血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

ダート路線総括

読了までの目安時間:約 3分

 

古馬王道路線と似た雰囲気のあったダート路線。

古馬GⅠに限れば、

川崎記念 オールブラッシュ<未出走>

フェブラリーS ゴールドドリーム<14着>

かしわ記念 コパノリッキー

帝王賞 ケイティブレイブ<未出走>

南部杯 コパノリッキー

JBCクラシック サウンドトゥルー<未出走>

 〃 スプリント ニシケンモノノフ<2着>

チャンピオンズC ゴールドドリーム<3着>

東京大賞典 コパノリッキー

という結果。

何となく、コパノリッキーが光ったレースほど、レース内容が濃かった印象も残した。

ラストランを圧勝し、新記録樹立の末に砂社会の暴君が当たり前のように東京大賞典を制してしまったのだが、7歳で中央ではほとんど用なしになっていた馬が、特に有利な条件が整っていたわけでもなく、あっさり買勝ち逃げしたのだから、実際のところ、まだ若手との力量差は埋まっていなかったのかもしれない。

盛岡で圧倒的に強かったので、12月のタイトルだけは何としても獲りたかった陣営が、1200のタイトルを本気で狙って、見せ場十分の2着。

以後は、その時に得た新感覚で、いい頃でも通用しなかった難関をしっかりと戦い抜いた。

上手に運んで若手の中では少し評価の変わった面々も、中央で結果を出したゴールドドリームを除けば、その他のレースで健闘した程度の結果しか残せていない。

ぼやぼやしていると、新3歳世代に総ざらいされてしまうかもしれない。

名馬の引退はそのまま、新時代の幕開けを告げる出来事となる。

ゴールドドリームとて、小回り適性は今一つ。絶対王者ではない。

スピード型のカフジテイクやテイエムジンソクは、本命候補になり本番で惜敗。

6歳であれば、まだ次も狙える立場ではあるが、コパノリッキーのように息の長い活躍が、それも故障をしながらも続けられるかまでは、正直、不安の方が大きい。

常に鮮烈であった王者。

その最先端にいた11勝のタフネスガイは、簡単に現れるわけもなく、最初と最後のGⅠを快勝する馬も出てくるはずがない。

どうやれば、GⅠ馬らしい競馬をできるのか。敗者側の考えることは山のようにある。

 

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コラム

三度の奇跡<東京大賞典回顧>

読了までの目安時間:約 2分

 

鮮やかに逃げ切った。それも良馬場で。

29日大井競馬場で行われたダート競馬の総決算・第63回東京大賞典は、良馬場の下、混戦模様は一変、引退戦となったコパノリッキーの独壇場で幕が閉じた。

勝ちタイムは2:04.2。

通算GⅠ11勝、中央のフェブラリーSを史上初めて2連覇するなど、数々の偉業を成し遂げてきた名馬が、今回またしても、大記録はついに更新して、引退の花道を自ら飾った。

良馬場でのコパノリッキーと言えば、マイルでは強くても、これまで2000M戦ではその経験そのものが少なかったこともあり、わずかに15年の当レースでサウンドトゥルーが初タイトルをゲットした時に4着したのみで、全くの未知数の部分があった。

JBCクラシック連覇の実績を残していたリッキーが、どう考えても道悪にはなりえない天候が続いてきた中で、ある意味、本当の実力が問われるシーンで、あの時完封された相手を2年越しで、完膚なきまでに打ち破ったのだ。

渋馬場でGⅠ6勝というのもレコードに違いないが、同時に、引退レースの東京大賞典が一番強かったという印象も、ファンに刻まれることになるだろう。

元気を取り戻したサウンドトゥルーに、今回は完全にスケール負けのケイティブレイブ。追い込みに活路見出そうとしつつあるアポロケンタッキーがそのあとに続いた。

ああ、忘れてはいけない。

コパノリッキーをGⅠ馬に導いた驚異のフェブラリーSの際に騎乗していた田辺裕信騎手に、今回また手綱が戻っていた。

このコンビで通算6勝。

一度完全に手元を離れたのに、今年も2勝。

これはこれで、大変に珍しい記録である。

さようなら、リッキー。

 

ニュース

新馬回顧<12/23・24・28>

読了までの目安時間:約 3分

 

土曜日は芝が1戦。

阪神2000Mはディープの人気馬が順当に走ったが、2番人気のキタノコマンドールが命名者の性格を映しこむように、楽に勝ちすぎるのは面白くないという感じで、ゴール寸前に遊んでしまい、内に3頭に迷惑をかけてしまった。

デニムアンドルビーはそういう性格ではないし、ルメールさんの2年連続リーディングに影響を及ぼすかも?

あとはダート3戦。

中山

1800 3人ワカミヤオウジ 好位抜け出し タイムパラドックス

1200 2人ルタンメルヴェイユ 逃げ切り ゴールドアリュール<牝>

阪神

1400 1人グレートシール 坂上で捉える ウォーフロント

血統面で見ても、ラトロワンヌ系で母父サドラーズウェルズということでノーザンDの3×3を持つグレートシールが注目。

あの反応の悪さは、もう一段奥に控えるダルシャーンの影響か。中内田厩舎にはまだ大物がいるのかもしれない。

日曜は芝の中距離戦が一鞍ずつ。

中山2000は全盛期のシンボリルドルフやテイエムオペラオーばりに安定した競馬を見せた伏兵のウイングセクションが、素晴らしい内容で勝ち上がった。バブルカンパニー系のダノンシャンティ産駒。人気のウムラオフよりスケールが大きいかもしれない。

阪神1800は、怪獣と化したアルアイン全弟・ダノンマジェスティが勝手にシンザン作戦で、大外から独走した。

変なスイッチが入ると、実は、ステイGよりディープの方が怖いのかもしれない。

ダート血統の母の影響もあるだろう。

今年最後の28日には4鞍が組まれ、

中1600

レッドイリーゼ<牝・ハーツクライ>、中団から外々強襲、ゴール前楽に抜け出す。

阪1400

インディチャンプ<ステイゴールド>、断然人気で強気に勝ちにいって、伏兵の追撃を凌ぎ切る。

ダート

中1200

ケイティマリブ<キンシャサノキセキ>、伏兵らしい積極策で、坂上で後続を突き放す。

阪1800(稍)

ハギノフロンティア<ヘニーヒューズ>、道中内々追走から、直線で馬群を捌いて最後は抜け出す。

という結果となった。

中山マイルの松岡君(笑)を筆頭に、上から松若風馬、野中悠太郎、鮫島克駿騎手が勝利。

無駄な開催にはならなかった。

 

レース回顧

ホープフルS -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

猛烈な展開もなくはないという若手騎手の勢いを借りて…、というほどではなくても厳しい展開になったが、性質的にこの路線を目指すのが合っている馬ばかりで、有力とされる組ほど後方にいた。

ずっと上がりだけはかなりかかるという中山の芝の馬場傾向もあり、名手揃いのこのGⅠは、その判断が正しいということがしっかりと反映される結果になった。

筆者はタイムフライヤーの前走・京都2歳Sで、使える脚が短いこととややクリスチャン・デムーロ騎手が勝ちにはやったというか、あまりに普通に乗りすぎたがために、止まったというより勝ったグレイルのためにいい目標にされてしまったという点を、回顧の時に若干触れている。

今回はGⅠになるから、トップ騎手ほどそういう点を踏まえて、しっかりと正しい勝つための戦略を組みたててくると思ったので、それならば、同じく決め手のあるハーツクライ・フラットレーに一日の長があると思ったのだが、道中はそれさえもマークするような位置取り。

真ん中の枠から有力のその他人気勢がすぐ外にいるという枠順は、一見難しい戦略を想像させるものがあるようで、実際は皆の動きを見ながら、無論スタートは肝心でも、置かれることさえなければ自在の仕掛けが可能になるわけで、結果論ではなく、脚を溜めないといけないというポイントを押さえるには、勝利の条件はすべて整っていたように感じる。

おまけに、ビリーヴを母に持つジャンダルムも有力の一頭と目していたはずのフラットレーまでマーク可能な位置取り。

フラットレー本命の筆者が、負けるならこの馬だと思ったと同時に、勝負どころの本命馬のあまりにも鈍い反応から、これはもう…、と4角の時点で悟ったゴールシーンとなった。

同じ松田でも、伯父を育てた博資調教師ではなく、マッチョマンをより逞しく、スピード馬を育成するスキルに長けた国英厩舎所属となって、例によって、使われつつ育てる方針に沿って、これまで4戦をこなしていたタイムフライヤーは、前々走の京都・萩Sでの快勝時に鞍上を託したクリスチャンに、しっかりとした勝つパターンの確立を任ぜられた点を効率よく学習し、増えそうで増えないこの一族のバランスのとれた中距離型のフォルムは博資流を踏襲しつつ、早くから活躍できるスキルを叩きこまれた中で、大一番で完璧な回答を出して見せた。

クリスチャンは今更褒めるレベルにはないが、しなやかさで他を大きく上回る成長度の差をパドックの時点で示したこの2歳離れした優駿は、意外と骨っぽい面々を相手に、力でねじ伏せてしまったのだ。

大したものである。

同時に、先に行われた朝日杯と本質では同等に、この時点での出来得る全てのパフォーマンスに対する課題克服能力の明示が、ここでも問われることが判然としたレースだと証明された。

2着馬は朝日杯の前哨戦たるデイリー杯で、少頭数ながら内を通ってまっすぎ伸びてきたジャンダルム。

中京で非凡な才能を披歴したステイフーリッシュは少々番狂わせでも、ある意味一番強かった正攻法で4着が柄に似合わずの感もあるサンリヴァルも粘っている。

本当に直前の放馬が出走意思を迷わせたルーカスでさえ、普通の競馬をして勝ち馬と1秒以内の競馬。

59秒台の1000M通過は、言わずもがな、1600では大したことはないが、中山のタフな馬場状態で2歳限定戦となれば、もう前にいって残ることも、末脚自慢の馬にとっても必ずしも有利には働かない。

その意味で、有力勢で唯一何もさせてもらえなかったフラットレーは、オープンキャリア、強い馬との遭遇等、足りない要素は余りある状況に、今はもう、ぐうの音も出ない。

 

レース回顧

ホープフルS -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

色々考えたが、新馬戦の勝ちっぷりからも、藤沢厩舎のフラットレーは、スケール感が抜けている印象を受ける。

タワーオブロンドンは詰まっていたローテよりも、馬の調子に対して、的確に使えるレースを選択していった結果、本番前に上がってしまった格好だが、今回は人気面の重圧から多少解放されるフラットーは、かなり自由に、勝てるポジションをルメール騎手がついてくる可能性がある。

どうしたものか、という前走の内容は、どうやら筆者との結論の出し方の相違点はあるにしても、陣営はしっかりと理解した上で、ここは完全なる格上挑戦であることは間違いないから、同じことを考えているのかもしれない。

母はこれまで4勝以上挙げた馬を4頭も出している。

ただ、その父ヘイリングなど、イギリスで走るのに適した血が重ねられているにも拘らず、ゼンノロブロイのバウンスシャッセ、アドマイヤムーンのムーンクエイクなど、国内では少なくとも道悪でプラスアルファがある種牡馬の仔であったのに、前者は不良の札幌2歳Sでの惨敗など、3度あった道悪でのレースで、悉く負けているのだ。

兄のムーンクエイクも、相手強力の組み合わせながら3度とも完敗。

思われているよりも、その血筋が持つ道悪適性というのはアテにならないところは、同僚のソウルスターリングでも同じだった。

気性の問題もあるだろうし、重の鬼血統の塊であるホークウイングの持ち込み馬・ホーカーテンペストが稍重以上の平場で3勝しているのとは、別のタイプと考えれば、あのアイビーSの不発は案外ではなく、予想通りの結果と言える。

新馬戦は後方待機策から、直線までじっくり待ってからの弾けるような豪脚で圧勝。

この時が札幌の稍重だったから、東京でも…、とはいかないのが、この兄弟の難儀なところ。

大きな体ではない、少なくとも最初から500kg超えだったバウンスシャッセとは、少し機動力の差もあって、しかし、姉は正月開催のこの条件で好時計のおまけつきの牡馬完封から、オークス好走に繋げたこともある。

似た者同士。そして、この兄弟の中で最も優秀な種牡馬であろうハーツクライの血を受けたフラットレーは、実のところ、完成度でもレイデオロ辺りなどより上回っているのではないだろうか。

順調に東京で賞金を確保して、来春に備えてまた東京から…、の青写真もあったはずだが、今年も手駒豊富な陣営が、ただ使い分けで使ってくるようなレースではない。

良馬場間違いなしの中山で、どんな決め手を繰り出すのか、阪神Cの日辺りから春の超絶技巧が戻ってきたルメール騎手の手腕と合わせて、一気にクラシック候補に上るような衝撃的なレースの再現を期待する。

ややタフさを増した暮れらしい馬場状態は、大いに歓迎である。

相手筆頭は迷わずタイムフライヤー。

順調に使われ、大崩れしないキャラクターは、完成期の叔父・タイムパラドックスのそれそのものだ。

小回り向きの器用さも、血統の割にエンジンの掛かりがスムーズな点も、十分に勝機のある一戦といえる。

裏を返せば、このハーツクライ2頭を負かすのは、今回このメンバーでは、そう簡単ではないとも言える。

これを超える存在はすなわち、皐月賞の最有力候補である。

◎フラットレー
○タイムフライヤー
▲ジャンダルム
注リュヌルージュ
△サンリヴァル、シャルルマーニュ、ステイフーリッシュ、ルーカス

 

レース予想

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