クラヴァシュドール、フェアレストアイルほか新馬回顧<9/7・8>
平穏な中央場所開幕週の土曜日は、人気馬が強い新馬戦が続いた。
阪神では2鞍。共に芝の新馬戦。
1400の牝馬限定戦は、期待のミッキーアイル全妹・フェアレストアイルが好位から抜け出し、1:21.8で快勝。
続いて行われたマイル戦の方も、ディープ一族を差し切る格好で、ハーツクライの牝馬・クラヴァシュドールが人気に応えた。両方とも中内田厩舎であり、直線で使える脚なども考えて、見事な采配となった。
後者の方が、相手を選ばない自力走行型に見えるが、牝馬のキレを発揮していたのは、実は前者の可能性がある。
中山の2000Mの一戦も、人気馬同士の決着。
勝ったディープ産駒もブレッシングレインだが、イメージよりはキレない雰囲気で、母父アンブライドルズソングだから、マイル辺りが得意な馬に育つかもしれない。正攻法になればなるほど、そういう傾向は強まるだろう。
東は怪しい雲行きの中行われた日曜競馬。
ダート戦から強い馬が登場した。
阪神1400では、2番人気のゴールドアリュール牝駒・アルコレーヌが5馬身差&1:26.4という好内容で圧勝した。
母がキングマンボ×エルプラドということで、クリソプレーズの活躍馬と似た雰囲気。彼女もきっと走る馬だろう。
中山の1800は、父イントゥミスチーフの外国産馬・イモータルスモークが、爆スローからの逃げ切り。
上がりの39秒台は気に食わない面もあるが、遅すぎて押し切れるような配合でもない。
3馬身差快勝を素直に評価しておきたい。
芝に関しては、人気馬が勝ったものの、ちょっと方向性が怪しい雰囲気。
5頭立てで高馬が強そうということで、低調に見えた阪2000は、ラスティックベルとかモルゲンロートがいたから、言うほどはなかったが、当の負けるわけがない母父ティズワンダフルのアルジャンナが、血統の方向性が似ているアルアインやグランアレグリアと比べても、どうも柔軟性に乏しい雰囲気を見せ、妙に無難すぎた競馬は不満。
揉まれ弱いところはありそうだ。
中マイルのオルフェーヴル牝駒・シャインガーネットも、シングンオペラに一発を食らいそうになったこと以上に、比較的流れた展開で、後続を突き放せなかったのは残念。
時計に限界があるようだと、出世は望めない。
期待馬だけに、ここは辛口で行きたい。低評価を裏切ってもらいたい。