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速力の限界

読了までの目安時間:約 3分

 

ダート血統の件の続きにはなるのだが、この夏の傾向は、ちょっと変というか妙である。
北海道2場で行われた重賞が、開幕週であること以上に高速化していたせいで、共にクロフネ産駒が快時計を叩き出した。
それも3歳の牝馬。
可能性により大きなものがあった馬に有利な馬場だったのだろう。

一方、七夕賞、函館記念、小倉記念はそれぞれ共通して、ディープ×BT、メイショウサムソン、マーベラスサンデーという何とも捉えどころのない血統の馬が勝利。
でも、レベルが低いどころか、その他注目の良血馬を差し置いて、文句なしの内容だったからこれまたびっくり。
七夕賞も小倉記念も、良馬場でこのレベルの時計なら納得というレベルで、馬鹿っ速い時計が出る場面ではさすがに出番はなかったのかもしれないが、独立したレースという観点では十分にその格に相応しいものがあった。

血統や実績などというものは、所詮は判断材料の一つであり、意外と信用ならないものだと証明するが如く、梅雨時に暑くなって、東日本はぐずつく日が増えたりという変な天気に呼応するかのようなこの結果には、ある程度の関連性はあるのだろうと思う。
常識の変化がリンクしている。

苦しさを経験した馬は、2歳戦でも古馬の重賞でも、最後は勝ち負けのポイントになるもの。
サンマルティンが逃げ馬で、マルターズアポジーが差し馬だったら…、きっと結果は同じだろう。
時計が速くなっているのに対応できないということは、速くはないとも言えるわけだ。

少なくとも互角のスピード能力があれば、函館の重馬場でタマモベストプレイがルミナスウォリアーに完敗ということはなかったはずだが、長めの距離実績があったもの同士で最後は競ったのだから、フジキセキはメイショウサムソンに屈服させられたことになる。
謎の凡戦となった札幌記念のキンカメ×SSワンツーには驚かされたが、脚の使いどころの難しさそのものが結果に反映されたのは事実。
有力馬には距離適性の幅がある分、対応可能が展開に限界があり、穴馬にそこを突かれてしまったのは、ある意味、レースの格が機能した証なのではないか。

 

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コラム

2歳馬選定<2017年 夏競馬総括>

読了までの目安時間:約 3分

 

重賞等オープンクラスのレースは、次週にまとめて。
一応、後半の5週、例年よりは見どころのある馬が多く出ているので、各場ごとに有力株を列挙していこうと思う。

札幌
8/13 フラットレー<1800・稍重>
/19 ダノングレース(牝)<1500>
/20 ルーカス<1800>
/27 ベルーガ(牝)<1200>
ダート
ハヤブサマカオー<大差勝ち/1700>
未勝利
ファストアプローチ<1500>

小倉
8/19 モズスーパーフレア(牝)<1200>
/20 レゲンダアウレア<1800>

新潟
7/31 ルッジェーロ<1400>
8/5 ウラヌスチャーム(牝)<1600>
/6 ロックディスダウン(牝)<1800>
/20 ラッキーライラック<1600・牝>
ダート
ルヴァンスレーヴ<7馬身差/1800・稍重>
未勝利
8/5 ロジャージーニアス<1800>
/19 ミュージアムヒル<1600・牝>
/26 スターフィールド<1800・重>
故障のレイエンダを除外しても、今年は近年になく、札幌組は目立った存在になりそうだ。
ただ、関西馬も多くデビューし、関東の有力厩舎も血統馬を送り込む新潟組が、質量で他場を上回る。
牝馬は新潟のロックディスダウンの総合力、札幌組の藤沢厩舎・フラットレーの底力に、それぞれ魅力を感じる。

今は中央場所の開催から2歳戦が始まるので、血統の差はもちろんのこと、ゆっくりデビューさせたいという狙いが陣営にない限り、早めのデビューからローテーションを楽にしてクラシックに挑もうというのが基本の形になりつつある。
今年の新潟2歳Sは、素晴らしい才能を秘めていたのは上位人気の2、3頭で、フロンティアがギリギリ生き残りという雰囲気の内容で勝利。

最初の2歳戦回顧の段階で評価した、
ステルヴィオ
前記のフロンティア
以外だと、結局はそこで挙げたディープ連中に挑めそうな馬を選定するのが筋だろう。
そして、週末の小倉にはモズスーパーフレアが、札幌はカレンシリエージョ、ロックディスダウンら本格派の牝馬に加え、藤沢厩舎からファストアプローチが出てきそうなので、夏の総括は一気に来週総まとめできそうだ。

 

コラム

新馬2017<8/26・27>

読了までの目安時間:約 3分

 

土曜日はレース前に3場とも雨がかなり降ったので、どこも道悪でのスタート。
新馬戦は全て違う条件ながら、共通して稍重馬場で行われた。
上位人気5頭の争いながら、4-5番人気で決まった小倉1200戦は、エイシンアポロン産駒のブラウハーツが好位抜け出しで新馬戦を制した。
快速型がいそうでいない組み合わせで、上位組は1200では短い印象もある。

やや人気勢の直線の挙動が怪しかった新潟1600戦は、2番人気のブランボヌールの全弟・エントシャイデンが外から伸びて、前を捉えきった。
結構馬場は良くなかったので、上がり33秒台中盤の末脚はかえって評価できる。
断然人気のシグナライズは、新潟の上がり勝負向きではないだろうドイツ血統馬で、ノーカウントでもいいように思う。
札幌ダ1700は人気3頭が、ゴール板に吸い寄せられるように、最後は横一線の入線。ロスなく回ってきたコンダクトレスが制したのだが、1800戦のようなタイムでは評価しづらい。

今週は久々に予報通りとなって、日曜の芝は全て良馬場に回復。
新潟と札幌ではその芝で1200戦が行われ、共に牝馬が楽勝して見せた。
北海道の方は、鞍上モレイラの分を補正しないといけないが、直線突き抜けたキンシャサ産駒のベルーガが強すぎた。
時計が少し掛かりだしたのも良かった。
新潟は3kgもらいの武藤騎手が跨ったニシノコデマリが、小さな体をいっぱいに使い、人気勢を封じた。スウェプトオーヴァーボードで、また来年もこの時期に登場だろうか。

小倉2000はバブリーバローズが強かったのだが、どうも奥歯に物が挟まったようなところもある。
バブルカンパニー系で仕上がりは意外と早いから、ステイゴールドでもクラシックに間に合う可能性は十分あるものの、ゆったり追走から直線はしっかり伸びるという内容ながら、何となくキレイにまとまりすぎているような気もした。
荒々しいという感じがしなかったので、ちょっと物足りなかったのかもしれないが。

 

レース回顧

大逆転勝利・WASJ

読了までの目安時間:約 2分

 

今年も2回札幌3、4日は、ワールドオールスタージョッキーズを開催。
8月26、27という日取りは、どの国の騎手にとっても万全の状態で戦える条件であり、日程変更はここまでは当たりという雰囲気が醸し出されている。

初戦の1200Mは、前のやり合いを見やって仕掛けを待った船橋・中野騎手と福永騎手の一騎打ち。
豪快に差し切った福永・パラダイスガーデンに凱歌は上がったものの、地方選抜の選定レースで活躍した勢いそのままに、人気馬を駆った中野騎手に、芝適性を感じさせる内容も素晴らしかった。
2000M戦は勝った戸崎騎手のクロコスミアのレースになりそうなことが見えていたので、13人が何を仕掛けるかというのが焦点になっていたが、今年もやってきたモデル級美女騎手・K.マリヨンがゲッカコウを駆り、内枠を活かした粘り込みがあったのみ。

混戦模様のダ1700Mは、1角での位置取りで勝負が決し、モレイラ騎手のメイショウバッハが逃げ切った。
武騎手のディープオーパスも逃げたい口だったが、番手で折り合ったので…、という感じで離された2着。
で、最終の1800戦も武騎手は2着だったのだが…。
ルグランフリソンを駆ったベテラン・ダシルヴァ騎手をハナ差まで追い詰めたギブアンドテイクは、単勝40倍の超低評価の6歳騸馬。
ここまであまり出番のなかった騎手の意地が出たレースで、ある意味、今大会のベストバウトであった。

結果、南米の出身、北米で活躍する最終レース覇者・E.ダシルヴァ騎手が47ptまで得点を伸ばし、僅差でJRA勢を差し切り。
2、3位が福永、戸崎騎手で、チーム対抗戦はJRA選抜が制した。

 

ニュース

攻略できる時

読了までの目安時間:約 3分

 

南米血統のディープ産駒の死角と欧州良血馬の弱点は同じである。
欧州配合の急進勢力たる若い牝馬は、近年トレンドではあるが、彼女たちを巡る内包した血の混雑具合は限界に達しようとしている。

血の濃縮度合いでは互角、ヘイローが沢山入っているサトノダイヤモンドの武器は、何といってもその安定感。
レース内容もそれを支える肝となる気性面も、常に実力の範囲内で力を出し切ることに向いた性質を持っているので、相手が強いからとかそういうことに惑わされず、いつでも自分の競馬に徹することができる。

最初はそれを評価され、高馬らしい気高き走りでファンを魅了していったが、そこに突出した決め手がないことに、ひとつの死角があるという風に捉える向きがあった。
陣営の狙いは常に、ゴールは凱旋門賞であると考えていたので、ダービーで残念なハナ負けを喫したあとは、今年のこのレースに向けた準備をしてきた。
1-1-1-1-3。
あの高速天皇賞だけ負けたのだから、問題ない。
フォア賞も勝てれば、もう言うことなしの古馬の有力馬である。

距離をこなすのに不適とされたヘイローのクロスは、今や長距離の高速戦では欠かせない血統構成であり、シュヴァルグランが春天でもっと頑張れていれば、こちらにやってきていても不思議ではなかった。
距離の不安を誤魔化すことはできない条件で、高速決着でも怪我無くここまでは過ごせているサトノダイヤモンドは、上がり勝負ではヨーロッパでも見劣りする可能性がある。

よって、混戦の凱旋門賞を期待する。
最近は、日本や南米、その昔のアメリカのタイトな芝も速かったわけだが、雨さえ降らなければ、求められる時計の対応力に大きな差異はどこもないというのが常識。
それなりのレベルの競馬で結果を残している馬は、その流れにどう対応するかだけが重要になってきた。
日本では上がりが速すぎるが、ヨーロッパでそれはまずない。
時計が出て、尚かつ力勝負になった時、本来の適距離である12Fでの争いで、サトノダイヤモンドが力を出し切れない理由などない。
父ディープとは違う個性が、実は勝機をもたらす可能性を秘めているのである。

 

コラム

ダート血統の時代へ

読了までの目安時間:約 3分

 

地方も含めると、日本競馬はダート戦がメインとなるのだろうが、高額賞金レースの殆んどは、ほんのわずかしか行われていない芝の重賞である。
しかし、日本で慣らした血統というのは、どの国でもそういうものだが、土着の傾向を少しずつ取り込んでいって、淘汰を繰り返すうちに独自の進化を果たす。
(外)という概念が(父)制度の撤廃によりなくなったのと同様に、今その血統の振れ幅はより大きくなっている。

レッドファルクス
 スウェプトオーヴァーボード×SS×アファームド

秋華賞と菊花賞の勝者はそれぞれ、
ディープ×マキャヴェリアン×ヌレ
ディープ×オルペン×サザンヘイロー
という配合。
昨秋はこれくらいしかダート色を感じさせる才能の躍動は見られなかった。
が、今年はそれが異常に増えた。

セイウンコウセイ<稍重>
 Aムーン×カポーティ×ミスワキ
レーヌミノル<稍重>
 Dメジャー×Tシャトル×ロイヤルスキー
アルアイン<レコード>
 ディープ×エッセンスオブドバイ×グレートアボヴ
アエロリット<レース史上3位>
 クロフネ×ネオ×ヌレ
アドマイヤリード<稍重>
 ステイゴールド×ニュメロス×ケンマール
レイデオロ<超スロー→高速上がり>
 キンカメ×Sクリスエス×シーキングザG
サトノアラジン<歴代2位タイ>
 ディープ×Sキャット×ファピアノ

不思議な決着と雨馬場の多さに加え、騎手の腕も光った上半期だったから、色々と変わった傾向が出ているのは確かだが、ひとえに、
「究極の場面」
というファクターが、新記録の樹立ではないそのゾーンの入り口付近における守備範囲内での極端な傾向に繋がった可能性を見て取れるのではないだろうか。

簡単に言うと、どれもチャンピオン血統ではない。
でも、いい出来の馬となれば、いくらでもチャンスがあれば出番をモノ出来る準備さえ整っている条件で、爆発的な才能を発揮する。
母父という括りよりは、全体のダートよりの傾向が、芝血統の血の袋小路化の流れで顕著になっているから、隙間を埋めているのではないのか。
あくまでも仮説だが、この夏も少し見劣りする配合の馬が、ダート寄りということで勝ち切るケースを多く見かける。

 

コラム

2017年 サマーシリーズ中間経過

読了までの目安時間:約 3分

 

スプリント 10pt
ジューヌエコール
シャイニングレイ
ラインミーティア
ダイアナヘイロー
勝った馬でさえ2戦目に挑めない状況にあって、波乱の連続ではちょっと低調過ぎる気もする。
消極的な理由でセントウルSの勝者に軍配が上がりそうな状況は、路線の再整備後では初めてである。
勝ち馬は結構見どころがあるのだが、2着以下の馬が専門家のような走りで好走していて掴みづらい。

2000
①サクラアンプルール 13pt
ただ、実質的には11ptのタツゴウゲキとそれに僅差のルミナスウォリアーの新潟記念の内容次第だろう。
これがどちらも広々コースの2000Mに向いていなさそうな勝ち方を前走でしていた渋めの血統の馬なので、サクラにチャンスがあるのはもちろんのこと、マイネルフロストやサンマルティン辺りも集合すれば、例年通りの最終戦決着になるのは間違いなし。
個人的には、本州戦フル出場のタツゴウゲキに優勝してもらいたいところだが。

マイル
①ウインガニオン 15pt
ライバル候補
マルターズアポジー
中山にはある程度実績があるマルターズアポジーは、一応、斤量面での死角は生じても、京成杯AHに登録してくる見込み。
久々に自分より前の馬に先着を許したウインガニオンの充実ぶりは、史上初の中京-関屋記念の連続好走にも表れているが、同時に重賞でガッツを見せても、マルターズアポジーのような必殺技がないことが判明した。
どちらもマイルで頂点を極める馬ではないのかもしれない。

騎手
①北村友一 29pt
②戸崎圭太 17pt
もう3週しかないから、大ベテランが札幌・北九州記念を制したとはいえ、先手を取って押し切りたい北村友騎手と戸崎騎手の追撃という構図になりそうだ。
というのも、今年は馬も騎手も連チャンがあまり期待できない状況なので、名手であっても、なかなか出番がない状況。
中堅以上の相応の実績のある騎手による争いだから、一番の見どころはこの部門だろう。
でも…、ユタカ騎手は普通だが、エビショーさんはちょっと乗れてきた印象がある。

 

ニュース

2017年 海外名馬情報

読了までの目安時間:約 2分

 

豪女傑・ウィンクスが18連勝達成
6歳シーズン初戦は、スリリングなものになった。
4月のクイーンエリザベスS以来の実戦に挑んだウィンクスは、芝1400MのGⅡワーウィックSで1.1倍の支持を受けたものの、ゴールドシップ級の逆噴射で大出遅れ。
ボウマン騎手は落ち着いて進出し、早めの競馬で逃げ込みを図ったフォックスプレイを、推定上がり3F31.88秒の急追で、最後に捉えきった。
次はマイルのGⅡに挑む予定のウィンクス。
6歳牝馬でもっと大事に使えばいいのに…、という北半球の競馬観は通用しないようである。

アロゲート連敗
デルマー・ダ2000Mで行われたパシフィッククラシックは、今度はちゃんと好位につけていたアロゲートが、同じB.バファート厩舎所属のコレクテッドの逃げを半馬身捉えきれず、生涯初の連敗を喫した。
これで4連勝とした僚馬と共に、同じくデルマー競馬場で行われるBCクラシックに向かう見込みとのことだが、先行きは不透明と言わざるを得ない。

サトノダイヤモンド・ノブレス、シャンティイに到着
池江厩舎のサトノダイヤモンドとノブレスが、無事シャンティイで滞在予定の小林智厩舎に到着した。
「20時間以上の長距離輸送でしたが、2頭とも異状なく無事に到着してホッとしています」<池江調教師>
2頭は予定通り、現地時間の20日には曳き運動をこなし、陣営も順調さをアピールしている。

三者三様、似たような距離適性を示しつつ、各地で次のタイトルを目指しているが、競馬は難しいものだと思い知らされる結果が続いている。
アロゲートに起こったことは、誰にでも起こり得るということを肝に銘じておきたい。

 

ニュース

デッドライン<2017年 路線回顧>

読了までの目安時間:約 3分

 

北海道の上がり馬は狙い目だが…。
レジェンドセラー 横津岳①500 ルーラシップ×スペシャルウィーク<木村厩舎>
バルデス 松前①500 ハービンジャー×ディアデラノビア<木村厩舎>
マイネルヴンシュ 北辰①500 ステイゴールド×コマンダーインチーフ<水野厩舎>
ローリングスター 知床①500 ハービンジャー×ダンスインザダーク<伊藤伸厩舎>
血統は足りても、関東馬の上がり馬は決まってトライアル好走組しか買えない。

じゃあこいつか!
キセキ ルーラシップ×ディープインパクト
中京2000①500-信濃川①1000
しかし、菊には向かわないようでして…。

スワーヴリチャード
カデナ

いないぞ、いない!!

思い起こせば、2歳戦の頃からこの世代は、皐月賞辺りに向きそうな馬は沢山いても、ダービーに合いそうな馬はいないという雰囲気にあった。
ヴァナヘイムが故障して以降、レイデオロという期待馬が登場した以外、カデナは少し華奢な印象があったし、連勝できる馬が少なかったから、札幌2歳S楽勝の元地方馬・トラストでも十分足りると思っていた。
が、彼自身の成長が足らず、血統の割に道悪を苦にする傾向が出ていたから、脚質面からいって、穴快走以外の出番は考えにくかった。

毎日杯がハイレベル決着とされ、牝馬も登場した皐月賞は、馬場は何だか変化感じの作りになってしまって、正直よくわからないまま、波乱の結果を受け入れることになった。
よく考えたら、ダービーも正直、レベルは不明のまま。
早仕掛けは当然の流れでも、先行残りほとんどなしで、皐月賞上位組はほぼ壊滅という結果は、異常と言わざるを得ない。
皐月賞組がワンツーで、連対馬はアルアインが5着止まり。

適距離の幅やGⅠで通用する条件が狭すぎる馬同士の争いでは、総合力の高さはそのまま高い評価に繋がる。
ナリタブライアンと遠縁のセダブリランテスがセントライト記念に挑むが、ほとんどロックドゥカンブみたいなパワー型で、ドタドタ馬場でも3分5秒で走れる菊に向くとは思えない。
ロックは本番で不利もあったが、正攻法で距離に適応できるような感じはない。
困った。

 

コラム

課題山積の堅実派

読了までの目安時間:約 2分

 

「いいレースができなかった」
なかなか勝ち切れない馬の切なさが全て詰め込まれた、安田記念後の武豊騎手のコメントである。
八方塞がりのレースと言えば、8年前のウオッカの奇跡を思い起こすわけだが、エアスピネルはまだGⅠには縁がない。唯一最初に挑んだ舞台が最大のチャンスであったわけだが、それを逃したこのコンビもこれで見納めとなってしまうのだろうか。

「折り合いは少し難しいが2000Mは大丈夫」
元主戦が手こずってきた部分に、ルメール騎手は慎重な言い回しでも、素直に課題はあるということを認めている。
函館での調整もうまくいき、昨年大物斬りを成した鞍上に勝ち気を注入してもらわんと、否、勝利への渇望を馬自身から感じさせるものがないといけないから、陣営が逡巡した上での乗り替わりなのは、誰の目にも明らかだ。

「徐々に大人になってきている」
陣営の青写真は、ここを勝った後に秋の天皇賞とマイルCSを両獲りしようというもの。
そこで問題になってくるのが、セイウンコウセイが異常な人気になった原因を作った賞金半減問題の克服である。
3歳時に賞金加算はついにできずじまいで、今年も上半期に加算した分がそっくり半減だから、馬肥ゆる秋を前にして貰えるものをしっかり貰っておかないと、そんな最低限のハードルさえもクリアできない。

同じ馬に何度も負けたのは、距離を超えたところで戦ったクラシック戦線でのことであり、今期敗れた8頭は全て別の馬。
ただ、目標がずっとこの中距離路線にあった馬との対決で、騎手が替わったことがそのまま勝因に繋がるほど単純ではない。
己が設けた壁をどう乗り越えていくのか。
ラストチャンスである。

 

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