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夏の証明

読了までの目安時間:約 2分

 

ドリームジャーニーという馬は、今年の札幌記念ツートップとよく似ている。

ゴールドシップとは同配合で、ハープスターとはGⅠ馬としてのプライドを賭けた夏の戦いを制した所がそっくりで、3頭とも真夏のデビューだ。

 

変わってるなあ。そう思ったのは、芙蓉Sで豪脚を披露して快勝後に出走したそこそこメンバーの揃った東京スポーツ杯で、道中消耗して何とか3着を確保した時と、その直後に中山に戻って、またすごい脚を使って2歳チャンピオンになった時とで、あまりに印象が違ったから。

今にしてして思えば、小倉記念楽勝の理由が、この時眼前に提示されていたわけだ。

 

非力な印象を受ける父似のボディラインが可能にしたディープ並みの強靭な末脚。勿論、条件は限定される。

それは、万能性を問われるクラシック戦線では足かせとなった。

3歳シーズンで神戸新聞杯1勝に止まったのも、我慢を強いられる窮屈な競馬が苦手なのではなく、早くから才能を爆発させてしまった反動もその一因だろう。

 

年が明け、コーナー2つの1マイル戦2連続惨敗。揉まれない競馬が合うわけでもない。

ここで陣営は方針転換する。末脚を直線の短いコースで活かしてみよう。そして、左回りはできるだけ使わないようにする。

見事復活を遂げた小倉記念。以降1年近く休まずに使い続けられ、翌年のグランプリ2戦を独り占めした。

 

最初に分かっていたものと本質との相違点を埋め合わせるための時間というのは、箔のある馬ほど得てして時間がかかるもの。今の姿を信じることの大切さ。

札幌発ロンシャン行きのチケットを持った2頭の場合、その点で自信と期待が陣営に満ち溢れている。

 

コラム

もう秋モード

読了までの目安時間:約 2分

 

松田博資師が不遜とも捉えられかねない態度で受け答えしている姿を見て、思わずニンマリ。でも、とても頼もしかった。

パドックで見たハープスターはお世辞にもいい出来ではなかった。が、その30分後、4万とも言われる観衆の視線を釘付けにしたわけで、手応えはそれなりにあったのだろう。

納得の結果。負けることなど一切気にしていない。

それなのに、ゴールドシップにだって勝てる、と考えていることも一目瞭然だった。

 

乗り替わり濃厚の状況に、師は心の内で、こいつ降ろしても意味ないと思うぜ、という本音を隠しているような気がする。今までもずっと、そう思ってきたはずだ。

 

田辺騎手が元気だ。たかがGⅢ2勝にプラスアルファの勝ち星があるだけだが、このサマージョッキーチャンピオン候補は、今自分の仕事を全うできている。

メイショウナルトは逃げる脆かったが、馬の気ままに前半行かせた七夕賞で、3角過ぎからより後続を引き離そうとする中舘作戦を敢行し、ツインターボみたいな競馬で快勝してみせた。

小倉では少し失敗したが、きっとベストの条件じゃなかったから無理させなかったのだろう。

 

気難しいクラレントも、お手馬のような手綱捌きでダノンシャークを完封。

結果としてあの位置が理想的だった。結果論ではなく、彼にとってのベストポジションはその時と場面によって違うことを、しっかり心得ていた。春より更に進化した勝負師。秋が楽しみだ。

 

あと丸田騎手。函館SSのクリスマスも北九州記念のリトルゲルダも、テン乗りで結果を出した。

ダンスインザモア復活勝利当時よりも、勝負所での判断が冷静かつ自然だった。大化けするか。

 

コラム

あと少し

読了までの目安時間:約 2分

 

ちょっとハープスターの調子は気掛かりだ。

この札幌記念は、明らかに差し馬有利。でも、ゴールドシップと小回りコースへの対応に加え、洋芝への適応力を示せた収穫は大。

理想は直線一気でも、実際はそれだと差し損ねる危険があるから、意味のある競馬だったと言える。別に、JFの時のような乗り方でもよかったのだが、負けた後だから、自由にはやらせてもらえない。

 

うまくいった。だからこそ、反動が気になる。今回は精々7、8分の出来。

輸送を控え、父と同じく爪に不安があるタイプの差し馬だから、案外調整そのものが一番の課題のように思える。

日本最終調整の時点で、本番の騎乗者が跨ることが最も望ましい。

 

札幌でまた負けてしまったゴールドシップ。この前は、札幌2歳Sでグランデッツァに敗れていた。

敗因がその時と同じような気がした。

もう完成期から少し衰退する時期に差し掛かっているのだろう。自慢の捲り脚でハープスターを捉えきれなかった4角。

粗を探せばいくらでも見つかる馬ではあるが、馬場を捉えて走れなかったという旨を騎手が口にしたことは意外でもあり、また必然的なものにも感じた。

 

2歳夏から走っている馬。思えば、札幌戦辺りから気難しさを見せ始めていた。

おとなしかった今回。

ブリンカー云々よりは好位付けの戦略の方が重要だ。怪獣ではなくなったシップには、今の形を守る必要性がある。

 

現状、一番勝利に近いのはジャスタウェイだろう。穴が大分小さくなった。

ただ、大きな欠点を補えるような展開には、こうやってよくなるもの。その勝負運を手繰り寄せるには、競馬と真摯に向き合う力が必要だ。それがもう少し欲しい。

 

コラム

レコードクロニクル 8月重賞編

読了までの目安時間:約 3分

 

夏の名物重賞それぞれに、一風変わった独特の雰囲気がある。この2レースもまた然り。

 

1:58.6 札幌記念<優勝・タスカータソルテ>

札幌芝2000M 08年8月24日(コースレコード)

 

26年前の今頃、函館記念でサッカーボーイが凄まじい時計を叩き出したせいなのか、同じ北海道の重賞でも、こちらの方のレコードはあまり注目されてこなかった。如何せん、この前のレコードは、札幌競馬場に芝コースが敷設された90年にグレートモンテが記録した1:58.9という基準タイムだったのだ。あまりに古すぎる。

 

でも、競馬は面白い。

その記録が出た札幌記念にカチウマホークで挑み、3着に終わった横山典弘が18年後に同じレースを、今度はレコード勝ちしたのだ。無論、双方で騎乗したのは横山ただ一人。かつての庭で、今年も秘技を魅せてほしい。

 

1:33.5 新潟2歳S<優勝・ザラストロ>

新潟芝1600M 12年8月26日(2歳コースレコード)

 

これは果たして名誉なことなのだろうか。

このレースを1分33秒台で走破した馬は計7頭いる。

少し前までは、上がり32秒台など古馬にしか出せなかったが、ここ3年で3頭もその豪脚を繰り出しており、進化は明白だ。ハープスターはすぐに結果を出している。

 

が、11年2着のジャスタウェイを除くと、速く走った残りの6頭のその後が…。

34秒台で走った馬が10頭以上も、後のGⅠで好走しているのとはあまりにも対照的だ。

 

このレコードの出た2年前の2歳Sは、結局サウンドリアーナくらいしか出世しなかったが、18頭中15頭が1分35秒以内で走った反動もあったのかも。

 

 

コラム

期待はほどほどに

読了までの目安時間:約 2分

 

札幌記念は過去10年、雨の降った2回と馬インフルエンザの影響で2週繰り下げて開催された07年の3回以外は、全て1番人気の馬が連対しており、波乱は滅多に起きない。

ただ、人気馬の勝率に関して、少し微妙なデータが残っている。

今年のようにGⅠ馬が人気を集めそうな年の場合、エアグルーヴを筆頭に、確かにGⅠ馬はここで人気に応えていることが多いのだが、パターンによって、色々と着順が入れ替わる傾向が出ているのだ。

 

・後の有馬記念連対馬はイマイチ

マツリダゴッホやブエナビスタは、格下馬相手に脚質や勝ちパターンが全く違う馬にあっさり負けてしまった。メジロパーマーがハンデ戦時代に勝って以降、ここの勝ち馬が有馬記念も制したことはない。消えた馬が1頭…。

・やっぱり牝馬

連覇のエアグルーヴはもちろんのこと、ファインモーションや前述のマツリダゴッホを負かしたフミノイマージン、フサイチパンドラが変則開催の年に勝ち、ヘヴンリーロマンスは連闘で勝って天皇賞出走へと舵を切った。夏の格言は、案外的を射ているものだ。

・牡馬はポン駆けの利くタイプから

少し気難しいような馬に向くのは確か。もう一つは、洋芝適性より小回り適性の方が重要だということ。

1番人気を裏切ったジャングルポケットとダークシャドウは、東京の方がいいタイプだった。

 

今年の場合は、有馬記念には合わなさそうな牝馬のハープスターと、ほぼ壊滅的なデータが出ているゴールドシップとの対決という構図で、大分差が出た。

でも、日本の春のGⅠから直行した1番人気の牡馬は、GⅡ昇格後5頭しかいないのだが、ロゴタイプ以外は皆勝っている。

 

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