血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

もう秋モード

読了までの目安時間:約 2分

 


松田博資師が不遜とも捉えられかねない態度で受け答えしている姿を見て、思わずニンマリ。でも、とても頼もしかった。

パドックで見たハープスターはお世辞にもいい出来ではなかった。が、その30分後、4万とも言われる観衆の視線を釘付けにしたわけで、手応えはそれなりにあったのだろう。

納得の結果。負けることなど一切気にしていない。

それなのに、ゴールドシップにだって勝てる、と考えていることも一目瞭然だった。

 

乗り替わり濃厚の状況に、師は心の内で、こいつ降ろしても意味ないと思うぜ、という本音を隠しているような気がする。今までもずっと、そう思ってきたはずだ。

 

田辺騎手が元気だ。たかがGⅢ2勝にプラスアルファの勝ち星があるだけだが、このサマージョッキーチャンピオン候補は、今自分の仕事を全うできている。

メイショウナルトは逃げる脆かったが、馬の気ままに前半行かせた七夕賞で、3角過ぎからより後続を引き離そうとする中舘作戦を敢行し、ツインターボみたいな競馬で快勝してみせた。

小倉では少し失敗したが、きっとベストの条件じゃなかったから無理させなかったのだろう。

 

気難しいクラレントも、お手馬のような手綱捌きでダノンシャークを完封。

結果としてあの位置が理想的だった。結果論ではなく、彼にとってのベストポジションはその時と場面によって違うことを、しっかり心得ていた。春より更に進化した勝負師。秋が楽しみだ。

 

あと丸田騎手。函館SSのクリスマスも北九州記念のリトルゲルダも、テン乗りで結果を出した。

ダンスインザモア復活勝利当時よりも、勝負所での判断が冷静かつ自然だった。大化けするか。

 

コラム

あと少し

読了までの目安時間:約 2分

 


ちょっとハープスターの調子は気掛かりだ。

この札幌記念は、明らかに差し馬有利。でも、ゴールドシップと小回りコースへの対応に加え、洋芝への適応力を示せた収穫は大。

理想は直線一気でも、実際はそれだと差し損ねる危険があるから、意味のある競馬だったと言える。別に、JFの時のような乗り方でもよかったのだが、負けた後だから、自由にはやらせてもらえない。

 

うまくいった。だからこそ、反動が気になる。今回は精々7、8分の出来。

輸送を控え、父と同じく爪に不安があるタイプの差し馬だから、案外調整そのものが一番の課題のように思える。

日本最終調整の時点で、本番の騎乗者が跨ることが最も望ましい。

 

札幌でまた負けてしまったゴールドシップ。この前は、札幌2歳Sでグランデッツァに敗れていた。

敗因がその時と同じような気がした。

もう完成期から少し衰退する時期に差し掛かっているのだろう。自慢の捲り脚でハープスターを捉えきれなかった4角。

粗を探せばいくらでも見つかる馬ではあるが、馬場を捉えて走れなかったという旨を騎手が口にしたことは意外でもあり、また必然的なものにも感じた。

 

2歳夏から走っている馬。思えば、札幌戦辺りから気難しさを見せ始めていた。

おとなしかった今回。

ブリンカー云々よりは好位付けの戦略の方が重要だ。怪獣ではなくなったシップには、今の形を守る必要性がある。

 

現状、一番勝利に近いのはジャスタウェイだろう。穴が大分小さくなった。

ただ、大きな欠点を補えるような展開には、こうやってよくなるもの。その勝負運を手繰り寄せるには、競馬と真摯に向き合う力が必要だ。それがもう少し欲しい。

 

コラム

札幌記念 -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 


流石に、ここでは2頭が強かった。

そして、本来はあり得ない後ろの馬をマークして自分のタイミングというより、相手に合わせた競馬をして五冠馬を封じた桜花賞馬の強さは際立っていた。素晴らしい。

 

理想形に近い、それこそ桜花賞の流れにも似たハイピッチの展開をじっくり外から三分三厘の仕掛けで上がって行き、ゴールドシップ以外の12頭を大きく引き離して快勝。今日分かったことは、

「洋芝はいい」

合うというよりは、むしろこちらを積極的に使うのがいいのではないだろうか。そう思わせるようなパドック気配とのあまりに大きなギャップであった。

 

調子も格もハープスターとは比べようもないほど上だったゴールドシップは、出来イマイチではなかったけれどただ単に、52kgの牝馬に本質的な反応の差で負けてしまったというだけのこと。

ハイペースの競馬に最近は適応できていなかったから、皐月賞以来の2000M以下での戦いでは、いくら小回りコースいっぱいに使った競馬でも自分の全力を出し切るところまではいかなかった。課題は一つ。

「ロンシャンの高速馬場ではどうだろうか」

 

洋芝適性に距離延長の不安要素を相殺させる形で、昨年のトレヴにようなレースをするだろうことがわかったハープスターに対し、馬場を少し気にして、ブリンカーは今度は外した方がいいかもしれないというゴールドシップ。

きっと、雨がキーワードなのだろう。

恐らく、重い馬場では末脚が殺がれてしまうハープスターに対し、半々で雨の降るロンシャンがもし、たまにあるパンパン馬場だったら困るゴールドシップ。

自分の形を出したハープスターと、まだ新たな形が引き出せそうなゴールドシップ。急な鞍上チェンジに不安があるのは、やっぱりゴールドシップ。

無事に何とかのお願いは、お互いそうではあるものの、これを盤石と言わずして何を言うのかという、言い知れぬ興奮が湧いてきたのは確かだ。

 

驚いたのは、その2頭に迫らんとする末脚で最後詰めてきたホエールキャプチャ

調子はここ数年では最もいいのだろうが、さすがは在来系統のビューチフルドリーマー系。優秀な血統の馬は日本にもいること示す、これ以上ないお膳立てとなった。

 

レース回顧