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トライアルの遅速

読了までの目安時間:約 3分

 

とんでもないような快時計が連続発生して、ハイレベル決着となった今年の最重要トライアル競走。

弥生賞のこれまでのレコードは、92年のウイニングチケットとナリタタイシンが初対戦した際に叩き出された2:00.1。
サクラチヨノオーのレースレコードを1秒更新、奇しくも同タイムだったシンボリルドルフの皐月賞レコードをも上回る大記録を打ち立てたチケットは、稀代の名ダービー馬として、人々の記憶に深く刻みこまれた。

一方のチューリップ賞。以後、名シーンを数度繰り広げるウオッカ、ダイワスカーレットの2頭で生み出した1:33.7が前記録。
それ以前が、当時は異次元だった1:34.2というエアグルーヴが稍重馬場で出したレコード。これは阪神桜花賞のレコードより速い。
こちらも、以後の活躍はご存知の通り。

今年のレコードホルダー4頭は、本戦を前にして、もう名馬なのである。

ただ、3月は雨も多い季節。
弥生賞の不良馬場は過去3回。重馬場は至っては、古典の東京1600時代も含めると7回ある。
稍重など数知れず、その昔は、ダート変更になった年に、足慣らしにやってきたタニノムーティエが快勝した後、アローエクスプレスをスプリングSで負かした上に、二冠馬に輝いた記録が残っている。
ハイセイコーも両方勝っているが、ともに良馬場。が、皐月賞は重馬場。でも、楽勝だった。

この道悪弥生賞からは、チューリップ賞の重馬場勝者であるオレンジピール、ジョーディシラオキ、ショウリュウムーンら、後のクラシックホースにとってはうるさいだけの存在となった一時のシンデレラを生む傾向とは異なり、タニノムーティエ以後、実に7頭のクラシックホースが登場している。
うち20年では5頭。

重の弥生賞3着、不良の皐月賞を制したハワイアンイメージや不良馬場の弥生賞で輝きを見せたレインボーアンバー、メジロライアン、父ホスピタリティに先んじて2歳から中央転入後、不良馬場の皐月賞を制したドクタースパート…。
これみんな、四半世紀以上前の話なのだ。

スピード競馬全盛の時代にあって、道悪遭遇の際は、牡馬のレースでは特に人気面に気をつけたい。
 
 

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コラム

行って参ります

読了までの目安時間:約 3分

 

「(日本)ダービーとUAEダービーを勝つのが夢だった。ケンタッキーダービーを勝つのが夢です」
この3年で、前田幸治オーナーが胸に秘めた三つの夢は、あっという間にリーチがかかったことになる。
金子オーナーも引きの強い人だが、このお方も凄い。

「絶対に勝つと思う」
珍しくビッグマウスになった武豊が、最近再び縁が深くなったノースヒルズの勝負服を身にまとい、結果を出した。
またしても出遅れたラニを、いつものことだからとなだめて、じわっと動いて行って、最後はきれいに前を交わし切った。

不言実行という正しい四字熟語は、殊、勝負の世界でまず使われることはない。
時代が生んだ造語、有言実行こそが、勝負師たちの生き様を反映するのである。

行きたいと思う時代から、行かねばならない時代へ。
太平洋だろうが、インド洋だろうが、阻むものが他にもたくさんあったところで、他と違う道を選ぶことは、もう奇を衒った妄想の産物ではならない。
どこに行くのも難しくない時代を生きる馬は、その挑戦が素晴らしいという時代も過渡期を迎え、結果を求めることに重点を置く、アスリートとして正しい姿を見せてくれている。

「頭の中にケンタッキーダービーが浮かびました」(武豊騎手)
5/7のアメリカ・チャーチルダウンズ競馬場に、次の照準を合わせることになる。
松永幹夫調教師にとっては、レッドディザイアで果たせなかった海外GⅠ奪取への再挑戦の道だ。

日本に馴染みの深い素晴らしい血統馬が、ドバイで輝いた。
ラニにとっては、次のアメリカ遠征から、ゲート難との本格的な戦いが始まる。
今度は、出遅れはマズい。
 
 

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ニュース

まあ、良かったんじゃない<2016ドバイWCデー短評>

読了までの目安時間:約 3分

 

10頭も行けば、日本馬の今のレベルから言って、何頭かは勝てるだろうと思っていたが、果たして。

ワールドCの前座・シーマクラシックが、日本勢のメイン競走。
世界的な評価を国内戦だけで得てしまった尋常ならざる二冠馬・ドゥラメンテが、世界のトップホースの前哨戦的位置づけにあるこの一戦で、同じく三連勝中とはいえ、キングジョージの箔もわずかな差で制しただけのポストポンドに負けるシーンというのは想像し難い部分もあったのだが…。

経験の差、なのか。
年齢、遠征の絶対数、古馬GⅠ馬か否か、ナイター経験etc…。
スパイクがレース中外れるのはよくあるが、やる前に外れているのに、それを履かせることをしないで走らせてしまったのでは…、だけではないと思う。

この敗戦で、馬に対する過度な期待はなくなり、そこで生まれた余力が今後の躍進へと繋がることだろう。
3着ラストインパクト、5着のワンアンドオンリーも、よく走った。

矢作調教師は、ドバイターフ快勝のリアルスティールの姿をみて、感激の涙を流したという。
「先生、まだ早いですよ」
1年と少し前。怒涛の爆走連勝中だったドゥラメンテを、小気味よい好位抜け出しで負かした、その対抗株一番手がリアルスティールだった。
適距離で、元の立ち位置に戻れた。

このレースの後勝ったビッグネーム2頭が、共に、ミスプロのクロスを持っていることを考えたら、トレンドというか、母がロードカナロアに似たような配合のリアルスティールの勝利は、そのお膳立てだったようにも感じる。
再戦はいつの日になるか。

ワールドCとアルクオーツスプリントは、ちょっと活きの良さもないと苦しい部分があるから、惨敗はやむなし。
ホッコータルマエさん、ベルカントさん、お疲れ様です。

近年注目のUAEダービーを、今年は日本のラニが制した。
ゴール前差し切り。余裕もあり。
ヒヤシンスS5着馬が、いきなり海外重賞制覇。
ゴールドドリームやサウンドスカイは一体…。

妄想がやたらと膨らむ世代である。
いざ、チャーチルダウンズへ。精々、頑張ってもらいたい。

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コラム

2016年 クラシック -牝馬編①-

読了までの目安時間:約 3分

 

チューリップ賞以降の牝馬戦3競走に関しては、相対的に見たところで勝ち時計からも、上がり目を求めるのが難しいフィリーズレビュー、アネモネS組が、大挙台頭する画は想像しにくい。

今のところ、桜花賞で起きるハプニングは、もう見慣れてしまったレコード決着と強いはずのメジャーエンブレムの馬券圏内での小波乱くらいだ。

トライアル群の前半も前半、最初にしてその最重要競走である第一冠と同条件で行われたレースの内容が、あまりにもハイレベルすぎると、それ以後のレースは消化試合に様相を呈してくる。
そのハイレベル戦を外して、断然人気に推されたような馬が、そこで勝とうが負けようが、いい形でステップを踏んで本番へ…、牝馬の場合、それはフィリーズレビュー<過去20年、3着以下から巻き返して連対した馬は、ロンドンブリッジ・ブルーリッジリバー・レジネッタ(優勝)>の3例があるくらいで、基本線はチューリップ賞の好走、上位人気馬と他のGⅢの連対馬の組み合わせとなる。

外回りになったことで、変な波乱が起きる場合が増えた桜花賞は、ペースというより、勝ち時計の掛かった時に波乱が生じる傾向にある。
また、チューリップ賞の1、2番人気馬どちらかが、桜花賞で好走すれば波乱はない。
これは、トリッキーコースの時代から変化していない。

今年は、2-1番人気の決着。
どうやっても消しようのないメジャーエンブレムと3頭が軸で、どうすれば負けるのかを考えて、組わせていけば…。

あまりの超速決着だったクイーンC、チューリップ賞。
奇妙なリンクがある。
1分34秒中盤以上の高速決着は、双方数例あっても、同年でそれがリンクしたのは、あの2007年しかないのだ。
雨だなんだの影響もあるのだろうが。

その年の決着は、
チューリップ②-チューリップ①-クイーンC②。
フロンテアクイーンが軸で、ジュエラーが勝って…、のどちらかが、穴の狙い方にはなるのだろうが。

フラワーC組は、近年壊滅状態。
阪神の改修による、チューリップ賞のレベルアップの副作用と思われる。
今年も、桜花賞とはリンクした結果ではなかった。

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コラム

血に学ぶ

読了までの目安時間:約 3分

 

きさらぎ賞から連勝の勢いに乗って、そのまま皐月賞を制した例もある牡馬クラシック戦線は、同時期行われる共同通信杯組が、弥生組以上の大物を続々送り込んでいるから、「ローテよりスケール」が新定説となってきた。

全てはトレンド次第。
ハイセイコー産駒のハクタイセイが、きさらぎ賞から一息入れて皐月賞直行でもきっちり勝ってしまったのが1990年。
後に、シーホークの直系を少しだけでも生き長らえさせた功労者・アイネスフウジンがダービーを勝った年。
ライアン、マックイーン、少し遅れて出世したパーマーも同世代。
社台の軽快な血統が本格派の長距離血統や非ノーザンダンサー系に簡単に負けていた時代に速いとされたのが、ハンプトンの末裔であり、パーソロンやプリンスリーギフトの入った彼らであったのだ。
速い=強いということ。

サンデー系が、隆盛期から下降期に差し掛かってきた昨今。
クラシックディスタンスは、新御三家降臨の直前であった前記90年世代の構図に似ている。

昨年はキングカメハメハが、サンデー系というかディープ連合と伍して戦った。
年が明けても、その構図は変わらず。
ただ、速さは当たり前となった今、逆にズブさが貴重になっている。

同時進行の古馬王道路線も、今のところは、ディープはディサイファの1勝のみ。
カメハメハは相変わらず元気で、ディープはローカル重賞で2勝を挙げている。

サクラバクシンオーが肌でも、キレにある程度の足かせが入ることで、持続力が増し、結果として距離をこなせるようになる。
昨年の菊花賞でキタサンブラックが証明したそれは、スピード血統が速さを補強するとは限らないことを示している。
ステイゴールド×マックイーンのトレンドも、それに倣った格好だ。

今のそれは、サンデー系歓迎のキングカメハメハ。
だが、トレンドは動く。
クラシックでは、不気味に牙を研ぐヴィクトワールピサ<ジュエラー、ナムラシングン>が面白い。
古馬路線でも、ヴィクトワールにも入っているマキャヴェリアンの血が狙い目だ。
ヘイローが入り、ノーザンダンサーと同じ一族。複合的な継続クロスが容易に可能な血統背景から、今後より幅を利かせてくる可能性がある。
 
 

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コラム

期待と不安

読了までの目安時間:約 3分

 

メジロライアンの大往生の知らせの後、今後の日本競馬界のGⅠの在り方に、想像以上の変質も推測される産経大阪杯の来季からのGⅠ昇格検討中の報が入った。

高松宮記念とクラシック第一弾の桜花賞の間に空白があって、それを埋め合わせるには十分な超GⅡ戦が変化することの意味。
レース名はともかく、今後世界へと羽ばたく日本のエース級古馬にとっての前哨戦的意味合いが、より色濃く、適度に勝負気配が増すことによるハイレベルなマッチアップが、毎年繰り広げられることくらいは誰にでも想像がつく。

でも、正直言って、前哨戦としての位置づけがあるから、産経大阪杯を使う陣営が多いというのが本音だろう。
これが本番となれば、ローテーションが変わる。

幸運なことに、いや、再整備と同時に、元あった格に相応しいレースレベルになりやすい、多元化された海外を含めた目標競走の選定により、また各陣営の選択肢が増えたという面の長所は、間違いなく認められるところだろう。

ただし、夏に使わない馬は多くても、冬は全てオーバーフォールに充てるという陣営は、ほとんどいない。
そのため、一時期様々物議を醸して、結局、みんな前哨戦を使ってから出るようになった春秋のスプリントGⅠような展開というよりは、路線の性質上、秋天的扱いになると思われる。
毎日王冠、京都大賞典と実質同格の扱いになるという意味で、京都記念や中山記念のようなポジションで、かつ、ソフトな仕上げでも、どんな脚質の馬であっても走りやすい競走だから、頭数は揃うはず。

これで一つ確信を持ったのは、暮れの中山の2歳2000M重賞・ホープフルSのGⅠ格上げもほぼ同質の検討事項となり、それと繋がる東スポ杯や京都2歳Sの格上げも近いということ。

現段階では、日本最高賞金のスーパーGⅡとしてのマイナーチェンジが妥当で、多方面に向けた優先出走権の枠を、上位3頭ほどに与え、その中で、海外のレースに向けた足慣らしになる点に変化はないように思う。
新潟大賞典の格上げ&別定戦化か春天の直後くらいの京都に新設重賞でも作れば、全体のバランスも整う。
主催者の采配はいかに。
 
 

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コラム

新馬2016・3月条件クラス総括

読了までの目安時間:約 3分

 

2回中山の初日に、芝1800の500万下を快勝したゲッカコウが、フラワーCに登場。
が、裏で阪神未勝利を楽勝していたエンジェルフェイスに一捻りで負かされ、格の違いを見せつけられてしまった。

中山では他に、
<水仙賞>アルカサル
<黄梅賞>サーブルオール

後半は阪神が多く、
1阪4・500万 フロムマイハート(牝)
<ゆきやなぎ賞>ノーブルマーズ

中京マイルのフローラルウォーク賞勝ち・アストラエンブレムが、ついに逃げることまでできるようになって、良くも悪くも気になる存在として戻ってきたのは、世代の層の厚さを示しているし、皆無視できない。

各場馬場が良かったということで、前残り頻発の3月らしい結果が多かったのだが、関東の2頭は、アルカサルがドリームジャーニー産駒、後者はハービンジャーの仔と、他場では怪しさ満点の部分を差し引いても、人気を集めた中での好走なので、人気落ちは期待できない分、成長力に楽しみが持てる。

芝の未勝利も一時的に減っているが、開催後半で目立ったところでは、阪神6日目のドゥオーモ。
ディープだから、経験馬相手でも芝を使ってきたのだろうが、初出走でサトノケンシロウらのいた1800戦を快勝。
3代母シャダイカグラバリの鬼脚を披露した。食わせ物も多く出るコースだが、名前くらいは頭の片隅に刻んでおきたい。

この世代最後の新馬戦開催週となった変則3日間開催は、土日にひと鞍ずつ、例によってダート1800M戦が行われ、ダービーの日を待つのみとなった。
土曜日は不良馬場の阪神。
人気のマグナムインパクトが楽に先行させてもらえない中、5番人気、デムーロ騎手騎乗のソリティールが直線半ばで一気に先頭に立ち、3馬身差抜け出して快勝。
母方が大分異系色の強いアメリカ血統のGアリュール×エンドスウィープ。大物が多い世代にあって、最後の刺客候補だろう。

最終戦の中山、重馬場のレースも、1番人気が不発で、2番人気、ワークフォース×Aベガのフォースリッチが、ルメール騎手を背に4馬身差圧勝。
馬体重がノンコノユメと同じくらいでも、突き抜けるところまでは…。
芝で走れてこその血統馬だ。

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レース回顧

王者来日

読了までの目安時間:約 3分

 

エアロヴェロシティがやってきた。
昨年の高松宮記念を制し、返す刀で、シンガポールでもタイトルをもぎ取ったアジアの名スプリンターが、いよいよ、今季初遠征の地・日本へ上陸した。

15日朝の到着から、輸入検疫のために成田国際空港から直接、白井の競馬学校内にある国際厩舎へ移動。
27日の高松宮記念に向け、真打ちがいよいよ登場する。

齢一つを重ね、今年で8歳となったエアロヴェロシティだが、外国馬が日本に来て快走した後は、どうにも反動が出て、今までのパフォーマンスが出せないなどということはここまではない。
香港帰国初戦こそ、南半球流の仕上げの影響もあって惨敗を喫しているが、前哨戦に選んだシャティン1200MのローカルGⅠをきっちり勝って、順調な仕上がりを見せている。

昨年の高松宮記念では、ハクサンムーンら、日本の行く一手の馬が多数いたとはいえ、本来の単騎先行の形をとらずとも、ゴール前はきっちり先頭に立ち、皆を驚かせた。
不安材料は他にも沢山あった中で、少し時計を要する馬場状態を完璧に味方につけた勝利から1年。

一昨年のスプリンターズS優勝馬・スノードラゴンが元気の姿を見せたオーシャンSの内容からも、叩き一変は十分に想定される。
加えて、ミッキーアイルがスピード決着歓迎の阪急杯快勝。ダンスディレクターの本格化も侮れず、昨夏活躍したヒロイン等、牝馬勢の陣容もなかなかに手強いか。

経験が増えたというくらいのアドヴァンテージでは、前年覇者とはいえ、連覇の道は厳しい。
進化した王者の姿を見せてもらいたい。
 
 

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ニュース

絶好調な方々

読了までの目安時間:約 3分

 

ミラクルミルコの重賞連勝街道は6つ目のチューリップ賞で行き止まりとなった。
レースレコードでハナ差の惜敗。

壁一つ向こうに、まだ道は繋がっていたのに…。
実は、その壁の一つ一つがすごく厚かったことに、後から気づくのである。
翌日も惜敗。先週は過大評価に苦しみ…。
ただ、意味のある2着は、勝つことより重要だったりもする。

菜七子フィーバーはもうちょっと続いていきそうな盛り上がりを見せているが、久々に(外)表記の馬が活躍して、(父)保護時代など若いファンはもう知らない現在にあって特別感は全く感じられなくなってしまったのだが、モーニン、エイシンブルズアイで重賞3勝とこちらも盛り上げてくれている。

これも死語と化した、所謂持ち込み馬であるサトノクラウンも、休み明けの京都記念を圧勝。
90年代中盤から、サンデー直仔が聖域だった短距離・ダート路線へ続々進出し始める00年代の初期までの10年弱の間、社台系の馬と徹底的にやりあって、おかげで世界に目を向けるきっかけと作ってくれたのが、何を隠そう、日本の生産者の交配の意図が一切反映されていない外国産馬だったのだ。
お返しの品は、サンデーブランドの日本の良血種牡馬がいいか。

調教師部門は、現状横一線。
勝ち鞍最多は矢作厩舎だが、10勝以上しながら2着は5回以下という関東の調教師がいたり、GⅠ勝ち鞍と勝率で競っている。
そんな中、前の週まで勝率で20%を超えていた開業3年目の中内田充正厩舎が、今熱い。
馬の数も質も…、なのは当然として、前週まで9勝していたのだが、うち8勝が未勝利、新馬。あと一つが平場の500万と、徹底して午前中ないしは前半のレースで勝って、現状でもベスト10入りしている。

未勝利クラスが一番多いのは当然としても、勝ち馬のほとんどは上位人気で、勝ち方が派手だった馬も多い。
大物感のある馬が、1、2頭出世していけば、いずれいいサイクルが生まれて、重賞もGⅠもとなるだろう。
まだ40歳になるまで時間がある。個人の目標設定は立てやすい。
精進あるのみだ。
 
 

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2016年 3歳裏路線

読了までの目安時間:約 3分

 

新馬戦は土日で1鞍ずつ、ダート1800Mのレースが行われた。

土曜の中山、稍重の一戦は、渋めの血統の馬ばかりが集まった印象のレースを、2番人気クインズプルートが超スローからの逃げ切りで制した。
バランスよく色々な系統が織り交ぜられた母系からは、近いところでサブジェクトが出ている。
まあ、ダートで先行するタイプだろうが。

どことなく、脚元の事情で芝を使えないのだろうという良血馬が多かったように感じる日曜の阪神では、1.8倍の本命馬・アドマイヤリアルが、こんな感じでいいのかなという不安いっぱいのフットワークで、好位抜け出し、3馬身差で初陣を快勝した。
3歳重賞で好走していたミッキーチアフルの下。ある意味大物だ。

触れるべきことも減ってきた。
2月の開催以降の期待馬もまとめて列挙したい。

ダービーの伏兵候補は出てきた。
京都から
アドマイヤダイオウ
東京
サトノキングダム
レーヴァテイン
小倉
マウントロブソン

いずれもディープ産駒で、共に距離の目途を立てているアドマイヤダイオウ、レーヴァテインに関しては、パワー優先の血統背景がどうなるかの課題、残る二者は距離適性との兼ね合いで、トライアルという関門の潜り抜け方が重要になってくる。

重馬場3兄弟も興味深い。
マイネルハニー<マツリダゴッホ>
ナムラシングン<ヴィクトワールピサ>
ゼンノタヂカラオ<キンカメ×Dビコー>小倉未勝利
ダート寄りの配合の影響もあるだろうが、この武器は買い。

新馬組では、東京で勝ったビッシュを推さないわけにはいかない。
サトノキングダムと酷似した欧州型配合。体の小さい牝馬で、オークスの有力候補。
2着だった牡馬のムーンクエイクは、中山1800戦で圧勝している。共に、ジョーカーになり得る期待馬だ。

後は、血統面からシャガンツ、ショパンのフォローはしておきたい。晩生の社台牝系出身。
新馬でハートレーに敗れ、3月の中山で復帰、後方一気を決めたオーダードリブンが最後の大物候補か。
評価に迷う東1400M3勝のトウショウドラフタは、ハイペースの末脚勝負に強そうな性質が秘める。
父アンライバルド、従兄弟はスイープトウショウ。侮れない。

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