血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

中京記念 2019 予想 ~ 荒れ馬場と血統的傾向から考える

読了までの目安時間:約 5分

 

土曜の朝、レース開始直前までは雨が降りそうだから、いつもの中京最終週の荒れ馬場になりそうだ。

ほぼ間違いなく、内が残るような高速馬場にならないだろう。

それに呼応するように、7月というか、ローカル開催に切り替わったここ3週は、中京重賞で全ての勝者が、サンデーサイレンス、ミスタープロスペクター、トニービンの血を持っていた。

これにリファールやノーザンダンサー系の某かのクロスが掛かっている感じで、明らかに、高速決着向きの馬は勝ち負けの争いには加わっていないことになる。

そういう傾向はこのマイルの中京記念にも、既に定着化したものとして記録されている。

トニービンやヌレイエフ、ミスプロは距離の関係でかなりの数絡むが、ヌレイエフの血を持つキングマンボの存在感は、リピーター血統としての価値を高めるように、雨馬場の時やその影響を色濃く受けた時に、より引き出されている印象を受ける。

最初にこのレースを連覇したフラガラッハが、松永幹夫厩舎の馬。

デュランダル×トニービン×ヌレイエフで、2着には2度ともキングカメハメハ×サンデー系の馬が残った。

その時と同じような馬場、要するに、1分33秒を早々は切れないようなタフな条件となれば、そういう決着は予想できる。

そういうことが昨年以外、実に6度も起き、トニービンかミスプロの直系が主要な部分に組み込まれた馬ばかりが勝ってきた。

ステイゴールドのワンツーが起きるマイル重賞が、普通の競馬のわけがない。

ステイゴールドは母父がディクタス。

トニービンもハイペリオンの血がしっかりと組み込まれ、その末裔でサンデー系のハーツクライやその仔のジャスタウェイなども、あまり高速の決着での出番はない。

キングマンボ系のロードカナロア産駒。母父シラオキ系のスペシャルウィークで、祖母はフレンチデピュティ×エアグルーヴ。

余りに条件が揃ったこの52の3歳馬・グルーヴィットに、5戦目にして5人目のパートナー・松山弘平騎手が騎乗という要素は、中京や左回りでの実績なども含めると、有利すぎる一戦になるだろう。

渋残りでもダート2戦の実績があり、共に勝利。

が、わがままさが残るいい意味でのパロクサイド系の特徴が現れたその内容に比べ、3戦目のファルコンSは、比較的速い流れに対し、外からの追撃で直線の反応も上々。

1:21.0は勝ったハッピーアワーに0.1秒劣ったものの、レースレコードではあった。

NHKマイルCに関しては、ダート実績が活きる乱戦ではあったものの、初のマイルと迷わず馬込みから抜け出すレーン騎手の手もあまりフィットしなかった感じで、伸びしろはあったが、キレない死角も見せつつの10着。

しかし、キャリア4戦で毎度の乗り替わり。

東京の経験があったからといって、本質的に秘める芝への適性だけでは何もできなかったのは、GⅠであればいくらでもいいわけできそうなもの。

何となく、夏は元気な印象の松山騎手に、時計の大幅な更新は求められない1:32.9の持ち時計でも対応可能な競馬をできるように、しっかりとアシストしてもらいたいものだ。

軽い馬場は合わずとも、重馬場になってしまうとちょっと反応が鈍るのは、ドゥラメンテなどに見られた驚異的な脚を一瞬だけ使える強みであり、トータルの持続力にはあまり魅力のないから、ファルコンSなどはその典型にも思えたが、明らかに芝の方がギアチェンジがスムーズなタイプ。

何となく2、3着の多い馬が重賞獲りに成功している流れに、この早い段階で乗っておきたい。

ロードクエストもキレを見出されつつ、そこはマツリダゴッホ産駒なのか、渋馬場やトータルの時計がハイレベルではない時に走る馬である。

こちらは57だから、逆転の芽は若手の方にもあるが、当然強敵。

ビリーヴの仔・ジャンダルムも、きっと性質は似ている。ファリダットでさえ、安田記念3着時の走破タイムは1:33.8だった。

◎グルーヴィット

○ロードクエスト

▲ジャンダルム

注カテドラル

△ヒーズインラブ、プリモシーン、ミエノサクシード

 

レース予想

函館2歳S(2019)予想 ~ 洋芝実績がない馬は函館の重賞を勝てない

読了までの目安時間:約 3分

 

函館らしさが戻ったか、先週も上がりの掛かる競馬になった。

本州ほどは雨の影響を受けていないが、北海道に実績がない馬は函館の重賞を勝てないことはよくある。

今年は2戦とも、洋芝戦に勝ち鞍のあるのワンツーであった。

さて、藤岡佑介騎手のリーディング争いにひとつ貢献をしたレッドヴェイパーが、本来使うべき開幕週の新馬戦でコンビを組む予定だった北村友一騎手へと乗り替わり、再度勝利を目指す。

阪神で圧勝のタイセイビジョンは、タートルボウルだからいくらでも洋芝をこなせそうなものだが、高速化が進んでいたにも関わらず、札幌2歳Sとは大違いで、7月開催になってからも全く違う組の勝ち馬に出番を与えていない。

ティーハーフと同じように阪神から来る洋芝巧者のような配合の馬が、まるっきり出番なしとはならないはずだが、それなら門別2戦圧勝のアザワクにだってチャンスはある。

ただ、時計が出にくくなっているところで、順調に使えなかったにも拘らず、追われたから走ったという感じで新馬を勝ち切ったレッドヴェイパーは、スタートのミスも考えづらく、稍重の1:09.8ならここでは断トツの存在感を放っている。

2着だったケープコッドは2週後に良で1:09.9で圧勝も、ここは除外。

5馬身差3着だったメイショウナパワンも、新馬とほぼ同タイムで未勝利を勝って、こちらは参戦。

人気のスマートカーリーが翌週の良馬場、レッドと同週に圧勝のパフェムリも同じ1:10.2であり、相手が楽だったらもっと遅かったはずのレッドも、軽くない相手と既に対戦済みの強みが、ここでは活きるか。

洋芝ではあまり崩れないロイコン系で、シンコウラブリイを産んだハッピートレイルズの直系は、ハイペリオン色が強いが、セントサイモン色がここ2代で強まったレッドヴェイパーの代では、タフな馬場の短距離戦は歓迎に思える。

今年も連闘馬がいるので、マンバーを相手筆頭とする。

◎レッドヴェイパー

○マンバー

▲タイセイビジョン

注パフェムリ

△アザワク、ゴッドスター、リュウノゲキリン

 

レース予想

函館記念 2019 予想~ ダービー4着の実力馬から

読了までの目安時間:約 5分

 

先週の競馬を見ている限り、ここ数年高速化していた函館の芝ではない。

大昔のサッカーボーイがレコード快走の函館記念には、今年もきっとならない。

何より、上がりは大分かかっている。

そのため、ほとんどの馬が主要レースを制した種牡馬の産駒であることから、特殊な種牡馬が特異な条件となりやすい函館で…、という構図から穴狙いをする意味がなくなってしまった。

こういう洋芝らしい馬場状態に適応している既走馬であるとか、何故か昔からよく来る2400M以上に勝ち星のある新規参入組などを、おおよそ血統から推測できる能力も加味して、選定する作業が必要なのである。

しかし、前走逃げ馬の失速に完全にリズムを崩されたマイスタイルは、久々の函館で見せ場なしだったとはいえ、何故か北海道に来ると渋馬場になるという奇遇がありつつ、昨年はここでオープン入りを決め、以降重賞で3度好走している。

おまけに、中央場所でも昨年の福島でも、ハイペースを真っ向に受け止めて、正攻法の抜け出しをする展開で、かなりの死闘になった札幌記念は耐え切れなかったものの、安定して結果を残している。

更に、そういう経緯を踏まえて、思い切って中日新聞杯ではグイグイ先行したものの、自身もろとも先行グループを壊滅状態に持ち込んだ時が、5F通過58.7である。

ポイントはその前後で、マルターズアポジーが先行して内で我慢を強いられる展開で踏ん張り通した福島記念やダービー卿CTでしっかりと好走していることか。

1角と4角で先頭のレースで逃げ切りを図った時は、中京の暴走の際しか失敗がない。

明らかに不適の条件であるはずのダービーでも、例のレイデオロの動きがありながら、結局は4着。

今回はまたブリンカーをつけ、中途半端な行き方はしないだろう。

抑える以上は、揉まれない位置を選ぶ。

ドレッドノータスに行かれると少々厄介だが、先週のロードヴァンドールほどではないにしても、条件が整えば先行すればタフなタイプだ。

一族にはビリーヴがいて、その祖母とマイスタイルの4代母がグレートレディエムで共通。

ダンチヒもサンデーサイレンスも共通だから、先行型なのは同じでも、トニービンやセクレタリアト、それに母父に入ったフォーティナイナーまで加わると、もう別物。

明らかに距離適性は違う。

ただし、ビリーヴは母グレートクリスティーヌが、祖父にニアークティック×ネイティヴダンサーと同配合のノーザンダンサーとアイスカペイドが入っている。

マイスタイルは祖母のレディダンジグでは、間にセクレタリアトが挟まって、ニアークティックは3×4となる。

加えて、前記のナスルーラ系の大種牡馬で名馬、フォーティナイナーの代では父父母父はナシュアの名もある。

トニービンは凱旋門賞馬で、セクレタリアトは史上最高クラスのトリプルクラウン、ナシュアだってケンタッキーダービー以降の二冠を制覇。

ナスルーラ系の傑作が凝縮した底力型のミドルディスタンスホースが、ビリーヴの類まれなスプリント能力と合わされれば、それはとても強いはずなのだが…。

この一族、どうも牡馬はあまり活躍しない。

血統は母より上だったファリダットも、ついに重賞は勝てなかった。

もしかすると、5歳シーズンの内に勝てないと、その二の舞となってしまう可能性はある。

陣営はそれなりに自信はあるとは思うのだが…。

4歳で条件馬とはいえ、3走前の中山2000の追い込みは見事だったゴールドギアは、奇しくも、マイスタイルと昨年の同じ日の特別戦を勝った同士であり、トニービン、サンデー、ミスプロで3代母アドラーブルと似たところだからでは、押さえるしかないだろう。

フレッシュな組は有利だから、乱戦に強そうなポポカテペトルもあの目黒記念で先行しているくらいなので、ここでは侮れない。

◎マイスタイル

○ゴールドギア

▲ポポカテペトル

注アーバンキッド

△ステイフーリッシュ、メートルダール、レッドローゼス

 

レース予想

名鉄杯 予想 – 休み明けでもスマハマ

読了までの目安時間:約 3分

 

この程度の相手ならば、11頭立てだし、休み明けでも楽勝してもらいたいのがスマハマ。

昨春、グリムに負けてからというもの、まるっきり順調に使えず、筆者としてはぜひ買いたかった出走登録をしていた東京戦もパスして、その後3週間の調整を経て、ほぼ適鞍と思えるこちらに出てきた。

母サウンドザビーチに似て、叩き2戦目以内の好走歴が目立つタイプだから、母が初重賞制覇を果たした1月のTCK女王盃と同じ時期の競馬で3勝と、唯一の重賞経験となる前走の東海Sでの3着と、好走例が集中するのは当然なのかもしれない。

持ち時計は1秒半更新

遠い昔の事のようになってしまった前々走の青竜Sは、前記のグリムがその後重賞を勝ちまくり、3着に抑えたオメガパフュームは、今やダートのトップホース。

そこに断然の支持を集め参戦し、それまで死角となりかけていた時計面での不安を解消、前走も万全ではなかったが、インティのワンサイドゲームのレースで、正攻法の戦いを挑み、1800Mの持ち時計は1秒半更新。

また母の話になるが、それが初めて古馬に挑んだ3歳夏の旧1000万条件で、休み明けでもきっちり抑え込んだ相手が、後の活躍馬であるワイルドワンダーだ。

種牡馬になったほどの相手に快勝。

6代母オーハヤブサはオークス馬であり、その前後にいる繁殖牝馬から枝葉を広げ、ビューチフルドリーマーの血を最大限にまで拡張する役目を果たしているメインの系統ながら、その孫のワールドソロンからは大物は多く出ていない。

ただし、祖母ナギサからは復元されつつある底力型の本質像は、二冠馬ネオユニヴァースの力を借り、完全なるダート型としての理想形を体現しつつある。

心技体揃ってこそのアスリート。

ずっと騎乗する藤岡佑介騎手の存在は頼もしい。

少ない出走数の中で、ほぼ全ての戦法を試していることは、ライバル勢にとっても大きな武器となる。

道悪得意のジョーダンキングも、策は色々持っていて、好勝負になるかもしれない。

◎スマハマ

○ジョーダンキング

▲アイファーイチオー

△ナムラアラシ、クイーンマンボ

 

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レース予想

七夕賞(G3)予想

読了までの目安時間:約 5分

 

逃げ馬がとっても多いことと、その中にマルターズアポジーがいること。

雨が降らないという予報の時ほど、スコールなどが怖い時期だということ。

何より、7月7日に七夕賞を行うということ。

波乱を生むために競馬をしているようなところがある夏の福島だけあって、オールハンディキャップレース状態のトラックバイアス付きフルセットで、難儀な16頭の競馬に、ファンの検討課題はとても多い。

57をつけられた面々は、軒並み重賞馬。

が、ハンデ頭は57.5のミッキースワローで、54が底の5頭全て4勝以上か重賞連対実績があるから、別定戦とも言えなくはない。

背負わされるだけ損というわけでもフレッシュだから特別有利という感じでもないし、先週のラジオNIKKEI賞よりも取っ付きにくいか。

重賞実績が少しでもあれば重くなるような組み合わせではない。

それなりのオープンキャリアのある者が、下級条件から上がってきた面々をどう抑え込むか。

そうなると、展開利や馬場適性などもかなり重要な要素になりそうだ。

逃げるのはマルターズアポジーだが、いい意味で枯れて、神経までズブとくなったという7歳馬ではない。

まるで競馬をできなかった小倉の翌週に、豪華メンバーの中山記念で見せた逃げは、決して、古豪のそれではない。

その後マイルで、半マイル45秒のラップを刻んでいる。

より気難しくなったという意味では、人間とさほど差はないのかもしれない。

行かせても単純に残るわけではないし、そもそも、早めのスパートに活路を見出したい面々が揃った。

ただし、どんなに厳しい流れになっても、大概は前の方が残るのが福島の重賞。

中距離重賞で差し馬決着になることは、馬場に関係なく、高速化が進行したからほどんどない。

何せ、今は2週目開催の七夕賞だ。

そこで、阪神大賞典の無理な先手奪いから、何とかバテつつも3着まで粘り込んだロードヴァンドールのタフさに期待してみることにした。

この実績馬が55。オープン馬になって最初の小倉大賞典で54だった時以来の56未満は嬉しい。

スローなら粘れるという印象だが、自身がペースを握ったからという前残りの展開で、いつも差されてきた馬。

ただ、昨年の日経賞はキセキが異常な逃げ方をした中で、ごちゃごちゃがあったにもかかわらず、僅差の4着であった。

以降、順調に使えず、気分転換なども兼ねて初めて3000Mを使って結果は成功だったが、大型の先行型で父ダイワメジャー。

伯父が著名なタバスコキャットとなれば、タフさはそこからの影響と思えるが、ストームキャットは往々にして、ある条件から距離が少しでも長くなると、急にだらしなくなる。

それがあまり感じないというのは、横山騎手独特の感性から嗅ぎ取ったものはあるにしても、6歳まで重賞を勝てないとすると、ダートか中距離しか選択肢はない。

3代母からの分岐で、そちらは4代目にあたるレディアルバローザとキャトルフィーユが近親にはいる。

中央場所ではちょっと足りないが、いいところまでいくけど、やっぱりローカルで…。

ストームキャットとダイワメジャーの掛け合わせだと、ノーザンダンサーだけではなく、クリムゾンサタンもクロスする。

ヒムヤー系のクロスに今どれほどの効果があるかはともかく、トップサイアーの産駒に母方にヒムヤーのラインが入った馬がちょくちょく活躍している。

それが芝のこういう距離であるから、その辺りも、馬場や展開も絶妙に味方してくれる可能性はある。

揉まれ弱いが、決して、ガッツが足らない馬ではない。

気持ちを長続きさせるためのブリンカーを再度着用し、勝負の夏を迎えるベテランコンビは侮れない。

これなら酷斤とはならないミッキーを相手筆頭にするが、前走力づくで抜け出そうとしたクレッシェンドラヴ、昨夏同時期に準オープン勝ちのエンジニアや良馬場なら平坦巧者のストロングタイタンも押さえたい。

◎ロードヴァンドール

○ミッキースワロー

▲クレッシェンドラヴ

注ストロングタイタン

△エンジニア、タニノフランケル、ロシュフォール

 

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レース予想

プロキオンS 予想 マテラスカイに今年もまた死角は少ない

読了までの目安時間:約 3分

 

今週はわりかし、まともな天候になりそうだが、さすがにパサパサ馬場になることは想定されない日曜の中京ダート。

昨年は33.5-44.7-56.3→1:20.3でこのレースを爆速逃げ切りだったマテラスカイに、今年もまた死角は少ない。

唯一、コーナーワークなり出がちょっと甘くなったりと、逃げ馬ならではの問題点は散見されるものの、よほどの立ち遅れで前が芝の地点でカットされるようなことがない限りは、サクセスエナジーくらいの先行力は封じ込むことはできる。

去年は4歳馬で58はさすがに厳しくなったが、それでも4着だった。

重賞実績もしっかりと積み上げたサクセスエナジーは、57で今年挑む。

ミッキーワイルドが56で、ここ2戦の内容が凄まじいから人気になるだろうが、ダートの重賞路線は完全実力主義の世界。

それは日本だろうと本場のアメリカでも同じ事。

3F34秒台前半はほぼ既定路線の中、35秒台の展開で快勝の馬は簡単ではない古馬オープン初戦だろう。

おまけに、父スペイツタウンがセクレタリアトの3×4と、その父、父父の継続クロスを丁寧にかけられている上で、ナスルーラ直系のラーイとボトムの奥の方に見られるボールドルーラー直仔ボールドビダーに、直接のクロスがない中での、効果的な薄めのインブリードは、スピード型には特に有利な粘度の強いクロスとなり、持続的な活躍を可能にする底力をアシストする。

スプリンターというのは、最初からスピードを競う運命にあるわけで、早熟性が重要なわけではない。

人気馬にはだいたいボールドルーラーが入っているが、それを強調されたミスプロ系であるマテラスカイは、体調面やスタートのミス以外の敗因が、この時点では見つけられない。

これを負かした時のミッキーワイルドの強さたるや、きっと尋常ではないだろうが、筆者の凡庸な脳みそでは、その展開は想像できない。

◎マテラスカイ

○サクセスエナジー

▲アルクトス

△アディラート、ヴェンジェンス、サンライズノヴァ、ミッキーワイルド

 

レース予想

2019年 ラジオNIKKEI賞 予想 軽い馬場を好みそうな馬以外を推す

読了までの目安時間:約 5分

 

例年よりはクラシック参戦組が多いようで、注目はスプリングSで負けて、本番に出てこなかった関東の名門厩舎の2頭と、少々組み立てが難しい組み合わせではある。

加えて、当日に雨がどれほど降るか、東北地方に前線が停滞したところで、レースをやっている時間は降らないと、それはそれで馬場は回復してしまって、見極めそのものが難しい側面も伴う。

雨は一定程度影響を及ぼすという前提で、軽い馬場を好みそうな馬以外を推していきたい。

牝馬で53、2勝目の格がオープンと旧500万条件ということでゴータイミングら男馬の2勝クラスと同斤はマイナス要素も、スクリーンヒーロー産駒で昨夏2勝の実績は侮れないと見て、一気の距離短縮でウインゼノビアの本領発揮とここでは考える。

当面のライバルがヒシイグアス以外は55超えの牡馬である点からも、ハンディキャップ競走への参戦の魅力に乏しい馬なのは間違いないが、陣営の狙いのどこかに、確実に湿っていそうな福島、という決断の背景があるような気がする。

筆者はそういうところが狙い目と、阪神のマーメイドSではサラスを狙って、それなりにいい思いをさせてもらったわけだが、同日、東のエプソムCでもほぼレースを牛耳ったのが牝馬のサラキアだった。

牝馬は夏に強いなどということは、データ上はあるのかもしれないが、強い牡馬が夏にあまり出てこないから、貧弱な牡馬が人気に応えきれないというだけのことだろう。

エプソムCなどは、そういうところもあった。本質的には、レベルこそ違えど、宝塚記念で人気に推された牡馬軍団がクラシック無冠のリスグラシューに完全制圧されてしまったのも、そういう影響があるか。

抜けて強いと思える条件でない限り、伏兵にまたは、同格の違う性別だとかローテの馬にねじ伏せられてしまう可能性があるというわけだ。

リスグラシューは断じて弱い馬ではないが、宝塚記念の条件が全て、彼女に味方したのは間違いない。

その上で、ダミアン君の腕もあった。

今回の期待は、松若騎手や丸山騎手のハマった騎乗を期待するのではなく、松岡正海という実績のある騎手の的確な判断に注ぎたいところ。

ウインゼノビアに乗っている彼は、積極性を発揮するわけでも、極端に差す形に出るわけでもない一方、勝負所ではしっかりと押し上げてこうという狙いがある。

しかし、まだ実力をみんな出し切れる状況になかった1年前に東京と札幌で2連勝した時は、他馬にはできない自在性のある先行力を引き出そうという狙いがはっきり見えていた。

東京10週連続開催の最終週と札幌の稍重の競馬。

タフな展開でも、極めて時計への大きな進展力のようなものが求められたこの春の東京2戦とは、明らかに求められる力が違う今回。

経験値を備えた人馬が、混戦を制するスキルは十分に持ち合わせている。

加えて、血統図からグラスワンダーの血を除くと、ノーザンテースト2本<その4×3>以外にも、構成要素の重要な面を担うサンデーサイレンスやフレンチデピュティらを組み合わせ、それらをナスルーラやハイペリオン、テディ系多めの父の母系とスワップスとプリンスジョンといった母系に入ると質の底上げに繋がる血がボトムという組み合わせが、ネアルコ同系配合のグラスワンダーのバランスの良い配合と、ある意味で、スクリーンヒーローの成功例を相似形にした狙いある配合で、興味を惹かれる血統図の持ち主でもある。

故郷となる村本牧場は、あのオフサイドトラップの生産牧場。

この馬がハイペリオンが2つ入ってクロスせず、プリンスビオやナスルーラのクロスを発生させているように、その血統の持つ重要なポイントを引き出す組み合わせで、福島から始まるサクセスストーリーを紡いだ歴史に、ここは肖りたい。

母系にホワイトマズルやバステッドが入り、実は快速というより道悪の乱戦向きの可能性を秘めるディキシーナイトを相手の上位に挙げたい。

◎ウインゼノビア

○ディキシーナイト

▲ゴータイミング

注ブレイブメジャー

△ヒシイグアス、ブレイキングドーン、レッドアネモス

 

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レース予想

2019年 CBC賞 予想

読了までの目安時間:約 3分

 

前走、初の1200M戦で理想の競馬を体現したレッドアンシェルで堅そうだ。

今回の56というのは、条件戦では背負うことはなく、昨秋などは58まで背負った実績馬。

3歳時までは主戦の福永騎手が、自ら勝負に出る形に誘ったスプリント戦で満額回答を見せ、継続騎乗。迷いはない。

同時に、重賞は久々でも、中距離まで使われたことによる柔軟性も期待できる。

雨が降ったら、稍重の札幌での新馬戦での圧勝の再現も十分に可能だろう。

血統は素晴らしい。

何より、叔父にナサニエルがいる。

ガリレオ産駒なのだが、キングジョージの渋馬場で重の凱旋門賞を勝っているワークフォースを粉砕しておきながら、対岸のビッグマッチには縁はなく、フランケルやデインドリームらの引き立て役になった、惜しすぎる才能。

ところが極端に凝ったというより、いいモノ同士を単純に掛け合わせてサドラーズウェルズの3×2という破滅的配合を施されて誕生したのが、12Fの制覇者たるあのエネイブルである。

唯一の敗戦は3歳初戦の芝も初めてという条件戦での3着。

2着ラッシュの父や【4244】で条件戦複勝率100%のレッドアンシェルとは、明らかに性格が違う。

黄金ニックスに近いとされるサンデー系とダイレクトにストームキャットが入った配合は、雑な配合にも思えるエネイブルとは一線を画す一方、ヘイルトゥリーズンはしっかりとクロスし、トムロルフが6代目とボトムの5代目に入るレッドアンシェルは、ニアークティックの継続クロスのあるなしの差だけで、サドラーズウェルズのクロス以外には共通項も多い。

難しい配合ではないないから、完成期も正規のものであろう。

これからが楽しみの馬らしく、ここは通過点にしたい。

無論、雨が降れば降るほど、休み明けでもセイウンコウセイの底力は発揮される。

この馬も父アドマイヤムーンの中にトムロルフが入っている。

◎レッドアンシェル

○セイウンコウセイ

▲メイショウケイメイ

注アウィルアウェイ

△アレスバローズ、ビップライブリー

 

レース予想

活きのいい4歳馬が1頭のみ! 宝塚記念予想

読了までの目安時間:約 6分

 

登録馬の発表時点からは定かではないが、活きのいい4歳馬が1頭しか出てこなかった宝塚記念というのは、気づけば長い期間行われてきた中で、今回が3度目のようだ。

最近の例は、06年の京都で行われたこのレース。

勝った馬があのディープインパクト。凱旋門賞の壮行レースであった。

あとの一回は、78年に天皇賞馬が3頭で競ったときに、重馬場で再び快走したエリモジョージが勝った年。

後に重賞を3勝するハシコトブキという馬が出ていたのだが、こちらは惨敗。

シンザン産駒だったというのも影響したのだろう。

今年もここ10年程パターン化した、宝塚記念仕様の重い馬場になる。

その4歳馬。今年は、よりによってエタリオウさんである。

2着がもう7回。父ステイゴールドがここで7度目の2着に入るより早く、父も出ていた日経賞ですでに記録している。

異例の1勝馬の挑戦。

初勝利は2戦目であり、和田騎手が初めて乗るも、全く前半から進んでいかず、道中は殿からの追走。

しかし、やや強引に捲りを敢行し、京都の2000Mを力で勝ち切ろうとする。

一度は、人気のムーンレイカー<現2勝>の競り落とされそうになるも、見事に二枚腰を見せ、差し返した。

あれから1年と9か月ほど…。

うまく流れに乗れば最後は差され、4戦目以降、友道調教師が好むことと出が悪い性質をカバーするように、2400M以上の競馬を使うこと実に9戦。

ダービーと天皇賞の4着、追い込み切れずの内容以外は、どうやっても2着だった。

きっと、一番惜しかったのは初めて純粋に直線勝負に出て、メイショウテッコンなどがいた4戦目の梅花賞だったのではないだろうか。

その後も好勝負を繰り返すメイショウに、際どく迫るも差し切れなかった。

だから、あのまずまず理想の競馬になった菊花賞もあるし、父のように、また似たような戦績のサウンズオブアースとはちょっと違うのだ。

いいところまで来るけど勝てないというより、勝てるはずのレースが勝てなかったのだ。

フィエールマンと3歳秋と4歳春で極端に力の差が出たのではない。

デムーロ騎手なりに、色々考えたが、考えすぎてしまったのが影響した前走の残念な結果がある。

実は、その前の日経賞で、今まではなかったことだが、少々スタンド前で気が逸って行こうとしている面が見られた。

その伏線が、極端な追い込みという狙いに誘ったという捉え方もある。

距離が今までは長かった。

自分のパートナーよりは、相手との力関係に案外詳しいことが、意外な作戦の成功パターンの下地にあることの多い横山騎手が騎乗するから、その辺りの感覚は掴んでいるかもしれない。

癖がないというのは、ステイゴールドでなくても困るもの。我が強いわけではないことは、相手に合わせてしまう可能性を秘めることとイコールなのだ。

しかし、距離が短縮されれば、その辺りは軽減する可能性がある。

母系はアメリカン丸出しながら、非常に緻密な配合が繰り返され、この代では5代内クロスなし。

エタリオウの5代母クリアセイリングからは、自身のラインであるインフィニットの妹・ピュアプロフィットから、17戦14勝のインサイドインフォメーションが登場する。

GⅠは7勝。ベルモンドパークで3歳時はエイコーンS、古馬になってBCディスタフをそれぞれ圧勝。

これが両方重馬場だった。

また、引退レースのBC戦で粉砕した面々に、コロネーションS勝ちのソフィスティキャットを送り出すセレナズソング、人気で惨敗のマライアズストームがあのジャイアンツコーズウェイの母であったりと、ストームキャット×ラーイの配合で、欧州型マイラーや10Fホースを生むニックス系形成のきっかけも見てとれる。

インサイドインフォメーションはボールドルーラーが母母父。

母父がリボー系のキートゥザミントでプライヴェートアカウント産駒。

米の芝の重でGⅠ勝ちのホットチャチャを母に持つエタリオウは、母父系がリボーのブロードブラッシュとマジェスティックライトが入り、母の代でリボーはクロス。

ネアルコとの絶妙な距離が、見た目はアウトブリードで殺風景のように映すが、ナスルーラなども薄くクロスしていたり、大変にバランスがいい。

ステイゴールドが6代父ネアルコを4つ持っていることが、最も理想的に活用されるパターンが、エタリオウなのではないか。

ここに登場する父以外の名馬たちが、全て10F以下のGⅠ勝ちしかないことでも、妙なストームキャットと重馬場のリンクが念を押す。

2勝目を挙げる条件があまりにも整っているような気がする。

下げない手で一つの理想の形を見つけようと格闘してきたデムーロ騎手のスワーヴリチャードも、本質2400戦は厳しいことを踏まえ、渋馬場の適性なども考えたら、彼が対抗一番手だろうと考える。

◎エタリオウ

○スワーヴリチャード

▲レイデオロ

注リスグラシュー

△キセキ、マカヒキ

 

レース予想

イーグルフェザーにチャンスが巡ってきた アハルテケS予想

読了までの目安時間:約 3分

 

最初はスマハマからと思っていたが、残念ながら回避。

同じ4歳なら、パワフルなブルーコンコルドの近親にあたるゴライアスでもいいのだが、戦績ほどは信用ならないところもある。

ダートの上級戦は、下のクラスほどガヤガヤしていないから、たまにこういう少頭数の組み合わせになったりもするが、脚質の影響か、14頭以下の競馬で【2101】であるイーグルフェザーには、チャンスが巡ってきた。

確か、筆者はこの馬を大分昔になったが、ユニコーンSで対抗馬にした記憶があるのだが、その時からか、急に出の悪い難儀な馬になっていった。

一時期、過剰人気なりながら、やっとこさ5歳秋になってオープン入りしたわけだが、その時は久しく見なかった中団からの差し切り。

その後は、使えそうな条件を絞っているせいか3戦のみ。

藤田菜七子騎手に何を期待した面のある休み明けの前走も、いつもの感じだった。

ただ、彼これ10数戦続けての東京で、いい感じで走るのは叩き2戦以内か道悪。

不良の2戦での好走例が、変に売れる条件となる可能性はあるが、きっと、そういう単純な理由で来る馬ではない。

古馬になって唯一、12頭立てで勝った時の田辺騎手に手が戻り、乱戦になった時の一発を期待したい。

母系にはミスプロとその父レイズアネイティヴの血が多くクロスし、ネイティヴダンサー系はエタンしか入っていない父系に比べ、明確な偏りが見られる。

そういう中で、最低6本はクロスすることになるネイティヴダンサーの存在感は、ノーザンダンサーが主要なところに入っていない血統としては、重要度でもマシマシ。

帝王賞の最後の砦的存在であるインティにも繋がる、狙いのある配合が、社台ファーム産の馬である点も興味深い。

渋馬場で期待のワンダーリーデルが相手筆頭だが、前走のオアシスSであわやの4着だったタガノディグオの復調も侮れず、4歳勢などと共に、強弱をつけて流してみたい。

◎イーグルフェザー

○ワンダーリーデル

▲ゴライアス

注ノーブルサターン

△タガノディグオ、イーグルバローズ

 

レース予想

1 2 3 47