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ダートと長距離の血

読了までの目安時間:約 2分

 

中央のダートGⅠを両方勝った馬は5頭。双方で連対したことのある馬は、これに3頭加わり計8頭いる。
うち、シーキングザダイヤ以外の7頭の共通項として、父か母父が芝の2400M以上のGⅠを自身若しくは産駒が勝っている。例外はどこにいってもGⅠを勝てなかった馬。

旧JCダート時代の勝ち馬は、クロフネ・カネヒキリ以外皆このステイヤーの血が入っている。
例外の2頭は、前者が砂不敗で後者が3着を外したのがドバイWCと2年半ぶりの実戦で前が詰まって何もできなかった武蔵野Sだけという最強クラスの馬。

フェブラリーSは、馬場改修を挟んで微妙に変化した。
03年中山1800戦を勝ったゴールドアリュール以降の勝者は、前記のカネヒキリや昨年覇者コパノリッキーなど例外は多いが、以前6年で3頭から以後11年間で7頭が該当に増加。
同じ競馬場の安田記念が、改修後の共通する期間で同一の傾向を示している点からも、単なるスピード型では太刀打ちできなくなった。

ただ、逆に菊花賞の傾向も変化をしている。
セイウンスカイが98年に革命的なレコード更新を達成以降、レースレコードが発生するたび、
06年ソングオブウインド・父エルコンドルパサー<主な産駒・ヴァーミリアン>
14年トーホウジャッカル・父スペシャルウィーク<帝王賞馬・ゴルトブリッツ>
という、ダート向きの傾向も示す種牡馬の産駒が勝っているのだ。

事の真相は、芝中距離の充実とその枠から漏れた種牡馬の再就職場所を端的に示した結果だということ。
悲しくもあり、生存競争の在るべき姿でもある。

 

コラム

2015年 クラシック①

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GⅠ馬を何度も輩出した厩舎の所属馬なら、本番への持っていき方に瑕疵と言われるような調整ミスは生じにくいが、1月の重賞を勝つと、以降の調整が難しいことに変わりはない。

この1月、クラシック級を何度も送り込んだ名物競走はいくつも組まれていたが、はっきり言って先があるのはこの2頭だけだろう。
あとは晩成、もしくはここまでという程度の馬。
1頭はベルーフ。多重苦を一気に克服し、クラシック候補に名乗り出る劇的な末脚を披露した。
その京成杯は、ブラックバゴというなかなかに癖のある馬が、道中の消耗で末が鈍ったという評価がなされ、まだまだ逆転の余地があるという見立てが大勢を占めているのだが、どうもその点は懐疑的にならざるをえない。
先行策に活路を見出せそうなら、2歳主要レースの勝ち馬のトライアルの内容如何では候補ということでいいか。

あとは、若駒Sのアダムスブリッジ。殿からうまく内回りの急コーナーを立ち回り、完成度の面でも力があるところを示した。
ただし、末の短さが嫌な要素として付きまといそうな予感は、兄と同じようにも感じたし、こちらは様子見が無難か。

さて、グァンチャーレやノットフォーマルの重賞路線からの巻き返し組がマイル重賞を制するなど、キャリアで力を示す例もあったが、基本的にこの手の馬は裏路線の象徴という位置づけがしっくりくる。
菜の花賞勝ちのクイーンズリングとコンテッサトゥーレの差し脚が光ったを紅梅Sに一定の評価を下しつつ、バトルクライスとマテンロウハピネスの新馬の内容は秀逸と記しておく。
2歳両王者が頂点という構図は変化せず。

 

コラム

新馬(2015)<1/24・25>

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土曜は重のダート戦が計3鞍。
牝馬限定の2鞍は、中山1800は早め先頭から抜け出したファンシーリシェスが2馬身半差、京都1400戦はパイロ産駒のシンダーズが手応え抜群だったグランシュクレを最後きっちり捉え、それぞれデビュー勝ち。惜しくも2着だったグランシュクレの祖母はゴッドインチーフで、一族にヌーヴォレコルトがいる血筋。血は争えないものという感じの負け方だった。
京都1800圧逃のユイマールは、芝もいける口。この脚質を極めたい。

スロー見え見えの中山2000Mは、ハービンジャーとカメハメハの人気馬が飛んで、ハーツクライ産駒が競り合う展開に。
勝ったギンガは、母方の配合からダート馬になってもおかしくないアメリカンな印象を受けるが、450kg台の馬体で小粒でもピリリと辛い芯の通った芝馬になれる予感がする。渋残りの馬場で中団から差し切れたのは、パワー満点の証し。

日曜の3戦は、どれも楽勝という内容。
中山ダ1200(重)は、気持ち速く流れたとはいえ、後方から異次元の末脚を繰り出したニットウスバルが4馬身差圧勝。劇的な勝ち方が多そうな配合のフォーティナイナーズサン産駒。
中京は良に回復した芝の1400戦。人気の良血馬・マテンロウハピネスが能力の違いで7馬身逃げ切り勝ち。ダイワメジャー産駒もモンジュー×レディパステルの母。中距離をこなせるようになれば大変な大物に育つはずだ。

京都の芝1800は、良血揃いもピオネロの半妹・クルミナルが総合力で一枚上という内容で勝ち上がった。ディープ替わりで軽い競馬にも対応できそうだが、太目残りだったせいか渋さもみせた。南米血統。無理せず使えば、いずれオープン級に育つだろう。

 

レース回顧

レース史は語る

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ゴールドシップは勝てるのか。アメリカジョッキークラブCの輝かしい歴史から探る。

昭和期は関東馬全盛の時代。優勝馬の質も極めて高い。
連戦で疲弊していたハイセイコーが飛んだ74年は、タケホープがダービーと同じ舞台で再度返り討ちにし、後の天皇賞制覇に弾みをつけた。
82年のアンバーシャダイ<翌年も制覇>や2200M定着後にミホシンザンが87年にここを勝って、盾奪取に成功している。
グリーングラスは1勝2着2回。2着した年に春天と有馬を勝った。他にもスピードシンボリ、サクラショウリ、ホウヨウボーイ等が大レース制覇の前に快勝。
マツリダゴッホ(07年)はその正統後継者だ。4馬身快勝は、年末の大穴快走に繋がった。
アメリカンボス(01年)も似ている。が、これらはゴールドシップの立場とは少し違う。関西馬ということもある。

その関西馬。11、12年とトーセンジョーダンやルーラーシップが、超スローや不良馬場で総合力の違いを見せつけ、GⅠ級への成長を人気に応えて証明した。
ただ、98、99年にメジロブライトやスペシャルウィークが楽勝した時を除くと、だいたい関東の重鎮が勝っている。
もっと嫌なのが、ステイゴールドードリームジャーニー親仔も、その流れに呑み込まれ、各々1番人気で00年2着、09年8着だったこと。フェイムゲームは難敵だ。
シャドウゲイトが10年に2着しているが、GⅠ馬が連対したのはスペシャルウィーク以降でその1回のみ。さてさて。

ようやく勤め先が決まったらしいイチロー選手が、若き日に埃を被った古い記録を思い出せさせる活躍を見せたように、白さを増した巨体が躍るシーンへの期待は、ファンの未必的関心を集めること請け合いだ。

 

コラム

競馬学<大レコードの本質>

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僅か0.2秒の差で、まるで別次元の展開になるのが競馬の奥深さだ。中山の2000Mでは、つい先日歴史的レコードタイムが刻まれた。
A:15・中山金杯<革命> 1着ラブリーデイ
<59.4-(58.4)=1:57.8>
異常なラップのない力勝負<古馬重賞的>

B:14・皐月賞<極限値の再確認> 1着ロゴタイプ
<(58.0)-60.0=1:58.0>
典型的なレコードラップ<GⅠ的>

類例に古馬の主要2000重賞のレコードも併記しておく。
天皇賞(秋)
11・トーセンジョーダン(56.5)-59.6(現日本R)B
参カンパニー59.8-(57.4)<勝ち馬の上がり:32.9>(コースタイR)
11年産経大阪杯
ヒルノダムール59.3-(58.5)A
Aは馬場状態の影響が大きく、Bは総合力が求められる。

直線平坦だと、
13・秋華賞・ショウナンパンドラ(58.0)-59.0
08・札幌記念・タスカータソルテ(58.4)-60.2
旧中京では、
04・金鯱賞・タップダンスシチー(58.2)-59.3
その他もパターンは一定。全てB。

中山2000で2分を切るようになってから、今回初めて完全な後傾ラップによるレコード決着になった。長距離戦と似た傾向で、上がりの脚が極限値の場合が多い。ラブリーデイは34.2秒。超スローでも速いくらいの脚だから、このタイムを破るのは困難かもしれない。2着だったロゴタイプの皐月賞でのラップが前傾ラップレコードの限界であることを前提とした論理だが、少なくとも金杯でのレコード更新に関しては、空前絶後の大記録である。
コース形態からも、記録更新にはテンからラップを削るしかない。

 

コラム

新馬(2015) <1/17・18>

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中間久々にまとまった降雨量を記録した馬場は、相応の影響を受け、比較的走りやすい条件を演出した。
土曜日はその影響が強く出たダート3戦。どことなく似たような競馬が続いた。全て重馬場。

中山1800戦は、リーガルプレゼンスの圧勝。母父シンボリクリスエスのラストランと同じように2着馬に9馬身差をつけた。一族には、皐月賞馬が2頭いて、カメハメハの重適性でダメ押し。時計は遅いわけではないが、評価保留が無難か。
1200Mの方は、ダート巧者を多く出すミヤビサクラコの孫サンマルスカイが人気に応えた。軽い馬場向きで、京都ではもっと狙える関西馬か。

京都は1400M戦。人気のノーザンバローズが万全の抜け出しで断然人気に応えた。プルピット産駒なので、揉まれないことが好走条件だろう。

日曜日は芝3戦。
時系列順だと中山マイルが最初のレース。人気のアメリカ産馬・ウィズレヴェランスが力で押し切る内容で勝ち上がった。2着のフレンチヴォーグに最後追い詰められたが、父ヘンリーザナヴィゲーターで母系の奥の方にはセントサイモンの重厚な血が潜んでいて、きっと力を出し切っていなかったのだろう。

中京2000は、超スローの終い勝負を外々追走で捉えたカレンスフィーダが制した。2分8秒台では何とも評しようがないが、シンコウラブリイの一族で来年になればだろう。父ハーツクライで、昇級初戦がポイント。
京都の1600でも人気に推されたネオアトラクションが勝った。モンジュー産駒。全くキレない英国産馬だろうが、仕上がり途上で完勝したから、無理使いしなければ先は長い。京都は外差し馬場なら。

 

レース回顧

穴埋めの道

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調教師は、今馬の気持ちより馬主の意向を優先する傾向にある。あまり親身に素人の話ばかり聞いていると、己のプライドを正しく育むことができないと思うのだが。
信念の男・矢作最優秀調教師に学びたい。

個人馬主だと、いいことも悪いこともある。
ゴールドシップの場合、個性の強さが馬場適性を上回ってしまったから、渡仏が勝ち馬の優勝賞金を援助する結果に。
ハナズゴールは格下評価の身ながら、オーナーの故郷で錦を飾るGⅠ勝利を決めたが、いいことは早々起きない。

一方、社台系のオーナークラブやグループと懇意にするオーナーなり生産者が、世界挑戦に意欲的なのは、ハード面で必要なノウハウを失敗を糧にして得たことがあまりにも多いからだ。よって、有資格者の認定も容易になる。
ステイゴールドやデルタブルースなどは、国内でどうにもならなくなってから、活路を見出すために異国の競馬へ挑んだ経緯がある。
資本の大きさに左右される部分もあるが、これは正しい。

それでも、まだ重大な任務が残っている。
ソフト面でのケアをマンパワーという部分で不足分を補う、チームジャパンの設計図が未完成である点だ。
国内のレースでさえ、最後は「外人さん」頼りに映る思考回路は、日本の競馬関係者の拙劣さのみを見苦しくも晒す結果へと繋がった。
技能習得に最も力を注ぐべきポイントは単純明快。
馬に合わせて、競馬の違いの部分を補正して、自分たちの良いと思う形に最も近付けた馬具の変更やメリハリをつけた体の作り方をしないと、日本馬の弱点であるスタミナ不足は補いきれない。
最後は、海外で活躍する日本人調教師にヒントをもらえばいいのだ。

 

コラム

何だかなあ -GⅠ裏回顧-

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ゆういち君。策が必要ない時は100%の乗り方をできたのに、いざ策を要するような時になると、思い切りよく乗れなかったね。

世界一の走りを共に体感したパートナーに対し、やりたいことはもっとあったろうが、その後は何もできなかった。

有馬記念で坂からまた伸びたように見えたが、あれは普段の一番いい乗り方をできたから。不遇をエネルギーに変えねば。

それと同期のりゅうじ君。

出遅れて何もできなかったではいけない。ただ、それに意味があったと考え直さないと、またあの話が出てきてしまう。

乗り替わりのポイントを調教師の一存で、旧知の仲であるオーナーに思い直してもらったのは、今からちょうど15年前のこと。

思えば、古豪ワンダーアキュートに一番跨っていたのは、彼である。今回は…。

そういえば、前年のハープスターも人気に応えられなかったなあ。ゆうが君はずっとハープに乗せてもらっているが。

秋のラキシスと有馬記念直前のシャイニングレイは完璧。

ハープは適性外の競馬ばかりで判定不可も、エピファネイアとトゥザワールドの時は、馬ではなく騎手の引き出しの差で惜しいことをした印象が強い。

自分を出すとやりすぎて、出さないと何もできない不器用さが最後の壁になっている。

彼らは共通して、クラシックレースがGⅠ初勝利だった。それも二十歳そこそこで制している。が、伸び悩んだ。いい馬に沢山乗せてもらったのに。

敗戦から得たものが血となり肉となる騎手稼業で、その悔しさや虚しさを糧にできれば、必ず自分のところに返ってくることを、今のトップジョッキーたちが体現している。あとは、それをどう捉えるかだ。

 

コラム レース回顧

名種牡馬の血筋

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秋のGⅠ7勝で、再度その価値を高めることとなった種牡馬・ディープインパクト。

ドイツでの熟成期間を経たハイクレア系は、ウインクリューガーや半姉のレディブロンドが、兄弟とともに代表産駒に数えられる。

底流には、別流でラウンドテーブルなどもおり、活躍馬を多く出す良質の種牡馬が多い。

ティルナノーグは、大まかな意味では同族配合ということになる。ただ、一族であることが、即活躍の基準になるとは限らない。

姪にあたるロカの出遅れ自滅に、単純ならざる血の宿命を見た気もする。あれは、恐らく一族に眠る狂気の一端だったのではないだろうか。

ハマるとディープのような馬が出て来る。これがサイヤーズファミリーの本質なのだ。

ロイヤルサッシュ系が秋口のスピード競馬で台頭。サッカーボーイを中心に、ファイントップ系の継承者・ディクタスの血を受けた子孫が、平成の競馬を盛り立て続けている。

今はその血を、ステイゴールドが大量生産体制で鋭意拡散中。個性派が続々登場している。

配合パターンを問わず大種牡馬同士の配合から互いのいいところを得たハーツクライは、根源的なバックボーンでは前記2頭に劣るが、母父トニービンがハイぺリオンのクロスを持っていることもあり、その血をかき集めるとよく走る。

晩春のGⅠを盛り上げた産駒がまさにそれ。

これらサンデー系の要素をちょっとずつ持ち合わせているのがキングカメハメハ。

ダートも配合次第ではチャンピオン級を出すし、有馬記念2着馬も送り込んだ。

芝GⅠでは、そのほとんどが限定戦であるとか、時計が両極端な時に台頭するので、軽い競馬向きのディープと共通点は多い。

 

コラム

新馬(2015) <1/10~12>

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砂替わり初戦のブチコ圧勝で始まった3日間開催の初日は、ダートの新馬2戦が実に渋い内容。
中山1800はタイヨウノコ、京都1200(稍)ではグランジゲレイロが、それぞれ渋とく粘って接戦を制した。ともに大型馬ではなく、また強烈な印象もなかったし…。

中山では芝の2000Mも行われた。超スローの差し比べは、チームハービンジャー対サンデー系のガチンコ勝負に。
が、チームハービンジャーはズブさ丸出しで、ロブロイ牝駒のプレスクアイルの決め手に屈する結果に。
人気のアサクサハヤブサは早めの進出を試みるも、勝ち馬の目標になってしまった。

日曜は2鞍。
中山ダ1200戦は、逃げたルフレがバテたところをきっちり捉えたホームゲームの末脚が際立っていた。
牝馬限定で時計も平凡だったが、芝を使っても面白そうだ。
京都の芝1800は、桁違いのスローペースを番手で折り合った人気のキロハナが、役者が一枚上という内容で楽勝。2着ナリタゴールドの末脚も素晴らしかったが、ディープ産駒でノースフライトの孫という血統馬相手を相手にして、ステイゴールドの血が疼いたような結果。すぐには逆転できないだろう。

月曜3鞍は時系列順に。
午前中のダート戦は、京都1800を大型馬ロングスピークが差し切り勝ちし、中山1200は人気のマルターズシャトルが卒なく抜け出し初陣を勝利で飾った。
今週最後の一戦は、衝撃的な結果になった京都芝1600の牝馬限定戦。
ブラックタイド産駒のオートリボーンが、ゴールへ向けグングン加速してゆき5馬身差圧勝。年明けの新馬戦とはいえ、注目せざるを得ない存在だ。在来牝系というのも興味深い。

 

レース回顧