血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

自滅した可能性を考慮せよ

読了までの目安時間:約 3分

 

・前哨戦勝ち、好走の上位人気馬 テイエムジンソク<フェブ> ラッキーライラック<桜花賞> ワグネリアン<皐月賞> タワーオブロンドン<NHK>

・ディープ産駒のGⅠ馬 ダノンプレミアム<ダービー> サトノダイヤモンド<宝塚記念>

参照

・前哨戦からの連勝馬 ノンコノユメ ファインニードル スワーヴリチャード レインボーライン 

・(GⅠ連勝馬)<アーモンドアイ> 地方<ゴールドドリーム>

問題視したいのは、前走快勝の中心馬が、本番でかなりの人気を集め、結果を出せなかったこと。

フェブラリーSと皐月賞は、展開と馬場状態がかなり特殊だった影響は認められるが、良馬場だからあと2戦は力負けだったという結論も安易すぎる。

自滅する理由がなかったか。

それを紐解くために、成功パターンから類推する手段をとってみた。

まず、前哨戦がハイレベルだったことが重要。

時計が文句なしのノンコノユメ、レインボーラインは当然として、GⅠ馬を完封の2頭も素晴らしい。

GⅠ連勝馬にはそれに加え、今年最初のタイトル戦が休養十分の中でのレースだったことが、以後の活躍に繋がった点も見逃せない。

では、何故同等レベルの人気馬が自滅したのか。

実は、ほとんどの馬が連勝馬と同じように前哨戦やトライアルを素晴らしい内容で乗り切っているのだ。

それもほぼ王道路線で。

ただし、使い詰めの中のテイエムジンソクが息切れしたように、ラッキーライラックやタワーオブロンドンはその反対でいきなり全力を出してしまったことが影響した部分もあり、その流れは皐月賞のワグネリアンもそうだった。

ダノンプレミアムやサトノダイヤモンドが過去の素晴らしいパフォーマンスに皆がまだ魅入られていたことが、大波乱の影響を直接的に与えたのとは対照的に、前哨戦好走馬の消えたレースは全て、その後の流れの基本形を成した部分もあったりする。

NHKマイルCも、朝日杯経由のNZT組と期待馬の多かった毎日杯組で決まったから、本筋を逸脱した波乱の構図とまでは言えない。

ただ単に、出番が回ってこなかっただけ。出番があった連勝の4頭は、以後振るわないことは頭に入れておきたい。

 

コラム

新馬回顧<7/28・29>

読了までの目安時間:約 3分

 

ひとまず、土曜競馬は台風の進路と関係のないところでの開催とあって、快晴の下、レースは進行した。

全て開催替わりで、顔見せ的に各場1鞍ずつ、新馬戦が行われた。

小倉1200は日曜も行われるので、分割レースのような趣。

キンシャサの男馬・ブルベアオーロがうまく立ち回りで勝ち上がったが、上がりだけが速いので評価微妙。

札幌1500は好カード。しかし、レーヴドスカーの娘・レーヴドカナロアの総合力が他を勝った印象。

この一族の中では反応はいいタイプで、若い斉藤調教師も、力が入るところだろう。

ただ、これらは前座。新潟1400で1:21.6という好タイムを叩き出した、ダイワメジャー×クーデグレイスのグレイシアはランクが違う。

タフな展開を自ら作ったのは田辺騎手の意思もあるだろうが、その影響で、後続は何もさせてもらえず。配合の印象通り、平坦ベストで1800くらいまでが合う快速型だろう。

日曜は倍の6レースが組まれたが、こちらも支障なくレースが消化された。

ただ、小倉は雨が降って、馬場は悪化しないないまでも、1200戦2鞍とも、平凡な内容。

九州産馬戦のコチョウジュニアと、8頭立ても波乱で接戦のレースを制したアーデントリーは大差ない印象。

上がりが掛かりすぎで、10秒超えでは評価しがたい。

札幌1800で豪快に突き抜けたクラージュリゲルは、キンカメ×ギムレットでトゥザヴィクトリーの系統。

仕掛けが遅れたのは事実で、そこから直線一気楽勝は素晴らしいのだが、時計短縮が課題なので、安泰とは言えない。

それなら、新潟マイルでデビュー勝ちのカナロア牝駒・エイカイキャロルの方が無難な推奨馬か。アドマイヤコジーン一族で、上手に運べると渋とい。

1400の牝馬限定の方は、ストレイトガールの妹・ビックピクチャーが辛くも差し切るも、線が細すぎて心配が多い。

新潟は風の影響もあったようだが、馬力がまだ足らない。

札ダ1700断然人気のリープリングスターも、ビックと同じハナ勝ちだった。2角先頭からの押し切りも、相手が強力だったわけでもないから、何とも言えない。

 

レース回顧

三冠馬の妹が登場

読了までの目安時間:約 2分

 

岩田騎手の骨折やポエッツワードが凱旋門賞の有力馬に名乗りを上げるなど、気になるトピックスはいくつかあったのだが、先日引退が発表されたジャスティファイの一代前の三冠馬・アメリカンフェイロー<ファラオ>の半妹であるチェイシングイエスタデイが、見事デビュー戦を快勝したというニュースが飛び込んできた。

西海岸であるカリフォルニア州のデルマー競馬場、28日(土)の第1R・メイドン(ダ5.5F)において、父タピット、母リトルプリンセスエマ、即ち、アメリカンフェイローの半妹にあたるチェイシングイエスタデイが単勝1.3倍の支持を受け、デビューした。

7頭立てのレースは、終始安定した正攻法の競馬で、4角先頭から、直線で4馬身余り後続を突き放す内容で完勝。

ボブ・バファート調教師の英才教育を受けた才媛が、丁寧に、かつ確実にステップを踏んで、無事にデビューを果たしたその初戦から、力の違いを見せつける。

兄三冠達成のほんのすぐ前に配合され、彼が引退後、未来を託されるように2年前の2月に誕生。

ブラッドスポーツである競馬の世界では、この手の話題に事欠かないわけだが、父がパイオニアオブザナイル<エンパイアメーカー直仔>から世界のトップサイアーたるタピットに替わっている点は、かなり興味深い。

兄は初戦は完敗。

2戦目からV.エスピノーザ騎手が乗って、8月のトラヴァーズSまで約1年負けなしだった。

栴檀は双葉より芳し。血統の力では上回るチェイシングイエスタデイは、たまに登場する兄や姉以上の天才になれるのだろうか。

 

ニュース

クイーンS -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

思ったより後ろにいたディアドラが、昨年飛躍のきっかけを掴んだ札幌競馬場で躍動、直線を向いた時の手応えは、今までで一番良かったようにも映った。

完勝。

見せ場を作り、少なからずこの距離、競馬場に東京以上の適性を感じさせたソウルスターリングは、最後の最後で脚が上がってしまったか、対抗格のフロンテアクイーンに競り落とされてしまった。

伏兵もそれなりにいて、味わいのある力勝負の趣は、ある意味で、ディアドラが休み明けでも勝負気配で、いっぺんに吹き飛んでしまった。

ドバイでの3着の内容は、勝ったベンバトルからかなり突き放されてしまった状況で、日本馬同士の叩き合いに参加したというだけだから、現在の日本の競走馬のレベルからいうと、高く評価するには物足りない内容であった。

しかし、その経験はいくらでも次以降のレースで、活かすことができる。

秋のいい頃の体に戻して、GⅠ馬らしい立ち回りに意識を持っているように見えたルメール騎手の手綱捌きは、モレイラのマジックに隠れながら、地味にこちらもいい頃のものが出せるようになっていた。

相手を意識するなら、そう考えても前にいるソウルスターリングではなく、小回りも右回りの1800に偏った使われ方をしているフロンテアクイーンとベテランの蛯名騎手をマークすれば合理的と、伏兵陣がスパートする中、4角に入ってからの追撃はさすがの内容である。

直線は弾けて、ドバイより今、秋華賞のスムーズな運びで快勝した際が、道悪の恩恵もあったような印象をドバイで払拭した時以上のインパクトを人馬一体でもたらした。

勝ちタイムもレコードと僅差。

昨年あれだけ強かったアエロリットより大きな着差で勝ったのだから、これに基準に、他のライバルは仕上げていかねばならないことになる。

上がり目が勝敗を分けるのだとしたら、最大の上昇力を示したディアドラの穴は、そうそう見つからないと感じた。

 

レース回顧

アイビスサマーダッシュ -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

いつもより馬場が良かったのもあるだろうが、無敗馬の強みをフルに発揮したダイメイプリンセスが、ここ2戦より真ん中より、この馬としては普段通りのじっくり進出から、ゴール前は素晴らしい手応えで抜け出し、前走完敗からきっちり巻き返した。

そういう適性は、レース展開に大きく影響し、数多存在していた伏兵候補はほとんど最後は消えてしまって、次世代の直線巧者にラブカンプーという素敵な名前と血統の姫君が名乗りを上げる結果になった。

ペイシャフェリシタもうまく出過ぎるくらいのスタートで、十分に勝負圏内にいたのだが、この馬の形でもないという敗因も挙げられる一方、筆者が唯一消したサドラーズウェルズのナインテイルズが好走したように、ダイメイプリンセスのようなスタートのゆったりさがあれば…。

短距離重賞で、好スタートが敗因になるというのは、あり得ないか。

キングヘイロー×ダンスインザダーク。

身体がもう少しスマートであれば、乱戦のクラシック路線で台頭でもおかしくない配合のダイメイプリンセスは、ダートの経験もあれば、1200Mでの実績も当然あるのだが、配合面の持つ限界点があるのか、前走初重賞となったCBC賞が例年以上に高速化していた影響からか、序盤の走りがその直前に2戦楽勝した直線競馬の仕様になってしまったこともあり、まるで勝負にならないという9着入線の結果に終わっていた。

筆者はこのレースの展望の時にも語ったが、ニジンスキーを母父に持つダンスインザダークがブルードメアサイアーであるダイメイプリンセスが、新潟のこの特殊な形態の短距離戦をこなす下地はあったように思うのだ。

1200Mではどんなに正攻法の競馬で頑張っても1分8秒を切れなかったこの馬が、前々走の韋駄天Sではその水準をかなり上回る54.9秒で走っている。

その辺りの妙が、父キングヘイローというかヨーロッパの至宝・ダンシングブレーヴ直系の底力型のノーザンダンサー系らしさの系譜なのか、中距離戦などでの切れ味勝負に対応できず、純粋なスピードだけを競う条件で台頭し、さらにそれを究極の形で表現する新潟の直線がぴったりという馬が出てくる構図になっているのではと、楽勝のゴールシーンを静かに見守りながら、ちょっと感じた。

サンデー系などまるでお呼びではないこの舞台で、敢えて、その高い壁に挑んでいった筆者だが、違うヘイローの流れの馬は何度か勝っているし、連対までなら十分可能の傾向で、時計勝負の流れにどうにか対応できるのではと見立てたのだが、ちょっと違った。

過去5回ある53秒台の決着で、サンデーサイレンスの血を持つ馬は1頭も連対していなかった。

今回はヘイローのクロスを持つサンデーインのダイメイプリンセスが初めて連対。

2着ラブカンプーはそれがなく、お馴染みのサクラバクシンオーの系統の馬だった。

要するに、上手に走るための要素が一切いらなくなるこの舞台では、ギアチェンジに必要なものは何一つ求められないから、パワーのある血がわかりやすく台頭するのだ。

今更ながら、高温の新潟に学ぶべきものが見つかったことを、ダイメイプリンセス以下、参加者全てに感謝したい。

 

レース回顧

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