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サマーシリーズ中間経過

読了までの目安時間:約 3分

 

メンバーが揃ったと言えるのは、たまたま雨が降った札幌記念くらいなもの。

そこでの活躍は、秋には繋がるだろうが、夏の争いには影響しない結果であった。

スプリント

1位 20pt アレスバローズ

ほぼほぼ、北九州記念終了時点で、ダイメイプリンセスとの一騎打ちムード。

過去振り返っても、本州組の1、2戦の勝者が小倉で対決することになり、かつ、ワンツーを決めておきながら、上位人気ではないということはなかった。

勘繰りすぎて、昨年覇者のダイアナヘイローが人気になったが、思われていたよりも新規勢力はなかなかの実力派のようだ。

マイル

1位

10pt グレーターロンドン、プリモシーン

正直、ロジクライかリライアブルエースが京成杯AHを勝たない限り、3頭痛み分けの公算が大きくなった。

ハイレベルのマッチアップで、ディープ産駒がねじ伏せた構図。

中山では違うタイプが来るから、他のレースを使っていた組にチャンスがある。

2000

1位 12pt<サングレーザー>

2位 11pt メドウラーク

この2頭はちょっと違う気がする。

無論、札幌記念組ではないと思われる一方で、2000シリーズには珍しく、新潟記念回避の本格派が続々登場によって、実は、新潟記念に出たらほぼチャンピオン確定のメドウラークが、相当有利な状況。

レイホーロマンスの斤量は軽いままだろうが、使い詰めの小柄な牝馬では心許ない。

マイネル馬の台頭以外は、上記2頭に決まりだが、13ptが最低ラインではまさかのこともあり得る。

少なくとも、ブラストワンピースを真っ向勝負で倒せるような2000シリーズ参戦組はいない。

騎手

1位 26pt M.デムーロ

2位 21pt 田辺裕信

以下、福永祐一、秋山真一郎、武豊騎手らが15pt以上。

いい馬に乗っているだけでは、なかなかポイントは加算できない。

故に、予測不能。新潟記念は縁がなくても騎乗する機会は得られるだろうから、その辺りで趨勢がはっきりしてくるだろう。

福永、デムーロ有力は変化なしも、これは最終週まで展開は読めない。

 

コラム

2歳馬選定<2018年 夏総括>

読了までの目安時間:約 3分

 

今週はまず1勝目を挙げた面々をピックアップしていく。

主な新馬・未勝利勝ち馬

<新潟>
グレイシア(牝)1400 Dメジャー×クーデグレイス
ホウオウサーベル 1800 半姉ビッシュ
アマーティ(牝)1600 ルーラーシップ産駒 伯父ヒカルカザブエ
ロジャーバローズ 2000・内 従姉弟にジェンティルドンナ
ダノンジャスティス 1400 父欧州8FGⅠ4勝キングマン<ダンチヒ直系>

<小倉>
ヤマニンマヒア 1800<1:46.9/CR> ディープ産駒
ヴェロックス 1800 ジャスタウェイ×ドイツ牝系

<札幌>
コントラチェック(牝)未・1800 半兄ムーンクエイク
トスアップ(牝) 1500(稍) ジャスタウェイ牝駒

また、週末のオープン戦に出走登録している注目馬は、前回の回顧で挙げた馬も含めて、

・札幌
ウィクトーリア
アフランシール
パイロテクニクス

・小倉
シングルアップ

あと、6週開催の半分3週目までのオープン特別を、ここで回顧しておく。

ダリア賞 アウィルアウェイ
新馬戦よりはスリリングさはなかったものの、大胆な競馬をしそうな配合のジャスタウェイ牝駒のらしさを、再び体現。
軽い血統ではないので、1400で後方待機は仕方ないが、これだと完成まで大分時間がかかりそう。

フェニックス賞 シングルアップ
今年最初の週の新馬戦を快勝したシングルアップは、時計も勝ちっぷりもなかなかで、推しても良かったのだが、体重増でフェニックス賞を1分8秒中盤で乗り切ったから、良質の短距離型と断言できる。
牡馬で530kgなら、注文をつけずにグイグイ行ってもいい。

コスモス賞 [地]ナイママ
期待のアガラスは、筆者はここらのレースを見てから評価しようと思っていた。
ハニードリーマー系で、ブラックのタイド×ホークだから、根性があまりないと思ったが、完成度で勝るナイママに競り落とされた。
きっと、渋馬場もよくない。厄介な存在である。

ここまでは、前回の2歳戦まとめで推挙した中で、

牝馬 ウィクトーリア

に関しては、2歳Sで逃げての大失速以外は推し続けるつもり。

一方、牡馬はどんどんこれからも出てくるだろうから、アドマイヤマーズに替わって、

牡馬 ヴェロックス

を推しておく。

 

コラム

カゼドラルベル、ルタンブルほか 新馬2018<8/25・26>

読了までの目安時間:約 3分

 

天気はあまりすぐれなかったが、何とかワールドオールスタージョッキーズ開催の札幌競馬も、無事に消化された。

今週は珍しく、土曜日に芝の中距離戦が組まれたが、あまりパッとしない結果に。

小倉2000で人気になったカゼドラルベルは、道中の手応えはともかく、位置取りが悪くて追い上げるのが遅れた。

ハーツ×シンクリ。小回り向きではなかったのかもしれない。

先んじて抜け出したのは、スワーヴリチャードの姪にあたるルタンブル。

そういった血統背景に、エイシンフラッシュ×アグネスタキオンのダメ押し。まあ、実力は2着馬の方が遥かに上だろうが、何ともである。

新潟のマイル戦は、人気のレッドアネモスが森泰斗騎手の無難なアシストで、楽々勝ち上がり。

ヴィクトワールピサ牝駒で、派手な立ち回りをするタイプではないが、時計勝負への対応力次第で、この距離でのエース級に育つ可能性を秘める。

札幌は名手が集ったが、結局、今週もルメールとモレイラ。

勝ったのは、ミルコ・クリストフペースを3番手から押し上げて、直線突き抜けたモレイラ騎手のロークアルルージュ。

ダ1700で不良馬場。そこで淀みない流れとなったら、クロフネが勝つのは当然だったか。

日曜は新潟も渋馬場で、3場の1200M戦に妙なリンクが見られた。

ギリギリ差し切り勝ちは、時系列順で最初の小倉。

人気のジュランビルはキンシャサの中型牝馬。そのドキドキ感は、札幌での切ない結末を暗示するものになった。

渋馬場スローでヨハネスブルグが単騎逃げ。

おまけに、人気を背負ったわけでない札幌戦勝ち上がりのナムラボーナスはなるべくしてなった結果だった。

人気の外国産馬・ゼルターの想像以上の反応の悪さは、意外な道悪不得手の可能性を示した。

日本向きのヨーロピアンは、案外、下手な馬が多い。

新潟は混戦だったが、スウェプトオーヴァーボード産駒らしい決め手で、ウィンターリリーが最後は外から突き抜けた。

強気になれるほど相手は強くないのだろうが、武器を持っている馬は、性別も馬格も、時には格をも上回って激走することがある。

 

レース回顧

ルメールの勝てる騎乗が光る 2018WASJ

読了までの目安時間:約 2分

 

いつもより渋めの実力派が集った札幌での争い。

渋った芝の1200M戦から始まったのだが、いきなりの波乱。

人気薄の大外枠で武豊という普段は見慣れない構図が見られ、それを追いかけたのがアメリカに拠点を置くラファエル・ベハラーノ騎手騎乗の下級ランクの馬。

勝ったアイファープリティに、洋芝&道悪適性はなく…。これが魅力のシリーズだ。

2戦目は2000M戦で、ルメール騎手が理想の好位付けで抜け出し、人気のレッドジェノヴァの力を引き出した。

2着は内をついたフォーリー騎手の伏兵で、いかにもトップ騎手だけのレースらしい展開となった。

日曜の第3戦目は、武豊の人気馬をモレイラの対抗馬がつつき、最後は至極の一騎打ちへと展開したダート戦。

勝負師としてのテクニックと得意技を出し切った争いは、追う者の強みで、モレイラ騎手のエンクエントロスが僅差で競り落とした。

キーンランドCを挟んで、最終の1800戦は、1000万の番人がやや少ない組み合わせを味方に、たまたま前走でルメール騎手が乗って快勝していたスマートエレメンツの能力をしっかり出し切り、3馬身差完勝。

ゴール後は、シリーズ優勝を確信するガッツポーズで、感激のバックストレッチとなった。

結果、順調にポイントを加算していったクリストフ・ルメール騎手が、しっかりと2勝したので、文句なしの優勝。

2位武、3位デムーロ両騎手ということで、チーム対抗のカテゴリーでも、JRA選抜の圧勝に終わった。

これにモレイラが加われば、もはや、企画倒れである。

 

ニュース

秋を迎えるにあたって4、5着馬の妙味

読了までの目安時間:約 3分

 

春のGⅠレースで、全頭数の半分より下の評価で掲示板の下2つに入った馬は、

フェブラリーS

⑤レッツゴードンキ<10人>

大阪杯

④ヤマカツエース<10人>

天皇賞

④ミッキーロケット<9人>

優駿牝馬

④レッドサクヤ<11人>

東京優駿

④エタリオウ<13人>

何の因果か、前半で激走した2頭が、直後のビッグレースで快走している。

ヤマカツエースの上がり目に関しては、ちょっと何とも言えないことも認めざるを得ないが、あとは3歳馬。

妙に気になる血統で、実績はかなりのものがあったレッツゴードンキやミッキーロケットなどに象徴されるように、条件の変化でいかようにもパフォーマンスが良くも悪くも変わるタイプなのかもしれない。

流れに乗った中で、アーモンドアイに1秒近く離されてしまったレッドサクヤは、2戦目でマウレアと当たり4着、次戦はインディチャンプの豪脚に屈し2着だったが、そこで乗った福永騎手と共に、エルフィンSは勝利している。

オークスも鞍上は同じ。

エイジアンウインズの半妹であると同時に、このレース2着のエバーブロッサムの全妹という血統は、秋の惑星になり得る可能性を大いに秘めていると言える。

ボウマンのやや強引なアシストもあり、連続2着の憂き目からは脱したが、久々に連対を外したダービーでのエタリオウ。

誰が乗ってもキャラが変わらないのがステイゴールドであり、やや異系色の強いアメリカ血統の母系の影響か、比較的切れ味勝負にも対応できる非ステイヤータイプというのは珍しい。

インディチャンプほどスピードがあるわけではないが、配合面から瞬発力の限界があるというだけであり、毎度違う競馬で同じような結果を出しているのは興味深い。

何となく和田騎手とは手が合いそうに思うのだが、陣営はどう判断するか。

激走の根拠は明白だが、連続性というか継続性にやや難のある血統背景のある3歳の2頭には、トライアルでのお試しが、本番での、今後の活躍に影響を及ぼすこと大だ。

何より、単勝支持が大きく変化するわけだから、競馬の中身も変化するのは当然だ。

 

コラム

再現された夏物語

読了までの目安時間:約 3分

 

後半戦のデジャヴ

過去

GⅠの裏ステップだった時代 新潟記念

’98 オフサイドトラップ 58

’00 ダイワテキサス 59(中山)

右回り時代、20世紀までの新潟記念との変化は、夏に目標ができたことと、それによりステップレースの合理化が進行したこと。

前記の古豪は、秋のGⅠでミラクルな好走を見せるが、以後、新潟記念の勝ち馬が大成した例はない。

’08年55で2着のマイネルキッツくらいか。

地味な馬探しの歴史は、きっと今後の続いていくことだろう。

今年

ダービー馬、苦戦 札幌記念

’01ジャングルポケット③

’10ロジユニヴァース②

’18マカヒキ②

ダービーで負けている馬は結構勝っているし、オークス好走馬もきっちり来る。

ダービー馬だけ、しっかりと負ける。

みんな洋芝実績があったのに、ダメだった。

最近は、ゴールドシップやモーリスも負けているが、相手はGⅠ馬である。3着も同様。

ロジユニヴァースは上がり目を失った4歳のダービー馬で、アーネストリーに引導を渡された面もあったが、マカヒキは正攻法で挑んで負けたから、多少は好意的に取れる。

モーリスやゴールドシップのようになるには、得意の広い馬場で中身のある競馬をしないといけないが、さてどうか。

未来

牝馬活躍の影に強豪牡馬の惜敗あり 関屋記念

今年もそうだったが、関屋記念は時計が速くなるので、大波乱になることはほとんどない。

おまけに、牝馬が勝つ時は確実にハイレベル決着。

’99リワードニンファ 1:31.6 NR

’03オースミコスモ 1:31.8 CRタイ

’12ドナウブルー 1:31.5 CR

’18プリモシーン 1:31.6 歴代2位

不思議なもので、こういうことがあると強い牡馬が負ける。

’99年は骨折休養明けながら、前年覇者のブラックホークは2着で、12月のスプリンターズSは優勝している。

’031番人気は2年後に高松宮記念を制するアドマイヤマックス。

’12、’18は強豪牡馬はいなかったから、1番人気のディープが勝利。

不思議なもので、’05年2着はダイワメジャー、’07年快勝のカンパニー、’13②のジャスタウェイなど、後のマイルGⅠ馬は、牝馬の強いのがいない年に好走すると、その後出世している。

きっと偶然ではない。

 

コラム

完全勝利の条件

読了までの目安時間:約 3分

 

3馬身差以上圧勝の鉱脈

平成期の秋の古馬タイトル戦において、良馬場で3馬身以上の差をつけて圧勝した馬は、

スプリンター

ダイイチルビー

サクラバクシンオー ’94

4馬身<2着馬との差>

秋天

ジャスタウェイ

4馬身

エリザベス

スノーフェアリー ’10

4馬身

マイルCS

タイキシャトル ’98

5馬身

JCD-チャンピオンズ

ウイングアロー

3馬身半

クロフネ

7馬身

エスポワールシチー

3馬身半

二ホンピロアワーズ

3馬身半

JC

ゼンノロブロイ

3馬身

エピファネイア

4馬身

有馬

ナリタブライアン

3馬身

シンボリクリスエス 03

9馬身

ディープインパクト

3馬身

オルフェーヴル 13

8馬身

で、共通のある種牡馬で括ると、

<プリンスリーギフト>

ダイイチルビー 直(系)

サクラバクシンオー 直

オルフェーヴル 父母母母父

ウイングアロー 母・直

<ロベルト>

ナリタブライアン 直

シンボリクリスエス 直

スノーフェアリー 直

エピファネイア 直(父シンボリクリスエス)

エスポワールシチー 母・直

<クロフネ>母母母父

<リファール>

ディープインパクト 母・直

二ホンピロアワーズ 直

<ジャスタウェイ> 父母母父

タイキシャトルは、

エスポワールシチー

エピファネイア

スノーフェアリーらと同じ、ヘイルトゥリーズンクロス

ゼンノロブロイはアウトノーザンダンサー。

ダイイチルビー

シンボリクリスエス

これはどこかにハイペリオンの血が混じって、いい味を出している。

着差を広げたので、時計勝負にはなる。

無論、良馬場と条件を括ってるからそうなるわけだが、そういう時にガッツを見せるのは、ベストトゥベストではないケースがほとんど。

そういうタイプの血統馬が、こういう本格派に敗れるといった構図。

馬券的妙味のない馬ばかりで、1番人気馬か相手がそうなるケースが大半。

よって、競馬のよりコアな部分を見極める上で、ヒモ荒れが起きない根拠を探ると考えて、予想を詰める意味では、この手の血統が前哨戦で今一つであったことがほとんどというのも、使える可能性はあるというだけで、スポーツとしての魅力をこういう見方で捉えるのが、この括りの目的と結論付けたい。

 

コラム

ロジャーバローズ、アズマヘリテージほか 新馬2018<8/18・19>

読了までの目安時間:約 3分

 

大分過ごしやすい気候になった週末は、夏開催の仕上げの段階に入った。

土曜はどこも晴れ。

札幌1500は、人気のピンクブロッサムがちぐはぐな競馬で4着止まり。

スローを外から差し切ったノヴェリストの女馬・エレナレジーナも、時計勝負向きの気配まではしなかった。

小倉1200でも人気になったスカーヴァティが完璧な競馬をしながら、アズマヘリテージにあっさり差し切られた。

こちらは減量の影響もあるが、トーセンジョーダンに差し切られるロードカナロアはちょっと切ない。

血統的には母父ダンチヒ系まで共通。ジェンティルドンナの従兄弟にあたるロジャーバローズが勝ち上がった新潟内回りの2000M戦。

2分2秒中盤も納得で、人気馬を完全に葬ったあたりのポテンシャルはなかなか。

母父がリブレティストにかわったことで、これがアレッジドの肌が影響したのか、序盤はゆったり走っていたが、3角手前ではいつでも動ける位置につけて、あとは楽々の抜け出し。

小回りは向いているのはかもしれない。

北海道は雨で馬場がまた湿った日曜日。

まずまずの才能は登場したが、敢えて、新潟1400快勝の外国産馬・ダノンジャスティスに多く触れておきたい。

スローで位置取りも、超巨体ではない割に中団前目と危なさもあったが、エンジンがかかってからは、先人がよく語ってきた「これが外車か」のそれだった。

3歳のこの時期に、ヨーロッパの主要8F戦をほぼ総なめにしたキングマンの初年度産駒。名前のよく似た馬は多いが、記憶には留めたい。

札幌、稍重の1800は、人気馬の争いをディアドラマドレの全弟・カウディーニョが制した。

小倉1800の方は、先に抜け出した方が鞭に過敏に反応し、レースにならず。外から伸びた僅差1番人気のブラストワンピース半妹・ヴィクトリアピースが勝利。

何となく、期待の応え方が違う気もしたが、成長してもらわないと困る。

新潟1600も牝馬戦に関しては、アドマイヤメインの姪・プロスペリティが外から差し切ったのだが、これも違和感が。

他の人気勢がキレない恩恵を受けたような印象は拭えない。小柄だから、いい反応に繋がったのかもしれない。

 

レース回顧

コパノキッキングと菜七子

読了までの目安時間:約 2分

 

札幌記念の直前。日曜札幌の10R、おおぞら特別<3歳上1000万・ダ1000M>で断然の支持を集め、楽々の逃げ切り勝ちを決めたコパノキッキング(セ3・村山)。

縁あって、コパノリッキーで得た経験値を還元される状況にあるスター候補について、オーナーであるDr.コパこと小林祥晃氏は大いに語った。

「コパノリッキーが引退してから、寂しかったからね」

「競馬サークルとしてスター騎手を作っていくことは大事」

「うちの勝負服が似合っている」

「来年のJBCスプリントでキッキングに乗ってもらえたら…」

興奮のゴールシーンから、優勝馬の表彰式を経て、記者が様々聞き出そうと質問をぶつけると、さすがは名物オーナーという答えが返ってきた。

要するに、康太騎手も川須騎手も本番では乗せないのである。(笑)

順調にいけば、交流重賞などで賞金加算することは、現状では容易だろうという読みと、京都JBCではなく、地方持ち回り制の通常回となる来年の秋を見据えた発言。

加えて、もうGⅠ騎乗は可能な上に、中央の女性騎手として比べる存在がなくなることが明らかな状況に変わった今、普段から積極的に藤田菜七子騎手に愛馬を乗せているオーナーサイドから、オファーをかけるような発言となれば、いい目標設定になることは間違いない。

人馬ともまだ、完璧な状態であるわけもない減量騎手と下級条件馬の未来は、怪我という宿命を互いに背負いながら、現実的なプランへと進化するものでなければ、少々興ざめである。

1年以上後に行われるGⅠを目標とすることは、競馬の世界ではごく自然な成り行きだ。

今はただ、若武者たちの飛躍を見守っていきたい。

 

ニュース

4歳ダート馬の覚醒

読了までの目安時間:約 3分

 

4歳馬がJCダート・チャンピオンズCを制した例は、案外少ない。

エスポワールシチー ’09

トランセンド ’10

ゴールドドリーム ’17

それぞれに物語があり、躓くことがあったからこそ、その瞬間がやってきたという必然性が隠されている。

芝デビューの2頭に、早い段階でヒヤシンスSとユニコーンSといった中央競馬のダート最高クラスのレースを快勝していたゴールドドリーム。

だが、芝からダートに転戦後、一気に古馬戦でも通用した二者も含め、GⅠではすぐには結果を出せなかった。

そのことが上がり目の証明となり、また成長の糧に直接的な影響を及ぼしたとも考えられるわけだが、同期の中では比較的出世が早かった割に、なかなか結果がついてこなかったのは、その豊かなスピードを引き出す「走る馬の気性」の影の部分が、足を引っ張ったように思う。

エスポワールシチーは比較的競馬が上手で、佐藤哲三騎手も人馬の心の均衡をはかりながら乗るタイプだったから、馬の方は気持ちよく走れていた気がする。

一方、乗り替わりなども頻繁にあった気難しいタイプの代表格のようなところがあったあとの2頭は、はっきりと戦略の組み立てに気性が影響した印象が色濃く、実に分かりやすく、戦績に反映されている。

きっかけは時系列順に、

フェブラリーS

東海S

武蔵野S

すぐ後に訪れるGⅠ制覇のきっかけは、明らかであった。

レコード決着

不良馬場

新コースレコード決着

皆が翌年以降もっと強くなったことからも、4歳馬はまぐれでは勝てないことを彼らが実証している。

完璧な状態に仕上がった3度目の中央GⅠ参戦後は、一度目の海外遠征を経て、より強くなっていった部分も認められるが、完成の度合いを十分に見極める時間があった中での決断とも言えるから、トランセンドはうまく走れたけれども、その後強烈さは乏しくなった面もあり、リスクを秘める海外での好走は、彼らの絶対能力が最上級とまではいかなかった可能性も、暗に示している。

 

コラム