血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

南米の凱旋門賞覇者が米移籍

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本家凱旋門賞はエネイブルによる連覇に終わったが、日本だけではなく、今や世界の檜舞台で躍動するのは、現4歳世代のようだ。

その中で、日本の有馬記念の一週間ほど前に行われたアルゼンチン最高峰のレース・カルロスペレグリーニ大賞(サンイシドロ・芝2400M【不良】)を7番人気の低評価ながら、逃げ切り勝ちを収めた3歳馬・イルメルカト<Il Mercato>が、この度、ロバート・ラペンタ、ソル・クーミン両氏によるパートナーシップに購入され、東海岸を中心にトップトレーナーとして活躍するチャド・ブラウン厩舎に移籍することになった。

北米で名を上げるには、芝よりかなりスピード能力が問われるダート戦線での活躍も求められることになるわけだが、イルメルカト自身、アルゼンチンダービーの別称を持つ・ナチオナル大賞(ダ2500)で好走するなど、キャリアの積み重ね方がオグリキャップやアグネスデジタルとどことなく似ている面があり、とても親近感が湧くと同時に、可能性を大いに秘めた馬であると言えるのだ。

父は2歳女王・ダノンファンタジーの母父であるノットフォーセール。

日本に多数の活躍馬を送り込んだカロの系統で、その孫にあたる。

母父がノーザンダンサー系のイークアイゼ。

仕込んだ場所は南米のアルゼンチンでも、元を辿れば北米のトップサイアーに突き当たるという、昔からよく聞く出戻りの構図そのもの。

南米は日本やアメリカと違い、芝とダートの棲み分けが案外ルーズなところがあり、本当にどちらに適性があるかは、前出の日本の二刀流の名馬同様、まだよくわからない。

実戦復帰は、満4歳となる夏以降になるとのことだ。

 

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砂が好きな馬

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変則3日間開催の中日、1回中山4日の日曜日開催の特別一番手、3歳500万クラスの黒竹賞を快勝したのは、断然の支持で、新馬から中山ダート1800Mを連戦連勝としたデアフルーグであった。

中団後方から、勝負所で豪快に押し上げ、直線は完全なワンサイドゲーム。

良馬場のタフな中山ダートで1:54.3ならば、文句なしで3歳オープン級の証明と言える。

父はベーカバド。フランスのGⅠ1勝も、シーザスターズ、ウィジャボードなどを出したケープクロスの産駒ということもあって、一定の期待をもって導入された種牡馬だ。

当然、自身は芝しか走ったことはなく、では、デアフルーグの母バイクーニャン<父フレンチデピュティ>も、ダートの新馬大敗後の芝1400戦が唯一の勝ち鞍。

その母がセントウルSで、ビリーヴが独走のレコードで駆け抜けた際に、強烈に追い込んできた外国産馬のパイアン。

彼女もダートは走ったことはあるが、全5勝全てが芝の1200Mでのものだった。

誰に似たのか、この仔は。

しかし、不思議なもので彼の兄弟は皆、フレンチデピュティの影響を受け、ダート専門の馬ばかり。

ファルブラヴの産駒であるパイメイメイ、ナカヤマフェスタの仔・パイルーチェら姉たちも、活躍の場はダートだった。

似たように、母父シンボリクリスエスで現オープンのタイセイエクレールもダ1400の鬼として活躍中だが、総じて、芝で出世する馬が多いベーカバド産駒。

思えば、ダイタクリーヴァが引退後にカネヒキリという天才的な砂巧者を出した後、産駒が芝の中距離戦で活躍したフジキセキのような例もある。

面白い才能との出会いは、いつの時代も刺激的なものだ。

 

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プライドを取り戻した天才

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8日に発表されるJRA賞・競走馬部門は、その票数に興味が注がれるくらいで、主だった争点が存在しない中での静かな決定の過程が透けて見える。

一方、6日(日)佐賀競馬のメイン競走に組まれた雷山賞で、中央から移籍2戦目を迎えたグレイトパールが、またしても圧勝という、こちらも当たり前のように聞こえるニュースが入ってきた。

しかし、本来はまだまだこれからもやって行けたはずの中央のトップホースである。

やや頭打ちになって転出となったサウンドトゥルーやリッカルドのようなパターンとは、明らかに異質。

その昔は定期的に登場したハイセイコーやオグリキャップのような、新たな挑戦を芝に求めた英雄たちとも当然異なる。

グレイトパールの移籍には、1年近い休養から復活したアンタレスSと、その直後に確勝級との評価を受けながら揮わなかった平安Sとの落差に、全てが凝縮されている。

縁あってか、川田将雅騎手のお手馬は父の孝好調教師の下に管理されることになったわけだが、そこに至るまで、ダート初戦で圧勝してから移籍するちょっと前まで馬の走る気を殺がないような乗り方で、人気にしっかり応える競馬をそれぞれの鞍上は繰り返してきたが、復帰2戦目でミソをつけてから、あれよあれよと、平凡なパフォーマンスを繰り返す困った男に変貌。

揉まれ弱いとかそういう次元ではないメンタルの不安に一計を案じた中内田調教師が、まずはプライドを取り戻すためにとった奇策は、鮫島克也騎手を立てての大復活へと繋がったわけだ。

佐賀記念を使うかはともかく、交流重賞参戦は既定路線。

今後は残留、南関東再移籍、中内田厩舎復帰との三択が焦点か。

 

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アンカツが語る

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「牝馬三冠に加え、ジャパンCも圧勝と、まさに八面六臂の大活躍」

祖父キングカメハメハの主戦騎手であった安藤勝己氏も、自分で育てたわけではない孫アーモンドアイのことは、手放しで称賛する。

ただ、あのJCで叩き出されたスーパーレコードに対しては、極めて冷静かつ、ドライな視点で捉えているようだ。

指摘した点を要約すると、

「JCに外国馬が来ない理由は、大きく分けて2点」

「こういう強烈な時計勝負になる高速馬場を嫌うこと」

「前後して行われるビッグレースの同日開催が、日本では行われないこと」

故障面のリスク、輸送の効率や検疫の問題など、勝算があるなら参上する心持ちではいるのだろうが、無駄な戦と思えば、それは最初から眼中にないレースとなる。

同時に、日本馬が多く参戦するドバイや香港には一極集中型のお祭り開催の日があり、最後の砦たる凱旋門賞デーも例外に漏れず。

あまり、大手を振って外を出歩かない方が賢明ともとれる、非常に興味深い指摘である。

また、

「日本のルールは甘い」

という騎手の騎乗スタイルへの注文もあった。

曰く、

「勝つために狭いところを突いてくるのは当たり前の話なんやけど…」

こちらは、外国人騎手と似たタイトなコース取りで勝ち抜いてきた地方出身騎手らしい見解。

要するに、安全運転ばかりを理想とする主催者とその中で育った騎手たちへの叱咤である。

凱旋門賞攻略に関して、氏はかつて、ユタカちゃん<武豊>のようなきれいに乗ってくる騎手では勝てないだろう、と断定的ながら、確信めいた言い方で、日本の騎手では厳しいのではと語っていたと記憶する。

これら傾聴に値する先輩の指摘を、現役世代がどう解釈するのだろうか。

 

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東京大賞典も3歳馬

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O.マーフィー騎手が参戦してアポロケンタッキーを駆ったところ、このレースを勝った時以上にスムーズに先行した。

レースは締まり、力のある馬と名の通った騎手しか対応できない、厳しい展開になった。

良馬場の勝ち時計は2:05.9。

3強の叩き合いを制したのは、この日も3歳馬、そして、ミルコ・デムーロであった。

第64回東京大賞典。勝負のポイントは、序盤の位置取りの正確さではなく、誰が相手になるのかという判断力だった。

馬の順番とすれば、ケイティブレイブ、ゴールドドリーム、オメガパフュームで順当なポジショニングと言えたが、ケイティブレイブはペースはともかく、やや揉まれるようにして好位を取るというところまではいかず、ゴールドドリームは悪い時の出負けが今回は出てしまい、こちらも理想的な流れとはならなかった。

しかし、相手は450kgあるかないかの3歳馬であり、先述の展開もある。

位置がどうこうではなく、どうやってスパートするかが重要だったわけだ。

JBCの時のようにじっくり前を捉えに行ったケイティブレイブは、しっかりと中団位置からの競馬に持ち込んだゴールドドリームとの叩き合いに持ち込むべく、ギリギリの攻防に持ち込んだのだが、冴えるミルコ・デムーロ騎手のオメガパフュームは、それらの思惑をしっかりと見極めてからの仕掛け。

だからといって、置かれていたわけではないから、抜群の反応で外から有力勢を捉え切った。

鋭くまた、今回は使い減りの懸念のある体重減にもかかわらず、重厚さを備えた末脚が見られた。

またしても、恐るべき3歳の才能がGⅠ馬となった。これが2番手グループとは…。

 

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ノーヴァレンダの押し切り勝ち

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東京や新潟、交流重賞のある門別や園田の実績が、そのまま人気にも結果にも反映されることの多い全日本2歳優駿だが、輸送の経験や左回りでの好成績や必ずしも重要ではないことが、今年証明された。

川崎競馬場で19日行われた第69回全日本2歳優駿は、新馬戦の1角で突如画面から見切れて競走中止からその後連勝し、実質無敗のままGⅠ<JpnⅠ>に挑んできた珍エピソードを持つノーヴァレンダが、スタートからスムーズに好位につけ、同じ勝負服のガルヴィハーラとの早仕掛け合戦を直線で制し、ゴール前急襲したデルマルーヴルに際どく追い詰められるも、ゴール板まで並ばせず、齋藤崇史調教師共々、阪神JFであと一歩届かなかったビッグタイトルを、北村友一騎手ら人馬三者一気に初ゲットする快挙を成し遂げた。

重馬場のレースは、勝ち時計が1:42.8。

変な形で話題になった北海道2歳優駿の優勝馬で、ホッカイドウ競馬所属のウィンターフェルと、川崎の鎌倉記念を独走して3番人気に推された船橋のミューチャリーらも健闘したが、5着と6着。

中央所属馬が、5-2-1-4番人気の順にゴールした。

ただ、明らかに騎手人気が先行の印象は否めない。

重馬場だった未勝利の時計より、良馬場の前走・もちの木賞の方が2秒半以上速かったにも拘らず、ノーヴァレンダに注目が集まらなかったのは、北村友一騎手がまだ大きな舞台での実績が足らなかったからだ。

まだ大きなレースが3つも残る中で、こうした形で波に乗れずに敗れるのは、ファンとしても歯痒い。

誰よりも強気に動き、ミルコの勝負強さを封じたこの競馬には、勝負師して気骨のある彼の姿が凝縮されていた。

 

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地元勢が席捲 2018香港国際競走

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思えば、一番最初のリスグラシューの2着が、最も惜しく、見応えがあったのである。

ジャパンCとは違い、欧州の余力の残った中距離型が一定数登場する香港国際競走だったが、その高いハードルさえ、日本馬全頭なで斬りのおまけつきで制圧。

ピンからキリまで、地元香港の才能がプライドを見せつけ、外国勢の出番はついに訪れなかった。

大雑把だが、レース結果を記す。

ヴァーズ

①エグザルダント<パートン騎手>

2:26.56

②リスグラシュー

⑤ヴァルトガイスト(JRA1人)

スプリント

①ミスタースタニング<ティータン騎手>

1:08.85

⑧ファインニードル

⑨ホットキングプローン(JRA1人)

マイル

①ビューティージェネレーション<パートン騎手>(1人)

1:33.52

②ヴィブロス

カップ

①グロリアスフォーエバー<デソウサ騎手>

2:01.71

②ディアドラ(JRA1人)

ビューティージェネレーション以外は盤石ではなかったはずなのだが、エグザルダントがリスグラシューを差し返した瞬間、潮目は変わった。

ミスタースタニングが破竹の勢いで勝ち進んできたホットキングプローンを子供扱いにすると、総大将たるビューティージェネレーションが世界レベルの実力を誇示するオグリキャップ現象を沙田で披露し、共にレースを連覇。

オーラスのカップも、先行力で兄のタイプワープを上回ったグロリアスフォーエバーが、まさかという感じで逃げ切り、ここでは日本馬が…、の下馬評を見事に覆して見せた。

一時期より、中東勢が幅を利かせるようになったドバイミーティングもそう。

アジアの競馬が今熱いことが、日本馬の惜敗によって、改めて実証された。

 

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クリンチャー×福永で有馬へ

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凱旋門賞17着から、早々に次走の予定は有馬記念としていたクリンチャー陣営。

ただ、マカヒキやオジュウチョウサンなどにこの秋騎乗していた武豊騎手が、結局、陣営の熱意や挑戦に対して、粋な判断をしたともとれるオジュウチョウサンとのコンビでの参戦が決定したため、クリンチャーの鞍上が空席状態になっていた。

「順調に来ていますよ」

管理する宮本博調教師は、クリンチャーの状態に自信を持っている。

そんな中、ワグネリアンもサングレーザーもヴィブロスにも、有馬記念参戦の意思がない状況で、福永祐一騎手へのオファーが成功し、新コンビでの大一番への参戦が、2日の段階で決まった。

「1週前と当週の追い切りには(福永騎手)に乗ってもらう予定です」

【0018】

'14④ジャスタウェイ

'11③トゥザグローリー

'98⑥キングヘイロー

なかなかに結構な有馬記念での成績となっている福永騎手だが、ディープ引退後から10数年ほどで、勝負になりそうな馬に乗ったのは、実力馬の2頭くらいなもの。

その前は開眼前のキングヘイローやフサイチエアデールでしか騎乗していないので、何となく、今年は大物獲りの雰囲気がある福永騎手だけに、妙味のある取り合わせとも言えなくはない。

名手にこんな言い方は失礼だが、当たって砕けろ作戦がやりやすい立場だから、あっと言わせるような結果も期待できる。

積極策に活路を見出せれば、好メンバーの一戦を制することは十分に可能なはずだ。
 
 
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もう一頭のロードカナロア

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今年の2歳世代でも、既にファンタジスト、ケイデンスコールらが重賞を制し、ディープインパクトとの熾烈にして、異次元のトップサイアー争いを繰り広げているわけだが、ここ1か月は、特に凄まじいロードカナロア産駒の勢い。

前記のファンタジストが無敗のまま重賞連勝を飾ったのを皮切りに、2週目は重賞に縁がなかったものの、2歳戦だけで5勝、そして、ここ2週は主要レースをほぼ総なめ。

そのクライマックスがあのジャパンCであり、日本競馬の至宝にまで名を高めたアーモンドアイは、もはや、地球上のサラブレッド全体のトップホースとして認知されるようになった。

早くから活躍していたステルヴィオは、陣営には悲願のGⅠタイトルをプレゼント。

木村調教師も前途洋洋ならば、馬の方もシンボリルドルフと共通する一族の出身者として、その存在価値はあまりにも大きく、未来は実に明るい。

そんな中、今年の京都競馬を締めくくる京阪杯で1番人気に推されたのも、ロードカナロア産駒・ダノンスマッシュだった。

窮屈なポジションから、最後は内ラチ沿いを鋭く伸び、気づけば、伏兵陣を置き去りにしての見事な初重賞制覇。

「長い距離も短い距離も走る馬を出す凄い」

ダノンも父ロードカナロアも管理している安田隆行調教師にとって、このロードカナロアデーの掉尾を飾ったことは、実に誇らしい出来事だったはず。

「一回使って高松宮記念に行きたい」

世界を見据えるアーモンドアイとは違い、こちらは小さなことからコツコツと。

安田隆厩舎に入ったダノンスマッシュは、アーモンドアイと同じように、幸せな運命に導かれた競走馬生活を送っていくことになる。

 

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J.オブライエン調教師が年間100勝達成

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かつて、そうも昔ではない話。

19歳でエプソムダービーを制した天才騎手がいたことを覚えているだろうか。

名はジョゼフ。父はあのエイダン・オブライエンである。

名伯楽である父が手掛けた血統馬・キャメロットを駆ったジョゼフは、その能力を十二分に引き出し、求められる仕事を最高の舞台でやり遂げた。

時は経ち、身体的な問題から騎手稼業に早めの見切りをつけ、父と同じ道を進むことになったのは、つい2年ほど前のこと。

しかし、その競馬に対する非凡な才能は、舞台を変えても相変わらずのものがあった。

初年度からGⅠ・モイグレアスタッドS<愛・カラ芝7F>を、弟のドナカが騎乗するイントリケイトリーで制し、双方にとっての初タイトル奪取をしたのだ。

翌17年には、リキンドリングで豪・フレミントンに遠征し、当地のお祭りレースとして知られるメルボルンCも制覇。

今年はアイリッシュダービーをラトローブで制し、クラシックトレーナーに。

そして、オールウェザーシーズンがスタートして早々、今月17日のダンドーク競馬場の4Rを人気に推されたイクイタントで制すると同時に、調教師としては偉業に等しい、年間100勝を25歳で達成するのであった。

オブライエンと言えばヴィンセントの時代から、彼が存命のうちに、エイダンが競馬界の顔になる時代が訪れ、その次は高速の展開でその子息であるジョゼフ調教師の時代に移行しようとしている。

巷間囁かれる話、ドナカも間もなく鞭を置くのではないかと…。

嗚呼、オブライエンよ。

弟も兄と同じ道を選んで父が身を引かない場合、ドナカは違う国に行くのかもしれない。

 

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