血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

アイビスサマーダッシュ 予想

読了までの目安時間:約 5分

 

特殊な条件とはいえ、特段登録頭数が少なかったわけではないのに、これで3年連続のフルゲート割れ。
3年連続1番人気馬が勝利中で、流石に新潟1000Mだからといって、無茶苦茶な結果が出るわけではないことを知ったファンたちは、ひとまず、正しい軸馬の選定に成功の法則を見出したようだ。

今年で16回目。
即ち、左回りの新コースができてから16年経ったのだ。
それもそのはず。サクラバクシンオー産駒が強いのではなく、ここではともかく、他のコースでは間違いなく先行できる馬から狙うのがセオリー。
当たり前である。
直線だけなのだから、コーナーワークでギアを上げるという策は、当然、しようにもできない。

「イメージ通りの本命馬」
一昨年のセイコーライコウは、人気に応えたとはいえ、あまりこのレースでは人気にならないタイプの差し馬。
しかし、差し損ねる心配は3分の1ほどのファンはしていなかったという評価であった。
何を隠そう、春の新潟の韋駄天Sを勝っていた、非常にわかりやすい軸馬だったのだ。
ハクサンムーンは、前年3歳の時にも挑戦し4着。3勝馬の身で、当時はこのコースに初参戦だった。

ベルカントは、そんな彼らより、実績では同格かそれ以上だった。
が、前走のダート戦でミソをつけた、近走不振の上にCBC賞も出られなかったベルカントを何故ファンは支持したのか。
デムーロ効果も前年とさして代わり映えしないメンバー構成に14頭立てという要素もあっただろうが、どんなに調子が良くても悪くても、この馬は結局前に行けていたのだ。
坂のあるコースでは差して好走したこともあるという点では、アイビスSD勝利の前後はするものの、近年の覇者の共通項なので、ベルカントを負かすには、昨年と少々メンバーは入れ替わったが、より勝負になるメンツが限られる今年のレースレベルからして、優勝圏内にいる馬は、
・ネロ、プリンセスムーン<新潟1000Mに勝利実績のあるオープン馬>
・ローズミラクル<芝では安定している初勝利がダートの馬>
・ブライトチェリー<新潟1000M3勝の準オープン馬>
くらいだろうか。

ベルカントがまた楽勝してしまうと、人気薄になりそうな下記の2頭が絡んでくるかもしれないが、昨年のようにじっくり先頭に立とうというゆとりのある作戦に出てしまうと、春の韋駄天S組が時計も速かったので、十分相手になる可能性はある。
その逆をしても、大きな失態を演じることが想定される。
ネロとプリンセスムーンは、スケール感では物足りないが、人馬とも乗り気でないと勝負にならないことも多いので、実質互角の勝負となりそうだ。

独走のベルカントか、追う者の強みを活かして競り落としにかかる2頭に軍配が上がるか。
ベルカント 55
プリンセスムーン 54
ネロ 56
牝馬の2頭に過酷なことはない斤量でも、ネロは57からの1kg減のアドヴァンテージがある。
ベルカントも意外と超高速のスプリンターではないし、以下も同じく。

◎ネロ
○プリンセスムーン
▲ベルカント

ベルカントは0.5kg減でも、55ではどうも競馬の中身は不安定だ。プリンセスムーンは今回は1kgもらい。
ネロは、昨年の準オープン2勝がこの新潟1000M。
伯母のニシノフラワーも、このレースがあったらきっと出てきたはずだが、ヘネシー×オジジアンという配合の父ヨハネスブルクの極端な性質を示す可能性の一端が、この馬には出ているように感じる。

春のオーシャンSでも期待したのだが、ハクサンムーンがぶっ飛ばしていって前半は32.7秒。
ハイペースは歓迎の口だが、昨春の新潟から始まり、新潟-福島ー小倉ー新潟と5戦続けて連対したような馬なので、そのあとのビッグアーサー圧勝のオパールSでもダシにされるようにして負けてしまったように、前に馬を置いて抜け出す形が合う。
ベルカントとゴリゴリやりあったらジエンドだが、そこは百戦錬磨の両鞍上。
ついていければ勝負になるし、並んでじんわり加速すれば、勝ち目はある。

以下、
注ローズミラクル
△アースソニック、サトノデプロマット、ブライトチェリー

ダートでは先行で来たサトノデプロマットも、善臣騎手が先週の調子で乗れたのなら、かなり健闘する可能性がある。

 

レース予想

真夏のお化け

読了までの目安時間:約 3分

 

カノヤザクラ
ライスシャワーのデジャヴともいうべき、愛すべき才能の栄光と暗転が全く同じ場所で交錯する奇遇。

ケイティラブに逃げ切りを許した後、レース中の骨折が原因で生きる権利さえも奪われた悲運は、約一年前の阪神芝1400Mの道頓堀Sで故障、予後不良となった橋口厩舎のステーブルメイトであるオディールの身にも起きていた。
後にダービートレーナーとなる師の恵まれない競馬人生をまる写しにしたかのごとき哀れな顛末は、しかし、そのオディールの勝負服で日本競馬の頂を望むこととなったのもまた奇遇というクライマックスで完結する。

カノヤザクラは、今年アイビスSD連覇を目指して参戦するベルカントと同じサクラバクシンオーの産駒。
男勝りの筋骨隆々さで制するというよりは、しなやかを持ち合わせた力強さで男馬の力一辺倒での戦い方に一石を投じた。
地縛霊に祟られるのか、守護神のご加護を受ける愛されし者に選ばれるのか。
いつも通りの彼女なら、カノヤザクラが走りの邪魔をすることはないだろう。

小倉の高速化
小倉記念といえば、15年ほど前ならロサード以下巧者を多数擁した橋口軍団の活躍が目立っていたが、1番人気で連覇という夏の重賞ではあり得ない偉業を成し遂げたメイショウカイドウ、最近は、トーセンラーやラブリーデイが翌年以降のGⅠ制覇の足掛かりにここで目途を立てて、時代ごとに、世代が入れ替わるごとにその色合いが変化する傾向がある。

ここ数年の小倉は、とてつもなく速い時計が出て、今や新潟など普通の競馬に見えるようになってしまった。
過去10年の秋天の平均の勝ち時計より遥かに上回る小倉記念は、何故か、前傾ラップが頻発している。
非常に古典的な好時計決着の構図だから、前半スローに慣れた馬が多いせいなのか、過去10年で連勝馬はイタリアンレッドしかいないのだ。
ここから新潟記念を勝った馬が4頭も出ているのに…。
個性の違いはあれど、根幹距離でこういう差が出るのは珍しい。

 

コラム

母から仔へ

読了までの目安時間:約 2分

 

「年を重ねると出産時の事故のリスクが増えますから」
2月29日に最後の産駒となるルーラーシップの男馬を出産し、月初の離乳をもって、母親の役目を全うしたメジロドーベル(牝22)。
現役引退後16年に及ぶ繁殖生活でこれまで数多くの産駒を送り出したこと、また、繁殖牝馬となった娘の中からショウナンラグーン、マッサビエルなどの活躍馬が出ていることなど、女王としての威厳を保ったまま自由気ままに余生を過ごしてもらうには、この機を逃してはならないという判断であろう。

繋養先のレイクヴィラファーム・岩崎義久氏は語る。
「メジロボサツのクロスも試してみたいという楽しみもあります」
ドーベルと同族の活躍馬に、札幌記念での走りに大いに期待が集まっているモーリスがいる。ドーベルの娘だと、その4×5がかかる。
メジロの牝系はドイツ血統のようにアウトブリード繰り返して、できるだけ多様な血統を受け入れるための下地が整っている。
父も母も同型配合の馬であるモーリスは、ファミリーのクロスが掛かるということ以外にも、比較的配合のしやすい条件が揃っているといえる。

「種付け料も預託料も、父のポケットマネーから出しているんですよ」
父とは、牧場の代表である伸道氏のこと。
2年前にドーベルの出産したホウオウドリームの出来がよかったので、キングカメハメハの仔が生まれた後、最後にもう一度ルーラーシップをつけたという。
今後、このオーナーブリーダー親子にまつわるサクセスストーリーは、ドーベルの子孫が必ず絡んでくるのであろう。

非主流の台頭する時代になった時、この勝負強い血統に出番がやってくる。
いや、その時代を既に迎えているのかもしれない。

 

ニュース

2歳馬選定 ~函館2歳S

読了までの目安時間:約 3分

 

主な新馬勝ちのメンツ、注目の未勝利勝ち馬から。
<短距離>
6/11 阪1400 キャスパリーグ<牝> ディープインパクト
 〃   東1400 ロジセンス<牝> ストリートセンス
6/25 阪1200 タイセイブレーク ダイワメジャー
7/3 中京1400 ディーパワンサ<牝> ディープブリランテ

<中距離>
6/4 阪1600 レッドラシーマ クロフネ
6/19 東1600 サトノクロノス ディープインパクト
6/26 阪1800 アンバーミニー<牝> ダイワメジャー
7/3 中京1600 モーヴサファイア<牝> ハービンジャー
 〃   福1800 アピールバイオ<牝> ネオユニヴァース
7/9 中京1600 ダンビュライト ルーラーシップ
7/17 中京2000 トリコロールブルー ステイゴールド
7/24 函1800 アドマイヤウイナー ワークフォース
新種牡馬の産駒が結構活躍している。
早い時期に結果を出している点は評価できる一方、みんなハービンジャーみたいなことになることもあり得なくはない。
元来中距離型で、戦績も一流のルーラーシップ、ディープブリランテ以外は、秋まで様子見でいく。

短距離ではディーパワンサ、マイル以上の距離ではダンビュライトの能力が上位で、
それらを追いかけられる未勝利組は、
・ショワドゥロワ
・アカカ
ら、新馬からの動き一変の2頭と、
・オーバースペック
・リンクスゼロ
など、プリサイスエンド、アドマイヤマックスという渋めの種牡馬から出た堅実派は面白いか。
そして、ディーパワンサは中京2歳Sで完成度と牝馬の柔軟性でサトノクロノスを破った。
彼女はパワー優先かもしれないが、本番はともかく、トライアルであれば十分上位争いできる有力候補だろう。

<函館2歳S>
レヴァンテライオンがレコード走、それにほぼ同等レベルの内容で人気のモンドキャンノがついてきた。
ただ、脚質的に逆の作戦が合うように感じる。距離延長ではモンドの先行力を、レヴァンテライオンが前に行き過ぎるときっと単調になると思う。

 

コラム

新馬回顧<7/23・24>

読了までの目安時間:約 3分

 

馬場が荒れ気味の7月開催の最終週独特の芝の状態となった中京と福島では、その芝の新馬戦が3鞍行われた。
不思議なもので、福島の方が多少は馬場がもっている印象だったのだが、中京1400、福島1800とも、ローエングリン×サンデーサイレンスの配合が1着で駆け抜けた。

中京で勝ったヴゼットジョリーは、手応え十分で直線満を持して追い出されたラニカイサンデーを坂上で捉えきり、突き放す強い勝ち方だった。
福島の牝馬の中距離という変わった条件の新馬を制したぺイドメルヴェイユもゴール前の差し切り勝ち。
時計が平凡だったにしても、なかなか味のある内容であった。

福島1200は、直線半ばからは2頭の一騎打ちになるも、好位からスムーズに伸びたナリノメジャーのセンスが光った。ダイワメジャー牝駒。

日曜日は芝のマイル以上の競馬が、きっちり良馬場で行われ、みな61秒台の1000M通過で力勝負となった。
函館1800Mでは、人気のワークフォース産駒・アドマイヤウイナーが、勝負どころで置かれそうになりながら、直線は迫力の伸びで前を捉えきった。
内枠でなければもっとスムーズだったかもしれない。

中京のマイルは人気順通りに決まって、平穏な決着。
絶対最後は外という馬場状態を5分どころから差してきたクライムメジャーは、サトノノブレスの半弟。曲者にならなければいいのだが、今のところ、高性能エンジンがスムーズに機能している。
福島では2000M戦が行われ、ペースもあって、最後は外差し競馬。
ジェードグリーンの猛追を凌いで初陣を勝利したキングズラッシュは、ルーラーシップ×シンボリクリスエスという重厚な配合の馬。
決め手は大したことないだろうが、条件がぴたりと合うと、とんでもないパフォーマンスを見せてくれる魅力的なパワー型に育つはずだ。

日曜の勝ち馬は、重厚な血統の馬や大型馬が多かったので、どこかで大負けした後、再度軌道に乗るのに時間のかかるタイプばかりかもしれない。
皆500kg前後の馬体で、絞れればいいという感じでもなさそう。
穴党には、今後気になる存在となる。

 

レース回顧

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