血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

優駿牝馬(オークス)-予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

内枠に有力馬が集中し、ウィクトーリアとラヴズオンリーユーが12、3番枠。

3番コントラチェックはスタートで悪かったということがこれまで一度もないから、ジョディーがガッツを出して最内から猛ダッシュを決めても、不利なことはない。

ウィクトーリアも今度は真ん中から外だし、行きたければ途中から先行勢に加わることは可能。

故に、超スローの展開は今年もない。

近年は、ダービー的というか、テレビ馬は登場しないまでも、このオークスも軽いレースになることはない。

スローでも追い込みは決まることで知られる、道中の消耗も激しいオークスに、楽な展開はない。

速い馬は強いが、有利ではない。

逃げ切りの形をとったイソノルーブル然り、スロー逃げのダイワエルシエーロでも、際どく、世代のトップクラスの牝馬に追い詰められている。

通常、差し馬に有利。

グランアレグリアにいいようにやられてしまったダノンファンタジー以下、路線のトップホースには、今回は巻き返しのチャンスというか、通常の走りをできる舞台になる。

だから、ジュベナイルフィリーズの力関係をここは重視したい。

2歳女王・ダノンファンタジーの末脚に期待する。

正攻法ながら、上がりのスピードはグランアレグリアの方が遥かに速いので、バランスの取れた競馬が得意なダノンファンタジーは、彼女の出てくるレースでは、2度とも、破壊的な時計勝負に持ち込まれ、いずれも完敗。

しかし、それ以外は4戦4勝だ。

それも、自在性を見せながらの快勝。

特殊過ぎる特性のライバルがいるがために、その良さが見事に殺されてきただけのことなのだ。

そんなグランアレグリアとて、牡馬混合のGⅠは2度とも鮮やかなレースをできずに、アドマイヤマーズに完敗。

ディープには色々いるが、ダノンファンタジー今や、南半球の血を有効活用する、北米主観的論理で言う逆輸入の流れは、日本の例外に漏れずの、絶賛採用中の流れに乗った配合。

しかし、その血の中身は、欧米の主要レースにおける名血の集合体であり、主流系統の袋小路化を防ぐ意味合いにおいて、それは重要なファクターとなっている。

サンデーサイレンスもその類で、ファンタジーの母・ライフフォーセールも父ノットフォーセールもアルゼンチンの活躍馬だったが、その組み合わせはカロ系×ニアークティック系なのだ。

ただ癖が強いのは、サンデーサイレンス・ノットフォーセールの中には、5代血統表から外れたところにハイペリオンのクロスが入っている。

ハイペリオンはどこにでも入っているから、ニアークティックの母父であり、ノットフォーセールもカロ以外の主要系は全てハイペリオンの流れ。

サンデーサイレンスはその祖母がハイペリオン同系の3×4を持っている。

ハイペリオンとその仔カーレッドは本家英国の活躍馬。3歳時に輝いた。

ただ、カーレッドのイメージには、その代表産駒であるスワップスと似たようなパワフルなダート系のイメージが強く、日本ではその印象しかないという面もある。

ノットフォーセールはスワップスの4×3。

ナスルーラとハイペリオンは似たような感じのスピード優先型の馬は生き残ってきたから、両方の血をフル活用したセイウンスカイが入ったニシノデイジーがダービーに登場するくらいで、決して、古臭い配合ではない。

地味に母系に入って存在感を示す、21世紀のハイペリオンの在り方は、ノーザンダンサーが絡むクロスが無限の存在することで自然発生する激薄のそのクロスが、全体のバランスを整える役目を果たしているように思う。

実は、ディープの3代母ハイライトはその3×2がある。

ヘイルトゥリーズン系とカロのラインとの組み合わせは、グレイソヴリン系とまで幅を広げると、タニノギムレットもアドマイヤベガもダービー馬であり、代表産駒も牝馬のクラシックホースだ。

ハーツクライだってヌーヴォレコルトとワンアンドオンリーを同年に送り出した。

もっと大きな括りで、ヘイルトゥリーズン系×ナスルーラ系のグランアレグリアが活躍する今年。

そちらはネイティヴダンサーが多く入ったスピード型と出たが、裏に隠し持つエプソムダービー馬・ハイペリオンのクロスによる底上げ効果は、12Fのビッグレースでこそ、主流系統との組み合わせで爆発するはずだ。

◎ダノンファンタジー
○クロノジェネシス
▲ビーチサンバ
注シェーングランツ
△コントラチェック、ウィクトーリア、ラヴズオンリーユー、ノーワン

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レース予想

平安S -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

帝王賞と直結しない流れが、直前に行われるアンタレスS優勝馬の出世の率と比べると、相当に悪いことはもう知られている平安S。

一昨年など、グレイトパールに潰されたケイティブレイブが本番を勝っているくらい。

この1900Mという距離が、本命候補を苦しめているのかもしれない。

その点、函館、札幌、ホームフィールドの中山の1700、1800戦に良績の集中するハイランドピークなどには、チャンス十分の舞台設定と言える。

横山家の管理下に置かれたこの馬。土田厩舎で活躍したトップホースで南部杯を制しているタイキシャーロックもそうだった。

こちらは蛯名騎手が乗ったり、父典弘騎手が跨ったりと色々。

縁あって、その南部杯で2着のバトルラインに乗っていた武豊騎手に、今回は騎乗依頼が舞い込んだ。

様々な名馬の背中を知るユタカ騎手だが、近年は、馬格のある先行型に乗ることが多い一方で、社台系からの依頼が少ないから、自慢の正確無比な体内時計は、ラップの正確性という面でフル活用されている。

和生騎手が乗っていたから、父にまた依頼というのもやりづらかったか、乱暴に扱うようなことのないベテランの適役を見つけられた幸運もある。

エルムSを好時計勝ちしている馬なので、速いけど積極的ではない先行型が多く、クリソライトの奇策のような追い込みはしないはずだから、先行すると思われる。

そうなれば、伏兵のやりたいようにできる。

一定する存在するナイスダンサーの血を持つ繁殖牝馬が、父母それぞれの3代母。

ダンスダンスダンスがボトムの方で、皐月賞5着馬ながら、母父トウカイテイオー、直仔ナイスネイチャの出た年の同期。

重なったカナダの名馬の血が、何となく活かせそうな舞台が、よくわからない右回り平坦のダート戦だったりするのか、否か…。

そういうこともあって、地味めの関東馬を多めに押さえようと考える。

◎ハイランドピーク
○アナザートゥルース
▲オメガパフューム
注マイネルユキツバキ
△グレンツェント、サンライズソア、チュウワウィザード

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レース予想

クラシック最終展望

読了までの目安時間:約 3分

 

オークス路線に関しては、ジュベナイルフィリーズの再々戦ムードに、なんかの時に役に立ちそうな非桜花賞路線組が、なかなかのレベルの馬が揃って、不安定なグランアレグリアがいないことで、極めて濃密な2分20秒のドラマが展開しそうな状況。

万が一にも、誰かさんに何かがあっても、それが複数出た場合に波乱が起きる…、ということはない。

スタートミスがここまで一度もないことが変に引っ掛かるコントラチェックも、丸山騎手が乗った時が一番スムーズだったくらいで、押して出すようなタイプに代わることはない限り、現状でもJF上位組とスピード互角。

ミルコで期待のラヴズオンリーユーも、溜めての爆発力が見えた。

ウィクトーリアはそもそも、平均ペース型の先行馬。

JF上位組と桜花賞で支持された馬は、脚質の幅でも皆似たところがあり、絶対的な脚力を見極める、ファンの冷静な分析力が問われる。

溜めたら、実はダノンファンタジーが一番強い気もするのだが…。

さて、牡馬戦線。

青葉賞は肉弾戦に持ち込んだ横山騎手のリオンリオンがスタミナの違いで押し切り。

ペースを乱されたわけではないランフォザローゼスの迫力は今一つでも、自在性や叩いての良化で、この組の買える馬はやはり限られる。

謎の展開となった京都新聞杯組、さすがに、2000M戦後の中1週は辛すぎるプリンシパル組などは、本当にしっかりとした理由がないと苦しい。

レッドジェニアルもザダルも、昨年激走のコズミックフォース同様、キングマンボとサンデーの掛け合わせで、似た配合ならトーセンホマレボシもいるけれども、正攻法で戦えるタイプではないので…。

もう、あとはダノンチェイサーとトップスリーとの兼ね合いだけが焦点。

キレないのがマイルだと気にならないことは多いが、そこはディープ。

叩き合いに敗れたチェイサーに、皐月3着のキングリーレベルの底力は感じない。

揉まれなければの皐月1、2着馬に対し、内からも外からも差せるキングリーがどの枠を引き当てるか。

騎手の腕が、昨年以上に試されることになる。

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レース予想

ヴィクトリアマイル -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

いいメンバーだとは思うが、各陣営、目論見が違うような気がする。

5歳世代のトップホースは、共に休み明け。

名手を配し、狙いは復活のGⅠウインのようでいて、軌道修正を図る目的が主のような気がする。

まあ、アエロリットは道悪競馬を除くと、少し重い馬場のマイルCS以外まるで凡走なしの優等生である。

横山騎手に手が戻ったことが重要なのではなく、走る気が戻っているかどうかが問題。

4歳世代の展望が明るい面、5歳以上には絶対的な適性が問われる厳しい戦いになる。

展開上は、多少のハイペースなどまるで気にしないアエロリットが競馬を作る流れが見えているが、それと同じくらいタフなマイラーが4歳世代にはいる。

マイルの好時計決着にすでに2度対応しているプリモシーンは、実績だけとってみても、実はアエロリットやラッキーライラックあたりとも引けを取らない。

ましてや、毎度波乱のVマイルである。

特殊な能力が問われて然るべき舞台設定に加え、多量の雨が降り注ぐ雰囲気はなく、Bコースに替わったところで、馬場の高速度合いに変化はないはず。

牝馬には、中山の31秒台の決着からの中5週は、決して有利な条件ではない一方、先週のアドマイヤマーズがそうであったように、苦しい経験がGⅠ勝利に必要な糧になることもある。

中山のマイルをこなす左回り巧者の牝馬ということは、タフな展開は好むというのと同義。

現に、追って味のある中団待機のディープ牝馬など、滅多にいない。

同期のタフネスフィリーが、プリモシーンの底力を引き出してくれそうな、お膳立てが整っていると見る。

配合面の強調材料としては、ディープの母父に入ったアルザオをはじめとして、豪GⅠ馬で4つのタイトルを得た母モシーンが、ファストネットロック(デインヒル×ロイヤルアカデミー)×ストラヴィンスキーという組み合わせだから、
リファール
ダンチヒ
ニジンスキー
ヌレイエフ
といった、ノーザンダンサー直仔の主要芝向き血統が集積している配合なのだ。

面白いことに、そのほとんどがマイルかそれ以下のタイトルホルダーであり、それぞれの直仔にあたる4頭は、モシーンを形成するのに重要な役目を果たした3種牡馬が、欧州の短距離GⅠ馬である点でも、馬場はタフだが、英愛仏独ら主要国におけるメインステージと比べれば、アンジュレーションの一点が決定的にライトなオセアニアにおいて、これでもかと活躍馬が登場するのは、至極当然のことだったのだろう。

デインヒルはノーザンダンサーの母ナタルマを3代母に持ち、その3×3を持つ。

ヘイローはノーザンダンサーと従兄弟で、ヘイローの母であるコスマーは、世界中に牝系を広げているが、ナタルマはそれほどの広がりを見せない一方で、マキャヴェリアンも出ているように、その役目を大いに異にする。

ただ、日本では特にその両方が多く混在するから、ノーザンダンサーのクロスが生じるサンデー直系などのヘイロー系の馬は、両者の祖母・アルマームードの継続クロスを自然発生的に有している。

プリモシーンの場合、デインヒルがナタルマの3×3があるから、4×4。

ファストネットロックの代だと、ナタルマが5代目に加わるから、5×5×6となる。

モシーンも5代目のナタルマがクロスして、6×6×7×6。

それにディープをつけるから、5×7×7×7×8×7になって、ディープの配合時には価値を持たなかった4×6が、突然、意味のある継続性と引き合いに出されるようになるわけだ。

ジェンティルドンナを筆頭に、サトノダイヤモンドやシンハライトなどが似た配合になるわけだが、枠外のところで底力を示すことの多いニジンスキーインとアウトに相違点が生まれる。

長距離戦におけるスピード革命がその血の役目だったのは、今や昔の話。

スピード競馬への対応力をマルゼンスキーは早くから示しているから、カーリアンの血は今も重宝されるわけだ。

マイルという概念は、殊、競馬の芝部門において、不変性の継承を指す万能性の源でもある真理にも等しい。

様々な適性を示す子孫が登場したところで、こういったノーザンダンサーとアルマームードの集合した血統の持ち主が、万全の状態で臨むマイルGⅠでひどい競馬をするとは思えない。

本質で似た適性のあるアエロリットやラッキーライラックに加え、血の配置が違うだけで、大方似たような血統構成のノームコアにも、今回はチャンスがある気がするので、これらを相手本線に据える。

◎プリモシーン
○アエロリット
▲ラッキーライラック
注ノームコア
△サトノワルキューレ、ソウルスターリング、ミッキーチャーム、レッドオルガ

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レース予想

京王杯スプリングC -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

このレース、実に珍妙なジンクスを持っている。

押し並べて、ヘイロー系が強いことはどのレースでも同質ながら、近15年は勝ち馬の父さえも重複なし。

だから、近10年で同じ種牡馬の仔が連続連対した例は、数で勝負できるディープインパクト産駒のヴァンセンヌ-サトノアラジンの1件しかない。

オールカマーなのは結構な話だが、そもそも適性が似通っている16頭以上の競馬と決まっているこのレース。

1番人気が滅多に馬券に絡まないというのも、当たり前のことなのである。

スティンガーが連覇してから、もう20年が経ってしまう状況になったから、その頃までは毎年のように京王杯SCの勝者を送り出した藤沢厩舎の番頭格・タワーオブロンドンさんに、無理くり、頑張っていただこうとここは本命。

スティンガー以降も、ウインラディウス、レッドスパーダ、昨年のムーンクエイクまで18年で3勝。

種牡馬別の傾向分類ができない以上、こういう手は、むしろ有効だろう。

レッドスパーダはタイキシャトルの産駒。見事に親仔制覇を、同厩舎で果たした。

同厩舎の連覇も20年以上の範囲で、藤沢厩舎のみ。

妙に同じ手は使えない状態のこのレースにあって、これも有効なファクター。

上位グループの欧州マイラーとして、ライバルのヘンリーザナヴィゲーターと挑んだAW・BCクラシックを制したのが、父レイヴンズパス最大の功績。

カーリンが負けたのも、芝馬上位独占の結果に終わったのも、今や廃れたオールウェザーだった影響。

そんな結果が災いしたのか、父にどことなく似た戦績のタワーオブロンドンは、その代表産駒である。

トリプティクの一族であり、ディーマジェスティの近親。

言うことないようで、どうも粗忽なところがある彼だから、2歳時のものながら、1400不敗の記録は、ここでは味方につけられる。

どうも、1400以外を使っていた馬が有利なのが、最近のトレンド。

トップマイラーにはまだ足りない以上、ここを勝って、自ら展望を開いていくしかない。

◎タワーオブロンドン
○エイトシャイデン
▲トゥザクラウン
注キャナルストリート
△スマートオーディン、サトノアレス、ドーヴァー

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レース予想