血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

ホープフルS展望

読了までの目安時間:約 3分

 


今年は、牝馬が主役でもおかしくない年で、むしろ、距離延長で面白みがありそうな配合の馬はそちらの方が多い。
同じコースで棲み分けくっきりの阪神マイルのチャンピオン決定戦とは異なり、ただ、今後のことを考えるために挑むプレ皐月賞にしたいという主催者側の狙いがあるから、中山2000Mでもう一つのGⅠを作ることになったのだ。
大阪杯とのバランスをとったJRAの裁量ともとれなくはない側面もあるが、皐月賞と同じ舞台となれば、因縁をつけられる筋合いもない。

有力馬を5頭ほど挙げておく。

出てくれば最有力
ワグネリアン<ディープ産駒・祖母ブロードアピール>
スケール感もさることながら、自在に立ち回れそうな中型馬の決め手を、ここまでは遺憾なく発揮してきての3戦3勝。
東スポ杯前までの極限の瞬発力ではなく、東京のハイペースで34.6秒で突き抜けたのだから、名実とも、世代トップ能力の持ち主といえる。
回避濃厚もここは目標設定として記す。

本当はこの先を見据えてだろうけど
サンリヴァル<ルーラー×タキオン>
重馬場になれば…、と早くも妄想が先行しそうな配合の彼は、祖母がウメノファイバーで、それが出るか、ヴェルデグリーンが出るかで大違いという立場のまま、芙蓉Sから直行。この組は、例年よりは質が高かった。

大久保流のハードローテの参戦になるかもしれない
ダノンフォーチュン<ディープ×Sキャット>
兄ダノンブライトは安定して走る堅実派だが、こちらは血統面から当たりのシグナルを示す直線勝負型の中距離馬。
ブレない戦法を手に入れて、力勝負で台頭の本格派。

人気落ちで面白い
クリノクリーニング<オルフェ×パラダイスC>
ちょっとだけタガノアシュラと似た配合の彼が、函1800のレコードを更新した張本人。
黄金配合のクラシックホース2頭が、皐月賞で人気がさほどなかったことでも、同じ舞台での一発は期待できる。

最後は
ジャンダルム<キティンズジョイ×ビリーヴ>
ダノンプレミアムとの使い分けと、本質的な手応えの差で、先を見据えて経験を積むためにこちらに回ってきたのだろう。
距離はもつが、気性面に課題がある血統。果たして。

 

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レース予想

2歳馬選定<~京都2歳S>

読了までの目安時間:約 3分

 


京王杯
超スローで展開するも、11頭立てということもあり、各馬に不利が生じるようなことはなかった。よって、上がり33.2秒で突き抜けたタワーオブロンドンにスケール感が際立った印象。極端な追い込みタイプではないだろうし、GⅠに王手が掛かった。
 
デイリー杯
良血イン強襲のジャンダルムが、やけに控えめの評価に反発するように、鋭い決め手を発揮した。母がビリーヴだけに、根幹距離が合うけど、距離延長でプラスという感じではなかった。
まあ、昨年のジューヌエコールよりはタフだとは思うが。
 
 
東スポ杯
結果に驚きなど全くないが、展開が速すぎて、現時点での総合力がそのまま反映されることに。
こういう流れを今後それだけ経験できるか分からないが、勝ったワグネリアンに死角は全くない。ルーカスもここではおままごと程度の競馬しかできなかった。
 
京都2歳S
ハーツクライのワンツーも、キャラは違った。
勝ったグレイルは総合力型の中距離馬。人気のタイムフライヤーは、本当は小回り向きでも脚の使い方が難しい差し馬。ディープには多い傾向も、力がある証拠ともとれる。
 
ファンタジーS
スローなのに差しが届くというのは、力勝負だった証拠。
ベルーガの決め手は素晴らしかったが、ダイワメジャーの2頭も適性を感じさせる内容で好走。勝ち馬はマイルでも何とかなる気はする。

福2楽勝のアンヴァル<カナロア×アルーリングボイス>は、母系のイメージより伸びしろがありそう。

500万有力は少ない。
重賞でも少頭数だから、大きなところを目指す馬はいきなりそちらに回るケースが今後も多くなる。
ここはレコード勝ちを素直に評価して、もちの木賞快勝もビッグスモーキーをイチオシしておく。
芝は白菊賞快勝で2戦2勝としたリリーノーブル。

厳選1勝馬
評価は1頭抜きん出る形で、5回京都4日芝1800M圧勝のダノンフォーチュン。
ディープ×Sキャットのトレンド配合で、ある程度の決め手もある大物。
あとは、5東5芝1600<牝>快勝のレッドベルローズ。
これも母母父SCで似た配合。キレはこちらが上位も、距離はマイルが合いそう。

 

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コラム

レイデオロは有馬パス

読了までの目安時間:約 2分

 


「前走はスタートが速かったけど、いつもこんな感じだからね」(ルメール騎手)
「終いは来ていたけど、スタート良くなかったね」(藤沢和雄調教師)
3歳馬のJC挑戦は、古馬に完敗で終わった。

最近よく走っている、頑張っている印象の3歳トップホースによる重賞連続週勝利記録が、ついにJC2着によってストップした。
2頭のトップホースは、一方はスタートで後手を踏み、もう一頭に関しても、いつもより一段後ろのポジションから折り合いを欠き、直線は伸びきれず。
レイデオロは上がり最速の脚を繰り出したが、落鉄したキタサンブラックを交わすので精一杯だった。

瞬発力に関する課題を、位置を取りに行くことで解消できないレイデオロは、ダービーこそ積極策で乗り切ったものの、神戸新聞杯のような好スタートはなかなか決められないから、ルメール騎手の中でも想定内だったはずだが、差し馬が必ずしも有利ではないのが、底力勝負になった時の中長距離GⅠ。

「来年は色々な選択肢があるからね」
秋天パスはJC制覇のために講じた作戦。
うまくレースは運べなかったけど、この馬にはまだ先がある。
指揮官の脳裏には、3年ぶりロンシャン開催に戻る凱旋門賞を勝つためのベストローテが浮かんでいるのだろうか。
春全休も珍しくない厩舎だけに、この秋の省エネ戦法が吉と出る確率は、案外高いように思う。
結果だけが求められるダービー馬を管理する名伯楽に、特別すぎる感慨がないことの表れが、この有馬回避に凝縮されているのである。

 

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ニュース

新馬回顧<11/25・26>

読了までの目安時間:約 3分

 


久々に東西とも秋晴れとなった土曜競馬。
1番人気馬の強さが目立つ結果が続いた。

東西で芝のマイル戦が組まれ、断然人気の血統馬がしっかりと人気に応えた。
展開も上がりもほとんど同じという中、両方ともロードカナロア産駒が勝ち上がった。
東京戦はご機嫌ムーアが鞍上のパルマリア。人気勢との競り合いには持ち込ませず、堂々と直線抜け出してきた。
京都は単勝支持50%を楽に上回る投票を受け、正々堂々と人気馬の競馬をしたサンラモンバレーが快勝した。こちらがクリスチャン・デムーロ騎手鞍上。
味方につけた運転手は、共に勝ち出すと手が付けられなくなるタイプ。
卒のない競馬を仕込んだことで、彼らの出世も早くなるかもしれない。

後は、稍重のダート2戦。距離は違ったが、こちらもハードスパンの人気馬が東西で勝ち上がった。
そういう日もある。
京都1800で勝ったのは、最近、人気馬に乗っても安心して見ていられる古川騎手のサトノプライド。
ほとんどテイエムジンソクのような好位抜け出しで、後続には迫られたが、力は一枚上の印象。
似た雰囲気は東京1600のプロスパラスデイズも同じ。
後続に追いつかれそうになってから、しっかり安全圏キープのもうひと踏ん張りで、レースの主導権を握らせなかった。
まあ、GⅠでという血統ではないから、どんどん勝ち星を増やすことに傾注してもらいたい。

日曜日の芝1800戦は、逃げ切りという点が共通する結果に。
ともに絶妙なペースで、遅いけど味のあるリズムで、直線も他馬を圧倒した。
東京のリビーリングは、ムーア騎乗の期待馬が案外だったとはいえ、ヴィクトワールの特徴を理解したミルコの判断で勝因となった印象。楽勝だった。
リアルスティールと酷似した配合のトラインが制した京都戦も、勝ち馬が上がり最速というくらいで、相手に力を出し切らせなかった北村友一騎手の自然な形の先行策が、パートナーの能力発揮に好影響を与える結果に。
別に逃げ馬ではない両者だから、器用さの証明という意味で、武器が一つ多いという解釈が適当に思う。

 

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レース回顧

ジャパンC -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 


穴人気のシュヴァルグランが、世界の名手の仲間に入りつつあるH.ボウマンと共に、大本命のキタサンブラックをついに打ち破る大金星を上げた。
ヴィブロスでも国際GⅠを勝ててしまうオーナーの勝負運と、ウィンクスを世界レベルの名馬に育てたボウマン騎手の充実が、歴戦の東京2400タイトルホルダーを完封する底力をアシストしたということか。
前走のやや情けないレース内容と比べれば、出来も素晴らしかったとはいえ、久しくなかったねじ伏せるパワー全開のシュヴァルグランが、そこにはいた。
2:23.7。
2400Mの重賞未勝利馬とは思えない、ガッツのある内容での初GⅠ制覇であった。

上も下も女馬ながら、複数のタイトルを持っている名牝。
彼女たちが見せたここぞの勝負強さは、大魔神パワーとは別次元のところにある、競馬はブラッドスポーツだということを証明する結果だったように思う。
数あるバラード系の血統馬の中でも、今一番勢いのある系統がこのハルーワスウィートの仔たちである。

1年前の1月の京都。
筆者はそれまでの充実したレース内容から、日経新春杯1番人気間違いなしを承知のうえで、シュヴァルグランを本命に推した。
が、同期のダービー出走馬・レーヴミストラルに、よもやの敗戦。
いや、これは牡馬だから、ディープが父ではないし、ちょっと厄介なことになりはしないかと、ちょっと心配になったのをよく覚えている。
以降も、阪神大賞典こそ素晴らしい結果を残したが、GⅠはことごとく「キタサンブラック」の壁に跳ね返され、後塵を拝するに甘んじた。

しかし、福永騎手が<とても口惜しいはずだが>宝塚記念で逃げの手を打ったことは、前哨戦の京都大賞典で消極性を生む要因を作ったものの、大一番に向けては、まだまだ余力のある5歳牡馬だけに、大いに役に立つボウマンの参考資料になったように思う。

何しろ、キレないことは皆知っているキャラクターだっただけに、昨秋のアルゼンチン共和杯やこのレースで繰り出した末脚では、到底、GⅠ制覇は成しえないと、プロなら誰でも感じ取れていたはず。
だから、キタサンブラックが逃げそうな組み合わせで、奇遇にも、東京2400Mでは競馬をしやすい最内枠を引き当てた時点で、ボウマン騎手の頭の中には、好位のイン以外に狙うべきポジションはないと考えたように思う。
癖のある馬ではないから、位置を取れることまでは計算できる。
あとは、キタサンブラックに直線に入ったところでどの程度差をつけられているか。

先行力があり、持続力の質も春の天皇賞連覇で証明済みのキタサンブラックだから、平均ペースからの粘り込みで、見せ場を作れないはずはない。
競馬のセオリーに当てはめても、それを追いかけて交わせないのでは、とてもじゃないがGⅠなど用なしだ。
共に、あの激烈な高速春天で粘り合ったもの同士。
しかし、誰でもということはないにしても、3200よりはチャンスが増えるこの距離で、2400GⅠ馬がいっぱい揃った。

直線、位置取り争いに敗れた藤沢勢やサトノクラウン、その他諸々ライバル陣は、勝ったシュヴァルグランを除き、キタサンブラックの敵にはなっていなかった。
しかし、勝者になったシュヴァルグランには、秋はプレップ一戦のみ、それも連外しで余力十分という中、春の京都のリベンジを果たす一騎打ちの形を作ってもらうことで、ジリ脚勝負の追う者の強みという最高の舞台が整っていた。
キレない馬には、一定以上の時計の勝負は歓迎。
前週よりずっと馬場は良く、ハイレベルな決着になって勝敗は決した。

レイデオロは、思った位置はとれなかったはずだが、キタサンより余力は残っていた。
強い者だけ、フレッシュな者だけが残ったゴールシーンで、道中の位置取りに一度は破綻が生じるような大きな動きを今年経験した連中だけが、最後の最後に生き残った。
血統や順調さだけではなく、大舞台を制するのに必要な精神的負荷が、彼らの好走要因だったように感じる。

 

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レース回顧

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