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札幌2歳S 回顧

読了までの目安時間:約 3分

 

スタートを決めたダーリントンホールは勝負所までは、上手に流れに乗れているなと感じたのだが、やや前がタフな流れを作ってしまって、ちょっと自滅。

おかげで理想のポジションからの抜け出しは敵わず、かなり厳しい、勝負が決まってからの内抜け出しで、3着争いに加わってきた。

下げておいた方が、ここはいいだろうという読みもあったのだろうルメール騎手のゴルコンダは、時計面の死角はなくても、かなりタフな札幌の渋馬場も堪えたようなところがある。

ゆっくりスパートは理想的でも、直線で速い脚を使うタイプではないだろうから、後ろの馬にこの直線の長さで捉えられる展開は、最も望ましくない展開。

負ける要素だらけということは、ちょっとでも流れが向けば、また違う結果もありえたということ。

それにしても、キズナといい、ゴールドシップといい、名前負けしない馬が多い世代である。

直線半ばで手応えの違いを見せつける内容で、有力各馬を子供扱いしたブラックホールは、旬な名前であると同時に、父に足りていなさそうな完成度の高さも、一定レベルで示した。

晩成型ではさすがに歯が立たない夏の2歳S。

勝った方のゴールドシップはスカーレット一族で、母父がキングカメハメハ。

一方で、人気になった方のゴールドシップは、一見適性で上回りそうな母フサイチペガサス×ホーリーブルながら、同じダート臭のする配合でも、前者の方が意識的なサンデーの3×4とノーザンテーストクロスでもわかるように、ちゃんとクラシックを狙った組み合わせだった分だけの、結果の違いをもたらす根拠があったように感じる。

より成長力を秘めていそうな2着のサトノゴールドも含めて、この父超えを目指すジュニア世代の底力に、今後とも要注意だろう。

上位3頭に関しては、3歳までの底力勝負であれば、ある程度の瞬発力は父と同じように、繰り出せるように思う。

今後も気になる札幌組となって行くはずだ。

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当ブログの予想は
○→△→◎で3連単89,460円的中。

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レース回顧

ワンスカイ、ヴォルストほか新馬回顧<8/24・25>

読了までの目安時間:約 3分

 

早くも季節が変わろうという雰囲気になってきたのも影響してか、週中辺りの予報は週末は崩れると出ていたが、金曜辺りになると上方修正がなされた天候によって、馬場状態のイメージそのものが外れてしまった。

困ったチャンの登場で本命党を大いに泣かせたのは、気づいたら晴れていた新潟の芝1200戦。

勝ち馬は断然の支持を集めたスウェプトオーヴァーボード産駒のワンスカイ。

正攻法で前の馬を競り落とし、そちらのプライドをズタズタにして自己崩壊へと導いた底力は、案外、古馬になってから発揮されそう。

小倉は大接戦のスプリント戦を、人気薄のスクリーンヒーロー産駒・マイネルヘルトが制した。

やや血統的に怪しい馬が多かったところに、例の上がりの掛かる特殊な馬場質がこの接戦を生んだ印象。

2歳Sは大荒れの予感である。

札幌は見た目にはわからないくらいの渋馬場で、発表は不良のダート1700戦。

やや強引な感じでキズナの追って味のある感丸出しのヴォルストが人気に応えたが、この馬以外はローカル級で…、というのもあっただろう。結果を素直に評価したい。

日曜日は不安定な天気もあって、どこもひと雨があった。

とりわけ難しかったのが、馬も騎手も低調な雰囲気の札幌1200戦。

稍重ながら、12-12ラップの展開でキングH×マックイーンのコスモカルナックが押し切り勝ち。

菜七子騎手のRインパクトも惜しかったが、皆消極的すぎた。

評価が難しいのはあとの中距離戦も同じ。

展開に恵まれず辛勝だったルーラーシップ・メイショウラツワンも、小倉の2000で時計を作れないようでは少し厳しいし、新1800で決め手を発揮したブラックタイド産駒のリグージェも、競り落とした人気のハーツクライと同じ4代目にトニービンの共通点が好走要因ながら、案外早熟のラテルネの一族だから、完成度で負かしてしまった雰囲気もあり、評価する材料に乏しい。

ここで触れた新潟のアドマイヤミモザを含めた3頭は、来年以降にどう活躍するかが肝要だろう。

 

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レース回顧

キーンランドC レース回顧

読了までの目安時間:約 2分

 

1:09.2が稍重馬場で計時されたということは、パワー勝負でかつ、底力も最大限求められたことになる。

乱戦になり、もっと渋い馬場になると見ていたから、函館より今は重くなる札幌だと、差す形に拘るのも、前回みたいに勝ちに行くことも、やや不利なような気がしていたダノンスマッシュだったが、函館で本来は断然の支持を集め、そこでも人気に応えてくれたのだろう、という満ち溢れた人馬の自信がよく表れた完勝となった。

2着もしっかりと今度は馬込みを突き破るようにして進撃したタワーオブロンドン。

リナーテや逃げたナックビーナスは、もう少し展開的にも馬場状態にしてもライトな方が良かっただろうが、これも洋芝巧者。

ついぞなかったキーンランドCの人気上位勢独占という結果に、かすかな望みに誇大妄想を膨らませて期待をしたアスターペガサスの4角失墜が象徴的であったように、伏兵陣はなるようにしかならない競馬に止まった。

UHB賞など、最近は時計さが大きくてまるで着順があてにならなかったが、今年は2着だったライトオンキューも見せ場を作っていた。

しかし、敢えての安全策でことのほか信頼される安田隆行厩舎の馬での重賞戦で、結果を残した川田騎手は、もはや、夏だけの活躍に止まることはないだろう。

さて、一見するとこれが最大のGⅠ前哨戦という雰囲気になっているわけだが、ここは一息入れて冷静になりたい。

1分7秒台で、正攻法での墓穴を掘る敗戦があったダノンスマッシュが、それ以上にタフな中山で、簡単に勝ち負けできるか。

昨年のファインニードルには、前年夏の速い競馬への挑戦という蓄財があった。

その中で勝ち負けした馬と、現状同格には扱えない。

父より早熟のこの仔の運命は、時計を作り出す能力の装備で、初めて開けるのである。

 

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レース回顧

新潟2歳S レース回顧

読了までの目安時間:約 4分

 

前走のキレキレの内容を、危険性だけ再現するかと思ってウーマンズハートの評価を下げた筆者だが、発走の約50分ほど前の馬体重の発表で前走比増減なし。

パドックでもムチムチするはずのない456kgの馬体は、この時期にトニービンが入った馬とは思えないハイレベルの作りで、完成度というよりは、落ち着きから見てとれる、競馬の順応力がここでは抜けていることを、しっかりと結果で示した。

それと併せて、中団からの競馬で反応の勝負でいいところまで粘った2着のペールエールも、2戦目でこちらも馬体を大きく減らすことなく新潟に臨んだだけでも、完成度で勝負したいダイワメジャーの大型馬でも、評価できる。

東京のマイルで2戦逃げていたビッグクインバイオも、流れが向いたと言うほど、新潟の瞬発力勝負で先行馬が有利ではないことを踏まえると、血統の印象よりずっと仕上がりの早いキングズベスト×アニメイトバイオの特性が、いい方向で出ている印象の3着。

さすがに決め手比べでは敵わないという感じのクリアサウンドも、道悪の中京では経験できない競馬を2戦目で体感したことで、今後の成長や選択肢の増加に、プラスの影響を及ぼすこと間違いなし。

キズナの産駒はもう2歳Sの覇者を出しているが、本当はこういう平坦馬場で活躍する配合の種牡馬のはず。

体型からして明らかに、距離延長が望ましいとは思えないが、パワーの一端を見せてくれた。

ウーマンズハートには、爆発的な瞬発力を発揮する根拠となるトニービンの血が入っているが、本当はもっと単純なところで、母父シャマーダルに感化され過ぎない叔父ティーハーフ譲りの爆発的な決め手が、潜在的というより標準装備されているのだろう。

持続力のある末脚が持ち味だった父ハーツクライが、その決め手を殺してディープ討ちを成した有馬記念に象徴されるように、ウーマンズハートに課される課題は、その他の舞台におけるパフォーマンスダウンのアンダーコントロールであろう。

キレすぎるが故に、一瞬でギャロップに入る能力が、新潟のような外に逃げる道のある舞台では、フルに出せる一方で、フォームはいとも簡単に崩れてしまう。

本当は、一本道で疾風の如くかまいたちのような一刀両断、瞬間移動がしたい馬。

クラシックを目指す以上は、創意工夫を求めることになるが、そこは晩成型に縁のある西浦調教師である。

我が道を進ませるべく、不発の覚悟をしながら、常にイン狙いの狂気の差し馬として育ててほしい。

桜花賞狙いだと、ハープスターを夢見すぎて、壊してしまうことも考えられる。

JFは彼女と同じように、インから攻めたい。秋華賞狙いの後、広いマイルコースを求める道を進めば、相当な結果を残せるかもしれない。

ノースフライトやブルーメンブラットを目指せばいい。

馬券も馬場読みも、才能の計測までも大いに見誤ったことは、恥辱のオンパレードではあるが、その点、後方でぐちゃぐちゃになって泣いていそうな感じのモーベットに、父オルフェーヴルや偉大なる母として血を残してきたダイナカールを構成するうえで欠かせないノーザンテーストの血が、沢山入っていることは、せめてもの救い。

大敗後もあっけらかんとした姿を見せ続けていたオルフェーヴルだが、ついに健康を害することはなかった。

ある意味、期待感を持たせる落鉄に泣いたワグネリアンにも感じたのだが、故障さえしなければ、多少の危うい部分は使って解消できる。

使わないという選択肢が、そこでよりプラスになる。

春を楽しみに待ちたい。

 

レース回顧

ボレンティア、シャンドフルールほか新馬回顧<8/17・18>

読了までの目安時間:約 3分

 

嵐が去って、渋残りの良馬場で行われた土曜の芝の競馬。

ポンと出て、押し切る馬の活躍が目立った。

ハーツクライにしては牝馬だけあって、上々の番手抜け出しを決めた札幌1500のボレンティアは、例によって、内の馬が全て残るレースになったが、直線の反応は差し馬のもの。池添騎手とも手が合いそう。

小倉1200では、人気のロードカナロア・ジュビリーヘッドが逃げ切るも、思ったほどは抜けた強さではなく、抜き離させなかった。もう少し体が大きくならないと厳しいか。

新潟は昨年ロジャーバローズが制した内回りの2000M戦。

今年はスローからの逃げ切りで、エピファネイア産駒のショウナンバレリオが男馬のプライドを示した。

牝馬が続いたのは完成度の差。三浦騎手の馬は、ハーツクライ×リッチダンサーの大型馬で、期待に応えるほどの作りではなかったようだ。

馬場差は出なかった日曜日は、良血馬が沢山登場。

中距離カテゴリーの新馬戦を彩った。

小倉1800はティルナノーグの妹とロカの弟のマッチアップも、人気通りに妹の方が勝利。キズナ産駒のシャンドフルールは、兄以上に難しさを抱えることを察知した武豊騎手による好位抜け出しで、大物感を醸す何かを魅せた。

新潟1600は好カードとは言えなかったが、フォルカー系のリネンファッションが、適性を活かす格好で絶好位からの押し切り。

札幌1800もスタートで抜群のセンスを見せつけたブラストワンピースの半妹・ホウオウピースフルが、好位から理想的な抜け出しで快勝。

気づけば、小倉の牝馬のスプリント戦を競り勝ったダイワメジャーのメメントモリという意味深な名前の馬も、新潟1400楽勝のロードカナロア・ペコリーノロマーノも、みんな牝馬だった。

いずれも完成度やレースセンスを見せつけるような走り。

牡馬の早熟化はもうみんなの知るところとなったが、クラシックの消耗度とは違う次元で、本質的な夏競馬への適性で牝馬が有利になり、それがまた強くなっている現状で、至極当然の結果なのかもしれない。

いずれも成長が見込める好素材である。

 

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レース回顧

北九州記念レース回顧~昨年2着馬の見事な変わり身

読了までの目安時間:約 3分

 

気づけば昨年も出ていた馬がゴールシーンの上位グループに顔を出していた。

その中で、外差し競馬を見事に利用して、昨年の2着馬であるダイメイプリンセスが、死に目の内枠でも踏ん張った前走の新潟での好内容をステップに、見事な変わり身を見せた。

スタートから終始怪しい感じでも、直線で壁になるリスクをとって、上がりが掛かることを想定した競馬で最後は不利をものともせず追い込んだアンヴァルも、持ち時計が芳しくない中で、北九州記念としては異例の8秒台の決着を利して、しっかりと上位争いに加わった。

惜しいのは、その他牝馬、人気の高速型と思えるディアンドル、モズスーパーフレアだろうか。

例年の32秒台のあるあるの流れになりながら、35秒近い上がりになる異例の展開は、中山ではないことを考えると、想像以上にタフな障壁が直線にあったことになる。

スピード自慢ながら、相手を見ながらの競馬で納得の結果を出したモズの松若騎手とこの時期の3歳牝馬にとって全くうまみのない52のディアンドルをしっかりと走らせた北村騎手は、何も彼女たちの将来を悲観する必要などない。

むしろ問題は、スプリントに切り替えて結果を出せる馬に育ったミラアイトーンと後ろの方でもがき続けたファンタジストであろう。

何せ、お世辞にも絶好調とは言い難い+26kgのモズスーパーフレアは、中身の濃い人気馬でも納得の4着なのだ。

展開的にぴったりのはずのミラアイトーンは絶好の仕上げに見え、ファンタジストも増減なしでパドック気配も良好。

牝馬が活躍する時期とはいえ、夏だけ走るダイメイプリンセス以外に牡馬のタフさを見せつけられなかったというだけでも、なかなかに情けない。

筆者は別に注目すべきというほどは推していない相手候補ではあったが、当然、本線に入れていた組だ。

もみくちゃにされても頑張ったアンヴァルと比べたら、実にぬるい競馬。

残念としか言いようがない。

 

レース回顧

札幌記念レース回顧~充実度で勝ったブラストワンピースが制す

読了までの目安時間:約 5分

 

エイシンティンクルが普通の競馬をして、やや行きたがっていたワグネリアンは出たなり。

ブラストワンピースは揉まれているようで、川田騎手がしっかりとポジショニングを考えての競馬をしていた。

しかし、フィエールマンは自分の形に持ち込めるような展開でも、きっと、そういう雰囲気にもなかったのだろう。終いだけの競馬になった。

勝負は昨年のタフな競馬を制したサングレーザーが、実質、昨年よりずっと厳しい競馬でありながら、スマートに抜け出してきたところを、内からパワフルに抜け出してきたブラストワンピースと正攻法で勝ちに出たワグネリアンのどちらが交わすかという展開になった。

川田騎手は揉まれる形は歓迎ではないと語ったが、どんなに大型の馬でも、内からスムーズに抜け出し、正攻法で最後の平坦な直線で反応し続ける競馬をしないといけないのが凱旋門賞である。

勝負の型が決まっているようではっきりしないところもあったフィエールマンが、中距離のミドルラップを今回知って、それを次に活かせるかというと、フィエールマンのような線が細いところのある馬こそ、そういうスキルは重要で、日本馬で結果を出した馬は、実質3着のディープインパクトを除いて、全て共通して、タフに戦うテクニックを持っていた。

エルコンドルパサーに至っては、経験値と持ちうるスピード、馬場状態まで考え抜いて、ライバルだったモンジューのラビットのハナを叩いて逃げ粘ったのである。

普通の競馬は当地のトップホースでもしない。

賞金が格段でアップして、他のGⅠとも棲み分けが図られた近年の凱旋門賞は、皆が思っているよりタフで、おまけに高速化も進行して、日本馬には厳しい条件が整っている。

洋芝の高速化と東京や京都の馬場で速い時計が出るのとでは、まるで意味が違う。

東京や中山のタフなコンディションもしっかりとこなし、同じ時期の古馬重賞を3歳時から連勝。

おまけに新潟の翌年に札幌の内からの抜け出しで、それもテン乗りで重賞勝ち。

有馬記念で感じたアークへの可能性は、最初から、フィエールマンではなくブラストワンピースの方に傾いていたのだろう。

その上で、フィエールマンより状態を上げずに、それでも古馬の仕上げで走れる状態に持ち込んだ大竹調教師や陣営の手腕も絶賛されるべきだ。

4歳のトップホースに対し、5歳の底力型も呼応し、力勝負を展開した。

札幌記念らしい厳しい競馬であり、上がりも東京や京都ではあり得ない平凡な数字が出ているが、根性のディープ産駒でも、ハービンジャーのバテない末脚に屈するのだ。

本番でどういう変化は起こるかは見えきれないものがあるが、期待のワグネリアン、フィエールマンに対し、結果で答えを出した上位2頭の方が、1馬身という差以上の充実感を示しているような気がする。

毎日杯を勝った時のような苦しいところからの競馬で、ある意味、結果には拘らず中身を求めて、うまくいかなかったけれどもブラストワンピースの素晴らしい体躯を駆り、勝利へと導いた川田騎手は、今回のこの勝利で、もっと上を臨むことの義務感を自覚してもらいたい。

これからは期待以上でも以下でもない、正しい結果を正確に出し続けるプレッシャーを浴びることになる。

厳しい斤量経験が今回の勝因ならば、次の大舞台での大駆けの可能性は、自身のパーフェクトなエスコードである。

昨年のクリンチャーや位置をとったジャスタウェイ、エルコンドルパサーの再現は無理でも、揉まれ弱さには目を瞑って、さすがに昨年までの雰囲気ではないエネイブルに正攻法で挑みたい。

過信しても、今回の挑戦ばかりは、失敗という概念は積極性の中からは生まれないように思う。

グランプリホースには失礼だが、意外な伏兵が台頭の図は、番狂わせの歴史に見合った挑戦すべき立場にあるものの有資格者に、今回なれた気がしてならない。

 

レース回顧

新馬戦<8/10・11>ショウリュウハル、エカテリンブルクほか

読了までの目安時間:約 3分

 

札幌近辺はよく雨が降り、本州や九州では競馬場のそばで小雨もなく…。

そういう中で、北海道は芝、以南でダート戦の新馬では、荒れるのは仕方ないか。

札幌1500戦は稍重の競馬。

ポンと出た人気のジャスタウェイ×ショウリュウムーンのショウリュウハルが、しっかりと直線でも伸びきって押し切り。

良血の追っ手を封じた牝馬だけの上位争いは、勝ち馬の1強だった。きっと、差し馬だろう。

ダートは難解な決着。

一騎打ちを制した小倉のサウスヴィグラス・コパノマーキュリーも、直線で豪快に伸びてきた新潟のタガノビューティー<ヘニーヒューズ>も、人気馬の完成度やレースメイクの能力で快走した格好。

時に圧勝馬の飛び出す夏のダート新馬だが、今年は例年以上に、そういう才能との出会いが貴重だ。

日曜は何となく、細かいことが気になる新馬戦ばかり。

良回復の札幌では、恐らく、初めての2000M戦が行われ、人気の武豊騎手騎乗のエカテリンブルクが勝ったのだが、妙に競り強いブラックタイドを印象付けたと同時に、この馬、吉田勝己氏の個人所有馬なのだ。

ざっと調べただけだが、少なくとも中央ではこのコンビで4年半ぶりの勝利となる。

ディープ引退後色々あったはずだが、最近の札幌は、この手の話題が多い。

小倉1200は人気のルーラーシップとカナロアが飛んで、ジャスタウェイのグランドデュークが押し切り勝ち。

父が夏デビューと暮れデビューでここまで違うかというパフォーマンスの差があった。

新潟で注目は、藤沢厩舎のディープ牝馬。

1800のカトゥルスフェリスも、マイルのサンクテュエールも、父似のコンパクトボディーでいささか頼りなさが目立ったが、両者とも、期待に応える仕事を全うできるようになったルメール騎手と共に、無事初戦突破。

スケール感はまだまだ完成に程遠い感じのサンクテュエールということになるわけだが、2頭とも大枠では似た配合であり、使った距離に適性がそのまま表れる可能性も感じられた。

 

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レース回顧

エルムS 流れが向いたモズアトラクション

読了までの目安時間:約 3分

 

グリムが勝負所で上がって行けないとは…。

タイムフライヤーは上手に流れに乗りすぎて…。

モズアトラクションがうまく内を捌いてきたから…。

リアンヴェリテは上手に競馬はしたけれども…。

グリムにはきっと高速競馬すぎたのだろう。

逃げることに成功したドリームキラリを、見事に、動き出しのタイミングで封じ込めたリアンヴェリテと国分恭介騎手は、やれることはやった。

それで負けるのは仕方がない。如何せん、この馬には縛りが多すぎる。

が、よく考えると、3走前の栗東Sで1:22.9で駆けているのだ。

1400以下出走が一度しかないマルターズアポジーだから、逃げ負けするのは仕方ないか。

菱田騎手が怯んだわけでも何でもない。馬の名誉にかかわることだから、これも納得するしかないだろう。

そういう展開だから、筆者推奨のモズアトラクションや不器用すぎる巨漢・サトノティターンなどにも勝負の流れは向いていた。

しかし、スタートはまともで、追い上げもスムーズ、尚且つ、縦長になることは見えていたけれども、ここぞの康太騎手の度胸は、やっぱり頼りになるなと思った。

高速馬場だから外に出さなかったのではなく、いつも以上にスムーズに事が運び、眼前のグリムの手応えが怪しい。

それでも、自分が勝てそうな流れを他に奪われないために、器用ではないけれど、思われるほど揉まれ弱いわけではない彼の良さを理解しながら、スムーズに馬込みを捌いて勝ち切ったのだ。

展開上もそうだったが、人馬一体の競馬で、先行型があまりに多すぎたこのレース。

結果は1:41.9で、そう乗らないといけなかった思える流れに見えるが、敢えてそうしなかった勝ち方は、実に価値がある。

ようやく差せる馬になったハイランドピークと共に、この夏の得た経験を、今後もフルに活かしていきたい。

馬単で 14,490円 的中した当ブログの予想記事はこちら

 

レース回顧

関屋記念 ~ ミッキーグローリー、重厚な終いの脚で制す

読了までの目安時間:約 4分

 

完全にソーグリッタリングとミエノサクシードの競馬になっていたのだが、あの脚は一体なんだろうというくらい、ミッキーグローリーの重厚な終いの脚は圧巻であった。

グイグイ攻める逃げを決めたマイネルアウラートと野中悠太郎騎手のガッツも見事だったが、そんなことなど気にも留めずに、悠々後方からの競馬。

今更ルメール騎手を褒めても仕方がないが、200勝が当たり前だったころの武豊騎手の姿が、3角のポジショニングから思い起こさせれた。

直線で必死にミッキーグローリーの壁になり続けたディメンシオンの戸崎騎手も、外に出されてからあんなにいい脚を使われてしまっては…。

それはサラキアもキレなかったケイデンスコールも同じだろう。

実は持ち時計のアドヴァンテージが結構あったミッキーグローリーのことを、仕上がりはまだそれほどではなかった中でも、ルメール騎手はファンの期待した以上に、勝機濃厚と見ていたのだろう。

焦って最後は外に出したのではなく、その前でじっくりエンジンをかけていって、ギャロップに入ってしまえば、誰も敵わないだろうという確信めいたものが見えた。

1:32.1は昨年のプリモシーンほどではない勝ち時計ではあったが、一時期ほどはハイラップにも強烈な決着タイムにもならない関屋記念。

加えて、ようやく馬場が速さを求めるコンディションになってきたくらいの芝の質から、長雨や低温の影響も少なからず、生育面に影響していると考えられる。

ドナウブルーのレコードには及ばないが、時計の価値は例年以上のものがあるだろう。

ステイゴールドの仔ということ以上に、瞬発力勝負に少々不安のあったミエノサクシードは2着。

前走の内からの抜け出しを図った惜しい内容に引き続き、何かがハマると一発のある父の良さを証明するように、接戦ではソーグリッタリングの渋とさを封じて見せた。

阪神外回りが得意な馬というのは、それはディープも同じで、関屋記念で好走しそうな条件は揃っていたのだが、ディープの仔ともキンカメのこともあった。

人気になっていたロシュフォールが、サラキアやケイデンスコールと同様に、上がりや時計面の不安で絶対的な適性に死角があったことを示したのとは反対に、本当は平坦の新潟がベストの可能性を示したミエノサクシードは、遅い段階での新境地開拓に成功したと同時に、一族の一番馬になれたはずのファインモーションが、結局、その血を残せなかった分も、しっかりと仕事することが求められる重要な役割が、新たに生まれたことになる。

6歳の夏。早熟馬ばかりがもてはやされる時代に、一矢報いた元最強世代の面々の執念に、皆が熱くなった。

ロードクエストあたりもいい感じで競馬ができていたが、時計勝負の不安もあったが、31.9秒で追い込んだことなど一度もない。

スワンSのあの強烈な追い込みだって、終いは34秒台だった。新潟2歳Sは、コース取りの妙もあっての32.8秒だ。

どの馬も他場よりは1秒速く上がれるから、時計も更新できるわけだが、キレるロードクエストは案外、末恐ろしいものがある。

言わずもがな、彼も6歳馬である。

 

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