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競馬学<逃げ切り美> – セイウンスカイ、イングランディーレほか

読了までの目安時間:約 2分

 

思い返せば、暴走王・ドゥラメンテ以外の今年のGⅠ馬は、皆主要競走で逃げた事のある馬だった。

ダートや短距離なら当たり前のそれを、京都の長距離戦で大逃げから2度も押し切った横山典弘騎手の手腕は素晴らしい。

セイウンスカイとイングランディーレは、まるで違う手法による逃げ切りで、前振りを利した大勝負の勝者となった。

前者は前回最後バテたようにみせて、前週の逃げ切り未完で失意の1番人気の武豊騎手を嘲笑うかのように、ハイピッチとローダウンのコンビネーションを披露し、レコード勝ち。
後者は、テン乗りを利してただただ一年前の重賞連勝時のいい頃の走りを取り戻すが如く、先週も見たようなただ一騎だけ勝負をする形を作った末に、圧倒的な差をその年の年度代表馬につけた。

でも、彼らは逃げを選択した先行馬だ。

少なくとも、前傾ラップに持ち込むことがGⅠでの勝負のセオリー。
前半が遅いというだけでは、後続の追手から逃れるのは至難の業。大一番で滅多に決まらない追い込みと同じ。

90年代まではオークス、ダービーは逃げ馬にもチャンスありの構図も、ダービーは97年のサニーブライアン、オークスも途中から先手を奪って押し切ったダイワエルシエーロを最後に10年決まっていない。スタミナへの懸念が一因だろう。

逃げの理想形が体現されやすいのが2000M。前での我慢比べがギリギリ利く距離だ。
58.1-59.7<98金鯱賞・サイレンススズカ>
今はこちらの方がそれに相応しいのかもしれない。
58.7-58.5<08天皇賞(秋)・2着ダイワスカーレット>

この二つ、武豊騎手がウイナーであることを忘れてはならない。
体内時計の正確さが歴史的シーンをアシストすることも事実だ。エイシンヒカリにかかる期待も大きい。

 

コラム

競馬学<遠征の価値> – シーキングザパールの海外初GⅠ制覇からの記録を考察

読了までの目安時間:約 3分

 

海外重賞を制した日本産馬は、どの競馬主要国にもいるからそれを含めて今更考える意味はない。
内国産の日本調教馬の方が、海外では圧倒的にいい結果を残している状況に鑑みて、
フジヤマケンザン
ハクチカラ
らは除き、ひとまずシーキングザパールが98年に成し遂げた海外初GⅠ制覇からの記録を列挙し、考察材料としていく。

・開催国
外国産馬 勝利数-勝者数
内国産馬  〃
備考・ダートとオールウェザーは別記

・フランス
外5-4
内3-2
・イギリス
外1-1

・ドバイ
内5-5
ダ・AW3ー3 ユートピア・レッドディザイア・ヴィクトワールピサ(全て内)
・アメリカ
内2-2
ダ・AW1ー1 カジノドライヴ(外)

・香港
外5-3
内5-4
・オーストラリア
内4-4
・シンガポール
内2-2
<15年4月7日現在>

時代背景もあるが、90年代にまでに、まとめてヨーロッパの深い芝で快挙を達成した最強外国産馬が、今はいない。
馬場の作りや路盤の硬さが本質的に内国産馬とフィットするはずのアメリカに、本格的に遠征するようになったのは10年ほど前のこと。
でも、最近また意欲が失せている。
今は、南半球最大の生産国での敗者復活の流れが、ある種のトレンド。日本馬の方が格上になりやすい下地は、血統の質の高さによる部分が大きい。

凱旋門賞とドバイWCには、毎年のように参戦馬を送り出しているが、期待通りに走った馬はほとんどおらず、マンパワーと技量または経験値の不足が常に話題となっている点に、それぞれで若干の相違点がある。
前者は馬のスタミナへの考慮、後者だと適鞍の選択に問題あり。日本での好結果は、遠征の足かせにもなることは肝に銘じておきたい。
エピファネイアは残念だったが、積極的な選択肢の除外方法の一種のように思える。批評の対象とはならない。
これくらい図々しくないと、とてもじゃないが世界では通用しない。

 

コラム

2015年 牝馬クラシック②

読了までの目安時間:約 2分

 

アネモネS勝ちのテンダリーヴォイスに、この時のような一瞬のキレが必要なレースでの出番は感じても、直線の長いコースでスロー(の公算大)のGⅠが合う印象は受けなかった。

一応、FR快勝のクイーンズリングについては、3連勝中でもあるからマークは必要。
ミルコが調教からきっちりコンタクトをとったことで得た感触が、初の1400、極端な体重減、前走から少し開いてしまったレース間隔など、山ほどあった敗因を吸収する無理のない騎乗に繋がり、力で他をねじ伏せる結果になった。
距離延長に不安は何一つない血統だが、格上がり、相手強化では反動がもろに出ても不思議ない。

アルビアーノは快速型なので、完全別路線組の参戦が混乱を招くことも想定されたのだが、無理をせず5月の東京に照準を合わせるという陣営のコメントが、先週半ばに発表された。これにより、大よその想定表は完成した。
JFの前からずっと仲良く好走を続けているココロノアイ・レッツゴードンキや、クイーンC快勝のキャットコイン。
キングカメハメハにステイゴールドだけだと、少し不安な春にもなりかねないが、ディープ産駒もいれば、父ハーランズホリデイの(外)も秋になればこちらの路線を展望している可能性があり、桜花賞の先が既に見えてくる、楽しすぎる未来が透過され想像できる状況は嬉しい。

日本馬が毎年挑戦している海外のビッグレースへの実質的な挑戦権奪取に、この桜花賞の結果が影響するのはほぼ間違いない。
現状ハイレベルなメンバー構成の上、ルージュバックとキャットコインの持つスター性はかなりのものだ。
マイルの持ち時計なり牡馬相手の年明け重賞勝ちなりといった箔のついた実績が、賢明なる競馬ファンにどう評価されるのか。
単勝オッズの変遷にも注目したい。

 

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