2017年中京記念 レース展望

JUST競馬予想ブログ

中京記念 -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

前走の驚異的な追い込みで人気になること必至のブラックムーンを筆頭に、3歳はもちろん4歳馬もおらず、唯一の若手扱いとなる5歳勢は過半数の9頭に上る。
人気になるのもこの組で、穴を開けるのも恐らく、この中で人気の盲点になっている馬のはず。

サンライズメジャーやワンアンドオンリーなど、気になる古馬勢もマークしつつ、グランシルクやグァンチャーレ、ダノンリバティなど、末脚の持続力にやや課題を抱える組が多く、良馬場濃厚で、いつもほどは末の長さは重要ではないにせよ、簡単に大外ブン回しが決まりそうな気配もしない。

翌週にクイーンSが控える番組の関係上<今年はいいメンバーが集まりそうだが>、牝馬のオープンクラスは滅多に出走してこないが、混戦に乗じて、夏のマイル戦に変貌してから2頭が馬券に絡んでいることを見ても、今の時期の迷える牡馬陣と対等に渡り合えるのではないかと思い、前々走で阪神のオープンを勝っているアスカビレンから入ってみたい。

中尾厩舎ということもあるのか、乗り替わりが多いという印象はなく、この馬もこれまで4人しか騎乗していない。
が、今回は久々にテン乗りの松山騎手という新たなカードを切ってきた。
浜中騎手も池添騎手も函館に約束があるというのもあるが、敢えて言わせてもらえれば、これまでは運よく同じ騎手が何度も乗っていたというだけ、なのかもしれない。

ただ、この馬のいいところは、父ブラックタイドという割には反応のいいところがあって、上がり33秒台の末脚は何度となく繰り出している点。
しかし、スウェプトオーヴァーボード×ナシュワン×カーリアンで牝馬となれば、相応の末脚を繰り出せような感じもあるが、そこにブラックタイドが入っただけで、少々安定感を欠くところがあり、6勝しながら、後の13敗は全て4着以下。
そろそろありそうな惜敗は、本格化直前の煮え切らない馬がスイッチが入ったかのように勝ち切った府中牝馬Sや大阪城Sでの4着時に、勝ち馬と同等の上がりであったということでも、何かハマる条件が重なれば、面白い穴馬になれる。

今回、馴れ合いはそこまで歓迎ではない彼女にとって、前走のヴィクトリアマイルが、浜中騎手とうまく馬群を捌いて勝ち切った六甲Sの内容と異なり、池添騎手の流れを読んだ好位付けという機転の利かせた策が、想像以上のスローで馬のリズムを壊す結果に終わったことで、同じ騎手が続くと下手に下げ過ぎる危険性はあるが、松山騎手はそこまで馬を知っているわけではないから、いいところを出すことだけに気を使い、スロー見え見えで追い込みの手には出ないように思う。

器用に立ち回った六甲Sの内容から、差し馬人気のこのレースで、同じ位置からの競馬は選択しないだろう。
キレるとはいえ、大外一気で末脚炸裂のタイプではなく、ショウリュウムーンやアルマデイヴァンのようにパワー優先の今の中京くらいの馬場状態で、能力全開というタイプにみえる。

◎アスカビレン
○グランシルク
▲グァンチャーレ
☆ブラックムーン
注ワンアンドオンリー
△ケントオー、ダノンリバティ、トウショウピスト

人気のないところでは、前走が関西馬としては異例の京都初連対がオープン戦というトウショウピストは面白い。
母は言わずと知れた夏女のシーイズトウショウであり、昨冬マイルを使った時はダートも併用していた低迷期で、体調もよくなかったようだ。
母もマイルは桜花賞だけ激走したように、シラオキ系に往々にして、背伸びした舞台で適距離を乗り越える力を秘めていることがある。
ヨハネスブルグ産駒は今夏も2歳戦で活躍中。また好走しても不思議はない。

 

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函館2歳S -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

カシアスを新馬戦で撫で切ったナンヨープランタンは、この時期にしては珍しく、1200新馬を大外強襲で制しているから、自力のある底力型という評価は得られるだろうし、岩田騎手も期待するはず。
おまけに、逃げて2着のカシアスも、そこで人気になっていたリンガラポップスも次戦楽勝だったから、それらを能力比較の対象とすると、中心にすべき存在だ。

問題は、昨年も差し馬と分かっている人気馬同士の決着で、接戦を制していた方が勝ったということ。
これは函館で新馬勝ちの2頭が順当に好走したレースで、その後2、3着馬が活躍。
福島からの転戦組ということで全くの人気薄だったタイムトリップも、差しを覚えながらの3着で後にオープン2勝なのだから、ローテに無理は生じても、カシアスなどは2戦目で策を変えて、前に壁を作る競馬で結果をすぐに出しているから、十分に逆転の芽はありそうだ。

ナンヨープランタンもカシアスも牡馬で、互いに大きな馬ではないが、前者がルーラーシップ×スペシャルウィーク、後者はキンシャサノキセキ×ディラントーマス。
かなり重厚なところは同等でも、1:09.7、8の持ち時計の馬が福島組も入れると5頭と異様な組み合わせの中にあって、メンバー最速の1:09.4のカシアスは、本質道悪対応の血統に限界点に近いスピード実績で、現状の力勝負では優位に戦える条件は整っている。

◎カシアス
○ナンヨープランタン
▲ジェッシージェニー
注パッセ
△サンダベンポート、アリア、デルマキセキ、ベイビーキャズ

当然、快時計の馬は1000M組にもいるが、カシアスの時計の方が、いくらか価値はあるか。
3戦目の不安か、2戦目の不安か。例年よりは、そのマイナス面の選択は力の評価で相殺されるだろう。
騎手の柔軟性も問われそうだ。
ダート勝ちのモルトアレグロは…。逃げると面白いだろうが、隼人騎手は奇策を好むタイプではない。

 

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函館記念 -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

どこもかしこも暑くてたまらない列島は、今週、雨の降り方に再び恐れをなすような自然の驚異に苛まれている。
日曜日が雨予報の北日本は、例年以上に暑い今年、普通くらいに降ってくれるだけで止まるだろうか。

昨年と同じくらい、馬場状態を加味して、時計そのものは遅くならないという想定をしつつ、何だかお待ちかねという感じでステイゴールドの重賞馬3頭を含む4頭の産駒は登場するから、狙いの中心はここから。
斤量据え置きの奇跡のGⅠ馬・サトノアレスは、巴賞とは思えないような勝ちタイムで乗り切っていながら、しかし、何故ハンディが上乗せされないのかとも思わない、ちょっと物足りなさを感じさせた勝ち方だったので、ルメール替わりでも本命視はできない。
無論、距離延長云々を死角として捉えているわけではない。
54の斤量相応の実力しか、現在はないという印象しかないからである。

ディープが人気になれば、ステイゴールドを…、とは単純には言えないが、逃げ差し両タイプが控える上に、今回はかっ飛ばし野郎のヤマカツライデンに池添騎手が再び跨る。
彼が乗ると常識的なラップを刻むケースがほとんどだが、マイネルミラノという後半スパート型のいかにもステイゴールドという逃げ馬が、前々走の福島でガンガン行って5F58.1秒のハイペースから逃げ切っている。
斤量上増し、型が限られる馬が2頭。
武豊・ステイインシアトルはそれを離れた位置から見て、ゆっくり仕掛ける形を基本として展開を読むだろうから、これが行けばスローとなる。

サトノアレスはそれを望むだろうが、逃げ馬2頭後方待機のレースがまともに決まるはずもない。
前走サトノアレスを追い詰めたアングライフェンは、5歳馬にして既に3年連続7月以降のその年最初のレースで3着以内に好走、必ずしも連対を果たしている。
加えて、斤量はこちらが1つ減って55。

安田厩舎を支えたトランセンドも、3歳夏に快時計連発で一気に世代のトップホースののし上がった馬。
それを一族に持つこの馬は、快速であろうとなかろうと平坦得意が共通項の通りの戦績だ。
坂を乗り越えられる能力は後々備わってくる傾向で、自ずと成長力に富んだ馬が成功するのがパターン。
関西ローカルの2場では勝ち星があり、2000Mで3勝。
昨年は、東京と中京で勝ってしまい、肝心の小倉で出遅れ→捲り不発に終わったが、平坦2000Mはそれ以来。

異常に時計の速くなってしまった小倉に、やや倣いかけている今年の函館は予報空振りだと不安だが、初勝利時の鞍上・北村友一騎手が、あのシャイニングレイを復活させたように、いい頃のキレが戻ってきた彼もまた、ゴール前差し切りの構図を肖って欲しいものだ。
意外と、この乗り替わりは勝負気配のように思う。

◎アングライフェン
○ダンツプリウス
▲ステイインシアトル
注ツクバアズマオー
△ケイティープライド、サトノアレス、スーパームーン、タマモベストプレイ

同父の他の馬も取り込みつつ、巴賞で好位抜け出しを図って4着のダンツプリウスは、マイルは時計の更新ができずに頭打ちになったが、初勝利は新潟内回りの2000Mという馬で、かなりの巧者の可能性がある。
彼の勝った前年のNZT勝者がヤマカツエース。彼は今マイルなど走っていないのだから、本質は共通しているかもしれない。

 

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名鉄杯 -予想-

読了までの目安時間:約 2分

 

最近、古馬の砂巧者にとっては最初の関門となっているこの時期の中京オープンが、今年は名鉄杯として行われる。
注目は言わずもがな、総合力、底力が抜けているマスクゾロということになるわけだが、昨年のこのレース<ジュライS>で楽勝した時とは、意味合いがまるで異なる休み明けでの参戦なので、先行馬は大丈夫というケースも多いが、ここは手控えざるをえない。
芝でもダートでも、速さを追求したような競馬をして、大きな故障をしてしまった場合、その復元力は体調回復をすることだけで使い果たされてしまうことも多い。

様子見という意味でも、それより前で競馬できそうなコパノチャーリーを狙いたい。
直後に帝王賞を制するケイティブレイブに早々に潰され、それを更に追い回して潰したグレイトパールの呆れるばかりの強さだけが光ったレースで、この馬は全く自分の競馬をさせてもらえず、勝ち馬から5秒近く遅れる殿負けだった平安Sは、形作りに拘って似た展開になってしまう可能性のある今回、経験則とすべきなのかもしれないが、半兄コパノリッキーとそっくりな不安定なレース内容と下級条件時代からハイレベルな時計に適応する先行型ということで、5勝中4勝がテン乗りでのもので、佐藤友則騎手はダートはさすがにうまいというレースをよく見せてくれるから、込みこみで面白い馬と思う。

交流重賞での賞金がかなり影響する格好で、マスクゾロの58より重い馬が3頭いる異様な組み合わせだが、サウンドスカイだけはその他大勢同様の56。
意外にも1800Mが初めての元2歳砂王者は、もう1400では鈍いタイプか。
時計は更新しているので、力が残っているなら、ここで快走もある。これが対抗。

◎コパノリチャード
○サウンドスカイ
▲センチュリオン
注マスクゾロ
△エルマンボ、デビルズハーツ、マイネルバイカ

 

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七夕賞 -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

1角までの距離が取れるローカル重賞を2勝しているマルターズアポジーが、大阪杯以来の競馬に挑む。
夏の中距離GⅢはハンディキャップレースしかない。それに最初から57.5では、一つ勝つのもかなり厳しいように思う。
得意条件でも、この酷斤には何のメリットもない。
むしろ、新潟で一人旅に持ち込めれば、圧勝の可能性もあるというところで、メイショウカドマツもいないし、マイペースに持ち込めることだけは間違いないが、力が足らない馬が大多数の組み合わせでもない。

今回買いたいのは、やや珍しい組み合わせのように思える橋田厩舎の永井氏の所有馬に横山騎手が跨るというスズカデヴィアス。
過去何度か注目した時には、前に行って失速か、後ろから何も出来ないまま終わるという相性最悪の馬なので、絶対に推せるととてもじゃないが断言できないものの、陣営もこのコンビに何か可能性を感じるのか、出られないこともなかった宝塚記念ではなく、背負いなれた56で挑めそうだった七夕賞から、夏の2000M路線への参戦を決めた節がある。

イの一番のここは、前回も乗って末脚を再確認した鞍上が、万が一にも逃げることはないメンバー構成で、どういうスパートを考えているかが、狙い方の本筋となってくる。
春の金鯱賞では、彼に乗り慣れた藤岡佑介騎手がゴール前強襲で3着、その前はテン乗り戸崎騎手が好騎乗で馬込みを捌いて、接戦をモノにしている。

東京で成功した作戦を阪神に置き換えてやろうとした大阪杯は、自分のリズムで進んだ時でさえスローペースが多いこの馬にしては、GⅠの多頭数である程度前が残る平均ペースで出番なし。
前回の鳴尾記念も、今回とあまり力関係は変わらない少頭数戦であまり惜しくない4着差し損ねで、また重賞の壁に跳ね返されそうな死角も秘めているが、同時に、前に行っても必ずしも安定して走れないことが分かっている中で、横山騎手であれば、逃げる中での溜めを道中で折り合わせるオーソドックスな形の何に転換させて、終いの脚を引き出すことは可能ではないかと思うのだ。

差し馬を最近はよく逃げさせているが、ラップの刻み方や馬の気性をくみ取る事にかけては、生涯記録では遠く及ばないものの、あの武豊騎手を時に凌駕するような至上の騎乗を見せる名手であることに、今更疑いをかける要素は存在しない。
どうやって勝ちに出るか。
ダメなら後方一気狙いに出るはずだが、動きが見えやすい目標馬であるゼーヴィントをマークする先々週のゴールドアクターのような乗り方で勝負してくるのではないだろうか。
12頭で平均ペース以上は間違いないから、前に行くことは得策ではない。

おまけに好位につけたいと思っている馬が多い。
溜めると意外と鋭さのあるところは、シンコウキングの一族が共通して秘めるかん性だと鞍上は理解しているので、わざと後方待機を選んでいるのだろうし、仕掛けのタイミングを見誤ることはなさそうだ。

◎スズカデヴィアス
○ゼーヴィント
▲マルターズアポジー
注ヴォージュ
△ソールインパクト、タツゴウゲキ

今週こそそこまで荒れないと考えたが、何となくダート血統の人気薄は押さえないといけない。
福島巧者のタツゴウゲキは、前走の準オープンの時計で走れたら、ここではぶっちぎりである。
10倍を超えていてもらいたいところだが、穴党は黙っていないだろう。

 

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プロキオンS -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

有力候補のエイシンバッケンが、脚部不安で回避は残念なところ。
ただ、夏のダートの3歳戦は決まって出世レースになるのが、古馬の場合はそうとは限らない。

登録頭数があまり多くなかった上、狙いたかった馬が2頭いなくなってしまったので、ここは若手から入りたい。本命は最近なぜか関東馬によく乗っている幸騎手が乗るベストマッチョ。
1400Mまでというか、根岸S以外は【4100】であるこの距離への適性に加え、東京のオープンクラス2戦が中8週以上のレース間隔でのレースで、揉まれて惨敗は度外視できるはずだから、ここは中央の鉄人に持ちうるポテンシャルを十二分に引き出してもらいたいところだ。

ヒムヤー系にノーザンダンサー系という配合は、特別な好相性を示す良血の印象こそ浮かんでこないものの、前走は相手関係を見て乗れていた
内田騎手が逃げて、降級待ちの不規則なレース間隔でもしっかりと勝負強く追撃をいなしたから、単純にワンペース型のアメリカンという雰囲気は感じない。
完成に時間がかかる馬の多い系統で、まだ未完成の部分はあるかもしれないが、トウケイタイガーが行くしかないと考えているなら、それに合わせて追いかければいいという余裕もある組み合わせ。
他にあまり強烈な先行型ではないので、苦しいレースにはならない気もする。

◎ベストマッチョ
○イーデンホール
▲キングズガード
注チャーリーブレイヴ
△カフジテイク、ブライトライン、レヴァンテライオン

血統だけで初ダートのレヴァンテライオンを入れたが、関西馬になってからキレに磨きのかかってきたイーデンホールは、今のお利口さんミルコの勝負師魂に火をつけること請け合い。
フレッシュな状態を好む彼は、道悪での実績がない死角はこの時期怖い材料となるが、前走不満足なレース運びからの道悪追い込みで35.2秒なら、十分重賞でも通用するはずだ。

 

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CBC賞 -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

意外と速いことがわかった高松宮記念のラインスピリットは、森一馬騎手が今回も乗るので、アリンナの行きっぷり如何ではまた先頭を奪う可能性がある。

土曜日辺りまでは梅雨空になるとの予報が出ているが、それもまた日曜日の晴れ方や気温の上昇の度合いによって、全く趣が変わってしまう。
ただ開幕週とはいえ、雨が多い時季で、一応は年明け開催と春の主要戦が行われる名物の開催と2つ消化していることもあって、中央場所の最終開催と似た雰囲気があるこの7月の中京の芝は、決まって最後は内が全く伸びない馬場になってしまう。

このレースは位置取りどうこうは、基本的なスピード能力を競うという側面ではあまり重要ではないように思うが、晴れようが雨に見舞われようが、中団から後ろにつけた組が馬券になる。
2年前は重馬場でハイペース。
4角⑫、⑨、⑫番手の馬で決着することになったが、2、1、3番人気。
どこを通るかはともかく、一線級の実力馬がステップにするようなレースではない。
再挑戦の馬にとっては、即秋には通用のお墨付きを得たいレースにはなる傾向はあっても、実際のところはあくまでも夏のローカル重賞のそれなのである。

過去1度だけ18頭立てのレースになりそうになったが、有力馬が取り消して17頭で行われた。
宝塚記念がそうであるように、メンバーが揃えばいいというものでもないし、逆に少なくても、本命級が消えるとやはりそれは大変な事になる。
狙いたい馬は今年多いが、実績がある馬ほど近走の戦績は振るわないということになれば、人気勢に関しては絞り込みやすい。
セントウルSやスプリンターズSに少なからず有力馬を送り込んでいる傾向を加味して、人気で牝馬の55は如何せん余裕を感じさせるものはないが、力は一枚上とみて、これを本線に狙いたい。

高松宮記念はペースの問題ではなく、中2週で14kg増ということで、二桁増減当たり前の大型馬ながら、GⅠに向けての準備としては、まだ中身は伴っていないという弱点を露呈した。
完成期にそれはあり得ない話で、こういうことが日常茶飯事でも、内面的なものが備わって初めて本格化となるわけだから、ある意味、重馬場のGⅠの経験はクラス相応の相手関係で、十分に活かされるはずだ。
重馬場だと芝もダートも不安定な成績のこの馬は、乱高下を続ける馬体重に関係なく、前走から2か月以上の間隔で挑んだ短距離戦は全く崩れておらず、それこそ1年前にセイウンコウセイに福島の条件戦で僅差で負けた以外、基本的には楽勝である。
負けた時は-10kg、中1週の中京で+12kgで楽勝。

京阪杯→ラピスラズリSも、体重の変遷は逆でも結果は同じ。
こういう馬に乗るとなれば、戸崎騎手のゴール前抜け出す盤石の形にピタリとハメやすいだろう。
上滑りする馬場はともかく、この豪州産馬にタフな馬場は、超高速は有り得ない開催では歓迎材料に富んだレースのように思う。
これで敗れていては、あと1年は単なるステークスウイナーのままである。
せめて、格好だけはつけないといけない。

◎メラグラーナ
○メイソンジュニア
▲シャイニングレイ
注アルティマブラッド
まだオープンキャリアに瑕の少ない馬は魅力。
リスクはあるが、勝つ時はやけに強いという馬は、チャンピオンレースの行われるコースで軽視は禁物。
ハンデ戦の割に上位人気は強いから、順当な斤量の馬は押さえないと損だ。
メイソンには、加えて距離延長でバテなかった強みがある。強引に行かなければ、きっと際どいところまでいくはずだ。
以下
△エイシンスパルタン、アクティブミノル、スノードラゴン、トウショウドラフタ
 

 

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ラジオNIKKEI賞 -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

日が経つに連れ、荒れ馬場での開催の可能性も薄らぐような展望となってきた。
前残りが少ないこのレース。
我が道を行ったマルターズアポジーが逃げ残ったことがあるとはいえ、勝ち馬に0.7秒離された3着。
手広く流す馬券に拘らなければ、押さえる必要はない。

ニシノアップルパイか、これが動き悪く、福島は自在の田辺騎手が乗るクリアザトラックが行って、ウインガナドルどう絡むかという展開の予想。
平均ペース以上も以下もなさそうで、不良馬場くらいになれば別だが、どんなに降りすぎても馬場悪化は限定的にも思えるので、普通に狙う方がよい。

牝馬の55も牡馬の57もこの時期では厳しいが、あまり小回り向きの器用さやガッツのあるメンバーが見当たらない。

◎ライジングリーズン
○サトノクロニクル
▲セダブリランテス
注クリアザトラック
穴も拾うなら、
△ニシノアップルパイ、バルベーラ、ビービーガウディ、ロードリベラル

1800不出走も、小回り捲り型のライジングリーズンにはこの12頭立てはありがたい。
キレる脚を使えないというよりは、近年ダート巧者を多く出すエベレスト系の持つ渋とさを最大限活かすための作戦が早めに動くという競馬になっただけのこと。
早く動こうにも、斤量を考えたら、下手な出負けだけは勘弁というだけで、やることは今回もあまり変わりないだろう。
どう動いていこうか思案しているだろう牡馬連中より、ずっとやりやすい。

小回り未経験のサトノクロニクルは、スパッと反応するようなキレ味はないから、川田騎手らしい無難な立ち回りの方が結果は出しやすいはず。
器用ではない。なるようにしかならないと思えば、今回は重賞でも勝ち切れる可能性がある。
面白いのは京都内回り2勝の牝馬・バルベーラと、スローの少頭数福島1800で2勝目を挙げたロードリベラル。
母父SS系のミスプロ系。本命がその逆配合で、そのワンツーがここ3年で2度ある。
そんな配合の良血馬なら山ほどいるが、彼らには走りやすい条件が整っている。

 

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帝王賞展望

読了までの目安時間:約 3分

 

出てきたかはともかく、期待の上がり馬グレイトパール、当然の中心馬となるコパノリッキーの脚部不安での回避は、このレースだけの問題ではない。
ただ、昨秋以降にGⅠを勝った馬が5頭出てくる上に、大井のタイトル戦で好走実績のある2頭も参戦する豪華メンバー。
そういう時ほど、結局東京大賞典と同じではないか、という結果になりかねない。
締まったレースになればなるほど、近走実績と適性は重要となる。

サウンドトゥルーやクリソライトは、どちらかというと何か強い馬に続くという結果が多いタイプ。
真の王者を決めるという雰囲気まではなくても、力勝負必至の場面で、過剰人気の馬がいるわけではないから、今回も同じような結果に終わるはずだ。

若いゴールドドリーム、ケイティブレイブは、2000Mのチャンピオンレースにピタリと合った何かが加わらないと、基本的には底力で勝負できるほどのパフォーマンスをここまでは見せられていないから、これももうちょっと軽い条件にならないと苦しいか。
まあ、雨馬場は間違いないだろうから、スピード勝負に持ち込めれば大駆けはある。

四の五の言っても、結局は東京大賞典の1、2着馬と、ドバイには行かなかったけれども右回り平坦であまり小回りではないコースで強いオールブラッシュの争いになりそうな感じがする。
実績と上昇度合いは皆横一線といった具合だが、ドバイで慣れない本場のダートで道悪競馬を戦いながら、何とか5着に入ったアウォーディーは、よく考えたら休み明けで尚且つ、秋はまだ全開とはいかない体調だったことを考慮すると、ここを使える状態であれば、ほぼ間違いなく勝ち負けだろう。

世界を目指す馬に数多くに乗ってきた武豊騎手は、ゴールドアリュールやドバイ帰り後体調一歩のカネヒキリで屈辱的な敗戦を喫している舞台だけに、過去5勝と言っても、ここは負けないレースに徹するはずだ。
アポロケンタッキーはGⅠレースに参戦するようになってから、ここまでまともな展開というか、速くても遅くても精神的にタフなレースばかりだったので、ほぼ力を出し切れるだろうこの舞台が試金石か。
GⅠをまた勝てる馬に成長できたかどうかがわかる。

 

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宝塚記念 -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

様々考えることはあった。
最大で11頭立てということ。
それにより、春の天皇賞よりはレースの質は明らかに低下するだろうということ。
そして、有力馬が苦手とする高速馬場になってしまったという不可抗力もどう働くのだろうか、などと…。

水曜日に国内の大部分が大雨に襲われた。
以後、馬場を湿らせる要素となり得る雨の量にはならないと予報が出ているが、週末また雨が降りそうで、日曜日はほぼ雨の中でのレースになりそうとのこと。
恐らく、連続開催では週中辺りに週末の予報に合わせた馬場作りをするのだろうが、その時にかなり降られたから、完全に日曜の雨が外れても、先週までの高速化は有り得ないはずだ。
馬場叩きをするにしても、散水量を減らすにしても、中間の天候が方策や指針を決める要素となるから、金曜日でもパンパンにはならないだろうし、いじろうとし過ぎるとまた雨が降ったらボロボロになってしまうから、馬場の変質はほぼ間違いないと思う。

とはいえ、それでも時計がある程度出るだろうから、極端な道悪、桜花賞の週くらいの馬場になれば、中距離戦の時計勝負はあまり歓迎ではない有力馬には、イーブンのコンディションでの争いになるはずだ。

そして、最も気になるキタサンブラックの動きに不安がないと明らかになった今、それまで見てきた彼の大一番でのレース内容の安定感とどこかそれでも死角はないかと色々見返してみたのだが、普通にはレースをできるメンバー構成と頭数なので、出遅れない限りは…。

思えば、大阪杯はスタートがあまり良くなかった。
これまで吉兆となっていた1枠1番でもなかったし、先行馬も多かった。
武豊騎手は、そのようなささやかな不安が現実のものになっても、急がず騒がず、じっくり揉まれない位置を取るために最善の内に入らないような策をとり、結果は皆さんご存知の通り。

3000M戦では、速いという要素が変質するから、いつもの競馬に鞍上の勝負勘を加えて、自身最高の競馬をまた塗り替えて見せた。
そこで出遅れて、全く勝負にならなかったかつてのグランプリホースがいる。
ゴールドアクターだ。

◎ゴールドアクター
○キタサンブラック
▲シュヴァルグラン
△ミッキークイーン

中距離戦となれば、キタサンブラックも得意な条件に替わるが、それはまたどの馬にもチャンスが出るという意味ともとれる。
菊花賞3着で注目され、充電期間を経て、昨年の日経賞まで怒涛の5連勝。
2500M重賞を3勝し、その中でも有馬記念は素晴らしい競馬をしていたが、父も祖父もそうだったが、本質は中距離のパワー型だと思う。

その証拠に、前回の競馬は後方から伸びるはずの流れではあったが、皆が自分の位置から同じくらい頑張り合ったレースなので、直線で画面に映るシーンはまるでなし。
速い展開が苦手なのではなく、実は意外と、器用に展開に自分を合わせるようなテクニックがないのであろう。
器用に立ち回れているのは、先行するタイプであり、また簡単にはバテない馬だから。

サウンズオブアースが何度春天に挑んでもダメで、秋のチャンピオンレースで2年続けて好走したように、決して、万能型の王者ではないのだ。
すると、今度はツボが気になるという話になってくる。
少々スケール感は4歳時よりも劣っているのかもしれないが、リフレッシュされた後のオールカマーの内容は、パワフルさが復活していた。
その後変にレース間隔が開いたことで秋GⅠは不発だったが、今年は苦手の長距離戦がハイレベル決着でノーカウントにでき、今回は11頭立て。

更に、絶対的なキタサンブラックの強みを消せる可能性を持つ、彼より内枠に入るという幸運も巡ってきた。
お互い自分の力を出し切れる条件で、片方は前回タフに戦い抜き、こちらは力を出し切れずに終わっている。
最近あまり聞かなくなった栗東留学とも言われる滞在調整で、かつて北海道で3戦3勝している実績も推し材料。
横山騎手というのは、苦も無く自分の型を崩してそのまま自分の競馬に持ち込む達人らしさを遺憾なく発揮できる今回、何なら先手を奪ってでも相手を潰すことを考えていないでもないはず。
いずれにしても、有力馬同士の競馬になるのだから、自分らしさを出し切ったものが勝つ。

武豊の合理的な競馬を何度か雰囲気そのものを変えて、自分たちの流れに作り替えたことがあったが、ライアンよりは乗りやすいこの馬で、マックイーンくらい強い相手を負かす手は、馬の力を信じられる状況では限られるだろう。
負けを恐れなくなった瞬間、勝ちに焦った本命馬を負かす絶好機を得るなど、勝負の世界ではよく見る光景である。

 

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