クラスターカップ2021【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

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クラスターカップ2021【予想】|過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

読了までの目安時間:約 7分

 

クラスターカップの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第26回クラスターカップ
グレード重賞(Jpn3)ダートグレード競走
日程2021年8月9日(月)
発走時間16:40発走
開催場所盛岡競馬場
距離ダート1200m
コース左回り
賞金2300万円
レコードタイム1:08.5

 

クラスターカップ予想2021 - 過去10年のデータ傾向

 

日曜日もJRAの2重賞は、いずれもダートのレースなのだが、お盆の近辺で例年通りに集中開催の地方の交流重賞も一緒に行われるから、統一グレード格以上の重賞レースは木曜日のブリーダーズゴールドCまでずっと、ダート重賞の連続開催となる。

 

中央の方でG1シーズンの中でも、最も盛り上がる時期に行われる門別の北海道スプリントCもかなり堅いレースとして知られるが、他場のスプリント重賞よりずっとシンプルなスピード勝負になるこのクラスターCも荒れることは少ない。

十数年前に水沢の1400Mで行われた2度のうち、大昔にダート2歳王者になったプライドキムが、何かを取り戻したかのように突如激走した2008年の1度のみ、伏兵が勝ち切ったというのが、21世紀に入ってからの20年の歴史。

 

その証左を時計に求めるのが、常識的だろう。

中央にもカペラSという高速のスプリント重賞はあるが、良馬場での最速決着が、2年前に菜七子&コパノキッキングコンビが制した際の1:09.3。

ところが昨年のこのレースで発生したというべき快時計決着は、良馬場にも関わらず、マテラスカイらしさが全開という1:08.5。

例年高速決着が頻発し、馬場状態の縛りなどを受けるまでもなく、1分10秒切りの高速戦は10年で8度もある。

 

しかし、驚きは先月のマーキュリーCの決着タイム。

マスターフェンサーは前年制覇時が2:03.0だったものが、同じ良馬場なのに、今年は2:05.7である。

馬場質も違えば、斤量も4kg増えた58だったことまで差し引いたとて、昨年より気持ち相手が骨太に思えた今回、3秒も違うタイムになるというのはかなりの変化であったことが伺える。

よく連覇した、というレベルだろう。

 

クラスターカップ予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム

 

マテラスカイは日本らしいサンド馬場は得意ではない。

最も遅い重賞連対時の走破タイムは、3頭横並びで入線の2020年北海道スプリントCで同着の2着の際の1:12.8。

これなら、誰でも良馬場で走れる。

 

ジャスティンはまだ5歳で58だから、近年の大いに出世レースという傾向でも、G1格のレースで勝っていた古豪しかこなせない斤量だから厳しい。

昨年と同じ55で走れるマテラスカイ、それと同じ斤量のヒロシゲゴールド、リュウノユキナらも余裕を持って戦える。

安定感でリュウノユキナを買うが、門別時代にしか夏の好走実績はないから、少し割り引くべきか。

 

ならばと、JRA勢では最も死角の多いサイクロトロンの可能性に賭けてみたいという気にかられたのである。

休み明けもまるで走らず、恐らく、台風の影響もあって、マーキュリーCの時のようなタフ馬場ではないことも予測される上に、苦手の内枠<ここ2戦、いずれもオープンクラスで1、2番枠>でもあり、オッズはつくはずだ。

 

それなのに買いたい理由はというと…。

ちょうどオープンに上がったところが、秋からコンスタントに使われて5、6戦目で、まだ暖かくなる前なのに、かなり目方が減っていた。

伸び盛りの若い馬が、冬の時季に増やしたものをすぐに吐き出すように失うというのは、言わずもがな、疲労の蓄積によるものであろう。

 

とはいえ、序盤の行きっぷりはブリンカー着用後に、条件戦を連戦連勝の頃のそれと変わらない。

走破時計で良馬場で1分11秒台当然だったものが、そういう自分の型にハメて、両方とも12秒台でしか走れていないのだから、勝負になるはずもない。

まだ左回りの経験に乏しく、その点の死角もまた今回は生じるが、ステップ幅の小さい、いかにも典型のスプリンターの走り方であるから、阪神の坂のあるコースで圧勝の記録があることの方が、むしろ驚きか。

タフな馬場の方が好きだろうが、まだ本当の自分には出会えていない気もしないではない。

 

クラスターカップ予想2021 - レース展開と最終予想

 

そこで今回、色々あった春とは一転、宝塚記念当日の前歯損傷事故が嘘だったかのように、直後の帝王賞でぶっちぎると、前述のマスターフェンサーでも、雷鳴轟く小倉のプロキオンSも胸のすくような快勝で、一気に自信を取り戻して見せた松山騎手を迎えるという推し材料を活用してみたい。

つい最近、それこそデアリングタクトに出会うまでは、その甘いマスクに見合った芝向きの性質を体現するように、勝ち星が芝の方が多い年が多かったものが、900回騎乗では物足りないくらいに数をこなすようになると、必然的にダートの勝ち星が増え、ここ5年でリーディング上位に入るようになると、ダートの勝率の方がずっと上。

 

みんな驚くかもしれないが、まだ彼はJRA重賞を23勝しかしていない。

うち、昨年9勝と量産したわけだが、あのエアアルマスと制した東海Sが中央ダート重賞初勝利。

考えてみると、中央のダート重賞勝ちはいずれも重馬場の時のもの。

帝王賞もそれは同じで、コーリンベリーでG1級レース初制覇の時も不良馬場。

元々、短距離戦での立ち回りの良さを買われていたスピードレース向きの騎手。

思えば、皐月賞をアルアイン共に制した激戦もレースも、レコード決着。

迫力のスピードを手に入れたい場面で、良いパートナーを得たサイクロトロンには、まだまだ幾らでも明るい未来が開けるチャンスがある。

覚醒の機会を得たと、ここはしたい。




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