血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

新馬回顧<11/28・29>

読了までの目安時間:約 3分

 

よく晴れた週末となった東京・京都の最終開催は、何だか不思議な雰囲気に包まれていた。

土曜日は4鞍。
芝のマイル戦とダートのレースが東西で行われた。
東京の芝は、人気馬同士の叩き合い。その中で一番よく反応したフィビュラが、一族の代表馬・メイショウサムソンのような好位抜け出しで快勝した。クロフネの牝馬。
ダートもマイル戦(稍重)。一転して、こちらは大波乱だったが、タイセイスペリオルは母父ジャンポケそのものの走り方で、別の競馬をしていた。16番枠が全てだったゴールドアリュール産駒としては、異色のタイプに育ちそう。

京都は、低評価だったヨーロピアンの先行勢がそのまま残った芝は、ゴール前半馬身出たサンライズブームが制した。人気馬が走らなすぎたのも大きかった。
ダ1400も逃げたヨウチエンコースがそのまま押し切り。ノボジャックの珍名馬で、長いことお見かけするかもしれない。

1番人気全敗、東は三浦皇成の連勝、西では小牧の先行策がはまり続ける結果に。人気馬の敗因は、よくわからない。

日曜日は、芝1800戦をひと鞍ずつ。人気も割れ気味で混戦ムードも、勝ち馬は強かった。
東京は1番人気のリンクスが、直線後方で外に持ち出されてから瞬く間に先頭を捉えて、ゴール前善臣騎手が抑えるほどの余裕の勝利で、父アドマイヤムーンを名を高めるような走りを披露した。
ダーレーでミスプロの同系配合馬やクロスのきついのも多いが、中距離でこの手の差し馬があまりいないので、ひっそりと注目したい。

西は、もっと横一線の評価であったが、2番人気のジュエラーが迫力あるストライドでゴール前、2馬身半の差をつけて抜け出した。ヴィクトワールピサ産駒でワンカラットの半妹という良血。
父母の相性の良さを感じさせる欧州型中距離配合で、重厚なレース向きか。

どのGⅠレースを見ても中距離タイプだろうという血統の馬ばかりの中で、やはり彼らに関しては、マイルから2000M近辺に適性を感じる。

 

レース回顧

ジャパンカップ -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 

よく考えてみたら、カレンミロティックが行こうと思えば行けるんだなと、1角で気が付いた。

イトウの作るペースなど、こんな言い方は何だが、たかが知れているのだ。蛯名騎手は、冴えている。しかし、今日は強い馬ではなかった。

ゴール前。きっちり前を捉えきったのは、牝馬のショウナンパンドラ。秋華賞の前レコードホルダーである。

蛯名様様と思っているのは、この馬もそう、1年ぶりの復活を果たしたラストインパクト&ムーアも然り。

上手な競馬をできるラブリーデイには、ちょっと混乱した直線半ばの最高の攻防からの抜け出しで、最も不利な立場に今回はなってしまった。

調教師は認めている。2000Mがベスト。

異論はない。仕方ないことだろう。1番人気の競馬とすれば、これ以上を求めるのは酷だ。

ああ、そういえば…。

もう11年も前のこと。

秋華賞のトライアル・ローズSで早仕掛けして失敗したことを悔いていたのは、この日の勝者である池添騎手が跨るあのスイープトウショウとのレースだった。

その時負けたのは、上がり馬のレクレドール。ショウナンパンドラはその姪っ子である。

秋華賞を無事に制し、翌春には宝塚記念を快勝。エリザベス女王杯も豪脚を披露し…。

何かと疲れる馬には縁のある「牝馬の池添」は、ドリームジャーニー、オルフェーヴル兄弟への騎乗で、様々な経験を重ねることになった。

ステイゴールドの代表産駒への騎乗。

凱旋門賞とその前哨戦であるフォア賞への騎乗は叶わなかったが、オルフェーヴルがGⅠを制した時には、いつも池添謙一がいた。

また疲れ果てて、時は流れていった。

最強兄弟と同配合の二冠馬は、その有り余る才能をずるさをするために活用する方法を会得し、とんでもないことをしでかす馬へと育った。

ゴールドシップ。10着。

今回のローテには、賛否両論様々あって当然だろうし、レースぶりは至ってシンプルな後方待機策だった。

でも、捲ろうという意思は見せてくれた。

混戦向きというより、俺が通る道はなかったな、と馬が思ったら、彼は走らないのである。

6歳秋の休み明け。マイナス材料は多かったが、展開一つだったと思う。

3年前。オルフェーヴルは、JCで大外枠を引いてしまった。でも、ほとんど同じような枠に入ったジェンティルドンナに、最後は己がまっすぐ走らなかった(走れなかった)影響もあり、当然何度となく馬体を接触させ、走る以外のことに気を取られるような格好で競り負けた。

悔しさの方が大きかったのだろう。こんなはずでは。

でも、そんなような競馬をして、凱旋門賞で最後内にモタれて負けていたのだから、織り込み済みでなければおかしかったわけで、それが敗因になったことは必然だったのだ。

因縁深いステイゴールド一族の牝馬に、池添謙一。

秋の天皇賞と同じ枠。

「神様から与えられた試練」

それひとつだけが、彼に課せられた試練ではなかったはず。

失敗の積み重ねから得た経験値は、大一番での僅かな差を決する十分なアドヴァンテージとなった。

インを強襲するスタイルは、ムーアの十八番。ショウナンパンドラも春まではそうだった。

しかし、様々な差し・追い込みタイプを自分の馬にしてきた池添騎手にとって、仕掛けていく馬が多いこの競馬は、少し自分に有利に働くのではと、出馬表を見ながら作戦を練り上げていたのだと思う。

3角8番手、4角11番手。

鞍上の思惑通り、彼女は弾けるように伸びた。

オールカマーで完全に手のうちに入れた彼女の個性を掴むのには、10年余の時間がかかった。

静かに喜びを噛みしめるようなインタビューから、名手の誇りが滲み出ていた。

間違いなく、彼の技術がこの35回ジャパンCの質を高めたのだ。こんなことがあってもいい。

元祖国際競走の看板は、この日とても輝いて見えた。

 

レース回顧

ジャパンカップ -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

今年はちょっと力足らずの馬が多い気がする。

ラブリーデイが今季重賞6勝と絶好調にある一方、ではそれを負かせる馬がいたかと言われれば…。

だから、彼と同じ厩舎の二冠牝馬に注目が集まってくる。

秋華賞の結果に拘わらず、少し調子を落としていた3歳時のウオッカでさえ、しっかりと外から伸びて4着だった。

ジェンティルドンナやデニムアンドルビーが最近も走っているから、3歳牝馬を軽視する風潮はもう流石にないだろうけど、他国の秋のビッグタイトルと比べれば、未だに古馬優勢は堅調なまま。

3歳馬よりしっかりと仕上げてから挑める調整の容易さがあるから、ずっとこの定説が手堅く、確実に狙える常套手段として確立されていったのだろうと思う。

それと真っ向逆らう立場にあるのが、外国馬とゴールドシップである。

ラブリーデイが、ジャパニーズスーパーホースと認知されていない可能性は、この情報化社会であれば、ほぼその確率は0に等しいだろう。

ただし、能力値の認識は、国内外問わず、よくわからないorレベルは高くない、であろう。

どう考えても、ジャパンCの水準にギリギリといったレベル。

よって、箸にも棒にも掛からないようなB級外国馬は今年はいない。

GⅠ馬しかいないというのは、マスコミが好む煽情的報道のネタでしかないから必ずしもレベルを指し示す要素にとはならないにしても、トリップトゥパリスというステイヤーでさえ4歳馬だ。

やる気のある連中しか来ていない。

が、道悪でも時計が遅くなっても来ないのが近年の外国馬。

ナイトフラワーは、血統からしてこの距離も得意で、遠征してもタフさを見せられそうな気配がするが18番枠。後の牡馬2頭は、血統を見る限り条件不適だろう。

喜んで買いたくなる状況にない。

従って…。

買いたくない条件がてんこ盛りの孤高の天才を、ジョーカーとするのか、はたまた常道を進んで今回は静かにしててねと願いを立てるべきか、ちょっと悩んでいた。登録馬が発表され、出走馬が確定し、暫し考えた後でも、何も変わらない。

「ゴールドシップは東京が苦手なのか」

その答えを持っているような気がしているファンがいたら、彼が勝っても不思議な気分になることなく、買うべきレースで勝負するスタンスで冷めた目でみられるのかもしれない。

しかし、4歳時の京都大賞典以外、前走から2か月以上レース間隔の開いたレースでは、【6110】という好成績で、普段のテレンコなゴールドシップではないから…。

ジャパンCは休み明けは無条件で消し、ステイゴールドは自身含め産駒も未勝利。東京2400は…。

神戸新聞杯は、誰もライバルがいなかったから、のびのび走って楽勝。

この時の時計が2:25.2。その他は、出遅れか、本当に苦手な時計の速い勝負となった京都大賞典だ。

「行ってみようか」

まさか。皐月賞もダービーも逃げた横山典弘の囁きを右から左に受け流すのがゴールドシップなのではない。

自分が決めたことに騎手が乗ってくれれば、彼は勝手に走るのだ。

今回ばかりは出遅れてはお話にならないだろうが、宝塚で裏切ってしまったファンの気持ちを、ちょっと違う形でお返しするくらいのやさしさは、GⅠ6勝馬にはあるような気もする。

いや、それも人間のエゴなのだろうが。

不思議なこともあるもんだなという先週のイレギュラーな王座防衛から臨む展望は、こういう型にはまらない馬の扱いは、馬の気分のよさそうなときに狙うべしだと勝手に解釈している。

もっと上を目指して。

素直に、いちばん強い馬の劇的復活を期待する。

いつの間にやら、東京競馬場でも勝てるようになったヒットザターゲットにも同様に期待して、ペルーサもワンアンドオンリーもアドマイヤゼウスも、2400Mに実績のある馬は、選り好みしないで押さえたい。

ゴールドシップの結果に拘わらず、そのあと行われる京阪杯は、ビッグアーサーの走りが注目される。

プリンスリーギフトのクロスとその直系というのとでは、目指すべきものがまるで違うが、その血は、オルフェーヴルもトウカイテイオーも、あのカツラギエースだって持っていた。

決して、JC不適合血統ではない。

 

レース予想

朝日杯FS展望

読了までの目安時間:約 3分

 

盛り上がってきた。
昨年は、この時期からどんどんクラシック好走馬がデビューしたり、ダノンプラチナなどが2勝目を挙げて朝日杯に何とか間に合った組もいたりと、早期デビューのトレンドが少し補正されつつある。

現状、誰が見ても強いと思っているのがエアスピネルだ。
キングカメハメハ×秋華賞馬・エアメサイアというとびきりの血統馬であること以上に、しなやかでありながら、デイリー杯のようなかなりタフなコンディションになった雨馬場を難なくこなしてしまうあたり、両親が持つ長所をうまく受け継いだ、ある意味でドゥラメンテと似た性質を体現している。
たかが2戦の馬、されど無敗馬である。切る切らないのポイントとしては、デイリー杯は2か月ぶりの競馬だったということ。
また中4週になるから、気にするほどのことでもないが。

ロードクエストは、関東馬ということもあるのだろうが、距離に目途を立てるためにホープフルSへ向かうと陣営が早々に表明している。
まかり間違っても、前倒しのレース選択はしてこないはずだ。
ならば、夏の時期の活躍馬では、シュウジとアドマイヤエイカン、その後の中央場所では、ブレイブスマッシュやボールライトニングなどのフレッシュな顔ぶれが有力候補として挙げられる。

ただ、エアスピネルがレースの質を左右しそうな状況にあり、また当初朝日杯の有力候補だったシュウジが、自滅とともにエアとの対戦で見せ場を作れなかったから、距離適性を吟味するなどいているうちに、彼らは脱落してしまうのだ。

頼みの綱は東スポ杯か。
が、スマートオーディンには阪神マイルでの可能性を見出せそうな気配を感じつつ、思われたよりは低調な競馬だったから、たとえ見せ場を作れなかった組とて、望むべくもなくの状況だろう。
加えて、勝ち馬は鞍上に注文がつくタイプだ。

他方、くるみ賞勝ちのショウナンライズや、重賞惜敗のイモータル、アドマイヤモラールなどは、才能では敵わないかもしれないが、先々まで見据えた中で候補に上るだろうことは間違いない、ここでは相手候補の馬は、一時期より重要視される朝日杯組として今後も注視していくべきだろう。

 

レース予想

母父から

読了までの目安時間:約 3分

 

この秋のGⅠを制した馬の母父<ブルードメアサイアー・BMS>を時系列順に並べていくと、面白いことに気付く。

タイキシャトル
ミスターグリーリー
ゴールドアウェイ
サクラバクシンオー
ダンスインザダーク
フジキセキ
ミシックトライブ
ティンバーカントリー
エルコンドルパサー

そして、マイルCSはカーネギー。凱旋門賞馬の血には、こういう活用方法もある。

ここから気づくことが2つ。
まず、サンデー産駒の母を持つ馬が勝っていないこと。
当たり前である。サンデー直系の孫はうち4頭、サンデーの入った馬は合わせて8頭もいるのだ。
サンデー系ばかりが勝てば、当然こうなる。

が、時代は流れ、その傾向はより強く出るようになってきたように感じる。
ちなみにJCにもそれが少なくて、アドマイヤゼウスとダービーフィズ、出られるかわからないがジャングルクルーズの3頭のみ。どう贔屓目で見ても半分より下の人気の馬だ。
同じ孫サンデーでも、直系の数が増えれば母父の方は徐々に淘汰されていくということなのだろうか。

ここでは勝ち馬の父としても登場するフジキセキは、既に双方から様々なタイプを出している。
母父父サンデーが、チャンピオン競走で活躍する時代に突入した。良血の概念は、いつの時代も流動的なのである。

もう一つ。
約半分がミスプロ系だということ。
ダートが4戦含まれているとはいえ、ちょっと多い。
いや、キングカメハメハもワークフォースもキングマンボのラインで、これからもっといい馬を出してくれそうだから、むしろ少ないくらい。

勝ち馬の中に、直系がミスプロ系という馬が2頭いる。
先述のキングカメハメハは、今年ずっと活躍馬を出し続けているし、サンデー系のほぼ独占していた状況からは進展が見られる。

このような見地からは、サンデー系の細分化とその趨勢を推し量ることができる。
キレでは敵わない非サンデー系の血が、いかにして活躍の場を作り出していくのか。
今年のクラシックは、キングカメハメハとディープ兄弟で勝ち分けた。ダービーが、今後も基準になるのは間違いない。

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