競馬ニュース 2018/1/22

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ノースフライト死す

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28歳、心不全だった。

22日、生まれ故郷の浦河・大北牧場で、フーちゃんは静かに天へと旅立った。

90年代の名馬も、繁殖適齢期は既に過ぎ、90年生まれのこの馬も例外なく、寄る年波に抗うことはできなかった。

11戦8勝、94年にマイルGⅠ2勝。

縁あって、GⅠでは必ず跨ることになった角田晃一現調教師の名馬数え歌の一節を彩った彼女が、同じだけ騎乗した武豊騎手をどれだけいじめたことか。

絶対的存在になった名手を悩ませる宿敵になったノースフライトは、直系の孫オハナが、ディープインパクトの力を借り、その底力を示そうとクラシック戦線に名乗りを上げようしているから、存在感はまだまだ健在だ。

サクラバクシンオーとの決闘にも似た、あの秋の熱戦から、奇しくも、あまり期待されていなかった孫が、共に春の天皇賞の勝者となると、誰が思っただろうか。

そこにまた紡がれた名馬物語。

オルフェーヴルもシュヴァルグランも、この時だけは脇も脇の端役。

スワンSは京都競馬場の改修工事の影響で、阪神開催。

マイラーズCは中京1700で、京都牝馬Sも阪神だった。

その全てで、ノースフライトは注目馬として輝きを放った。

フーちゃんと呼ばれるようになった経緯、エリザベス女王杯とそこに至るまでのストーリー、引退レースでの負けられないプレッシャーとの戦い。

名馬量産時代の中、確かに主役を担った名牝が、また一頭逝ってしまった。

もう90年代の女傑は、ノースフライトの一つ下の名スプリンター・フラワーパークくらいしか生き残っていないようだ。

平成が終わる、というシグナルが発せられている意味なのだろうか。合掌。



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