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競馬と世相 2016

読了までの目安時間:約 3分

 

有馬記念では、よくサイン馬券の話で盛り上がったものだ。
落馬に競走中止。3歳馬が騒がしい競馬で途中リタイアした87年のレース結果については、(2着)ユーワジェームス-(1着)メジロデュレンで枠連万馬券の大波乱となったことから、頭文字をとってユメ馬券と称された。
9.11後最初の有馬記念は、マンハッタンカフェとアメリカンボスでアメリカ馬券。
しかし、ファンもかなりドライになった昨今、そんなことを言う人は、競馬雑誌の投稿ページの片隅に登場するはがき職人くらいになった。

つい先達て、競馬の祖国で巻き起こった独立機運の高まりを大いに受けた国民投票のおかしな結果が、大国のパワーバランスを大きく変質させそうな気配を漂わせていて、各国の財務担当者は上を下への大騒ぎとなっていたりと、政治の世界ならずとも、この世の一寸先は闇状態にある。
取材力も、余暇もないファンたちが、それを何かのサインとして、宝塚記念に特定の馬に重点投資していたのかもしれない。
得票率拮抗。5割近辺。勝率で半分くらいの4歳4頭のガチガチボックスとか…。

スクリーンヒーロー産駒に明暗の分かれた5月1日の極東決戦二本立て。
安全保障上の諸問題も影響しているのではと勘繰ってみたが、これは流石に筋が悪い。
要素を書き出していくと、マイルと2マイル、淀と沙田、1番人気同士、関東馬なのも同じ…。
「何でもモーリスが先!」
初勝利の時期、初重賞・GⅠ制覇のタイミングはそう。
3歳秋まではゴールドアクターが勝ち星は先行していたが、古馬になって逆転。そして、日経賞終了時点で8勝同士で並んでいた。
「いやいや、モーリス君が一番ですから」
古馬が大舞台であんなにイレ込むなんて、何かなきゃおかしいと思っていたのだが、やはりあった。(笑)

ダービーのハナ差は、母アルゼンチン産と母母アルゼンチン産の違いで、ゴタゴタが続く隣国といち早く縁を切った方が、結果として、日本暮らしも長くなったから、ディープの寵愛をより受けられたことによる影響だったのか、とか。
宝塚記念は、イギリスの国民投票と似た結果に。
ファン投票6位。競馬の育ての親に逆らうなということなのか。

 

コラム

ステイゴールドの遺産

読了までの目安時間:約 3分

 

アジアの中とはいえ、異国での競馬で青服のデットーリを見ると急に活力が漲ってきて、今まで使ったことのない末脚を使えるようになった。
お陰で、種牡馬入りにもGⅠ勝ちの箔もついて、ハッピーエンドを迎えたのがステイゴールド。
中には、クラシックでも底力を発揮する馬も出てきたりして、名種牡馬のまま天に召されたのは、つい最近のこと。

今年のような、最強馬対猛者という熱い対戦構図では、ステイゴールド産駒は無類の勝負強さを見せた。
その活躍を振り返ると、宝塚記念の傾向と御用達種牡馬の産駒たちに個性の違いも見えてきた。

サインあり
ドリームジャーニー
ナカヤマフェスタ

産経大阪杯の返り討ちを成した前者に、凡走なしの東京で突如目覚め、同世代のクイーンを打ち負かした後者。
いかにも、宝塚記念であった。
秋にも大いに見せ場を作り、双方、ブエナビスタという共通の敵を屈服させたことにより、その名を高めた。

もっと強い敵、他の馬にも走りやすい条件では脆かったが、自分の庭を作ってしまう強みがあったから、相手の良さを消せるだけの才能は、間違がいなくあったのである。
故に、燃え尽きやすい。
大いに健闘した秋の大勝負の後は、ただの馬になってしまった。

サインなし
オルフェーヴル
ゴールドシップ

2010年代の名馬2頭。言わずもがな、ステイゴールド産駒の代表馬である。
故に、掴みにくかった。
共に、春の天皇賞を一つの目標としておきながら、凄まじいまでの負けっぷりで評価が一変。
信用ならざる者代表格とされたステイゴールドそのままの評価を、この宝塚記念で受け、見事手のひら返しの裏切るものを切り捨てる快走を見せた。

「しまいにはありがとうと言わせてしまう魅力」
怪我をするほど自分を追い込むことをしない彼らは、その振れ幅の大きな走りで、我々を常に裏切ってきた。
でも、裏切らなかった人には優しい彼らは、最後だけは期待に応えて、らしい競馬で締めくくってくれた。
故に、ありがとう。

優劣を決めるレースというより、捨て身の勝負が決まりやすいレース。
波乱の芽は今年もある。しかし、本物であれば、何とでもなるのも宝塚記念である。

 

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