血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

今日のアーモンドアイ

読了までの目安時間:約 2分

 


トライアルシーズンを迎え、新人騎手たちが続々勝ち上がるなど、若手の活躍が意外なほど目立っている状況で、もはや、日本競馬のためだけに走るわけではないという立場になった我らがアーモンドアイの、ドバイ遠征前最終調整が、美浦のウッドチップコースで行われた。

 

「(早朝で)暗くて気を使っている感じはあったけど、よかったですよ」

国枝栄調教師も、順調さをアピールする。

4F56.2秒はいささか軽めにも映るが、

「順調に調教できているし、概ねいいんじゃないかな」

と、出国検疫と現地調整まで見据えた作りであることを、暗に示した。

20日の水曜日に出国の予定で、30日のドバイターフに向け、ここまでは大きなアクシデントなく、臨戦態勢は順調に整っているようだ。

 

かつての小回りだったドバイデューティフリー<ナドアルシバ1777M>では、ウオッカが散々苦しめられ、東京での彼女の姿とはまるで別の馬にも見えることがあった。

ところが、メイダン競馬場に移ってからの10年。

欧州や南半球の猛者が集うハイレベルレースであることに変化はないものの、ダートの外に敷設される、日本と同じ芝コースの作りに変化し、1800Mのワンターンの競馬になってからというもの、日本から年々、当たり前のように上位好走馬を送り込むようになっていった。

 

ジャスタウェイの衝撃的圧勝から数えること3つの勝利は、各馬の前後の実績から見ても、誰も疑う余地のない必然の結果であった。

もちろん、ワンターン専門家の出番となったからこその好相性とも言えるわけだが、今は日本馬のターンである。

ジャスタウェイ級かそれ以上のスケール感を誇るアーモンドアイならば…。

 

ニュース

新馬回顧<3/16>

読了までの目安時間:約 3分

 


<牡馬クラシック裏展望>

この世代最後の新馬戦も、また対照的な展開に。

力勝負で小柄な2頭が叩き合った阪神1800戦は、わずかに外から来たキャノンバローズが先着。

2着のダイワメジャーの女の子がどうこうということはないが、勝ち馬に関しては、エンパイアメーカー×ディープで、伯父がオリエンタルロックという背景も含めて、ダート馬と決めつける段階ではないだろう。

一方、中山では今週も圧勝馬が登場も、伏兵のルーラーシップ・ブラックヘイローの快勝で、断然人気馬が馬券外。

芝デビューからオープン連続好走後、ダートに転じて、道営札幌時代の北海道スプリントCを制したハリーズコメットの近親だから、こちらは専門家に育つだろう。

 

さて、2月辺りとは一変、コース特性もあってか、牡馬の注目馬が急増の3歳路線。

ただ、伏兵候補が多すぎて、昔取った杵柄で偉そうにしている輩が、本番でひどい目に遭いそうな展開は織り込み済みという状況に、まだ変化はなし。

 

早い段階での期待よりは、ブラストワンピースタイプの選別が、この時期に目立つ馬では吉と出るはずだ。

まずは、中山で2勝目を挙げたフォッサマグナ。

掛け値なしでも期待の大きかった共同通信杯組ではあるが、それを差し引いても、ポテンシャル同格のタニノミッションに自由をさせなかった勝ち方は、評価できる。

バランスラップで適当に時計がいいというのも、血統背景からすると、むしろ条件問わずの箔がついた。

 

アルメリア賞勝ちのランスオブプラーナは、きさらぎ賞の3着馬でもある。

1800で連続好走。ケープブランコで渋いエスサーディ系では人気馬にはならないが、平坦巧者に転ずるのが遅れただけでも、価値ある勝利だ。負かした相手も、今後伸びてきそうな血統馬だった。

また、ホエールキャプチャの近親で中京マイル連勝のピースワンパラディも面白い。

 

あとは、トーセンラー産駒の2勝馬ザダルと、2戦目で楽勝のトーセンスカイは魅力がある。

前者はワグネリアンに似た配合、後者もステイインシアトルの下と、追いかける価値が出そう。

トライアル組では、猛ペースでの激走追い込みはありそうな若葉Sのワールドプレミアを挙げる。

 

レース回顧

スプリングS -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 


パドック気配から、ファンタジストの武豊騎手が前に行かせる策は見えなかった。

そして、筆者が期待したような競馬にはならなかっただけではなく、逃げ馬がそれなりにいた中でのクリノガウディーの逃げが、誰にも読めなかった。

ペースは作ったが、筆者の考えた通りに道中の抑え込み方が重要で、溜めを利かせた逃げという策は、今の彼にはまだ合わなかった。

 

だから、ペース云々ではなく、ミナリクがペースというところに主眼を置かず、やや作りすぎた感も否めないヒシイグアスに対するアプローチが優しすぎたから、これも直線では見せ場を作るところまでいかず。

結果的に、どの馬が差してくるかという大方の見立てが正しかったという展開になり、溜めて距離適性の幅を何とか広げたいという展望のあったファンタジストは、さすがの武豊という追い込みで連絡みまで持ち込むも、もう一頭踏ん張った馬がいて…。

 

何となく、最近は芦毛の馬が強いという印象が強いこのレースを、伏兵のクロフネ産駒・エメラルファイトが、うまく溜めを利かせた末脚で勝ち切った。

前日のフラワーCが派手だったので、タイムも内容も牡馬としては大分見劣るものの、若い関東馬にしては積極的な連続関西輸送を課された後の、中山での勝利。

クリノガウディーの2戦目東京遠征のような策と同じように、早めに将来性を見極めた輸送慣れの自助努力は、ガウディーが既に実績馬になり、試走の雰囲気漂う作りだった時点で、チャンス拡大の潮目があったということだろう。

 

自厩舎の馬で、それもクラシックトライアルを制す。

石川騎手はずっとこのエメラルファイトに乗っているようだ。

それも毎日だという。思いも一入、とはまさにこのこと。

 

最初から混戦模様の最終トライアルだっただけに、前述の遠征の際には、石川騎手が乗っていないということで、その勝負に対する意欲も負けていなかった。

勝ち切れなかった、石川騎手と挑んでオープン2戦で好走止まりだった中で、前走の2勝目をしっかりと景気づけとして、確実なトライアル出走のお膳立てで、しっかりと持ち味の渋とい末脚を引き出したのだから、文句なしである。

 

それぞれに陣営には、クラシック出走に懸ける思いがあっただろうが、ヒシイグアスのようにうまくいかないこともあれば、同じ関東馬でも他との違いを見出すことで、結果に繋げることもできたりするのだ。

国枝厩舎のディキシーナイトもその一頭か。

中山の2000Mで初勝利後、マイルに止まらず、前走は1400のクロッカスSで人気に応えた後の、あわやの3着。

伏兵として大いに価値ある3着だった父ダイワメジャーの出た04年もそうだった。

みんなが弥生賞だとか、そのほかのレースに目がいっているところで、地味でも何かいい結果を残すことで、本番で爪痕を残せるようなチャンスを得るということ。

 

血統以上の魅力を感じさせた急進勢力のニシノカツナリ以外、大体人気の通りの結果だったから、僅かな間隙をついた面々の頭と首の差の勝負に、勝ち組の争いという副題を与えることはしてもいいのかもしれない。

ただし、ヒシイグアスがうまくいかなかったように、好走馬に本番での可能性の詮索は、ここ以上に難しいことが明らかになった。

あれとここでいい勝負で、ここでは格上…。そういう論理は、本番前までの屁理屈にしかならない。

 

やけに大物感を見せながら、人気の通りにしか走らなかったリバーシブルレーンの将来性に期待しつつ、プラス10kgに、実はNHKマイルCへの展望を覗かせたファンタジストの、テレグノシス的快走も望める感じはしないではない。

いずれにせよ、皐月賞云々というメンバーではないだろう。

 

レース回顧