血統予想・コラム

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青葉賞 -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

思われているより、この世代にはスピード勝負向きのタイプが多いのか、皐月賞に続き、この青葉賞もレコード決着となった。

中でも、人気にあっさり応えたアドミラブルは、もはや、デムーロ騎手が相手を見下ろすかのような最後方待機から、ある意味大事に乗って、しかし自分のタイミングで仕掛けて、これまた自己ベストの走りで、勇躍、ダービーの刺客、いや、主役を張るに相応しい迫力のフットワークで、これはドゥラメンテ級なのでは?と見紛うほどの好内容を、初の東京見参ながらファンに見せつけた。

しかし…。
余裕のよっちゃんで青葉賞を楽勝する馬は多いのだけれども、アドミラブルの祖父に当たるシンボリクリスエスやゼンノロブロイが出世したのに、最高の走りで無傷の4連勝を決めたペルーサはダメだったのかというと、ペルーサは2:24.3という本番並みの時計で圧勝してしまったダメージを引きずったまま本番を迎え、歴史的凡戦の異様なペースに呑み込まれ、自分を見失ってしまったからである。

シンボリクリスエスの時は、まだスパイラルカーブのない直線500Mの旧コース。
これはもう参考にならないかもしれないが、この年は2:26.4。
ゼンノロブロイの時も26.3秒である。
これらに続くダービー2着馬のウインバリアシオンが2:28.8で、フェノーメノは2:25.7。
ダービー通用の水準時計があるようで、これと同等の時計の馬はいっぱいいるのだ。

2:23.6は、皐月賞の1:57.8よりも過酷かもしれない。
これまでのレコードホルダーだったハイアーゲームが2:24.1。
歴史的外差し競馬の本番は、この時計を縮めても3着だった。
楽には勝ったものの、関西馬である。
意外と2000M以上では反応のいいことを示したベストアプローチは、トライアル2着の優先出走権保持者。
実は、こちらの方が距離適性では上のような気もする。

 

レース回顧

天皇賞(春)-予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

◎シュヴァルグラン
○サトノダイヤモンド
▲キタサンブラック
☆ディーマジェスティ
注レインボーライン
△シャケトラ、アルバート、ゴールドアクター

両雄並び立たずは、有馬記念以外では常識である。
だから、2強対決の構図であれば、少なくともどちらかは崩れるという展開が予想される。
菊花賞は現に、その既定路線があっさり崩れる結果に終わった。

春の天皇賞は、3強の対決の歴史でもある。
TTGが春、秋の天皇賞で揃い踏みになることはなかったが、アンバーシャダイ、ミナガワマンナ、ホリスキーらが34年前に頂上決戦を行ったのに始まり、勝ち馬だけ書き並べれば、マヤノトップガン、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー、マンハッタンカフェ、アドマイヤジュピタなどなど、頻繁に名勝負が繰り返されてきた。
時計も速くなりやすく、また、上位争いが確定的であると、近年の波乱傾向に反発するように、手頃な頭数のガチンコ勝負となるのが主だった傾向。

17頭立てで、実際は有馬記念のリメイクマッチの側面があるから、そこで半分より上位に入った5頭が、今年も一つレースを使われて、ここでも上位人気に推されるだろう。
当然、それらを買わないわけにはいかないから、必然的に上位人気の馬ばかりに印が回ることになる。

問題はここ5、6年で、昨年もそうだったが、二桁人気の馬や100倍前後の絶対来ないだろうと思われた馬が、他のレースに倍する形で上位争いに加わっているという事実だ。
昨年の年度代表馬は、昨年最も厳しい勝ち味をここで味わった。
オーナーの執念は、今季初戦の楽勝に引き継がれたが、果たして、本当にこの距離が合っている馬なのか。

最近は菊花賞で超高速決着が多くみられる。
天皇賞とて、その流れに平均値において、頑なにスタミナ勝負を出走馬に求めている時計が頻発しているわけではなく、時代に逆行した傾向は出ていないから、今年は先行馬も多く、どの道力勝負になる。
長距離戦において、追う者の強みは不変だから、武豊と横山典弘しか近年では逃げ切っていないように、キタサンブラック=逃げ馬の構図に落とし込む予想は、あまり重要ではないだろう。
菊花賞を勝った時は、完全に好位差しであった。

渋とさでブラックが有利なのと同じように、渋いなりに鈍くでも末脚を伸ばすのがダイヤモンドの武器も互角であると、秋の時点で証明されている。
しかし、決め手が強烈ではないから、じりじりとした厳しい叩き合いに持ち込まれてしまうケースも、昨秋は何度もあった。
だから、この2頭は絶対ではない。

昨年は位置取りを言い訳にしていた<敢えて、そう言わせてもらう>福永騎手は、その後、押したり引いたり色々試している。
目標ははっきりしているシュヴァルグランは、秋には目標はない。
ジャパンCを狙っていたようなローテのようで、明らかに本命は天皇賞での逆転劇を想定している使い方である。

引いてもいいけれども、58での勝利記録で箔の付いたこの挑戦者は、今回は、無難に立ち回っても普通に勝負になるという手応えを持っているはずだ。
秋からずっとこの馬に課してきたのは、直線の決め手であり、時計の更新だった。
アルゼンチン共和国杯で上がり33.7秒。
阪神大賞典を3:02.8で走破。

もちろん、決め手が自慢の直線勝負型ではないから、レインボーラインのような決め打ちはできないが、マヤノトップガンのような直線一気もできる展開になるだろうし、普通に乗って、絶対に敵わないという舞台設定ではないだろう。
競り合いに強い印象はないが、キタサンブラックやゴールドシップを苦しめたハーツクライ産駒は、熟成度合いが結果に反映する母父トニービンの良さを体現する馬ほど出世するので、勝機濃厚とみる。
人気はそれなりに集めるだろうが、今の福永騎手には、自在に競馬をしやすい有力馬という認識だろう。
ヴィブロスの秋華賞の時のように、最高の仕事をしてもらいたい。
3強の構図に持ち込みたい。

このレース、昔から2000M重賞とのコネクションが強い。
菊花賞でダメだったといえ、今のディーマジェスティには、長い距離でじっくり仕掛けられる競馬は合う可能性がある。

 

レース予想

青葉賞 -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

タガノアシュラは平均ペース型の中距離血統の先行馬。
これが行ったとして、未勝利戦好時計勝ちから稍重の2400M戦快勝と、今年は信頼感がブレないデムーロ騎手のアドミラブルの万能性や、血統からして、タガノアシュラ同様にこの辺りの距離から本領発揮と行きたい重厚な血統の2勝馬や弥生賞4着のベストアプローチらが、直線でスケール感を示せるかどうかが、レース展望の軸になる。

人気になりそうだが、アドミラブルのスケール感は抜けているような気がする。
4月重賞は、飛ぶはずのない馬まで飛ぶという不穏な結果がずっと続いてきて、先週も実際そうなったが、今回は12頭立て。
穴を狙うにも、ダービーを狙ってというより、目先の賞金を獲得しようという雰囲気もあるメンバー構成で、血統の期待感以上のハイレベルな決着を期待するのは、少し高望みが過ぎる気もする。

父も母父もすでにこのレースの勝ち馬を2頭出しており、フサイチコンコルドの一族ということもあり、距離延長で更に凄みを増した前走のパワフルな末脚は、若き日にこのレースを楽勝したシンボリクリスエスの姿を見た気がする。
前走はそれほどに、本物の雰囲気を醸し出していた。
突き放された2着アドマイヤロブソンも、先週は好時計で2勝目を挙げた。
例年2勝馬の争いになるレースなので、これくらいの実績があれば、今年は鉄板だろう。

◎アドミラブル
○トリコロールブルー
▲ベストアプローチ
注ダノンキングダム
△アドマイヤウイナー、イブキ、タガノアシュラ、マイネルスフェーン

相手はほとんどダート1800のオープン特別のような力関係だから、絞りようがないというのが本音。
ワールドインパクトよりは骨がありそうな東京勝ちもあるトリコロールブルーと、どこに適性があるのかよくわからないままここまで来た1勝以下では最も適性を感じさせるベストアプローチらが、当面の相手だが、雨が降っても不思議ないとの予報通り、2400では怪しいメンバーが大半で、これは難しい。

 

レース予想

優駿牝馬展望

読了までの目安時間:約 3分

 

フローラSを見る前に感じたこと。
それは、桜花賞はタフなレースであり、マイル適性だけではなく、スピードを活かした粘っこさであり、距離を超えた重厚な末脚が、傷のないパーフェクトフィリーの上手さを封じるチャンスが生じた結果だから、見たままを鵜呑みにはできないにせよ、ほぼその結果をベースにオークスを展望すれば、実は事前の大方の予想の通り、そっくりそのまま桜花賞上位組の組み合わせで決着する確率は、例年の傾向くらいの数字になるのではということ。

結局の話、アドマイヤミヤビやカラクレナイが力を出し切れたのかどうか難しいという結果ではあっても、GⅠ上位組がそっくりまた上位独占では、余程の好転でもない限り、それらの立場を揺るがすことはそう容易ではないのだ。

軽い競馬ではなかったから、中5週で、反動の逆算は必要で、連敗のリスグラシューは、3頭の中では一番余裕があって、残るGⅠ馬2頭はトントンの調子か。
そうなると、久々にホームゲームとなるソウルスターリングには、一変で快走のレーヌミノルよりもさすがにアドヴァンテージがあると思われる。
きっと、本当に厳しいのであれば、ソウルスターリングは無理してでも使おうとはしないだろう。
今後の目標は、その他大勢と似たようなところに置くことになったからだ。

だから、結局また例の3頭の可能性はあるのだ。
レベルの高い年ほど、上位は安泰というのが、牝馬路線の鉄則である。
トリッキーだった桜花賞は、時計勝負でトリッキーではなくなった秋華賞と同じようにジレンマを抱えることはなくなったから、健康体で実力も伴っていれば、トライアルは除き、本番での好走は約束されているのである。

時計に及ぼす影響を図るべきフローラSとなったが、スローで末脚不発の有力馬と、内をうまくついた人気薄の台頭…。
何度も見てきた、これでは本番は…、というちょっと寂しい結果なので、競って強いモズカッチャンが乱戦で台頭する以外、桜花賞組しか買えないオークスになるだろう。
ハイペースの桜花賞の後は、よく遅くなるものだが、今年はマイルで基本能力を示した馬が多く、荒れないように思う。

 

レース予想

戸崎騎手、シャーガーC出場

読了までの目安時間:約 2分

 

ヨーロッパの秋シーズンが始まろうという頃に、王室開催でも有名なアスコット競馬場で騎乗することの意味。
同時期、今は夏競馬の最終盤に世界騎手戦が行われるが、ある種のステータスでは、シャーガーCの比ではない。

8月12日、イギリス・アスコット競馬場で行われる「ドバイデューティフリー シャーガーカップ」に、世界選抜チームの一員として、実績申し分なしのミスターMVJ・戸崎圭太騎手が選出され、初の参戦が決まった。

世界選抜、欧州選抜、英愛選抜、女性騎手選抜の4チームによる対抗戦。
それぞれキャプテンに選出されたK.マカヴォイ(オーストラリア)、L.デットーリ(イタリア)、J.スペンサー(アイルランド)、E.ウィルソン(カナダ)ら、トップジョッキーに加え、日本でもお馴染みのR.ムーア騎手も加わり、見応えのあるレースが展開されること請け合いである。

これまで数多く参戦し、世界選抜のキャプテンを務めたこともある武豊騎手の健闘はよく伝えられてきたが、いい加減、30代のトップ騎手が日本の代表として国際舞台に挑むことが増えてこないと、今後が心配になる。
意義ある当然の選出であるから、戸崎騎手の今後にとっても、とても重要なのだ。
日本や香港でやるのとは、少々勝手が違う。
大いに刺激されてもらいたいところだ。

思えば、春のGⅠで1番人気になって、それに応えられなかったのは、例の外国出身騎手や皐月賞得意の地方出身騎手など。
生え抜きによる大逆襲も、結構な刺激だろうが、大いに頑張ってきてもらいたい。

 

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