血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

新馬回顧 <11/29・30>

読了までの目安時間:約 2分

 

雨の土曜日は、渋ったダートから才能を感じる馬が出現した。
東京1600(重)では、ディープ産駒ながら大柄で、かつワイルドフラッパーの弟という背景からダートを使ってきたと思われるスモークフリーが、幾分ドタドタした走りながら、きっちり最後は抜け出して人気に応えた。
京都1200(不)でも、人気を集めたキンシャサノキセキ産駒・スマートカルロスが1分11秒台の好時計を叩き出し、快勝した。
共に、芝もこなせる素地があるから楽しみは多い。

京都では、芝のマイル戦も行われ、3番人気のロードフェリーチェが早めに動いて、力でねじ伏せる競馬を見せた。3着にもハービンジャー×SS×リファールという同配合の馬が来たが、平坦が合っているのは間違いない。

日曜日は芝が4戦。JCを意識している。
東京のマイル戦発走時は稍重発表。人気のトゥルッリが番手から抜け出してエヴァンジルの追撃を凌ぎ切った。
良回復の2000Mは、レースを盛り上げた殿人気のオケアノスに感謝する形で、タケルラムセスが人気に応え、1番人気が連勝した。前者はクロフネ、後者はカメハメハ×ヒシピナクル。勝ちっぷりは上々も、お互いパンパン馬場では怪しいところがあったはずだ。

京都は2戦とも稍重。
エトランドルの末脚が光った1800戦は、51秒台の勝ち時計で上位勢は今後も侮れない。勝ち馬はムスカテールの弟なので、長い目で成長を観察したい。そして、今日もハービンジャーが勝った。
内回りの1400戦は、キンシャサ牝駒のアルマオンディーナが正攻法で抜け出し快勝。人気のトワイライトキッスは、叔父が叔父だけに…。

 

レース回顧

ジャパンカップ -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

祭りが終わった。完勝のエピファネイア。2着はジャスタウェイと福永祐一。
そこには色々な意味で、この4馬身差の間に悲喜こもごも、様々な感情が渦巻いていた。
前走・秋の天皇賞の内容からすれば人気になりすぎている気もしたエピファネイアだが、万雷の拍手を独り占めするに余りあるパフォーマンスで、ゴール後は少しみんな引き気味だった。
日本にはこんな馬がいる。凱旋門賞勢も秋天好走組も陰の存在に甘んじた。
私見の未熟さとともに、トレヴ的存在を日本で目撃できたことに、大いなる経験になったという自負はある。
しかし、凄かった。エピファネイアは。

負け癖のついていたそのトレヴ的存在は、極端に人気を集めた組の過剰な支持をあざ笑うかのような走りで世界をジャックした。
何故だかこのレース、菊花賞馬がやたらと好走する。
デルタブルースやザッツザプレンティというアンカツコネクションや、オウケンブルースリなどがそう。
長距離戦線の決め手比べに慣れすぎると、ここらで墓穴を掘るという構図の現れなのだろうが、真意は不明だ。

勝ち損ねた4年前の忘れ物とともに、鞍上・スミヨンは三連覇阻止への執念は、並々ならぬものがあったのだろう。
父シンボリクリスエスは2年連続1番人気で3着だった。
掛かる癖をどう味方につけるかが鍵ではあったのだが、愛息のその走りは、想像を遥かに超えたものだった。

それにしても、強烈な競馬だった。1000M通過59.6秒は平均的。
そんな流れを前記の通りに、掛かるのを抑える最も前の地点での折り合いをつけることを選択したスミヨン騎手の判断は、明らかに理にかなったものであった。テン乗りの強みとも言える。
変に先入観がないから、とっとと前を捉えて、菊花賞の時のような直線独走のゴール。
でも、やっぱりジェンティル陣営が敗因にも挙げたように、タフな馬場コンディションを味方につけたことが大勝の第一要因であろう。
それも菊花賞と同じだった。

だから、福永祐一はよく知っているからこその「こん畜生!」と、「やっぱりな」という両極端な感情が交錯するレース後だったはずである。これが最終レースだったことも、何の因果か。勝てたはずのレースで負けたというのは、多いように意外と少ない。悔しくなきゃいけない。
本命にした人も含めて、誰もがあそこまで走るとは思っていなかったから、とりあえず唖然として笑うしかなかったわけだが、これには称賛の言葉しか与えようがない。いい競馬をありがとう。

あとは、ハープスターに何もないことを祈るのみ。この日のハープは、札幌記念の時くらいに小さく見えた。

 

レース回顧

ジャパンカップ -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

一応、サトノシュレンが出走することになったが、大方の予想としては、超はつかないけど九分九厘はスローだという見解。
フルゲートで遅い流れになれば、幾らか内目のコース取りになることを不利と考えた場合、月初めに行われた天皇賞と同じように、大体の有力馬が内枠を引いているから、ダービーのような位置取り争いは十分に起こり得る。

イスラボニータは今回、5枠9番。
ダービーも天皇賞も決して枠の抽選で当たりを引いたわけじゃないから、今回は少しじっくり構えることも考えられなくもない。
ただし、先行馬の決め手というのは、差し馬のそれとは根本的に異質であるから、ペースが落ち着くとわかっているなら、いつも通りに好位付けしていっても何ら不思議ない。そこが何となく不安だ。

ジェンティルは今回も内枠。ムーアに替わって、卒なく乗ってくるはずだが、今までの戦績から個体を分析してみると、
「東京巧者=直線勝負向き」
の図式がしっくりくる。要するに、仕掛けは我慢した方がいいけど、ゲート難はない馬だから好位につけるだけの自在性がある。
ムーア騎手が2度乗って勝っていることは、一見するとプラスなのだが、裏を返せば勝利するために多くの条件がつくことを隠し切れるだけの巧みなリードをできる技量の持ち主だからこそ、簡単に勝ってしまったとも言えなくもない。粗探しではあるが。

例によって、どの馬も東京2400がベストということはないだろう。
ジェンティルにしても、渋った馬場を不得手とする性質は歴代のJC馬の中では異質な存在とも言える。連覇はフロックではないが、突き抜けた存在ではない。
ただし、中心馬に推挙したジャスタウェイやハープスターは、体調万全の根拠は薄いけれど、破壊的な走りがどこでもできる強みがある。

本命はジャスタウェイ。ドバイや秋の天皇賞、安田記念での奇跡の逆転劇など、丸々1年頑張って走ったことで、世代や国境の壁を飛び越えたワンダーホースへと昇華していった。
ただ、ここで本命に推す理由は、中山記念のあの競馬が強烈だったからである。
もちろん、中山記念の勝ち馬がここを勝ったことはない。そもそも、当年の勝ち馬がここに出てきて、主役級の評価を受けて競馬すること自体稀なこと。

これの何が根拠として使えるのかというと、充実期を迎えた馬ならば、不得手な展開になりうる時に策を必要とするレースで、正攻法に転じても、きっちり結果を残すことができるもので、それが明らかに合わない条件でそうなったから、昨年来使われてきたGⅠでの連続好走に明確な理由があると解釈することができるわけだ。

だいたい、中距離GⅠで連続好走したからといって、休み明けでわざわざ初秋のロンシャンに赴くことも普通じゃない。
そのロンシャンでは、3巨頭の中で唯一、好位抜け出しを狙おうとして結果失敗。が、ただ後ろからぶち抜くだけが自分の競馬ではないということを、騎手が少しでも理解してあげられただけでも収穫大。
ここはハープスターと合わせて、乗り替わらなかったことの重大さを尊重したい。
無論、大敗は即ち、己の技量のなさを露呈する形になるわけで、そういうプレッシャーに打ち勝ってもらいたいという願いもある。
批評家を黙らせてこそ、真の一流である。

 

レース予想