カルシウムの摂取を効率的に行う必要性、それが求められる状況こそが問題

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公正競馬~大量除外からまもなく1か月

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6月14日夕刻。

栗東トレセンの複数の調教師へ、JRAが公認した競走馬の飼料用サプリメントに、禁止薬物に指定されたテオブロミンが含有している可能性があり、回収希望の旨を納入業者から伝えられ、主催者へ調教師側から相談がなされた。

すぐに競走馬診療所で検査が行われ、カルシウム摂取の補助品にあたる飼料添加物・グリーンカルから、前記の物質を検出。

JRAも翌日、翌々日に出走する競走馬が150頭以上に上るため、有無を言わさず、摂取した可能性がある厩舎の所属馬を全て競走から除外した。

日曜の函館スプリントSは、半数近くの6頭が出走取り消しとなり、高松宮記念1番人気だったダノンスマッシュもその中にいた。

平場戦も3頭4頭は当たり前のように除外されたので、フルゲートの競馬は3場全72レース中、たった2レースだけとなってしまった。

GⅠがまだ開催されている時期とはいえ、5月の競馬だったと仮定すると、その影響はもっと甚大だったことは間違いない。

翌週23日開催の宝塚記念には13頭が登録。

対象のタツゴウゲキは陰性確定で、その他沢山いた検査対象の面々も陰性。

以後の競馬は普段通りに進行、レースは全て滞りなく消化されていった。

その後、生産ラインの隣でカカオ豆の副産物を粉砕していたものが、グリーンカルの方に粉塵として降りかかり…、という顛末で騒動は、一旦結末を迎えた。

あれから約1か月ほどが経過し、雨の季節にどう対応していくか、そのことばかりを考えるファンでもジャーナリストでもいけない。

筆者が提起したいと思うのは、サプリメントの必要性ではなく、サプリメントに求める効用である。

草食動物に対し、カルシウムの摂取を効率的に行う必要性というべきか。

転じて、それが求められる状況こそが、公正競馬を脅かした悪魔なのである。

どの国も高速化を嫌がる芝競馬に対し、含水率のコントロールに限界があることで、雨が降らないと、どの国のビッグレースでも異常な高速決着が増えている。

日本だけが特別異常なわけではない。

今、芝のGⅠの価値が変容しようとしている。恐ろしいほどに。

客観的に見て、芝の競馬そのものが危うい立場にあるのである。


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