血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

新馬戦<7/20・21>トランシルヴァニア、グライユルほか

読了までの目安時間:約 3分

 

4週目となると、流石に馬場が荒れて、外差し傾向になってきた。

土曜の本州の4レースは、いかにも荒れ馬場向きの馬が勝ち上がった。

中京は重馬場。

外から追い込んだマイル戦の勝ち馬であるマイネルグリットは、スクリーンヒーローが父。

母は函館2歳S1番人気2着のマイネショコラーデ。完成しているとは断言できないが、早い時期の競馬では崩れないタイプだったか。

1400のペールエールは、ダイワメジャー×セルカーク×リナミックス。まあ、中京なので負けることはなかっただろう。

福島は昼休みの頃から降った雨で稍重に悪化。

そのせいか、個性派と思われる暴れん坊が勝ち上がった。

1800はオルフェーヴルのトランシルヴァニア。明らかに手応えの問題ではなく、気性の問題で押せ押せだったが、外へ出してからはパワフルな伸び。それでも真面目に走っていない。

スタートでやらかした1200のグライユルは、エピファネイア×ディープで牝馬。

途中から進出して4角で抜け出すも、のめりながらの危なっかしい走りでの勝ち上がり。

雨馬場は良かっただろうが、荒れているのは不得手というのもある。

馬場の悪化が若干見受けられた日曜日は、函館でも1800戦が行われた。

人気のニューアプローチ産駒・ダーリントンホールが好位抜け出しで快勝。62秒台の5F通過から、残りを47秒中盤で乗り切ったので、時計の価値もある程度評価できる。本気では走っていなかった。

中京の稍重・2000M戦は、エピファネイア産駒のロールオブサンダーが力で押し切った。

人気のグルーヴィットの半弟は、晩成のパロクサイド系で中型の牡馬。時計が掛かるのは良くても、荒れた渋馬場はまだこなせなかった。

福島では名物のダート1150M戦が行われて、曲者っぷりを一切見せず、オヌシナニモノが圧勝。

カレンブラックヒルの仔で、本質的にはダートの方が合うタイプだろうから、まずは時計をしっかり更新していきたい。

その後に根本厩舎の2騎手がいい仕事をして穴快走を決めたが、スタート含め、内容的は菜七子騎手の方が中身は濃かった。

 

レース回顧

函館2歳S(レース回顧)2歳コースレコードタイでビアンフェが圧勝

読了までの目安時間:約 2分

 

散々ゲート入りを嫌っていたビアンフェが先頭に立って、レッドヴェイパーやタイセイビジョンが中団より後ろから。

予想されたよりもはるかに混戦だったということだろう。

気持ちよくというか、何かから解放されるように力を出し切ったビアンフェは、レヴァンテライオンが叩き出した時計の速い年に記録された1:09.2の2歳コースレコードタイで圧勝。

勝負になるようなポジションではなかったが、1400Mの経験値がここではプラスに出たか、最後苦しいところから抜け出してきたタイセイビジョンも、歴代3位相当の走破時計で2着とした。

父は前者が産駒デビューの初年度となるキズナ、後者はかなり渋いダンチヒ直系のタートルボウル。

筆者はここならキンシャサで十分足りるだろうと高を括って、レッドヴェイパーで堅いと見立てたのだが、これが今回良馬場になったにも拘らず、力出せずの展開はその通りなのだが、1:09.9と持ち時計を更新できず5着。

勝ち馬が前半33.6秒とグイグイ行ったから、4着パフェムリなど小柄な牝馬は全て馬券外で、パワー勝負になった。

ここ数年よりタフな馬場だったにもかかわらず、レースの質は近年でも最上級の展開。

この結果も無理からぬものがある。

ビアンフェは母がルシュクル。

勝ち上がった3頭全てが新馬を勝っていたが、この馬は②-①ときて、この結果。

ただ、3戦目ということのアドヴァンテージは、ラベンダー賞組が圧倒的に強かった一昔前までの2歳Sと同じで、ミドルとハイペースを短い間に両方経験していると、揉まれた経験の少ない面々相手に、有利に立ち回れる根拠とはなる。

父がディープの直仔でダービー馬だからといって、早々距離をこなす馬になると思えないが、しばらくは距離を延ばすことにためらいを持ってはいられないから、もしダメなら、来年の洋芝でまた頑張ってもらいたい。

 

レース回顧

中京記念 レース回顧 ~ 怪しい手応えも粘り込んだグルーヴィット

読了までの目安時間:約 4分

 

先行残りが懸念されていたが、前に行ける馬が多く、またその手の馬がほとんど伏兵。

おまけに、実質トップハンデの55.5であるプリモシーンが、言うほどはこの怪しげな渋馬場を正攻法で抜け出しにかかって勝ちに出たから、その後ろのグループには有利だった。

だからって、外差しが決まるほどの荒れ方というわけではなく、4分どころくらいから外の馬は来ない。

ギリギリのライン上に、共に乗り替わりになった52の3歳馬がいた。

手応えというか、流石はスクリーンヒーロー×ディアブロのクリノガウディーは適性を感じさせる一気の脚で、見事に復活を遂げたのだが、最も怪しい手応えで上位争いに食らいつき、何とか粘り込んだグルーヴィットが勝った。

きっと、走るタイプのパロクサイドだから、道悪馬場になってしまうと怪しいのでは…。

こんなに手応えの悪い馬だとは、きっと松山騎手も想定していなかっただろうが、ダートの経験値やGⅠでの厳しいレースも知った馬だけに、ある意味で容赦しないで走る気を引き出したことで、この一族独特の勝負に出て強いいい面が、最後は勝敗を決する場面でのプラスアルファとして現れたように感じる。

外枠すぎて、流石に苦戦必至だったカテドラルなど、この手のハンディキャップ競走では必ず力を出し切れない馬が登場するが、NHKマイルCで走らなかった、走れなかった2頭が世界レコードタイ走のプリモシーンを抑え込んだのだ。

斤量面の有利不利だけではなく、こういう不思議な展開も起こりうる競馬に参戦した以上、1:33.6の決着タイムが示すように、予想された最低ラインの波乱の結末は、最初から想定内であった道中のストレスがどのようにパフォーマンスに影響するかを如実に証明したことになる。

誰でも走れる競馬の時、こういうトラックバイアスのようでそうとも言えないくらいの掴みづらい状態の馬場に、いかに適応できるかは、わずかな差で勝負運に見放された馬たちの中でも、明らかに近走で力を出し切れないかった面々の方に、大体のケースでは有利に働く。

ファルコンSくらいの馬場状態の方が、グルーヴィットにはもっと有利だったはずだが、ちょっとしたバランスが勝ち負けに大きな影響を及ぼす夏の重賞のこと。

苦しい経験の他に、ワンツーの3歳馬に関しては、それぞれが京都で新馬勝ちした次戦で、東京へと遠征したすぐ後に、再び地元で好走していた。

プリモシーンはずっと頑張ってきて、マイル戦では近走、暮れのターコイズSで力を出し切れなかったことがあるくらいで、安心できる軸馬だったが、ほぼ適性外のこういうタフな条件で、全く崩れなかった。

思われたより時計勝負にならなかった、馬場回復の妙が結果に大きく影響を及ぼした一方、本命で重賞勝ち鞍2つのみの牝馬が、十分に期待通りに走ったのだ。

往々にして、特殊性ばかりがこのレースの勝敗のポイントに挙げられるわけだが、今年は全く違う。

来ないはずの3歳馬がきっちり結果を残し、55.5の牝馬が格上とはいえ、道悪を克服した中で好走。

ミエノサクシードなど、時計面でのアドヴァンテージで際どく詰め寄ったわけだが、本来ならきっと、彼女のためのレースになっていたのだろう。

期待以上に盛り上がった中京記念は、関屋記念のように、今後はもっと重要度を増した格を得ていくことになるだろう。

 

レース回顧

ギルデッドミラー、マンバーほか新馬回顧<7/13・14>

読了までの目安時間:約 3分

 

芝の馬場発表は悪い印象を与えないものだったが、ダートを見れば、そこは推して知るべしという状況。

その割には、土曜の新馬はすんなり収まった。

函館1200はその中では荒れた方だが、人気馬の早めに動かして直線はごっつあんですだったマンバーの方が強かった感じもする。ジョーカプチーノの牝馬。

来週も登場したら、やはり人気薄で狙いたい。

本州のあと3戦は人気馬の競馬。

中京マイルは血統馬も集ったが、セレクトセールで弟が異様な金額で競り落とされて注目されることになったギルデッドミラーがいい末脚を見せた。オルフェの牝馬。

福島の1800は、いかにものサムライハート×ソウルオブザマターという配合のディアセオリーが、早めの進出から押し切り勝ち。専門分野で強そうな感じは、鞍上の江田照男騎手込みという面もある。

1200M牝馬限定戦の方は、ディープ×ソーマジック、小柄な牝馬でも力強く伸びたマジックキャッスルの圧勝。

そもそも、マイルくらいが合いそうな配合だし、相手関係や自身の現状の力量なども考え、ここを選んできた節がある。

その意味で、ローカルで早熟性を活かせるスプリンターがいなかった分を差し引かないといけないが、総合力は評価すべきだろう。

日曜は湿り気が若干飛んだ函館の1800戦が注目。

ゴールドシップが好位につけ、エピファネイアが立ち遅れてから5F付近でそれにつけるという展開。

勝ったのは常識的な走りを見えたゴールドシップ産駒のサトノゴールド。

アメリカンな上に、ヒムヤーもインテントも入った畏怖するべき異系が含まれる母系にこの父。

特徴を掴ませぬままGⅠまで勝ってしまえば、我々は感服するのみという謎多き才能に育ちそうだ。

本州は芝の短距離戦が全て重馬場で…。

中京1400(牝)のキズナ・クリアサウンドは強かったが、1200の方のMウォリアー・ダンツウィザードは明らかに馬場と断然人気馬の不発の影響大。

福島1200のアンライバルド・Mテナシャスも、1:12.0の馬場が味方したラフィアンだし…。

大きく敗退の人気馬は、新潟で巻き返し必至だろう。

 

レース回顧

名鉄杯 レース回顧~スマハマ、レコードで圧勝

読了までの目安時間:約 2分

 

先週のプロキオンSと同じように、ゲート入りの時間帯にアクシデントが発生し、また発走時刻が大幅に後ろ倒しに。

ただし、力差がはっきりしている組み合わせであったことや、適性が見えていたレースだったことから、スマハマが崩れるような展開は考えづらかった。

相手関係はずっと楽になったことと、わざわざこの時期まで復帰2戦目をずらしたこと。

前日から異常に時計が速くなる傾向にあったことも含めて、先行して、しっかりと粘り込めそうなスマハマには、道悪の復帰戦は理想的な環境となったように思う。

勝ちタイムの1:47.6は、当然、日本競馬界における金字塔になるわけだが、元々快速でならしたわけではないスマハマと、道悪ばかり走って条件戦時代から1分50秒台の時計を持っていたジョーダンキングとで、適性が少しクロスしている中で、実力や底力のようなものが反映された結果というのは、勝ったスマハマにとって、とても意義深いものになったように思う。

それにしても、結果的に押し切りとなったわけだが、レコードの要因は言わずもがな、川田騎手の慧眼、それである。

普通にスパートしたところで、ジョーダンキングの良さを引き出すだけに終わるのは、目標がはっきりしたレースでは勿体ない。

まるで、サイレンススズカに挑んだグラスワンダーである。

誰よりも強気に攻めて、何とか一泡吹かせようではないか。

今回はうまく行かなかったが、スマハマと藤岡騎手に多少なりとも本気を出させることには繋がった。

スマハマはこれで、1800Mでインティより速く走ったことになり、ジョーダンキングは改めて渋馬場適性を型を崩すことで、再度証明した。

芝・ダートどちらもいける優秀な母系を背景に、まだフレッシュな2頭が活躍することは、もう予定調和のことであろう。

 

レース回顧

函館記念 レース回顧(2019) – 田中勝「後続を離す逃げ」という選択

読了までの目安時間:約 4分

 

皐月賞でこんなことがあったな。

もう12年も前のこと。

途轍もなく気難しい超良血のヴィクトリーに初めて騎乗する田中勝春騎手は、記者会見でいつものカッチースマイルを封印しつつ、その4年前に、絶対にクラシックでいい勝負なるはずのサクラプレジデントに乗って、ネオユニヴァースとの至極の叩き合いに競り負けた、あの日の屈辱を晴らそうと密かに策を練っていた。

果たして、伏兵でユタカ・アンカツの馬に人気が集まったクラシック初戦。

気持ちよく走らせるために、同時に折り合わせるために…。

色々と思案したようだが、結局、行きっぷりがいいことと伏兵のサンツェッペリンの勢いもあって、前に行くことにした。

サンツェッペリンに終始突かれ、直線では完全に並ばれ、一度は交わされたように見えたが、もう一度差し返して並んで、ゴール板を通過。

結果、ハナの差で接戦を制し、これにより本当のGⅠジョッキーと認識されることになった。

並ばれたマイスタイルが最後は差し返す圧勝

格も舞台もまるで違う函館記念で、それと似た展開。

今回好敵手となったマイネルファンロンの充実度合いがよく見て取れる積極策が、前回のような惨めな競馬だけはさせたくないという気持ちも込みで、カッチーはしっかりとリズムをとって、後続を離す逃げという選択をとらせた。

最後はデジャヴそのものの展開になったものの、2走前のダービー卿CTで一時コンビ復帰となった横山騎手が、マイルのスピード戦の戦い方を、ある程度差すという形で教え込んだ効果か、それほどは軽い競馬ではないはずの流れでも、先行残しの展開に底力で持ち込み、マイネルファンロンをしっかりと差し返して抜け出した。

正直言って、ここでは相手が楽だったのかもしれない。

3番手がステイフーリッシュとドレッドノータスとで入れ替わっただけ。

それでも、極端にBコースだからといって内が残れるような馬場質でもなかった。

勝ったマイスタイルが力を出し切った結果が、1:59.6での、差し返しこみの逃げ切りだったのだ。

内の方の前に行きたそうな面々も、かなり行く気になっていたとはいえ、マイスタイルにほぼ進路カットされるくらいの切れ込まれ方をされながら、ブラックバゴ以外残っている。

恵まれた斤量の馬は今回少なかったから、外で58のエアスピネルにまるで抵抗できないトラックバイアスがあったとは言えないものの、出来がそういう感じの休み明けの古馬という作りとなれば、大敗の結果も致し方なしだったか。

昨年函館で連勝のマイスタイルと札幌でモレイラのセットで無敵だったとはいえ圧勝の経験のあるマイネルファンロンの先行残り。

1番人気が10年表で1度しか馬券に絡んでないことに気を留めず、丹内祐次だって函館記念を勝っているだろうとイメージの補正さえできていれば、お互い、巴賞の悲劇から本番で一矢報いようと躍起になる図は、容易に想像できたことだろう。

先週に引き続き、本線の方に近い買い目をしっかり押さえて当ててはいるものの、どうにも、真芯に入らない感覚にとらわれるのは、ただ筆者が下手なだけではないというがよくわかった。

単純な力勝負ではないから、普通に高配当が出る。

ハーツクライからステイゴールド2頭に流す馬券など、春の天皇賞でも有効なのは皆が知るところだが、その観点を函館記念に落とし込むことが難しいのだ。

面白いとは、こういうことを指す形容の言葉なのだろう。

 

レース回顧

シャレード、ファシネートゼットほか新馬回顧<7/6・7>

読了までの目安時間:約 3分

 

土曜の新馬戦は見どころ多し。

福1800(牝)勝ちのリアルインパクト産駒・フジマサリアルは、ドーベルの孫ということもあるし、馬格もあってパンチがありそう。

気の強さでは中京芝1400勝ちのシャレードも負けていないか。

ナイトシフト産駒のアザムールを母父に持ち、その直系のシゲルカセイが追撃してきた道悪競馬の展開。

ダイワメジャーということもあり、この日は全力で走っていない。

函館芝のストロングリターン・プリンスリターンと、ダート勝ちしたグランプリボスのリュウノゲキリンは、名前のイメージほどは強くはない(笑)印象もあり、人気勢の不発が勝因と見るが、人気勢がしっかりと接戦を演じた中京のダート戦は、ヘニーヒューズ×パイロのやり合いという単純な構図には見えず、熱かった。

重でも1:25.2はハイレベルだし、牝馬同士ながら、勝ったファシネートゼットはリンドシェーバーの一族で、伯父はアドマイヤコマンド。

2着のホットミストは姉がファッショニスタで、姉よりも狙いの強さを感じさせるネイティヴダンサー→ミスプロへの3代に亘る継続クロスが丹念にに掛けられている。

日曜日は各場で芝の中距離戦が行われた。

函1800 オーソリティ オルフェーヴル×ロザリンド<エピファネイア全妹>

中2000<稍> マイラプソディ ハーツクライ×ソルトレイク<母米GⅠ馬>

福2000<稍> エヴァーガーデン(牝)アイルハヴアナザー×ゴールドヘイロー<ラトロワンヌ系>

血統的にはオーソリティだし、上々の勝ち上がりでもあったからこれが一番だが、同じく人気に応えたマイラプソディもそう。

やや配合的に、父のイメージもあって信頼しきれない面も秘める。

オーソリティにしても、ゴールドシップの伏兵に好き勝手走らせておいて、何だかんだでクビ差だった。

稍重馬場は各勝ち馬にとっては有利な条件だったはずで、函館も軽い馬場ではなかった。

単純に高速の上がりが求められるレースでは割り引いた方がいいだろう。

福1200戦は、440kgのヨハネスブルグ牝駒・ホープホワイトが押し切り勝ち。

小柄な中距離血統の馬ばかりで、3着は父ゴールドシップ。難儀である。

 

レース回顧

2019年 プロキオンS レース回顧

読了までの目安時間:約 3分

 

隣の隣のオールドベイリーが枠入りも半数を過ぎたあたりで、前扉をこじ開けてゲートから飛び出してしまった。

隣の隣のマテラスカイは少々気分を害しただろう。

しかし、隣のアルクトスとミッキーワイルドは、サクセスエナジーのファイトによって生まれた差せるチャンスを何とか活かせた。

直線の長い中京で、急坂もあるコース。

本当はこのコースにマテラスカイは死角はあったということだろう。

稍重馬場も直前のダート1200レコードの流れも、マテラスカイには味方せず…。

直線の激闘を制したのはアルクトスなのだが、途中まで競り合ったミッキーワイルドとは、若干の距離適性の差も出た気がする。

昨年は1200型の超絶スプリンターであるマテラスカイのレースであり、最後の底力発揮の舞台としたインカンテーション以外は皆短距離型だった。

今年は違う。

東京のマイルに勝ち星があり、勝ったアルクトスは1年前の福島1700での快勝の記録を持っていた。

ミッキーには1700以上の出走経験はないが、芝で2勝した<共に1400>実績がある。

ゴツいのはむしろ、ミッキーやアルクトスだったのではないか。

今年は昨年より速かった33.3秒の序盤の流れに加え、妙に競馬が上手になりすぎて、誰もついていけない流れを自ら作るまでのガムチャラさがなくなって、結果的に、サクセスエナジーの逆襲に屈することになったマテラスカイ。

本来、この競馬はスピード馬優先の重賞なのだが、1:21.2の高速決着になりながら、とりあえず先行した組がバテたと言えるゴール前の攻防から、何か、フェブラリーSの前哨戦的な趣があった。

翌春の激走に繋げたマテラスカイの登場から1年。

スピードもオープン級であると証明した4歳の2頭にとって、通常レベルの時計が出る東京のマイルは、きっとベストである。

マテラスカイはもう、1400Mで過激な競馬はできない。1200戦を狙って使っていきたい。

 

レース回顧

2019年七夕賞 レース回顧

読了までの目安時間:約 4分

 

マルターズアポジーはさすがである。

皆行かないとダメというメンバーが揃った、ローカルクラッシャーズオールスター級メンバーを制し、荒れ馬場の中で5Fで58秒の流れを作った。

乱戦になることは分かっていたが、事前の予想でも記したように、どうやってもこの短い直線での攻防、加えて、今は開催2週目の七夕賞であるから、誰かが残る。

さて、それが誰かを当てるゲームに筆者は参加したわけだが、これはタフさで距離をある程度までこなせる馬なのだから、ロードヴァンドールが粘り込むのは、ある意味当然だろう。

しかし、何かに差されるのは見えていたので、4角では外の動きも気にしてみていたわけだが、驚きの捲り脚でミッキースワローが出現していた。

ドタバタの先行粘りに期待の筆者の希望はその瞬間絶たれ、何となく外から追い込んできそうな気がしていたクレッシェンドラヴがやはりゴール前急追。

これまで、ミッキースワローが誰かに追いかけられる競馬など誰も見たことがないわけだが、斤量が2.5kgも差があって、菊沢騎手としては男のプライドに懸けてでも、という気合いの入り方だったろうから、この展開は、ミッキースワローにとってハッピーだったということだろう。

このメンバーで、一応は差しの戦法に出ているミッキースワローを差し切れるほど、タフで充実した男はいなかった。

一応、これも記しておくか。

根本厩舎の兄弟弟子が、揃いも揃って穴馬に騎乗していたのだが、菜七子騎手のゴールドサーベラスとアウトライアーズが、馬場も味方につけたか、ロードヴァンドールに続いて入線。

世界の妹と穴太郎の兄妹共演は叶ったが、流石に近走冴えなさ過ぎた長男・元気君のベルキャニオンは、見せ場を作るまでは至らなかった。

それにしても、今年は七夕賞の魅力がこれでもかと詰まっていたのではないだろうか。

予想段階の展開上有利な馬の選定そのものは間違っていなかった筆者とて、現状の馬場質で、1:59.6で駆けたミッキースワローは、立派だったと褒めるしかない。

彼のことはお気に入りなので、散々色々調べてきたのだが、右回りにツボがあることは明らかだろう。

左回りで2度派手なパフォーマンスを見せているような馬だから、その辺りは曖昧なようで、福島のような極端なアンジュレーションも急な坂もないローカルの形態は、決して苦手ではない。

トーセンホマレボシは血統的な魅力というより、このミッキースワローの早期からの登場により、その価値を高めた。

これがカンパニーなどでおなじみのクラフティワイフ系。

ミッキースワローの母系はツィンクルブライドが祖母にいるように、その奥はカロとクリムゾンサタン、母のマドレボニータがジャングルポケット×リファールであり、時計勝負が向いているようで、こういう荒れ馬場で底力が求められた時こそのタフさが売り物。

中央場所だとそれより時計だとか、上がりのスピードばかりが求められすぎるから、近走で本当にチャンスがあったのは札幌記念や大阪杯だったのだろうが、これが全くうまくレースを運べす完敗。

乱ペースの展開でも、中団ポジションからの押し上げで強引に勝ちに出たのは、馬の経験値込みで、十分に耐えうる能力があることが皆分かっていたのだから、菊沢一樹これにて、堂々の重賞勝ちジョッキーである。

まぐれではなく、必然の勝利であったと考えることで、また次のチャンスが訪れる。

-----

昨日このブログで掲載した 七夕賞の予想記事 で10万馬券ヒット
○→▲→◎で 3連単 17万2290円 的中

-----

 

レース回顧

ラインベック、エレナアヴァンティ他 新馬回顧<6/29・30>

読了までの目安時間:約 3分

 

今週から夏のローカル開催が本格スタート。

大いに雨に泣かされると思いきや、予報より大分小降りだった影響で、どこも極端な馬場悪化はなかった土曜日。

4鞍の新馬戦は、人気馬の活躍が目立った。

中京マイルは稍重馬場。が、スタートの良かった人気勢が全て、現状の力を出したことで、ディープ×アパパネのラインベックが完成度の差を見せつける、中身ある勝利を挙げた。

特に説明の必要はないが、距離がどんどん長くなるのはよくない。

福島の短距離のふた鞍も、馬場悪化とまではいかなかったので、平穏な決着。

芝1200のアドマイヤムーン牝駒・エレナアヴァンティが、タフな展開も好位抜け出しで押し切り。

ダート1150の中心馬・ヴァンドゥメールも、マジェスティックウォリアーだから、真っ向からの押し切り。

どちらも着差以上に中身が濃かった印象。

函1200も逃げ切り。

武豊騎手のスマートカーリーが、スプリント戦らしい粘り込み方で初陣を飾った。

鞍上には因縁深いエピファネイアの女馬。

日曜日はまあ、ご覧の通りという馬場状態。

レース中の雨量も多く、その時点の含水率はあまり重要ではないという雰囲気だった。

よって、まともな決着は少なかった。

函1200

イーサンディラノ 逃げ切り ローレルゲレイロ

中1400

ゼンノジャスタ 先行押し切り ジャスタウェイ

福1200

ゴッドスター 大外一気 アサクサキングス

それぞれ、タフな馬場の日本のビッグレースで好走歴のある馬の産駒であり、当然の好走結果というところか。

各々の母父は、ブラックホーク、ベルトリーニ、レモンドロップキッド。軽い馬場ではなかったのは、彼らにはメリットだろう。

本州2場ではマイル以上のレースも組まれたが、中京1600の牝馬戦はエピファネイアのヤマニンエルモサ、福1800はダイワメジャー産駒でウォーアクティクスの下・コンドゥクシオンという血統背景を活かした、タフな先行力での押し切りだったので、より馬場の影響が大きかった印象。

人気馬の評価は、下げる必要はない。

特に、福島のドーベルの孫娘・ルトロヴァイユは、吉田豊騎手だったから、無理をさせなかった感じだった。

中京の福永騎手も同様。

 

レース回顧

1 2 3 63