血統予想・コラム

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桜花賞 -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

テンの争いを制した者が、レースを制するというのは競馬の常識だが、無敗馬がよもやの惨敗を喫するのがこういう場合だ。
岩田康誠だけが、普通の競馬をした。それだけのことだろう。波乱という程の結果ではないのかもしれないが、これが岩田康誠である。勝負への嗅覚が人一倍鋭いからこそ、今の彼がある。

直前の競馬、土曜日からの展開がどうにも気になっていた。
阪神牝馬Sは堀厩舎の上がり馬が力を見せたが、それ以外の主だったところは、大体関西馬が勝っていたのである。
関東馬に見劣っていたのではなく、関西の陣営が今まで勝負を賭けられる状況ではなかったのもあったから、ルージュバック一本被りの関東馬優勢の流れは、波乱を呼ぶ結果を予感させるものもあるにはあったが…。

勝ったレッツゴードンキを褒めるとすれば、最初から強気に重賞を使っていたこと。
札幌2歳Sで見せ場十分の3着。テイエムオーシャンも同じ結果だったことを考慮すれば、もうその時点で世代の代表馬である。
東京にも行って、阪神では勝ちそびれ、桜のトライアルでは逃げを試して、それら全てが桜花賞獲りに繋がった。
いやはや、普通なら2番人気にはなっているはずの馬である。
ウオッカが桜花賞で負けて、ダービーは離れた3番人気の評価だったが、結果には皆の知るように、世代全体のトップホースであることを示す圧倒的をパフォーマンスをみせた。

今にして思えば…、彼女だけ、普通に桜花賞競走をした。
レベルが高いレースにありがちな、意外な盲点が、案外普通の競馬に繋がったのかもしれない。
1分36秒で走れない馬は、桜花賞になど出られるわけがない。レッツゴードンキにしても、本来の力は全部出してはいなかったと思う。

従って、その他大勢は負荷も何もないキャンターみたいな競馬だったから、反動も出ない。
強いて、次戦への繋がりを見出せた存在を探せば、体調キープで外枠から唯一2着争いに加わってきたクイーンズリングか。
ルージュバックは、体は問題なかったが、変に気の悪いところが直前になって出てきたのは不安といえば不安なのだが、恐らく次戦も一番人気でそれも怖いだろう。
ただし、このマンハ牝馬2頭の臨戦過程を考えたら、ここで結果が出ないことは、織り込み済みとも言える。

凡戦だったせいか、オークスのゴールシーンは意外なほどすっきりしたものになりそうだ。
今日はなかったことにして…。そんな桜花賞は、昔はもっと沢山あったのである。

 

レース回顧

桜花賞 -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

真ん中の枠を引いたルージュバック。人気に左右されることの多い若駒の無敗馬の信頼度ではあるが、これだけのことででそれが揺るぐことはないだろう。

馬場に対する不安は、即ち底力勝負への懸念に直結する。
先週の馬場はかなり悪く、雨の中何度となく競馬が行われてきたのも間違いない。
ただ、不良馬場ながら2分3秒を切ってきたラキシスの走破時計は、充実期にあるからだけではなく、これは明らかに馬場質そのものは良かったという証しである。
上がり勝負でも、超高速ではない末脚を求められる場面で、多重苦をものともしないきさらぎ賞の内容からも、先週と同じBコースで行われる桜花賞は、信頼を下げる要素を探すことさえ難しい。

初の急坂、2か月ぶりの競馬、読めない先行争い。
きさらぎ賞を無敗で勝った馬は過去20年で3頭いて、何故かその直後に負けるという不吉なデータはあるが、勿論それは牝馬ではない。
坂は東京でこなしているから何とかなるだろうし、外に出せれば、超スローでも格好はつけられるだろう。
そもそも、折り合いに不安はない。

オークスでもさして結果が変わらない近年の傾向からも、常識的に考えて、事前に揚げ足を取る要素は論拠の中に取り入れられる程のものではないという状況。マイル戦らしい速さを問われた時の脆さに関して、では前々走の東京の結果はどうなのかという、中身の薄い水掛け論を繰り広げるのも無駄骨である。
負けてから考えるべきことがある。ハープスターに学べば、それが正論のように思う。

勝負のポイントは、着を拾う馬はどの程度能力を秘めているか。
単細胞の謗りは免れないだろうが、それなら対抗株はキャットコインだろう。
普通なら断然の桜花賞候補だが、何か鞍上のここまでの競馬人生を象徴するかのような高い壁への挑戦となってしまった。
勝負の世界の厳しさを、常に穴馬に乗って体現してきた名手のクライマックスシーンは、今から26年前にあり得ない追い込みを食らって勝ち損ねたあの日と同じ雰囲気がある。
逃げられるほど器用ではないだろうが、勝つにはそれにしかないと思う。普通に乗ったら、前走のマイルでの時計が底力を反映した結果くらいは出せるはずだ。

クルミナル、コンテッサトゥーレの巻き返しを希望するが、ここからはもはや順位付けはできないし、かなり複雑な方程式を用いらざるを得ない。
書いた順に来てくれればと考えるが、要するにチューリップ賞組では高配当は望めないわけだから、それ以外で…、いないと思ったので、馬鹿丸出しのココロノアイ特注推しで、ディープ完全除去の初体験を微かに希望して、静かに見守るクラシック初戦としたい。
祝い酒は何にしようか。これは8年前のリベンジでもある。かしこ。

 

レース予想

競馬学<遠征の価値>

読了までの目安時間:約 3分

 

海外重賞を制した日本産馬は、どの競馬主要国にもいるからそれを含めて今更考える意味はない。
内国産の日本調教馬の方が、海外では圧倒的にいい結果を残している状況に鑑みて、
フジヤマケンザン
ハクチカラ
らは除き、ひとまずシーキングザパールが98年に成し遂げた海外初GⅠ制覇からの記録を列挙し、考察材料としていく。

・開催国
外国産馬 勝利数-勝者数
内国産馬  〃
備考・ダートとオールウェザーは別記

・フランス
外5-4
内3-2
・イギリス
外1-1

・ドバイ
内5-5
ダ・AW3ー3 ユートピア・レッドディザイア・ヴィクトワールピサ(全て内)
・アメリカ
内2-2
ダ・AW1ー1 カジノドライヴ(外)

・香港
外5-3
内5-4
・オーストラリア
内4-4
・シンガポール
内2-2
<15年4月7日現在>

時代背景もあるが、90年代にまでに、まとめてヨーロッパの深い芝で快挙を達成した最強外国産馬が、今はいない。
馬場の作りや路盤の硬さが本質的に内国産馬とフィットするはずのアメリカに、本格的に遠征するようになったのは10年ほど前のこと。
でも、最近また意欲が失せている。
今は、南半球最大の生産国での敗者復活の流れが、ある種のトレンド。日本馬の方が格上になりやすい下地は、血統の質の高さによる部分が大きい。

凱旋門賞とドバイWCには、毎年のように参戦馬を送り出しているが、期待通りに走った馬はほとんどおらず、マンパワーと技量または経験値の不足が常に話題となっている点に、それぞれで若干の相違点がある。
前者は馬のスタミナへの考慮、後者だと適鞍の選択に問題あり。日本での好結果は、遠征の足かせにもなることは肝に銘じておきたい。
エピファネイアは残念だったが、積極的な選択肢の除外方法の一種のように思える。批評の対象とはならない。
これくらい図々しくないと、とてもじゃないが世界では通用しない。

 

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