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平成の出世レース・本物になれるかの試金石

読了までの目安時間:約 3分

 

本物になれるかの試金石

クイーンS

12④レインボーダリア

11①アヴェンチュラ☆

00①トゥザヴィクトリー

アイビスサマーダッシュ

0204①カルストンライトオ

レパードS

16②ケイティブレイブ

12①ホッコータルマエ☆

10①ミラクルレジェンド

09①トランセンド②スーニ⑤ワンダーアキュート

小倉記念

13②ラブリーデイ☆

12②トーセンラー

- - -

夏の重賞ということもあって、すでにGⅠ勝ちのある馬の復権の足掛かりになるような舞台ではない。

しかし、この辺りから重要戦とされる質の高い重賞競走が再開することを示すような出世馬のデータである。

必ずしも、ここでの結果がその後にプラスの影響を与えるわけではないが、いい勝ち方をすれば、若い馬ならば、しっかりと古馬と戦えるものを確認できさえすれば、再度の成長によって、GⅠ獲りは可能ということだろう。

その点、伸び盛りの3歳夏のダート馬にとって試金石の舞台となるレパードSは、言わずもがなの結果である。

当然の傾向であると同時に、流石のダート馬でも最近は成長曲線が早熟傾向になり、ケイティブレイブも既に重賞馬であったことからも、勝ち切ることそのものの意義は薄れつつあるように感じる。

グレードは夏のGⅢでも、狙いが見えてくる結果が多いから、かなり特殊なアイビスサマーダッシュでも、重馬場でタフに勝ち抜くスキルのようなものは判然とすることもあって、本番までは勝ち切れないけれども、かなりの適性を見せることで、その馬の本質的な能力がはっきりしてくる。

そのためか、第1回のレパードSから後のGⅠ馬がわんさか登場したように、ハイレベルの年は出世する可能性を大いに秘めた馬がいるという意味にとらえてもいいのだ。

ちなみに、この辺りからクラシック本戦でも通用する配合の馬が、続々登場してくる。

そのせいもあってか、梅雨が明けて馬場の高速化が影響して、勝てないまでも、血統馬がレースレベルを上げることに一役買っているケースは多い。

 

コラム

2019 セレクトセール評

読了までの目安時間:約 3分

 

配合バランスが良く、高くとも走る馬は多いか。

落札額<万円> 配合<備考>

18年産<全て牡馬>

36000 ディープインパクト×ミュージカルウェイ<全姉ミッキークイーン>

29000 キングカメハメハ×ジンジャーパンチ<半姉ルージュバック>

27000 ハーツクライ×シンハディーパ<父ウォーエンブレム>

26000 ディープインパクト×ジョコンダⅡ<半兄サトノクラウン>

25000 キングカメハメハ×ベルワトリング<父ダシャンター/サドラーズウェルズ直仔・半兄コマンダーインチーフ>

23000 ハーツクライ×マラコスタムブラダ<父リザードアイランド>

21000 ディープインパクト×サマーハ<半兄シャケトラ>

21000 フランケル×マーゴットティド<父エクシードアンドエクセル>

20000 ディープインパクト×フラーテイシャスミス<半兄ベストウォーリア>

注目配合

15000 ドゥラメンテ×ぺルヴィアンリリー<フレンチデピュティ×ラスティックベル>

ミスタープロスペクター4×3

レイズアネイティヴ5×(4×5)

ノーザンダンサー[〔6×(6×8)〕×6]×5

ネイティヴダンサー[〔(6×8)×8〕×8]×〔7×(5×6)〕<8代以内のみ>

サンデーが次の代で活かせるノーザンダンサー色の薄い良血馬は、これから必要な血だ。

19年産

47000 ディープインパクト×タイタンクイーン<半兄ストロングタイタン>

29000 ディープインパクト×べネンシアドール<全姉デニムアンドルビー>

27000 ロードカナロア×アドマイヤテンバ<叔父ドゥラメンテ>

25000 ドレフォン×アドマイヤセプター<父・ストームキャット系 米GⅠ馬>

22000 ハービンジャー×ライフフォーセール<半姉ダノンファンタジー>

21000 ロードカナロア×アゲヒバリ<半兄リオンリオン>

21000 ディープインパクト×ヤンキーローズ(牝)<父オールアメリカン/ロベルト系 豪GⅠ馬>

注目配合

16000 キタサンブラック×ドナブリーニ<半姉ジェンティルドンナ>

リファール(5×5)×4

ノーザンダンサー〔6×(6×6)〕×(4×5)

奥にあるナスルーラを活性化させる配合。

 

コラム

新馬戦(7/27.28)スマイルカナ、レザネフォール、カイルアコナ他

読了までの目安時間:約 3分

 

すっかり夏になってしまった開催替わり初日。

そのせいか、困惑の展開が案外多かった。

その中で人気馬が力を発揮したのは、小倉の一般の混合戦だった1200M。

キンシャサノキセキの小柄な女馬・カイルアコナが4馬身差快勝だった。例年通りの高速馬場なので、9秒台の決着は死角にもなるが、2、3着馬もそれなりに強い馬だと思う。

直前の九州産馬限定の方は、かなりタフな先行争いを直線で振りほどいだテイエムヤマカゼが強いように思うのだが、1分10秒台なので、相手が軽すぎたか。グラスワンダーの408kgの騸馬。

新潟マイルは、良血馬同士も人気に格差のあった2頭の争い。ハナ差凌いでスマイルカナが制した。

エイシンヒカリの配合にフォーティナイナーの血が加わり、もっと厄介な性質を秘めている可能性がある。追い詰めたのは、あのジェンティルドンナの従姉弟。

札幌1500は人気の藤沢厩舎の(外)が距離不適のような負け方で、インをうまく捌いたロードカナロア・エイリアスが制するも、この組み合わせはハイレベルには思えない。

日曜の札幌新馬は2レースとも、武豊、ルメール、三浦皇成の高度な技巧は目立ち、他を圧倒。

芝の方は、ユタカペースが遅すぎて、インのルメールにもチャンスありだったが、人気の三浦&レザネフォールが力でねじ伏せた。キンカメ×ラナンキュラス。もしかすると洋芝巧者か。

ダートは武、ルメ、三浦の人気と年齢の順通りに決まったが、武いじめをしながらルメの潔い2着は見応えがあった。

母父ティズナウ同士の決着も、結局、アンクルモー産駒の牝馬・セランのランクが違った。

小倉は…。この日も1200だったが、流れた割に時計は平凡。

勝ったのはルーラーシップの仔・カリニート。今年も2歳Sは別のデビュー組かもしれない。

新潟の1800は好レース。

61秒を切る展開で前にいた2頭の粘り合いを、うまく内から抜け出たDブリランテ牝駒のドナキアーロが制した。

上がりが目立たないからこそ、2着以下の実力も証明された格好だ。要注目。

1400勝ちのマツリダゴッホ産駒・シコウは、母系がかなり重厚な欧州型。1:23.0なので耐え切れたか。

 

レース回顧

次は英インターナショナルS~シュヴァルグラン、大きな挑戦

読了までの目安時間:約 2分

 

「昨夜<金曜の晩>からの雨で馬場が湿って、本当はもっとパンパンの馬場でやりたかった」

27日、日本時間では翌日曜日に替わろうとする頃発走となったキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスダイヤモンドS<アスコット・芝2390M/11F211Y>

だったが、いつもより下げたポジションから力強く抜け出したエネイブルとそれに真っ向挑んだクリスタルオーシャンらに遠く及ばずも、3歳最先着の愛ダービー3着ノルウェーや今年のエプソムダービーを勝ったアンソニーヴァンダイクらには、きっちり古馬の意地を見せつけたシュヴァルグランを送り込んだ友道康夫調教師は、そう無念さを口にした。

「次走はインターナショナルSを目指して、テルテル坊主を作って頑張ります(笑)」

かつてはゼンノロブロイが挑み、その年に国内でほぼ無敵状態になっていた4歳時のカネヒキリらをドバイで打ち破ったエレクトロキューショニストに返り討ちにあった、というような思い出しか、日本のファンにはないかもしれないが、ヨーク競馬場における10F路線の重要戦で、古くはトリプティクやシングスピール、シーザスターズとフランケルも歴代の優勝馬に挙げられる。

昨年はオイシン・マーフィー騎手のロアリングライオンが制し、第二のジャイアンツコーズウェイになれそうなところまでいくも、先輩のようにダートをこなすまではできず、ローテが厳しすぎたこともあって惨敗。

先行きに不安もあったりするステイヤー型のイメージを払拭すべく、ある程度実のある結果が求められるシュヴァルグランにとって、これは大きな挑戦になるだろう。

成功を祈ろう。

 

ニュース

クイーンS レース回顧~勝ちに行ったミッキーチャーム

読了までの目安時間:約 2分

 

エイシンティンクルのスタートの不発にも驚いたが、ミッキーチャームがなかなか春に体重が戻らなかった分をしっかりと取り戻しつつ、伏兵陣の先行にぴたりと折り合わせての抜け出しには、もっと驚いた。

振り返ると、中山牝馬Sはかなりの不調にあったことを伺わせる怪しい内容の競馬に終始した本命級とは、とても同じとは思えない。

これが普通の状態のミッキーチャームであり、勝ちに行ったから伏兵に迫られたというだけであり、直線入り口で、ほぼ全員ギブアップであった。

ディープインパクトの産駒であり、父に似て大きくはない馬体。

しかし、母系にダンシリやネアルコの分流・ダンテの直系であるドミニオンが入った、タフな芝をいかにも好みそうな欧州配合。

牝祖インフラレッドから分岐し、一方はメイショウトウコンやダイナコスモス、シャドウゲイトを出したと思えば、ミランミルを経るとミルリーフやフジキセキなど、種牡馬としての価値を高めることで、牝系の質の高さを証明してみせた名馬もいる。

恵まれた配合には思えないが、この牝系の持つ底力が、どちらかというとこのような平坦の1800、2000に向く適性を導いたのだろう。

一見速いように見せて、1:47.0の勝ちタイム。

昨年やその前がもっと速い決着だったので、馬場状態からもその辺りを推定タイムに設定したファンや関係者も多かっただろうが、前述のエイシンの自滅もあり…。

秋華賞も平凡なタイム。

そもそも、昨年の藻岩山特別より時計半分遅いのだ。

競馬は上手になったが、より北海道への適性が出てきたのだろう。

いずれにせよ、高速の上がりは使えない。

上手に距離をこなして、まずはエリザベス女王杯を無難に走っていきたいところだ。

 

レース回顧

アイビスサマーダッシュ レース回顧 ~ 前走韋駄天S組4歳馬ワンツー

読了までの目安時間:約 3分

 

なんてことはない、前走韋駄天Sの組がしっかりと好走する展開。

時計は平凡だったが、出が甘くて今までレースを無難にこなすこともままならなかったライオンボスの、殊、このコースにおける強さは相変わらずだったし、レース内容も盤石。

それ以上に内枠の不利をものともせず、自分のリズムを守り通し、抜群の手応えで勝ち馬に迫ったカッパツハッチも然り。

必ずしも若手に歓迎のレースではない特殊条件の競馬ながら、4歳馬のワンツー。

3着のオールポッシブルも5歳の牝馬で、実は上位2頭よりより厳しい競馬に持ち込みながらの渋とい内容。

これが千直初めてで来るパターンの、ダートで勝っていた馬。

妙なことに、これら全てが乗り替わりだった。

西田騎手などの専門家が、前走からの先約があり継続騎乗で一発狙いの陣営がありながら、伏兵の多い組み合わせだったとはいえ、こういう重賞の結果も珍しい。

クイーンSも名手が集ったが、ほとんど北海道組の中での棲み分けが図られたレース。

こちらは色々な目論見がある中で、ほとんどの馬が鞍上スイッチ。

どうも風が強かったらしく、天気が良かった割には、春の京都でもあったような上がりの掛かる競馬になった。

アヴェレージにして、1ラップ毎に0.2秒上乗せ。ならば、例年より1秒遅い時計も納得だ。

55.1のアイビスサマーダッシュが、まともに決まるはずがあい。

ある意味、そういう中で逃げて、鞍上が思い切りよく先導してくれたという好アシストなどあまりプラスでもない状況で、大本命に応えたライオンボスは、明らかにここでは格上だった。

和田正一郎厩舎と言えば、何といっても、不滅の障害王であるオジュウチョウサンのいるところ。

石神深一という熟考する競馬職人に託したのが、ちょうど初めての重賞挑戦の時だったのと同じように、不幸な形で暫く乗れなくってしまった本来の鞍上の鮫島克駿騎手に、実にスムーズなバトンタッチができる状況を、しっかりと演出したようなところがある。

ちゃんと出てしまえば、ちょっとのことではタレないのが1000Mでの戦い。

ツボをしっかりと押さえたように、少しプッシュして一気に外に持ち出したのは、逃げるということに競馬を形作る以上の何かを求める田辺騎手らしい、狙いのある戦法だったように思う。

この感じだったら、克駿騎手が乗っていても楽勝だったろうが、ベターではなく、ベストの回答を出してくれたからこそ、1200Mでの戦いにもいい弾みになることだろう。

何しろこのコンビはまだ若い。

デビュー5年目と生まれてまだ4年のバディーである。

このコンビでもっと大きなタイトルを得た時に、田辺裕信が施した仕事の価値が改めてクローズアップされることだろう。

 

レース回顧

アイビスサマーダッシュ 2019 予想~1000Mでしか勝っていないライオンボス

読了までの目安時間:約 4分

 

雨も心配なのだが、大丈夫なのか、

「ライオンボス&鮫島克駿」

というファンが大半であろう。

克駿騎手に関しては、重賞で数十回騎乗してはいるものの、そもそも、上位人気馬で参戦したことなど一度もない。

一応、ディフェンディングチャンピオンのダイメイプリンセスも昨夏スプリントチャンピオン級の活躍だったラブカンプーと共に参戦するから、これらは当然強敵。

その後…、というところがパッとしないことが多い好走歴のある馬も、新潟のターフに戻ってくるだけで全然違う姿を見せることはこれまでもあった。果たして。

さて、本題のライオンボス。

これまで、18回のアイビスSDが行われてきた中で、唯一、共通点を持つ馬が存在する。

それは1000Mでしか勝っていない、という特異な馬であるということ。

千直でも勝ち星があり、ダートの1000Mがそれまでの主戦場というか、唯一のその他のコースにおける好走歴のある条件というのは、2010年混戦となった年の勝ち馬となったケイティラブと瓜二つ。

父がスキャンというのは、同じミスプロ系のそれも同系配合を持つバトルプランであることでも、強調材料になる。

おまけに牝系の良さも似ている。

ケイティラブの8代母ラトロワンヌは、ライオンボスの6代母であるセックスアピールで4×5のクロスとして内包する重要な血。

言わずもがな、世界の名血を彩る重要な位置を占める繁殖牝馬同士だ。

セックスアピールは最もサイクルの遅い世代で、それを3代母に持つアーモンドアイが、恐らくは全一族を挙げた最大の能力馬を出した。

ライオンボスに関して言えるのは、その血がバトルプランの中に、正確にはその父エンパイアメーカーのまた母父エルグランセニョールの母として登場するから、有効ではないものの、セックスアピールは5×6である。

前述のラトロワンヌのクロスを有したその名繁殖牝馬は、その後、セクレタリアト→ニジンスキー→シアトルスルーといった傑出した競走成績を持つ、それも三冠というコネクションで3代結ばれる。

これが全て入ったのが、祖母のミスカスフェル。

実は、その前のセックスアピールの時に、既に三冠馬ウォーアドミラルの3×4が配されている。

底力の血というのは、代を経てその効果を実証する機会を得るもの。

あまり芳しくない近親の競走成績に反し、特異な条件において特殊な能力を発揮する馬。

前々走で示したその才能は、ライオンボスを構成する主幹の血の中にある三冠馬を出したステイゴールドと前述エンパイアメーカーが孫の代でアメリカンフェイローを送り出した点でも、どことなく、その瞬間を待ち望んだ、まるで破裂寸前のポップコーンのような配合となっていた可能性を、大いに示したと結論付けられる。

コーナーのあるコースで脆いのは、スタートが安定していないこと。

逃げられないと平凡になるというより、もし行き切っても、1000Mまでしかもたないというべきだろう。

その割に、ちゃんと前に行けると、やたらと渋とい。

バトルプラン×ステイゴールドという配合以上のインパクトは、輝かしい優駿たちの血の絶妙な交錯により生まれた奇跡のような気もする。

ラブカンプーは前期にまるで競馬をしていないので、十分復活可能の4歳馬。

3歳時から連続好走のレジーナフォルテも、前々走の韋駄天Sが初の55だったから、案外、人気の盲点になるか。

ラブカンプーの父アルデバランはセックスアピールの母の代からの分岐、後者には、母系にシアトルスルーとウォーアドミラルの血がある。

◎ライオンボス

○ラブカンプー

▲レジーナフォルテ

注アンフィトルテ

△ダイメイプリンセス、ミキノドラマー、レッドラウダ

 

レース予想

クイーンS 2019 予想~このメンバーなら簡単に一捻りできるエイシン◎

読了までの目安時間:約 3分

 

武豊とエイシンティンクルのコンビ復活に、このレースは大いに盛り上がる。

筆者はこう読んだ。

というのも、癖の強いミッキーチャームは、札幌でも函館でも速いところを見せているから当然人気になるので、それを軸にするのは常道ながら、実際、マイルの重賞で、それも昨夏の関屋記念で34.2-45.7-57.2からの逃げこみを際どいところまで叶えようとしたエイシンティンクルが、それより遅いということはない。

中山はペースが速すぎて、その前は関屋記念前に勝った1400戦と距離は同じでも、今季初戦であり、関屋記念以来の競馬。スタートから冴えなかった。

逃げる必要はないが、前述の逃げが可能な馬で、このレースではアエロリットが逃げ切った時でも3Fは35.2秒というレースに挑むわけだ。

特段、スピード寄りに傾倒したわけでもない彼女。

6歳牝馬が過去2度勝っていること。それらが3歳のキャリアの浅い時期に重賞で好走後、そのシーズンに突如目覚めたこと。

順調に出世できなかったから、関屋記念が最初の重賞挑戦となったが、力のつけ方はよく似ている。

言わずもがな、世界のエイシンヒカリの全妹。

一族にはサザンヘイローがいて、近年はそれとサンデー系との組み合わせで生ずるヘイロークロスが、有効とされる。

また、傍流からはサクラスピードオーが出ていて、サンデーを除くと、配合バランスが似ていなくもない。

兄の主戦騎手であり、彼女の初勝利の際に騎乗の武豊騎手ならば、転厩3戦目で、前走の都大路S以上のパフォーマンスが可能のはず。

それが1:44.9である。

実は、このメンバーくらいなら簡単に一捻りできるほどの力量差があるだろう。

因縁の上村洋行調教師に、快速馬での重賞初勝利のプレゼント。機は熟した。

◎エイシンティンクル

○ミッキーチャーム

▲リンディーホップ

注フィニフティ

△サトノガーネット、カリビアンゴールド、ダノングレース

 

レース予想

血統馬の激闘

読了までの目安時間:約 3分

 

シーザリオの血筋

エピファネイアの仔がついにデビューした今年。

その半弟にあたるサートゥルナーリアが、世代唯一の有能な牡馬としてクラシック戦線に、異例のローテで殴り込んだわけだが、兄たちと同じように、肝心のダービーは勝ち切れず。

期待度ではサートゥルナーリアが一番だったが、血統的な死角もしたと弟が一番だったように、リオンディーズよりもバタバタの内容で4着だった。

兄たちはキズナやディープ軍団を相手に戦っていたから、人気は一番ではなかった。

相手関係もあったが、血は争えないのか、その呪縛に抗った分だけ、ダービーという壁にまた跳ね返されてしまったのは、実に残念。

ベガやエアグルーヴは、とっくの昔に、牡馬のスペシャルワンを生み出しているわけで…。

ステイゴールド系の矜持

GⅠ3着以内の馬

パフォーマプロミス

クロコスミア

インディチャンプ

これら全て、鬼門とされる良馬場の高速上がりか超高速決着のレースでの好結果。

無論、皆有力馬より下の評価だったが、相当にファイトとしている。

パフォーマもクロコスミアも、同系・父の有力馬を競り落としたのだ。

インディチャンプもゴール直前以外は、人気のアーモンドアイと遜色なし。

競馬は必然的なハンディキャップ競走。しかし、根幹距離の大舞台でこの結果なら、ステイゴールドも誇らしい。

日高のニューモニュメント

インティ

ロジャーバローズ

正直、社台系の血統馬と血統構成や能力発揮に至るその特性の根拠など、全く遜色ないし、むしろ、狙いがあるからこそ、血統の質では上だったという印象がある。

ロジャーバローズは母父だけが違うが、ジェンティルドンナとほぼ同血。

リブレティストは母父がアレッジド。ベルトリーニはトワイニングの近親という違いが適性に出た形。

インティは、ネイティヴダンサーのデパートのような組み合わせで、配合は同じでも、種牡馬が違うという狙いを持った組み立てのゴールが、ミスプロの3×4で結ばれた形。

新時代のエルコンドルパサーともいうべき、傑作の血統図である。

 

コラム

海外遠征に意義

読了までの目安時間:約 3分

 

今年の遠征馬の面白いところは、連続出走だけではなく、当地における重要戦の普遍的なローテを採用したのが、我らが日本調教馬だったということである。

こういう時代が来なくてはいけなかったからこそ、その感慨は、結果への無念さ以上に喜びを孕む筆者なのだ。

ディアドラ

ドバイターフ

クイーンエリザベスⅡ世C

プリンスオブウェールズS

→ナッソーSへ

うまくはいかなかったが、裏を返すと、日本に適鞍がないからこその遠征。

中山記念はたいそう期待されながら、全くハイペースに対応できず、府中牝馬S以来ずっと残念な差し後れが続いている。

ハービンジャーのくせに…、などとロイヤルアスコットの渋馬場に出番なしに終わったことを揶揄するのは、流石に筋違い。

ディアドラは重馬場の秋華賞を快勝した馬だが、本来の洋芝においてのパフォーマンスは、父同様に良馬場の方がいい。

あとは成長力に乏しい死角があっただけで、欧州型の3歳タイトルホルダーには常に付きまとう時限爆弾だから、こればかりはどうにもならない。

マスターフェンサー

ケンタッキーダービー

ベルモントS

→芝・ベルモンドダービーIS

最後に芝を使ってミソをつけてしまったが、ジャスタウェイの産駒でアメリカではあまり多くないゆったりとした作りのベルモントパークだったから、狙いが見当違いだったというのは早計。

ジャスタウェイの産駒だからこそ、ケンタッキーダービーとベルモントS両方でそれなりの走りを見せたことが重要か。

伏竜Sで完敗だったデアフルーグとは、その瞬間から、立場が入れ替わるように注目度合いは一変した。

トニービンの入った馬は、往々にして、3歳春までは少なくとも腰の緩い馬が多く、ダッシュ力に乏しい面を見せる。

だからって、臨戦過程と成長に影響を及ぼすのは、走り過ぎだったかどうかだけが問題だから、マスターフェンサーはまだまだこれからの馬。

今度は、デアフルーグがまるで歯の立たなかったクリソベリルを、古馬もろとも切り捨てる仕事が待っている。

シュヴァルグランの海外行脚は遅すぎる気もするが、JCにもよく高齢馬はやってくる。

これも案外、意義ある遠征である。

 

コラム