共同通信杯2021【予想】｜過去のデータ傾向と有利な枠/最終追い切り評価

共同通信杯の予想と登録馬の最終追い切り後のオッズを分析していきます。
過去結果を見ても荒れる傾向が高いですので歴代勝ち馬のサインを見逃すことなく、
今回も過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

出走予定馬の予想オッズを確認しながら大本命・ステラヴェローチェの不安要素や調教の状態的にも消去法で消すべき馬、激走が想定される外厩仕上げの穴馬をデータ分析！

共同通信杯2021の出馬表（馬柱）- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手（枠順確定）

共同通信杯予想 - 過去10年の傾向とデータ分析

朝日杯組は少なくなったが長いスパンで見ても信用はできる

最近は、2019年のアドマイヤマーズ＜4戦4勝で参戦＞、他にも朝日杯では連対できなかったものの左回りのマイル戦で好走していた実績を利して混戦で台頭する馬が2頭登場するなどレースの質が締まった時には外さない傾向がある。

出走すれば、他の馬との実績があまりに違うことで所詮は1kg上乗せの57くらいしか死角がないステラヴェローチェには、酷い結果が待っていないだろうことが見て取れる傾向にある。

既述のアドマイヤマーズが、阪神で行われる朝日杯の好走馬として連続して見せ場を作ったことを考えたらよりレース間隔に余裕のあるステラヴェローチェが苦しいという事情は極端な調子落ちか積雪による順延くらいしか思い当たらない。

マイラー向けのレースではないがマイルに合う馬の方が有利

ステラヴェローチェだけでなくデビュー2戦目までがマイル戦のイスラボニータやアドマイヤマーズが崩れなかった根拠がこれになる。

別にアドマイヤマーズは中京のマイル戦でデビュー2連勝しているから

中央場所での実績と括らないといけないわけではなかったがかつてノウレッジという新潟2歳Sの勝ち馬が登場して惨敗の記録があるからこうしたまで。

そもそも人気になるくらいの馬であれば、常識通りの実力を図るための基準レースを数多く作ってきた東京1800M戦なのだから、スケール感と充実度合いだけでなく、順調さと上がり目が大切という話だろう。

厳しい流れになるマイルでの実績は、基本的には重視すべきとなる。

むしろ、クラシックを展望する前走2000Mの好走馬の方が怪しい。

歴代の脚質別成績

※過去10年～20年

歴代の枠順別成績

※過去10年～20年

共同通信杯予想 - 鉄板軸馬・ステラヴェローチェの血統/成績/タイム

バゴ×オーマイベイビー、母父ディープインパクトという配合は、即ちベストトゥベストとは言えないかもしれないが

バゴの産駒のぶっちぎり賞金王たるクロノジェネシスであり

菊花賞馬のビッグウィークといった面々と共通するヘイローのクロスを有し

クロノジェネシスとまるでそっくりのミスタープロスペクターの濃すぎないクロスも併発させることで、そのバランスは極めて高水準で安定している。

バゴの父ナシュワンとディープインパクトは近親同士でありディープインパクトの母ウインドインハーヘアは、祖母ハイクレアでナシュワンと共通の関係性。

よって、その4×5もあるからあまりこれまで輝くことのなかった凱旋門賞馬・バゴが残した最高クラスの血統馬とも言い換えられる。

それと触れないといけないことがヘイローのクロスを持ちバゴとそれとノーザンダンサーが同時に5代血統表に登場することで誘発されるアルマームードのコネクションは、ここぞの場面で有益。

バゴの母ムーンライツボックスは、アルマームードの3×3を持つ祖母と関係して、ヌレイエフの産駒であるから4×5・5となり、アルマームードの娘でノーザンダンサーの母・ナタルマは3×4の構成。

都合、アルマームードの血が父母合わせて6本というのはノーザンダンサーの血が偏って入るサンデーサイレンス系の父か母を持てば、必ずしも多いという時代にはならないが、多様性においてまたナスルーラ直系の競走馬としては優秀な部類に入る。

加えて、母オーマイベイビーというのは、中山時代の朝日杯FSを好時計勝ちしたゴスホークケン＜父バーンスタイン＞の半妹であり、配合のイメージよりは完成が早くなる傾向はありそう。

代を遡れば、横山騎手と春天で大立ち回りの圧勝だったイングランディーレの祖先にあたるクイックランチが離れたところに登場するものの、久々に欧州型の芝血統を得たという背景からも、その手の傾向は出ないだろう。

共同通信杯予想 - 対抗馬・エフフォーリアの血統/成績/タイム

父はエピファネイア。

前走芝2000Mの条件戦でかつ休み明けのレース＜中9週以上＞

【1・0・1・3】

ヘイロー系の血が、次の巻き返しを予兆する要素になっているのだがサンデーサイレンスのクロスは当然のようにあるエフフォーリアは母父ハーツクライの変わり種で高性能エンジンを無駄に吹かす若い頃の無駄な走りは多少見られても粗削りなだけで、スローの瞬発力勝負にも対応して見せた2戦の内容は、1戦のみの人気馬に見劣らない魅力がある。

当然スピード型ではなく母系はあのケイティーズの系統であり2006年に快勝したアドマイヤムーンとは従兄弟の関係となる。

この馬も洋芝で活躍して、最後はジャパンCを勝ったような馬だがそこまでいかなくても、走るタイプのエピファネイアに思える。

共同通信杯予想 - 対抗馬・ヴィクティファルスの血統/成績/タイム

注目の新馬勝ち馬。

前走阪神芝1800の新馬戦

【1・0・0・0】

→リアルスティールのみ＜2015年／2着馬：ドゥラメンテ＞

中山や京都の新馬戦の場合＜10月以降の開催＞：シャフリヤール、ディオスバリエンテ

【0・0・0・0】

類例がないというより普通に考えると頼りないが桜花賞が3戦目という馬が三冠馬になるような時代になった。

お手並み拝見は、騎手の技巧というよりも調教師の管理、調整能力と馬自身の発展性に対する有望さの方であって

信頼するに足る実力馬かを確かめる上での試金石のレースとなる。

共同通信杯予想 - レース展開と最終予想

開催日ごとに天衣無縫な騎乗を重ねてきた横山典弘騎手はメジロライアンと事故死したホクトベガとの絡みでマスコミとの関係が大いにこじれた過去がある。

横山典弘が主戦騎手だからこそステラヴェローチェの本質がよくわかる一戦となる！

大人気ないと言ってしまえばそれまでだが個人稼業の騎手という職種は大いに人間関係に左右されるから無駄を排したとすれば合理的に解釈できる。

しかし、そのスタンスはまさに諸刃の剣であって今の時代うまいこと話せないトッププレイヤーというのは大体が干されるもの。

いかに関係者から信頼さているかがよくわかるくらい、騎乗馬の質は、あんな乗り方をしているのに…、実績相応の安定したレベルを担保されている。

スピードのある馬に乗れば下手に抑えないという流儀があるくらいで＜武豊騎手と双璧の精緻な体内時計を持っているからできること＞、後は馬との呼吸が全てというある意味では穢れのない意識で競馬に挑む名手が

もっと大きく育って欲しいという願いに加えて大いにパワフルなボディを自分自身のわがままでコントロール不能になる前段階にいたり指揮官である須貝調教師が先手を打って初手合わせしたのが、あの雨のサウジアラビアRCだった。

圧巻の後方一気は、翌週もまたみられることになったわけだが、そのサラキアだけでなくこのステラヴェローチェもまたスケール感の大きさと秘めるものが爆発的に雨馬場で開眼したように見えた。

前途洋々とはならない激しい競馬を経た若馬ではあるがもっと違う形で激烈だった朝日杯のステラヴェローチェは

正直、ベストコンディションとは映らなかったのだが各パーツがそれぞれ大きいと評される迫力ボディを馬群の中で窮屈に収めながら、苦しい走りをしていたように見えたがインの方に進路取ってからは怒涛の追い上げでグレナディアガーズにわずかのところまで迫った。

多くのファンはこれは届くのではと思ったくらいでVTR映像を見直すと、確かに思ったより際どかったが

どことなく、同父のクロノジェネシスと似て時計勝負は本質的に向かないのだろう、厳しいレコード決着で勝ち馬に迫ったところで止まった感じだった。

末が続かないというよりも日本向きではない面が大いに出ているこの馬は

良馬場見込みの共同通信杯で実力を問われる1kg上増しのハンデを抱えるが正直あの経験、その経験…、実に濃ゆい3戦でまるでキャリアの違う期待の新興勢力を撫で切ることは、ほぼ見えている状況。

ここは逆らうべき場面ではある。無駄に人気となるG1・2着馬をむしろ狙うのが、横山典弘推しの筋とはまるで異なるようでただ昨年の重賞勝ちは、

• 1番人気 中山記念、日経賞、目黒記念

• 2、3番人気札幌記念、サウジアラビアロイヤルC

その他は「単勝7.2倍の4番人気で1着」による連覇の京成杯オータムHと関東のベテラン騎手がここぞの場面で魅せる長距離重賞のステイヤーズＳでの勝利。

大いに怪しい3〜5倍くらいのオッズで怪しい騎手が乗っているのに勝っているのだから逃げて消えたダノンキングリー、ノームコアなどに囚われることはない。

結果は後からついてくるではあまりに無責任だが鞍上のスタンスから言ってこちらが肩肘張って意地でも馬券を取ろうとすれば、その勝ち負けに関わらず、何だか無駄なことをしたと後悔することは目に見えている。

絶対はないのだから損をしない程度に。

相手を絞るのは難しいから過度に儲けを求めない買い方を勧める。

先行型に戻そうとした時、ヒモ荒れがあるかもしれない。

血統の構成からいって本質はマイル近辺の先行粘り込みタイプである。