田辺騎手らしい豪快な競馬でブレイキングドーン

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2019年 ラジオNIKKEI賞 レース回顧

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ヴィクトワールピサはヴィクトワールピサでも、一番人気のあったブレイキングドーンだった。

最後は外。

ペースに関係なく、力勝負に対応できる馬しか上位に顔を出せない競馬になっていた福島の午後の競馬だと、好位抜け出しの福島実績最上位のマイネルサーパスの競馬以外、策がハマるようなことはなかった。

田辺騎手らしい豪快な競馬であり、ブレイキングドーンの魅力は、父の時以上にタフな馬場状態となっていた今年の弥生賞で最後に突っ込んできた実績であった。

後から考えたら、それで55である。

カリスマ性のある策士が跨るゴータイミングやアドマイヤスコールは、あくまでも伏兵の競馬に徹しての掲示板。

今回も粘ったトーセンホマレボシ産駒でアドマイヤムーンを近親に持つダディーズマインドと、2着のマイネルサーパス以外は、上手に運べたかどうか以前に、この日のラジオNIKKEI賞にベストの状態に持っていけなかった感じだろうか。

ヒシイグアスは少しナーバスになっている感じで、ひと際目立った雄大に見せる馬体をどうにもコントロールできる状態にはなかった。

掲示板外にも、人気上位グループのブレイブメジャーなどは健闘していたが、これもマイルで勝ち上がってきた母シーイズトウショウのスピード型。

前走で1:32.9というハイレベルな時計勝負に対応してしまった能力が、今回は敗因になってしまった。

そういうことで言えば、ブレイキングドーンには有利な条件ばかりが揃っていたことになる。

京都2歳Sはぎっちりクラージュゲリエとの叩き合いを演じており、ホープフルSは適鞍のように思えたが、相手関係と同時に、末脚比べに苦手要素のある大きな馬だから、器用にエンジンをかけられずに競り負けてしまった。

どうやったってバラける道悪のコーナー4つの競馬。

ホープフルで本命にした経緯がある筆者でなくても、母系はアグネスレディーから発展したクラシック血統の正統派たるイコマエイカン系であることは既知の魅力。

加えて、ホワイトマズルにエルコンドルパサー、その奥にはトニービンであり、不良の桜花賞勝ちのアグネスフローラとの掛け合わせが3代母の構成。

一族最大の功労馬にして、早逝の天才としてカリスマ的存在へと昇華したアグネスタキオンも、2000Mを歴史的ハイスピード勝ちながら、不良馬場の弥生賞が一番強かったという印象も残している。

ちょうどいいタイミングで、雨が降って勝機が訪れた。

テン乗りでも福島の田辺。

ブレイキングドーンの未来は、この勝利で前途洋々というわけではないかもしれないが、何かを持っている馬として、長く活躍してくれるかもしれない。

そういう縁がなかったのは、唯一、出走馬確定後の乗り替わりとなったウインゼノビアだったか。

序盤の行きっぷりそのものは悪くなかったが、強気に攻めるほどの根拠が、津村騎手には見つけられなかったか。

多頭数戦は得てして、損得がはっきり出ることが多い。


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