2015 2歳馬選定

JUST競馬予想ブログ

2歳馬選定<夏前期>

読了までの目安時間:約 3分

 

オープン戦も2鞍消化し、2歳戦を回顧する頃合いに差し掛かったように思う。
まずは、そのオープン戦から。

函館2歳S
稍重での2歳Sは12年ぶりだったから、ディープがどうこうとか比較のしようがないのが真実だろう。
加えて、そのディープ産駒であるブランボヌールが人気に応え、ダイワメジャー産駒も勢いだけではないことをそれに続く好走で証明した部分もあるし、成長度合いをきっちり観察するのが人間の役目になりそうだ。早熟のはずがない。

中京2歳S
下記しているシュウジが逃げ切ったレース。単純に、距離が実力差を示した結果だった。言わずもがな、番手以下からの競馬ができるかポイント。

現クラシック世代は、2勝目が遠い馬が多く、オープンでのキャリアが少ない馬ばかりが覇を競う珍しい展開となった。
本来なら、その他多数にとって、まだこの時期は多くの可能性が秘められている。大物候補もそれなりにいた。

短距離
トウショウドラフタ・牡<アンライバルド>
東芝1400
シュウジ・牡<キンシャサノキセキ>
中芝1400(稍)

早熟傾向の馬に限って、人気薄で辛勝といった傾向。そうじゃなかったら、もうオープンの洗礼を受けている。
純粋なスプリンターではないことを、マイルで示したシュウジの未来は明るい。

マイル以上
メジャーエンブレム・牝<ダイワメジャー>
東芝1800
ポルトフォイユ・牡<ディープインパクト>
阪芝1800
ロスカボス・牡<キングカメハメハ>
中芝1600
ルノートル・牡<ダノンシャンティ>
福芝1800

レースだけを見れば、上の2頭が素晴らしい才能を持っていることは確かだ。
でも、半年はおろか、季節があと三度変わった後に本番が始まるわけだから、今は目立たなくてもいい。
相手もそれなりに強かったあとの2頭も侮れない。ルノートルは、この後多く勝ち上がるだろうヴィクトワールピサ産駒の壁となる可能性がある。
先週末楽勝のシルバーステートは、1800以上での決め手やを見てから判断したい。

 

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腐ってはいけない(前編)

読了までの目安時間:約 3分

 

勝ち運に見放されたGⅠ馬と世代を代表する実力馬を激励したいと思う。

サトノクラウンイスラボニータ
<ダービーで味わった二重苦>

身近なところにいるライバルが怪我をしてから、この春に新コンビを組んだパートナーは、呪縛から解放されたかのように格の高いレースを勝ちまくり、こんな縁も悪くはないと思わせてくれる部分もあった。
一方で、勝ち運から見放され続けるギニーホースは、道悪云々を加味しても物足りない春緒戦の後、中山で逃した勝ち運を取り返そうとして、今もって戦うべき場所に出て来られない状況に置かれている。

これも縁なのか、はたまた運なのか。
勝てない奴にはどうしても勝つことのできないレースで、負けるべくして負けてしまった皐月・ダービーの中心馬は、往々にしてそのまま消えて行ってしまうものだ。

正統派であるがために、幾分多めに貧乏くじを引いてきた競走生活。でも、リフレッシュの時間を経れば、好転することもある。

ワンアンドオンリー
デニムアンドルビー

<東京ともう一か所で>

ヘイローの同系配合を施されたダービー馬と、ヌレイエフの3×2を掛けられた母を持つ激走娘。
特殊な配合であるが故に、馬が好む条件も変わっているところがある。
阪神でいいのはよくわかった。宝塚記念では対照的な結果となったが、元来テレンコな性質が時に爆発的なパフォーマンスを可能にしているから、東京の2400Mで一変したのである。

理由をどうのこうのこじつけるのもあるけど、やっぱりこう考えた方がいいのではないだろうか。
「特定の条件が重ならないとダメ」
簡単に言うと、お互い本質的な適性は同じでも、ハーツクライとディープインパクトだから、選り好みの趣向が違うのだ。
ディープが来ないと走るダービー馬と、メイショウマンボやゴールドシップなど個性的なタイプが凡走すると走る激走娘。

別に、本人たちは気にしていないのだろうから、何も人間の方が気を揉む必要などない。

 

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新馬回顧 <7/25・26>

読了までの目安時間:約 3分

 

今週は6鞍。
土曜から。中京芝1400Mには、人気に推されたワントゥワンや人気薄でこそのマイネルの勝負服を着た柴田大知騎手のベルフラワーなど、それぞれワンカラット、コスモベルといったいかにも中京の馬場を歓迎しそうなスプリントのタレントを母に持つ良血馬が登場。各々持ち味を出して、納得の新馬戦となった。
混戦に強そうな父ステイゴールドのベルフラワーは3着争いを制し、外に出されてゴール前ぐいぐい伸びたワントゥワンは、人気を分けたアンシェルワープとは決めても奥深さも違うぞというパフォーマンスを見せてくれた。
ハープと同配合で、この舞台から…。素直に評価したい。

さて、福島の芝2戦なのだが。
この時期の(牝)1800Mってなんだ?と、色々考えてしまうような予想とそんなような結果に終わった一戦は、小回り-松岡なら説明のつくゲッカコウの3角手前の捲り上げと好位粘り込みのリップルトウショウが押し切り波乱。
1200も同じようなもので、途中から先頭に立ったミキノドラマー等先行馬が全残り。
馬場の作りもあるが、動ける強みも結果に反映された形だ。

日曜中京の芝マイルは、死んだ馬の云々ではないが、父のカメハメハにも叔父のブラックホークにも似ていない430kg台の馬体のアオイプリンセスが、荒れた内の方から直線伸びて、追い比べを制した。渋くともいい血統の馬は多く、2着のショウナンアヴィド以下も侮れないか。
福島の2000では、またしても前が残った。
勝ったのは、4角で動いていってすぐ前にいたマルターズゲイルを直線入り口で捉えて押し切ったロジストーム。アンブラアイドルズソングとストームキャットの組み合わせだから、この形で攻め続けていきたい。

馬場回復の途上の函館1800も先行残り。
逃げ切り楽勝のアフターダークは、末を伸ばしてのスローの押し切り。これがワークフォースの十八番ではないだろうが。人気のディープガリレオは、洋芝の良で実力発揮の差し馬か。

 

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中京記念 -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

そうですか、そうですか…。素直になれなくて夏、である。
グラスワンダー×ウイニングチケットという配合にもかかわらず、スプリンターに違いないと確信をもって接すること自体、ファンと馬との距離感を冷静に判断すればするほど違和感しかなかったのである。
おめでとう、そして、ようこそマイル路線へ。
昨年の今頃、GⅠ敗走後のスマートオリオンの哀れともいうべき物悲しき連敗を重ねていた姿はこの日はなく、かつて横山騎手が跨っていた時代のスマートオリオンであった。

同時に、この路線がいかに軟弱な路盤の上で日々レースが消化されていることも証明されてしまった。
メイケイペガスターよっ!!掛かっている場合じゃないだろうが(笑)
でも、今更である。
最初にレースを乱しに、いや自分のリズムで…、それでもない、津村さんまだ僕をわかっていないようですねと、2度目のコンビを組んだ鞍上を手こずらせるいつもの感じで。
何でまた芝に戻したのか、などとナンセンスな問いを陣営に投げかけても仕方ない。
新馬戦で鮮やかな追い込みを決めて以降は、先行態勢からの押し切りが叶わなければ、何もできず、である。
9人16着殿負けに思うものは、短距離のダートで何とかもう一花、しかない。

スピードだけならメンバー屈指のエールブリーズや人気のカレンブラックヒルもそう。
メイケイの体たらくによって、マイペースで走ることを許させない46.4-47.0のタフな馬場で、実に厳しい流れに乗っていくしかなった。
ただでさえ、外差しが利くという馬場状態なのに。
故に、調子の良さと気分も同時に乗ってきたスマートオリオンにとっては、こんな展開屁でもないのであった。
速くもないし、相手も粘れていないだけのこと。

言ったら、4着捲っての粘り込みのエースブリーズとともに、隠れたマイル適性と確かな左回りへの適性をこの2頭は、正攻法で示したことになる。
いかにも混戦向きのアルマディヴァンや一応自在型のオリービンらと比べ、特殊な馬場適性も問われたことは間違いないのだが、良馬場での正攻法には、最近のこの路線にいそうでいなかった堅実さのある性質といつかは大舞台に出てきてもやれそうな予感をさせる何かがあった。

それこそここで大敗後にサマーマイルチャンピオンになり、今年の安田記念でも「左回り適性」だけで3着激走したと思われるクラレントと通ずる危ない香りと中毒性のある一発の破壊力が、また戻ってきたのではないか。
ミルコにも通ずるそれを彼が引き出したのか、やっぱり名手の乗り味が勝負を分けたのか。
元々斤量の重い馬にもチャンスが大いにある競馬だから、他場の高速決着で同様のパフォーマンスができるとも限らないのだが、オッズが示すように、ここをきっちり勝っておかないといけないというほど実力の抜けた馬はいなかった。
1400M・1:20.5で駆けた前走の東京より迫力はあったから、やはり58は超えない別定重賞でもう一度彼を見てみたいという願いくらいは果たしてほしい。
中京競馬は、軽い競馬にならない分、時計勝負による消耗は考慮しなくていい利点がある。そこを信じたい。

 

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中京記念 -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

今回やってくる台風は週末に関していえば、中京競馬場など開催3場には影響しないようだ。
それでも、先週までの雨の影響で大分痛んでしまった芝が、どんな波乱を演出しないとも限らない。
さっぱりわからない逃げそうな馬の選定よりは、荒れ馬場をこなしてくれそうな有力馬を探した方が手っ取り早いような気がする。
何せ、マイル戦になってからの3年、前半の流れと全く関係のないところから追い込んできた馬が勝っているのだから。

とはいえ、今回推したいと思っているオリービンは、展開を読んでのことだろうが、前走米子Sで突如として逃げた馬だ。
この馬も先行態勢が整えばいくこともあるだろう。でも、それを期待しているわけではない。
造りが阪神と似ているとはいえ、59秒中盤の前走の逃げ方では、さすがにちょっと粘り込めないだろう。

それでも、どうもこの馬は、ポートアイランドSと妙に相性がよく2勝しているように、体型は違うが、父ダイワメジャーのようなパワー勝負に向く性質を色濃く受け継いでいるようにみえる戦績をここまで残している。
全5勝は全て阪神でのもので、前記のオープン実績は少し馬場の荒れてくる開催最終週か冬、春の時計のかかる時期に集中している。

上の兄弟であるピクシーダストやハングリージャックも似た傾向にあるから、母父のジルザルやその奥にあるハイぺリオン系のパワー型の影響も強く出ているのだろう。
時計の読みも難しく、ましてや早くもリピーターが2頭登場しているレースに変わった7月中京記念のこと。
丸々1年走っていない馬にもチャンスのある特殊な性質が要求されることは百も承知で、ちょっと癖のある血統を最大の理由にして、オリービンの初重賞制覇に期待する。
無論、小牧騎手が前回に続いて乗ってくれることが重要な条件だったから、意外とこの開催に強い鞍上のプラスアルファも含め、軸に据えたい。

スマートオリオンやメイケイペガスターなど、一つ下の世代で重賞を強い勝ち方で制した取捨難解な馬も登場するから、相手探しは相当難しい。
狙い方が荒れ馬場巧者からのちょい荒れ希望なので、前々走東京1400好時計勝ちの実績が光るネオウィズダムの本来のネオユニヴァース産駒らしい性質と、左回り巧者ぶりを買って2番手評価。
3年連続2着もあるだろうミッキードリーム等のうるさ方も押さえつつ、4歳馬の参戦がいないから若い馬を狙えない分を、実績馬トーセンレーヴの激走への期待に充てたい。元々、中央場所ではもうパンパンチ足らなかった馬だから、ここでは面白いと思う。

 

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中堅の戦国時代

読了までの目安時間:約 3分

 

現在の競馬界の趨勢を推し量るならば、完全なる世代交代の前段階といったところか。
若手というより、それなりにキャリアを重ねてきた中堅が、その力を如何なく発揮している。

オークス以降の競馬は、間違いなく池江v.s.堀であった。ともに、GⅠ2勝。いや、勝ち分けたというべきか。
騎手なら30代、調教師なら40代にいい馬に巡り合えないと、大体先はない。

騎手の方だと、田辺、福永、戸崎etc…。この春数多く悔しい思いをした彼らに、別に期待感が失せてしまうほどの失敗はなかった。
ただただ、苦い経験を経て自己表現をしやすくなったその上の世代が、高い壁となっただけのこと。
ルメール、デムーロらとは、歓喜と絶望の絶対数が少ないのだから仕方ない。知らないことを恥じるだけでは、やはり前には進めない。
自分たちより若い騎手に負けてしまったのは事実だが、ついこの間までその立場だったのだからそういうこともある。

まさしく、トライアルの季節を迎えた日本競馬界の人材開発。
その視点から捉えると、ダービーはやっぱり面白かった。
サトノラーゼンが開眼したからである。
デムーロは、パートナーの普通は普通じゃないと理解していたのである。
リアルスティールには、決め手はあっても突破力が足らなかったから、怪我までしてしまったのである。
その裏で、今年活躍したベテラン騎手のダービーへの思いが凝縮され、それぞれの立場で表現をしきった。

中堅どころの調教師は、この春何かを掴んだ。勝つことへの苦しみから解放される喜びを、大レースの制覇という形で自信とともに体得したのである。
一方で、騎手の方は、一番大胆に乗らないといけない時に、ちょっと大人しい競馬に終始してしまった。
批判を浴び、乗り替わりも何度かあった。相棒に対して注文を付けるのではなく、嫌がりそうなことを避けつつ、相手に怖がられる際どい一手をとっていきたい。
それが大胆な手でも、普通の手でも、相手が嫌なことをしないうちは、凡庸な騎手のままなのだ。

 

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競り文化の本質

読了までの目安時間:約 3分

 

別に海外のバイヤーが来なくなったわけでも、購買力が下がったわけでもないと思う。
飽和状態のサンデーサイレンスの血を世界中に散りばめるためにも、もっと買って行ってもらいけれど…。

キングカメハメハ産駒が質の面でサンデー系の代表格であるディープの仔と、双璧ないし、時に突き抜けることがあるも同時に証明された今年、意外な展開が巻き起こった。
タピットの持ち込み馬が、超良血とはいえ、金子オーナーによって競り落とされたとはいえ、今セールの一番馬と大差のない評価をつけられたのだ。2億3000万円也。

基本的に、若馬の良し悪しを判別する材料は血統しかない。
日本でもダートのチャンピオンディスタンスで、軽やかなスピードを持ち味として活躍する産駒を出しているタピット。彼は今、北米のチャンピオンサイヤーである。
母はGⅠ3勝という好成績を上げたシャンパンドーロと、バックボーンは文句なしのサラブレッドだ。

一時期のストームキャットやタピットの祖父にあたるエーピーインディの域に入りつつある馬の仔が、高額取引されないわけはない。
ダートが合うサドラー系のエルプラドの傑作・メダグリアドーロを岳父に持つことで、高速ダートを主戦場とする適性は相当なものであると、誰にでもわかる配合のこの仔は、日本でどんな走りを見せてくれるのだろうか。

ただ思う。バブルじゃあるまいし…。
ニューヨークの一等地に立つビルは、日本人が所有する時代が刹那的だが現前としていた頃と、何も変わらないのではないか。

浅はかだった。彼女の購入価格は、2013年時点で270万ドル。
円高を考慮して計算したところで、もう1、2頭産まれれば、新たに繁殖牝馬を買える。
日本に少ない血の導入を焦っているのではないと勘繰ったが、確実な儲けが出る強かな戦略が透けて見える。
日高の組合だけではこんなことはできない。
競馬界におけるキャスティングボートを他者が握る可能性は、より小さな確率となったと言わざるを得ない。

 

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北の理想形

読了までの目安時間:約 2分

 

21日、先週のセレクトセールに続き、新ひだか町の北海道市場でセレクションセール2015が行われた。

社台系の生産馬と比べてしまえば大分見劣るものの、現役時代の活躍と見合った評価がなされるのはどこも同じ。
また1歳馬のセールなので、異常な高額取引ということもない。
成長への期待感も大きく、大化けの可能性に賭ける馬主の夢も多く詰まっている。

最高額は、ショウナンでお馴染みの国本哲秀氏が落札したキングズベスト×ハートオブクィーンの牡馬で、2800万円(税抜き)だった。
その1つ上の07クラシック世代で早くから活躍したクーヴェルチュールを母に持つ牡馬が、2700万円で続いた。
父はクロフネで、芦毛特有の存在感を示す注目株だ。

他には、アサヒライジングの牝駒で父キングズベストの良血馬が2000万円で競り落とされ、エスポワールシチーの半妹にあたるエンパイアメーカ産駒も同額の落札。この2頭が、牝馬の最高取引額となった。

思えば、ここに挙げた現在の種牡馬、繁殖牝馬は、今から10年ほど前にはまだ走っていなかった馬たちである。
そして、この夏の北海道で重賞を制し、生まれ故郷でまた血を遺す役割を今果たそうとしている。
エスポワールシチーなんて、3歳夏にはまだ芝の短いところを走っていたのだ。

キングズベストやエンパイアメーカーなど、トレンドとなりつつあるミスプロ系でも芝が合う馬を出す種牡馬が高評価を得た。
この速さが売りの血筋は、間違いなく未来の競馬界を支えてくれるはずだ。

 

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遠征の土産<競走馬編>

読了までの目安時間:約 3分

 

昨秋、ロンシャンで沈んだ三銃士の中で、今もなお現役なのは、ゴールドシップ1頭のみ。
反動が出たとか、騎手の乗り方がどうだとかなど、負の遺産が日本競馬界にもたらした不適という共通認識は、春先の盛り上がりから一変した2015アークロードの軌跡に、見事反映されてしまっている。踏ん張るしかない。

ただ、実力通りの結果を残したホッコータルマエに関しては、帝王賞をしっかり制し、2度目となる春の頂を臨むのであった。
この馬の成長というか、見事なスキルアップの成功には、遠征の本質的な意義が凝縮されている気がする。
2度のドバイ経験により、相手をねじ伏せる術は増えた。休養の入れ方ひとつ。
競馬の本筋に逆らわなければ、最後は神が味方してくれる。

春季遠征馬のその後については、時計なり展開なり、色々と敗因はあったのだろうが、角度を変えれば単純なこと。勝った馬には勢いがあった。
前走負けていた馬で、人気薄ながらもいい競馬でGⅠを勝ち切った面々は、決まってその前走はGⅠなり、休み明けのトライアル競走。理由なき激走ではない。
結果を残していた馬が多かっただけに、残念さは拭えないのだが、元の位置に戻ってきただけともいえる。

秋も春もせっせと自分磨きの旅に出たハープスターは、自らの限界に挑み続ける日々に、ついには脚を傷めてしまった。
陣営も猛省すべきレース選択と言えなくもないのだが、やっぱり成長力が思われたほどなかったというか、新潟マイルの奇跡の反動が、延々尾を引きずった印象もある。
挑む過程で馬に大きく負荷がかかってしまい、結果も成長もついてこなかった。多頭数競馬のリスクだ。

キズナが苦しみ、エピファネイアがまた自らトンネルを掘り出した今の状況では、難しい挑戦という弱音しか発せられない。
ディープやジャスタウェイの凱旋門の臨戦過程は、本当によくなかったのか。
本番並みに負荷をかけられる施設は役に立たないのか。
遠征前の調教は軽くすべきだ。掛かるから下げる、の主要因はまず除去したい。

 

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新馬回顧 <7/18・19>

読了までの目安時間:約 3分

 

台風にやられたのは中京の馬場のみも、土曜日はどこも晴れなかった。

中京の芝は重。マイル戦が行われて、鮫島克駿騎手の好騎乗もあったラヴアンドポップが、ゴール前で内から先行勢を捉えて勝利。アドマイヤムーンっぽさがあった。
雨に煙る函館の1200戦で人気に応えたドナルチアは、父マリブムーンの割に、小柄な牝馬のせいか機動性のある上手な競馬で、直線でしっかり伸びていたから連闘の2歳S登場でも侮れない。

福島では2レース。
芝の1200は、直線二枚腰をみせて粘りこんだデルマカオルの逃げ切り勝ち。時計平凡も、ミリオンディスク産駒が今週2頭デビューし、ちゃんと勝ち上がったので、それはよかった。
ソングオブウインド産駒のリネンソングが逃げ切ったダート戦は、そのはとこにあたるブービー人気のタイセイラルーナなどが馬券に絡み、波乱の結果に。稍重の割に時計も遅く…。

日曜も渋残り中京では、芝で2戦が行われた。
導入の是非が噴出してきそうな2000Mでは、結果3着に残るトラストルークのパートン騎手が超スローの展開を演出。結果、その後ろにいたブラックスピネルが先に抜け出した良血ゼンノタヂカラオを交わしてゴールするのだが…。
その直後の福島1800が、人気馬は力を出せなかったが、ポッドヒストリーとオレオールカフェの根競べをして、上がり37秒台の勝負を前者が制した消耗戦となったので、両方とも評価しづらい。
中京はタニノギムレット、福島はジャングルポケットの産駒の勝利。負けた組に肩入れした方が無難か。

中京の1200の方は、パイロ産駒のタイセイパルサーが2000戦と似たような競馬で勝ち上がった。断然人気の3着レッドラウダは、荒れ馬場も距離もだろう。
函館1800逃げ切りのアドマイヤエイカンは、フサイチエアデールの一族のハーツ産駒だから、逃げ馬にはならないだろうが、岩田騎手が最近この手を多用しているので、負荷は小さいか。伸びしろ十分の2馬身半差快勝。強い馬になれる。

 

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