2018年マイルチャンピオンシップ レース回顧

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マイルチャンピオンシップ -回顧-

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欧州競馬のそれであった。

ムーアとすれば、マークされるのは望ましくないから、ゆっくり内の有力馬にストレスをかけつつ、アルアイン以外にはやりづらい競馬にした。

しかし、それはよく言えば気のいい、裏を返すと、リズムを崩すと脆いところのある先行型にありがちな死角があったということでもある。

ローテは今までの中では厳しく、そういった展開を作ることに、普通の先行型では苦しい方が合うアエロリットとムーアの相性は、ちょっと良くなかったのである。

そんなこんなで自分らしさを失った逃げ馬に代わり、アルアインは自分の流れというより、勝手に先頭に立たせられた形。

無論、外が届くような流れではない。

そうなれば、狙うは内回りコースとの合流点ですっぽりと開く内ラチ沿いの2頭分ほどのスペース。

ミルコが今年は内ぴったりで、末を引き出した。

ペルシアンナイトは素晴らしかった。出来も上々、雰囲気のあったパドックから、凡走は前回のような他馬からの意地悪なプレッシャーでもない限り、あり得ない感じ。

しかし、ビュイックが今回はパーフェクトだったのである。

ルメールのお手馬でもあるステルヴィオが、掛かる心配など気にしなくていいタイプであれば、メンバーのレベルは手探りでも、下げる手はない。

内に入った。内の馬はよく残る。

驚くことに、そういう立ち回りだけのポイントを押さえた内の馬だけの決着になったわけだ。

スローの瞬発力勝負であり、溜め方と仕掛けるための準備は、ごちゃごちゃの中団から、いかにスムーズに抜け出すかを競うヨーロッパの戦いに身を置く騎手には、実にぴったり。

ミルコにその資質がもっとあれば、きっと日本には定住しなかったはずだが、日本の騎手とすれば、それは十分な蓄財がある。

長期遠征を夏に行った英国帰りの川田騎手も、スマートさに磨きがかかって、ほとんど焦る姿を最近は見せていない。

そういうところで、叩き合いをしたのなら、日本が合っている騎手にはちょっと死角が生じる。

ムーアに合わないパートナーがいたとしたら、ビュイックのパートナーとこの2番枠は渡りに船。

世界の競馬を理解し出した30歳の英愛競馬を支えるトップランナーにとって、世界地図の中にまだ体得しきれなかった流儀が残る数少ない場所でのハイレベルマッチに身を置くことは、この上ない喜びである。

競馬の内容は単純。

内で脚を溜め、敢えて行かせるくらいの積極的なポジショニングから、しっかりと内のスペースで進路を確保しつつ、直線勝負でステルヴィオの決め手を極限まで引き出すという形。

どことなくムーアと似た気配を漂わせる、この先まだ長いビュイック騎手にとって、実質的な日本初戦のGⅠ戦は、あまりにも戦略に明るい条件での、ある意味で楽勝の競馬だったのである。

ロードカナロアの初年度産駒。

来週も素晴らしい才能と再会するわけだが、世界に出て結果を残した馬の強みは、その同期のオルフェーヴルにはない本物の底力を感じさせる凄味であろう。

母母父に入ったサンデーサイレンスも素晴らしい種牡馬であったが、シンボリルドルフを長としたダンスタイム系で、その2つ上の姉から連なる牝系は、ファルブラヴの本質的な勝負強さを搭載したことで、ついにGⅠタイトルを奪取するところまで復興を遂げた。

ルドルフ三冠の年に生まれたマイルCSを、縁の血統馬が34年後に制する。

日本競馬の歴史に、ビュイックという驚異の才能を上塗りすると、その価値は無限に高まることだろう。

混戦でスローという平凡なレースではあったが、平成期の掉尾を飾るにはあまりにも強い意味を持った、エポックメイキング的な一戦だったと、個人的には思う。



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