点で確定していた馬番そのままに、月曜日からせっせと除雪作業をした甲斐もあり、1時間遅れのスタートから全て後ろ倒しの発走時刻で、何とか12R全て、滞りなく無事行われた。

ただ、GⅠウイークに食い込むようにして、バタバタの4日間開催となってしまった。

この時期、雪による被害が甚大なものになっている状況を考えたら、明らかにヒューマンエラーの側面があったことを、主催者側には真摯に捉えてもらいたい。

ファンが得をする番組には今年もならなかった。

尚、その代替開催が行われている最中、美浦所属の名伯楽・二ノ宮敬宇調教師が定年を前に、65歳の節目を機に勇退することが、JRAから発表された。

凱旋門賞の頂に2度も際どく迫った名馬を育て上げ、ディーマジェスティ、蛯名騎手らと挑んだ一昨年のクラシック戦線での活躍も記憶に新しい。

「外から競馬を見ようと思い…」

人生80年。二ノ宮師の決断を支持したい。

頂点を極めることができなかった。その心残りを、馬に託すべきではないと判断したように思う。

 

ニュース

鬼退治

読了までの目安時間:約 3分

 

節分の日の重賞レース。何が鬼だったのかが重要だったりする。今年は土曜開催で、この週は日曜しか重賞は行われない。来年以降に参考になるデータでもある。

近20年だけ見ても、意外な大物が数多く人気という名の鬼と対峙していた。

'02

共同通信杯 チアズシュタルク①

シルクロードS トロットスター⑥<14人 ゲイリーフラッシュ①>

小倉大賞典 ダイタクバートラム③<13人 タマモヒビキ①>

'07

小倉大賞典 マルカシェンク⑦<10人 アサカディフィート①>

'08

京都牝馬S(重) ブルーメンブラット④<2人 アドマイヤキッス①>

雪で月曜順延<4日> 根岸S(不) ワイルドワンダー①

'13

東京新聞杯 ドナウブルー⑩<2人 クラレント①>

きさらぎ賞 リグヴェーダ⑧<6人 タマモベストプレイ①>

 

兄弟に活躍馬がいるという馬が多い。

2月になると、そういう馬が多く出てくることもあるが、当然のことながら、この時期はまだGⅢ戦ばかりで、トロットスターなど連覇の懸かった状況で59.5という酷斤を背負わされていた。

9歳馬以下、伏兵陣に不覚を取った彼だが、もう前年の勢いを取り戻すことはなく、このシルクロードSを機に、スプリント戦でも活躍する日はもう訪れなくなってしまった。

一方、人気で負けた馬が良血だと、その後に走るパターンもある。

翌年に重賞制覇を果たすことになるダイタクバートラムは、春の天皇賞でも1番人気に推され、以後も活躍した。

3歳シーズンは故障等で不完全燃焼だったマルカシェンクも、大活躍はできなかったが、翌年重賞制覇。種牡馬入りも果たしている。

すぐ上か下に活躍馬がいる馬と言えば、チアズシュタルクも同じだが、姉同様、一瞬輝いて、すぐに消えてしまった。

'13年の2頭は、その時点での力の問題もある。

あと、ブルーメンブラットが雨が降った時に負け、雪で延期のレースを勝ったワイルドワンダーや勝ち切るも直後に病死と悲劇に見舞われたアドマイヤキッスなども、明暗に関しては、どことなく良血馬たちと似た傾向だ。

運というか縁というか、こんなところでついていても、鬼に笑われるだけなのだろうか。

力試しにはならない側面は見逃せない。

 

コラム

芝でもナスルーラ系を

読了までの目安時間:約 3分

 

昨年のクラシック戦線で、スワーヴリチャードという才能があと一歩のところで、GⅠを勝ち逃していたが、今年はひっそりとオウケンムーンという地味ながら期待の持てる配合の馬が2勝を挙げ、クラシックへの参戦を目論んでいる。

ともに、クラシックでかつて活躍したトニービンの血を持つ実力馬の産駒だ。

古馬になってもう一段上の能力を示しながら、最後は故障で力を出し切る前に引退を余儀なくされていたことが、今後どう影響するか。

スワーヴもオウケンも、父よりは完成は早い気もしないではないが、果たして。

今年もすでに結果を出しているナスルーラ系の持ち主がいる。

基本的に、血統の主幹を成す父系・母父系に加え、父母それぞれの母父の系統を加えた4ラインに関して、1月重賞の馬券圏内に入った馬でそれに該当する馬をピックアップしておく。

<中山金杯>

①父母父ルーソヴァージュ(ネヴァーベンド系)

②母父アドマイヤコジーン(カロ系)

<京都金杯>

①母母父リヴリア(ネヴァーベンド系)

<愛知杯>

②母母父シアトルスルー(ボールドルーラー系)

<京成杯>

③父カンパニー(ゼダーン系)

<東海S>

②母父ウィズアプルーヴァル(カロ系)

<AJCC>

①父母父トニービン(ゼダーン系)/母母父リヴァーマン(ネヴァーベンド系)

②母父ジャングルポケット(ゼダーン系)

<シルクロードS>

①母父マークオブエスティーム(ブラッシンググルーム系)

②母父カポーティ(シアトルスルー系)

<根岸S>

①父母父ネヴァーベンド(ナスルーラ直仔)

例年よりは、父母の直系に入った馬が多い。

日本で成功するこの系統は、決まって、早熟か晩成かはっきりしている面がある。

数は少ないとはいえ、3歳重賞ではあまり結果が出ておらず、ディープ産駒の攻勢が例年以上ということもあり、ハーツクライや母系にトニービンが入った馬はタイムフライヤー以外は大して活躍していない。

大体が晩成血統。

故に、古馬重賞ではほぼ確実に馬券になっている。

直系はほとんどなく、母系ならより取り見取りとはいえ、日本の主流ではない。

ミルリーフやプリンスリーギフトが活躍するわけではないので、これだけ重賞で絡めば、大レースもそれなりに影響を受けそうだ。

 

コラム