2017年日本ダービー レース展望

JUST競馬予想ブログ

東京優駿(日本ダービー)予想

読了までの目安時間:約 5分

 

人気を集めそうな母父シンボリクリスエスというちょっと怪しい才能の配合を中心に、クラシックらしい血統論を用いた戦略を今回は採用したい。
どうもこの2頭、何となくズブそうなという先入観に囚われると、痛い目に遭いそうだ。

ディープインパクトの産駒はここ5年という括りで言えば、12年①③、13年①、15年②、16年①②③と、ほぼパーフェクト連対である。
14年は10倍以下の4頭が非ディープ産駒だった。
今年はサトノアーサー、アルライン、カデナ、アドミラブルだから、皆上位人気だろう。

一方、オークスにいなかったキングカメハメハ産駒は、レイデオロとダイワキャグニー。
母父はダービーに縁のある血統だから、これもあまり甘く見ない方がいい。

さて、シンボリクリスエスが母父の2頭に注目した理由なのだが、人気面の大まかな推測と、道理で皐月賞ではスピード不足必至のクリンチャー<ディープスカイ×ブライアンズタイム>が、先行勢で最も粘って4着していたことが挙げられる。
京都の2000M未勝利戦で、2分1秒を切って押し切った時が240倍という馬が、3か月しないうちに、クラシック最重要戦とされる皐月賞でたちまち好勝負だったのだ。

活躍馬エピファネイアと大まかにいうと逆配合に近いアドミラブルは、距離もこなし、尚且つ皐月賞組の勲章である持ち時計も文句なしである。
近年の中では、キズナのダービーは時計も内容も平凡に近いから、皐月賞の結果が今年とリンクする以上、末脚勝負に自信のある分だけ、アドミラブルはかなり有力となる。

叔父ヴィクトリーや一族で最も能力があったと思われるアンライバルドは、皐月賞を劇的な勝ち方で制した。
この系統のコアな部分を支えるフサイチコンコルドも、濃厚なノーザンダンサークロスの弊害に苦しみながら、ダービーでは最高の状態にもっていって、武豊の本気モードスイッチを入れさせるような末脚で一刀両断した。
大柄なアドミラブルは、きっと、前に行くしかない気性だったヴィクトリーなどより、ずっと総合力があるはずだ。
馬力勝負歓迎の血統だけに、パンパンではない良馬場は鬼の可能性がある。

実は道悪が得意かもしれないレイデオロ。
音無秀孝にアドミラブル<ヴィクトリーを管理>、藤沢和雄のレイデオロはディープの姉レディブロンドと息女ラドラーダを管理していた。
ラドラーダの父は、タイキシャトルと並び厩舎の隆盛期を支えた前述のシンボリクリスエスである。

「知っているからこそ」
キングカメハメハもシンボリクリスエスも、2歳暮れの辺りでは普通の馬である。
3月になって、武豊騎手ではないがスイッチが入ったのだ。
そこを待てば、これまで一定の完成度合いを示してきたレイデオロならば、ダービーには万全の態勢で挑めると確信を持っていたように感じる。

ミスプロの3×4に加え、ナシュアは2本のミスプロとロベルトのそれぞれ母父に入り、決め手の根拠となるスピード能力の裏付けは、しっかりと出来る配合だ。
硬軟織り交ぜた配合ということならば、14年のワンアンドオンリーに通ずるものがある。
今回ハーツクライ産駒は2枠の2頭のみだが、母父はミスプロ系。
スピード型の配合では共通するが、ヘイロー同系配合のようなインパクトはない分、完成はまだ先のような気もしないではない。

キングマンボ系では、父もそう、エイシンフラッシュも皐月賞の辺りから、一気に馬ができてきた。
ディープやマイル実績のある鈍重なタイプの父を持つ2頭が皐月賞の上位組なので、余力を含め、実はもっとスマートな決め手が要求されるダービーでは、やや外し気味の配合でもスピードに乗ると止まらないタイプが狙い目だ。

2000Mで冴えなくても、2400で驚くような反応を見せる馬は、結構いるものだ。
特別抜けた馬はいないけれども、特別な舞台に挑むのに適した配合のシンボリクリスエスを肌に持つ人気馬は、逆らうべき相手ではないように思う。

順番としては、
◎レイデオロ
○アドミラブル
▲ベストアプローチ
注スワーヴリチャード
△サトノアーサー、アルアイン、ダイワキャグニー、キョウヘイ
アドミラブルは藤沢調教師が王道としてダービー獲りを目指した策に似た2か月で3戦のハードローテ。
ここで1番の力があっても、絶対能力が出し切れるとは限らない。
母母父クリスエスのキョウヘイは、タニノギムレットと同じシンザン記念の勝ち馬。
皐月賞2、3着馬と似た適性だろうし、ハマった時の迫力では優勢だ。

 

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目黒記念 -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

ハンデ58の馬など10年近く連対していないが、最近コンスタントに前の方につけているので、調子が悪いようには思えないワンアンドオンリーを、これを最後とばかりに思い切って狙ってみたい。

GⅡ馬は4頭いるが、古豪のステイヤーとラニだから、少々勇気がいる。
3年馬券に絡んでいないダービー馬は、それはそれで狙いにくいわけだが、アルター、ウムブルフ、1年ぶりのクリプトグラムに加え、同期の大物候補ヴォルシェーブなど、粗削りすぎる才能が集まったこのレース。
付け入る隙はある。

それに、3歳の有馬記念以来の横山典弘騎手に期待できる部分もないわけではない。
スタミナのある馬にはそれを出し切らせる乗り方をするが、この馬は何とも言えない。
スタートがうまくいったから、好位の後ろでイスラボニータマークの形を作れたダービーは遠い昔の勲章だから、参考にならず。
しかし、元から時計の速い競馬は苦手で、3000M級の3戦は全てそういう決着だったから、比較材料そのものが少ない。
あとは有馬記念や超スローのアル共杯に、主要競走ばかり。

メイショウカドマツがまだいけそうなところを見せたから、ある程度流れるはず。
若手や下から上がってきた馬は、結構揉まれ弱いし、2番手以下が楽をしていると、案外ここまでのキャリアが活かせる可能性がある。
弱気もいいところだが、ハイレベルの天皇賞組は侮れないし、意外と相手が限られる組み合わせのようなところもあるから、補正は必要でも、3:14.1というタイムに自信をもって、ダービーの時のような大駆け狙いの積極策を期待したい。
速い馬や鋭い馬は当然いない。
混戦になれば、3年前の数分の一のエネルギーでも好勝負になる。

◎ワンアンドオンリー
○アルター
▲ウムブルフ
注カフジプリンス
△ヴォルシェーブ、クリプトグラム、サラトガスピリット、フェイムゲーム

どの馬を推すにも根拠が少ないから、ヴォルシェーブ支持に偏れば波乱濃厚か。
若手の台頭なら歓迎だが、高齢馬の人気薄が絡まないはずがない。

 

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優駿牝馬 -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

◎ソウルスターリング
○リスグラシュー
▲レーヌミノル
注ミスパンテール
△モズカッチャン、ホウオウパヒューム、アドマイヤミヤビ、マナローラ

非常につまらない予想だが、レーヌミノルがマイルをきっちりこなしたのであれば、もう同一線上にあるオークスで崩れるシーンは、ハイペースに耐えきれたのが明らかに適性というよりは、総合力で押し切った内容なので、事前に想定することは難しい。

同様に、2歳GⅠからこれで4戦連続の対戦となるソウルスターリングとリスグラシューも、主要路線でずっと3着以内をキープし、自らがレースレベルを上げるようにして新興勢力を封じてきたわけだから、血統面のアドヴァンテージがレーヌミノルよりある分だけ、ここでは上位に取った。

さて、人気馬をここで買う以上は、それ相応の根拠を示さねばならない。
血統の推し材料は桜花賞の結果でやや雲散霧消といった具合で、あまり説得力のある材料を示せないソウルスターリングに対し、ゴールまでグイグイ伸びてきたリスグラシューには、ハーツクライ×アメリカンポスト(ベーリング産駒)という論拠をもって、一点突破が可能となる説得力のある決め手がある。
これまでマイル戦であったのだから、どれもこれもハイレベルで、本質的に向かないのによく頑張っていたわけで…。

そうなってくると、武豊騎手のGⅠ戦線における手綱捌きの老獪さを含め、リスグラシューの方が1番人気であった方が、何となく収まりはいいところもある。
ソウルスターリングは、父の気性面を考慮した評価だろうが、陣営は2000Mくらいまでがベストという風に捉えている。

ただ、武豊×オークス1番人気。
あまり最近ではないとはいえ、ろくなことがない。
06年 アドマイヤキッス 4着
04年 ダンスインザムード 4着
03年 アドマイヤグルーヴ 7着
99年 トゥザヴィクトリー 2着
98年 ファレノプシス 3着
<96年 エアグルーヴ 1着>

何とも言えない結果の連続。
最後に馬券内3着に好走したのは、今ちょっとまた行く末に不安が生じているエアスピネルの母エアメサイアで2着だった05年以来、好結果そのものが出ていない。

まあ、どうでもいいことではあるが、ソウルスターリングが人気になってくれた方が、実際のところは、案外面白い結果が望めるのかもしれない。
これまで通りにソウルが上位に人気になった時に、今回は良馬場間違いなしの状況で、良馬場におけるハイパフォーマンスをそのまま受け取れば、本来はリスグラシューよりも総合力は上と言える。

そもそも、レベルが高い馬がコンスタントに力を発揮できるからこそ、半年に及ぶ一連のGⅠ戦線では、質の高い馬が揃えば揃うほど、上位安泰のレース結果が判で押したように続いていくケースは多く見られる。
桜花賞がスピード型が必ずしも有利ではなくなったから、今年は久々に明らかな武器の違いが結果に影響したので、常識的な着順の入れ替わりが起きそうだ。

ただ、年末から何も変化見られなかったに等しい結果は、周りの成長力はもちろんのこと、道悪を敗因に挙げられたソウルスターリングにも、やや怪しさを秘めている可能性を示しているようにも感じる。
結論から言うと、負けた後の今回、それが判然とするという以外、誰も明快な解を持っているはずはないわけだが。

ここ10年。チューリップ賞の勝ち馬は、オークスで2勝2着1回。
ただし、そこで1、2番人気だった馬というフィルターに変えてみると、5勝2着1回3着1回で、ここでも上位人気であれば、ほぼ米違いなく優勝争いである。
阪神ジュベナイルフィリーズはやや不完全な内容ながら、極端に速い決着にならず、消耗を幾分かは防いだ。
チューリップ賞での完璧な内容の今季初戦で、折り合う競馬を身に着け、桜花賞では道悪を経験し、何より、GⅠらしい展開を体験できた武器は大きい。

この時期の3歳牝馬に、距離適性はあってないようなもの。
速いことを武器に戦ってこなかったソウルスターリングは、東京の2400Mで、ジェンティルドンナ級の弾け方を魅せる可能性がある。
マイル実績がより反映されるのは、近年は桜花賞より断然オークスの方である。
やや狂いかけた3歳牝馬戦線は、このレースを経て、再び元の形に戻るはずだ。

 

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平安S -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

まずまずの好メンバー。
名古屋で再び小回り適性の違いを示したケイティブレイブやそれに続いたピオネロ、アンタレスS不発もルメールで人気になりそうなグレンツェントに、クリソライトやアスカノロマンなどこのレースのレギュラーに加え、ダート4戦楽勝のグレイトパールなどなど。

クリノスターオー、ロワジャルダン、ロンドンタウンなどもいるし、お金が底をつくほど流す相手は豊富だ。
有力馬には名手が乗るという構図は、ほぼGⅠの形式と同じ。
が、1900Mの重賞となると、その特殊性は増す。
ここは同じ距離を使っていた組から、

◎ピオネロ
○ケイティブレイブ
▲アスカノロマン
注グレンツェント
△ドリームキラリ、グレイトパール、タガノエスプレッソ、ラストインパクト

行った行ったの決着が多い理由は、騎手が芝からダートに変更になった時にこのコースをもっと使った方がいいとアピールしたのが、位置取りがしやすいから、という側面も大いに影響いているように思う。
宝塚記念やローカル2000重賞がそうであるように、位置取りを競うことであまり激しい争いにならないポケット地点からのスタートのレースというのは、直線も短いコースに場合が多く、直線一気はほぼ決まらない。

アンタレスSやマーチSで差し損ねた組は、ここでは馬券にならないケースが多い。
それならば、先行激化も考えられなくはない今年、マークしなくてはいけない対象のようで、結局は、距離適性やリズムの方が優先されるのではないかと考えた。

ピオネロはダートオープンクラスをここまで【1311】だから、芝の時と大差ないが、ちゃんとお行儀よく名古屋の小回りをこなしているから、もっと走りやすくなる京都で、東海Sのスローは有り得ないメンバーなら、待望の初重賞制覇が見えてきた。
福永騎手は逃げ馬に乗れば、しっかりと形を作る。譲るのはドリームキラリが行った時だけ。
目標は定めやすく、久々の石橋騎手でも追って追ってのスタイルで、今回こそライバルを捻じ伏せられるはずだ。

 

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ヴィクトリアマイル -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

面白いのは5歳のGⅠ馬より、まだGⅠに縁のない4歳世代のスピード型であるような気がする。
断然、好位抜け出し組有利のこのレースで、差し、追い込みタイプのミッキークイーンやアドマイヤリードを推すのは、ちょっと攻略の常道を外れている気もする。

だから、兄よりも競馬が上手で、かつ血統のイメージ通りにマイル近辺への適性を感じさせるジュールポレールが、全く競馬にならずに消耗の心配の少ないクイーンズリングなどと、断然人気になりそうなミッキークイーンは、同じプレップレースでは同格扱いできるように思う。
秋華賞快勝後は、距離の幅に柔軟に対応できるようになった半面、元々得意ではなかった決め手比べでの競り負けが目立っているミッキークイーン。
勝ち切れないというより、頑張ったけれども相手の方が力が上だった、仕方のない敗戦が大半であるような気もする。
福島牝馬S組も今年は侮れない。

面白いということであれば、今回期待するソルヴェイグも同じ。
重賞2勝で、今では気にしないといけない存在であるスプリンターズSの好走馬。
ただ、これまで2着が一度もないように、負けた時の天晴れさもまた然りで、今年の2戦と唯一差した桜花賞などは、直線全く見せ場なしの惨敗だった。

ダイワメジャー×ジャングルポケットという配合は、恐らく、牡馬として生まれてきたらまず成功しないだろうという、タフな競馬を好むくせに、気難しさで自滅の多い傾向が見て取れる、テレンコの極みのような危険分子となる可能性を孕んでおり、牝馬独特の感性とスピードで大駆けをした2戦の直後は、どれもパフォーマンスが大きくダウンしている。

それでも、新馬戦以外は道悪をこなせていないように、稍重という印象ではないレース結果となった高松宮記念と、ミルコ的消極策の逃げで無題のまま身の丈に合わないスローペースで直線伸びきれなかったシルクロードSは、度外視できるような競馬。
最近は1200Mばかり走っているが、桜花賞前に使われた1400Mは【2021】だから、自分のリズムで走れるのであれば、返って、距離延長の方が持ち味全開の可能性もある。

そろそろと各馬相手の出方を窺いながら…、という序盤の流れとなれば、近走味気ないレースばかりのソルヴェイグが、いい頃の彼女をよく知る川田騎手への乗り替わりとなれば、言われているより力差のない組み合わせだろうこの一戦で、勝機までも含めて狙う価値はありそうだ。
どの道、穴馬から行くと手広く流せるようなオッズになるだろうから、実績に囚われない買い方が重要。

何度好走しても、15倍前後の支持しか集められなかったストレイトガールのように、ここで走るコツを掴めそうな特異な技能を秘める馬を探すのが、ある意味でのこのレースの存在意義でもある。
先週の馬場がBコースでも継続するとは限らないが、いくらか外差し傾向が進行したところで、極端な道悪馬場は想定されないから、先行馬から狙う方が、むしろ無難ではないだろうか。

昨年の東京の牝馬限定戦は、レベルの高いレースが多かったが、1800以上の競馬は概ねタイムが遅く、連続好走している馬はキタサンブラックくらいか見当たらない。
スピードとキレで勝負できるマイラータイプ、中距離ベースの馬が、昨年も一定以上の時計や実績を残している者を選定すると、意外と実績馬ほど過大評価は禁物だ。

◎ソルヴェイグ
○クイーンズリング
▲フロンテアクイーン
☆スマートレイアー
注ミッキークイーン
△ジュールポレール、ルージュバック、レッツゴードンキ

勝てないまでも、中距離型は必ず上位争いに加わるので、牡馬相手にも好結果を残している馬はチャンスありだが、このレースしか走らない馬に敵わないことが多い。
阪神外回りができてから、牝馬Sとのコネはより弱くなった気がする。先週もそういう感じで、より好走していた方が消えている。

 

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京王杯スプリングC -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

◎キャンベルジュニア
○ダッシングブレイズ
▲グランシルク
注サトノアラジン
△ロサギガンティア、ダンツプリウス、トーキングドラム、レッドファルクス

クラレントがガンガン押して出ていったところで、重賞を勝てていた頃の走りはできないから、出方如何では引いてしまう可能性さえある。
いい頃を知っている岩田騎手がずっと乗っているので、気分よく走らせてあげることを考えているはずだ。

乗り方は難しいように見えるキャンベルジュニアには、今回が初騎乗となるルメール騎手が跨る。
とても出来が悪いようには思えないが、前々走の準オープンより1000M通過が2秒も違うのに、ダービー卿CTの2着の内容は、前年に鞍上が耐え切れずに先行させて唯一の惨敗を喫した時とは、馬の粘っこさが違うことを示すように、平凡なレースにしては、実力で好位差しをした2着のように見える。
シュタルケ騎手には、逃げて馬のリズムを作ろうという概念そのものが、そもそも自身の競馬観に備わっていないだろうから、大事に乗ったというより、無難にレースの流れに乗ったつもりだろうが、この馬の前向きさを考えたら、これは苦しい競馬であったことは明らか。

そういう馬だけに、恐らく得意だろう東京1400には、堀調教師は長いスパンで見た時にリスクがあると考え、一度たりとも参戦してこなかった。
ルメール騎乗。
根拠のある先行策なり、思い切って後ろから行くサトノアラジンのレース選択など、騎手とのコミュニケーションの中で選択肢は挙がったはずだが、肝心の賞金加算を第一とするならば、前記のスロー見え見えの展開で、差し馬にも人気が集まる組み合わせで、いちいちそれを選択することはないはずだ。
こういう距離でこそ狙うべき馬であり、凡走しても、今度は距離を戻した舞台での躍動に繋がる可能性を引き出した策に、全く以って抜かりのない勝負気配を感じる。
これを名采配と言わずして何という、といったところだ。

スピード勝負になるだろうし、昨年の好走馬より、違う路線から参戦した同年代をより多く押さえたい。

 

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安田記念展望

読了までの目安時間:約 3分

 

クイーンエリザベスⅡ世C優勝のネオリアリズムが、こちらの路線に回ってくるのか、馬場適性、レース間隔諸々を考慮し、宝塚記念以後のレースに照準を合わせてくるのか。
実際のところ、結構重要なポイントである。

ミッキーアイルは引退し、モーリスもいなくなったのだから、それより若い世代の台頭を願うばかりなのだが、元より、6、7歳になって完成期に入った馬に総合力の勝負に持ち込まれると、その昔の実績で何とか凌ぎきれるという結果が昨年も出てしまったから、若手には必ずしも、底力のマイルは簡単に攻略できる舞台とはなり得ないという証明が、この安田記念はすでになされているように思う。

何かを勝った後に、ここでまた復活する。
出世している過程でここを勝ちとるという馬は、余程の名馬か、単なるダークホースのどちらかである。
名馬のためのレースに今年はなり得ない構図なのだから、ネオリアリズムの完成度はそのまま、レース展望の根幹を形成することになるわけだ。

いないと仮定して、ミスター前哨戦のサトノアラジンにチャンスがまだ残っているのか、復活のイスラボニータ、期待がやや先行しつつある東京新聞杯の4歳トップスリーなど、いつもは着止まりのマイラーズC組の台頭はあるのか。

帯にはもちろん、襷にも足らない身の丈というのは何とも残念だ。
GⅠで足りる根拠ある能力は、古馬の重賞戦線で証明できるものとは限らない。
一変の可能性を感じさせるオーラのようなものは、正直、まだ見られないのだ。
ロジチャリスで足りてしまうようでは、ちょっとゾッとしてしまうようなレースレベルとなってしまう。
強いて挙げるなら、マイルGⅠは初の参戦となるステファノスが、2000Mの平均ペースで普通の抜け出しができたことが強気になれる、というくらいの推し材料があるのみ。

モーリスがいないだけで…。
京王杯SC組では、それと同厩舎だったキャンベルジュニアが、パワー勝負に持ち込んで1400巧者に肉薄できれば、穴で面白いのだが、1戦多い気もする。
まずは、何が逃げるのかというところから、予想の組み立てが始まるレースになる。

 

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NHKマイルC -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

牝馬が強いので、それを素直に信じて…。

ミスエルテ
ファンタジーS① 朝日杯FS④<1番人気>
リエノテソーロ
全日本2歳優駿① 芝3戦2勝
カラクレナイ
フィリーズレビュー① 桜花賞④
アエロリット
クイーンC② 桜花賞⑤

牡馬の重賞馬は全くあてにならないわけではないが、人気に応えたという感じで勝った馬はおらず、穴で快走の重賞1勝馬のみ。
軸にすることまでは考えられるが、これを頭で買いたいという馬は見当たらない。
しかし、それは牝馬の4頭もそうで、実は牝馬で唯一の東京マイルの経験馬・アエロリットが変に人気を集めても不思議ではないメンバー構成なので、これはこれで怖い。
一連の前哨戦群・トライアルのレベルが推して知るべしの状況で、そこから狙うのはあまりにも杜撰な気もするから、無理くり人気薄だろうという候補を探っているうちに、一頭だけに◎の印が残った。

◎リエノテソーロ
○ディバインコード
▲アエロリット

前走のアネモネSが、芝のマイルは初めて。
上手に回ってきて、最後は突き放すという競馬で4戦4勝とした2歳戦とは違い、まず、3角までの位置取りで、ただでさえ距離に不安がある中で15番枠を引き当て、中山マイルのまずまず流れた展開に早めの追い上げを強いられて、終いを失うという結果ながら、ライジングリーズンには差されたが、ゴール前で追いかけるという形は今まで一度も実践していない馬にしては、さすがはGⅠ馬という内容で、叩き台を無事終えた印象。

無論、そこで今まで通りにスムーズな競馬で抜け出すいつもの形で傷つかずの5連勝であったのなら、当然桜花賞だったろうが、それが絶対的な目標ではなかったのも事実。
もっと短い距離を求めようにも、この時期はまだ、古馬のレースにも参戦できないから、とりあえず挑戦したまでだろう。

しかし、混戦必至のマイルCへの参戦となれば、こちらには勝算と今後の可能性を展望したいという目的がなければ、使う意味はない。
前走はプラス10kg。
スピード型にしては小柄な440kg台の体重を道内の移動だけではなく、ナイターの川崎でもプラス体重で参戦というタフさだから、明らかに余裕残しだったのだろう。
2か月経ったから、この先を見据えて、ここは少なくともマイナス体重での参戦になる。

そもそも連闘も地方競馬参戦も大きな経験値であり、吉田隼人騎手もこの馬の持つスピード能力に疑う余地はない。
トラストが行こうとも、ボンセルヴィーソが主張しようとも、先行した実績のある馬だけに、色気をもって前につけるはずだ。
極端なハイペースは考えにくい。
実は同質と思われるアエロリット<ダート向きの配合という意味も含めて>や、ここまで強い馬には敵わなかったが安定感では群を抜いているディバインコードなど、派手さに人気を奪われれば、買いたいと思えるような馬は今回は主役候補だろう。

時計のない馬が多く、安定感にもどの馬も乏しい部分がある。
どうせ買うなら、まだ芝の重賞を勝っていない馬の方がいい。
このレースの勝者は、3分の1ほどが重賞初勝利である。
全日本2歳優駿もその前のエーデルワイス賞も楽勝なので、まだまだフレッシュなリエノテソーロにとっては、自分のスピード能力で出し切って勝負できる舞台として、その勝機がかなりあるように思う。
今年は総合力勝負の中距離型がかなり力不足なので、大いに勝負になるはずだ。

注カラクレナイ
ガンサリュート、タイセイスターリー、ミスエルテ、モンドキャンノ

絞るならこのメンバーという感じ。フレンチデピュティ直仔のクロフネを持つ馬は押さえたいから、兄がこのレースを勝っているタイセイと父も母父も勝っているガンサリュートは買わないわけにはいかない。
線は細いけど決め手はあるミスエルテ、モンドキャンノは、東京で直線勝負をかけるのは合いそう。
ただ、ダート血統が強いレース。
高速決着が想定される中で、引き続きAコースでレースが行われるから、前が簡単に止まることはなさそうで、ゴール前は大混戦必至である。

 

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京都新聞杯 -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

東西とも、ダービー最終便は12頭立て。
青葉賞はハイレベル決着。
上位2頭は結構人気にもなる可能性もあるし、どちらの組も中身が伴っていないと、数合わせのにぎやかしにすらなり得ない。

今年は例年よりも、2200M以上の条件戦で実績のある馬がインヴィクタのみという組み合わせだから、ダービーの有力馬を送り込んだ毎日杯の4着馬・プラチナムバレットは、人気になる要素は揃っているが、あまり逆らうことはお勧めできない。
ディープ産駒もいないことだし、この馬の安定したレースぶりは、ここでは大きな武器となる。

デビューからコンスタントに使われ、なかなか勝ち切れない競馬が続いていたが、姉のスマートレイアーがそうであるように、使われていく中でいくらでも競馬がうまくなるタイプ。
勝ち味に遅いところでは、実際のところ、マンハッタンカフェの産駒でより当たり外れが大きくなりそうなところがあるようで、好位抜け出しのオーソドックスな競馬ができる馬だから、結果的に姉弟とも似た結果を残すことになった。
前走は、本質でそういう点が似ていそうなエクレアスパークル<ハーツクライ産駒>の追撃を凌ぎきった。

重賞の分だけ、ライバルは増えることになるが、同時に、自分の良さがより活きる競馬を自在に作れる強みは、格上がり初戦でこそ発揮されるとも思える。

◎プラチナムバレット
○インヴィクタ
▲ダノンディスタンス
△サトノクロニクル、カケルテソーロ、ゴールドハット

距離相応の重厚な印象の馬が多い組み合わせだけに、早い段階で器用さを示したインヴィクタ、ダノンディスタンスなどには、距離延長で活きてくる経験に期待が持てる。
オッズが読みづらい部分もあるが、早々1勝馬に出番はなく、休み明けも馬券にならないレース傾向があるから、自然と買い目は絞られる。

プリンシパルSはダイワキャグニーを再評価。
弥生賞はとんでもないスローで自滅。東京で同じ流れになったところで、揉まれる心配はいらない。
逃げるくらいの行き脚で抑えずに走らせれば、結果は自ずとついてくるはずだ。

 

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東京優駿展望

読了までの目安時間:約 3分

 

皐月賞を見ればわかるという年もある。
皐月賞の結果を再検証する必要のある年も多い。
今年はそのどちらでもあり、また、どちらがより本質を捉えているということもない。

再検証の必要はない。参考にすべきものが少ない。
見返した方が、結局よくわからなくなるということも、たまにはある。

皐月賞を検討していく中で課題となったのは、どの参考レースを最も重要視すべきかということであった。
春の阪神のGⅢ馬のワンツーに、一時はクラシック候補に上ったブレスジャーニーに敗れた組の一頭が3着。
朝日杯も主要前哨戦も、最後は頼りになるトライアル組も、実質的には壊滅であったから、いい時のイメージがぼやけにくいようないいレースをした馬と、違う部門の期待馬にチャンスが巡ってきたのである。

具体名を挙げることは困難という、皐月賞組の有力候補ではあるが、それならば、皐月賞で勝負にならなかった有力馬は、今度こそチャンスがあるのでは、と考えることも無理筋でないはずだ。
フラワーCの幻影は水泡に帰したものの、負け方を知ったファンディーナは、今度こそ本物のジョーカーとなる。
末脚が魅力のレイデオロ、スワーヴリチャードらも、実質、他流試合と化した第一冠で、多数がゴール板を駆け抜けた、上位組入線後の入着争いには参加している。

サトノアレスはややタフさが欠ける印象でも、直線勝負が歓迎の馬だから、全体のタイムが遅くなると、朝日杯の再現は有り得なくもない。

むしろ、速い馬であると証明した2000M未満で結果を残してきた池江厩舎組の方が、人気を大きく集めることはなくても、少々割り引きが必要であろう。
内残りで且つ前残りの皐月賞が、ダービーと関連性を持つことは、よりスピード決着が先鋭的になった近年の流れで、直接的な関連性を生み出す要因そのものがなくなりつつある。
皐月賞の方がレベルは高いとさえ言われる時代。

「そろそろ青葉賞から」
本家イギリスでも、2000ギニーから連続好走するのは至難の業であり、ダービーのトライアルから挑むという狙い方の方がより常識的に。
しかし、アドミラブルの快走にペルーサの姿を見た人も多いはず。
混迷極まれり、である。

 

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