血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

2歳馬選定2019<~函館2歳S>

読了までの目安時間:約 3分

 

まずは注目の新馬勝ち馬から。例年よりは、この中にもランクの差みたいなものがあるか。

6月中央場所組

牝馬

/1 阪神1600 リアアメリア

/2 東京1600<牝> モーベット

牡馬

/2 東京1600 サリオス

/9 東京1800 ワーケア

ローカル

函館

6/22 1200<牝> パフェムリ→函館2歳S④

7/21 1800 ダーリントンホール

中京

7/6 1400<重> シャレード(牝)

〃  ダ1400<重> ファシネートゼット

/13 1600<稍> ギルデッドミラー(牝)

/20 1400<重> ペールエール

福島

7/6 1800<牝> フジマサリアル

/13 1200<牝> マジックキャッスル

例年よりもスピード型の出世に可能性を感じさせるものがあり、世代レベルは案外高いかもしれない。

中京開催開始の週で、主な新種牡馬も全て産駒をデビューさせ、完成度も充実度もなかなか。

そういう状況で、既存勢力のディープ<ブルトガング>やロードカナロア<ここまで新馬全敗/1番人気4回>が、パッとしない割に、中京2歳快勝のラインベックはディープ×キンカメだから、実力拮抗と見るべきだろう。

そうなると、やはり東京で勝ち上がったブルトガングの急死は、誠に残念だ。

ディープの男馬でアメリカ血統の母系。貴重であり、近年のトレンドだったが、もうディープ直仔の時代ではないと、考え方を切り替える時期が来たと、ここでは違う解釈をしておきたい。

オープン戦回顧

函館2歳S ビアンフェ

1:09.2のレースタイムも初年度産駒のいきなりの重賞制覇も、かなりの偉業と言える。

連闘馬が例年好走することを知っているかのように、自身がごねて、その対象のマンバーを抹殺<言い過ぎか(笑)>すると、今度は前回得た逃げ味を確かめるようにパワフルに先行して、また快勝。

線の細い上の兄弟とは、一線を画した魅力がある大型馬だ。

中京2歳S<重>ラインベック

新馬戦より相手弱化で、渋馬場の経験値込みで、負ける要素なしの一戦を快勝。

明らかにマイラーでないような感じで、場合によっては、マカヒキのような一瞬の脚で勝負する中距離型となる可能性があり、マイラーのような感じもしないではなく…。

 

コラム

夏季競馬前期終了<各場リーディング発表>

読了までの目安時間:約 2分

 

3回中京、2回福島、今年の函館開催全12日が終了し、騎手・調教師部門のリーディングが発表された。

3回中京

松永幹夫調教師<4勝/2着2回/3着1回>

福永祐一騎手<12勝>

2回福島

斉藤誠調教師<7勝>

戸崎圭太騎手<14勝>

1、2回函館

池添学調教師<5勝/2着3回>

藤岡佑介騎手<15勝>

一番に注目すべきは、リーディング争いにあまり縁のなかった藤岡佑介騎手が、多士済々の函館開催で最多勝を挙げた点だろう。

武豊騎手が甘くないなとボヤき、ルメールさんは短い休暇を得ていたものの、他にもビッグレースを数多く制した名手が例年通り集結した中で、自身も何度か他場に乗りに行ったにもかかわらず、この結果であれば、文句なし。

今年断トツの存在感を放つ川田騎手がいながら、福永騎手がリーディングというのも不思議な感じもする中京であったりと、少々掴み切れない結果にも映る一方で、例えば、藤岡兄の活躍の陰で、関東リーディングを懸けた前哨戦になることの多い関東ローカルの福島で、戸崎騎手と2位の三浦皇成騎手が1勝の差で決着したくらいだから、そもそも、ルメール騎手以外は、今はあまり騎乗馬の質や勢いを含めた技量など、全く差がない状況にように思える。

久しく重賞に縁のなかった江田、田中勝両ベテランも函館で一仕事していたし、読みづらい展開という面で、この夏は見どころが沢山あるのかもしれない。

剛腕系の地方出身騎手が、ちょっと元気になってきた気もする。

 

ニュース

新馬戦<7/20・21>トランシルヴァニア、グライユルほか

読了までの目安時間:約 3分

 

4週目となると、流石に馬場が荒れて、外差し傾向になってきた。

土曜の本州の4レースは、いかにも荒れ馬場向きの馬が勝ち上がった。

中京は重馬場。

外から追い込んだマイル戦の勝ち馬であるマイネルグリットは、スクリーンヒーローが父。

母は函館2歳S1番人気2着のマイネショコラーデ。完成しているとは断言できないが、早い時期の競馬では崩れないタイプだったか。

1400のペールエールは、ダイワメジャー×セルカーク×リナミックス。まあ、中京なので負けることはなかっただろう。

福島は昼休みの頃から降った雨で稍重に悪化。

そのせいか、個性派と思われる暴れん坊が勝ち上がった。

1800はオルフェーヴルのトランシルヴァニア。明らかに手応えの問題ではなく、気性の問題で押せ押せだったが、外へ出してからはパワフルな伸び。それでも真面目に走っていない。

スタートでやらかした1200のグライユルは、エピファネイア×ディープで牝馬。

途中から進出して4角で抜け出すも、のめりながらの危なっかしい走りでの勝ち上がり。

雨馬場は良かっただろうが、荒れているのは不得手というのもある。

馬場の悪化が若干見受けられた日曜日は、函館でも1800戦が行われた。

人気のニューアプローチ産駒・ダーリントンホールが好位抜け出しで快勝。62秒台の5F通過から、残りを47秒中盤で乗り切ったので、時計の価値もある程度評価できる。本気では走っていなかった。

中京の稍重・2000M戦は、エピファネイア産駒のロールオブサンダーが力で押し切った。

人気のグルーヴィットの半弟は、晩成のパロクサイド系で中型の牡馬。時計が掛かるのは良くても、荒れた渋馬場はまだこなせなかった。

福島では名物のダート1150M戦が行われて、曲者っぷりを一切見せず、オヌシナニモノが圧勝。

カレンブラックヒルの仔で、本質的にはダートの方が合うタイプだろうから、まずは時計をしっかり更新していきたい。

その後に根本厩舎の2騎手がいい仕事をして穴快走を決めたが、スタート含め、内容的は菜七子騎手の方が中身は濃かった。

 

レース回顧

函館2歳S(レース回顧)2歳コースレコードタイでビアンフェが圧勝

読了までの目安時間:約 2分

 

散々ゲート入りを嫌っていたビアンフェが先頭に立って、レッドヴェイパーやタイセイビジョンが中団より後ろから。

予想されたよりもはるかに混戦だったということだろう。

気持ちよくというか、何かから解放されるように力を出し切ったビアンフェは、レヴァンテライオンが叩き出した時計の速い年に記録された1:09.2の2歳コースレコードタイで圧勝。

勝負になるようなポジションではなかったが、1400Mの経験値がここではプラスに出たか、最後苦しいところから抜け出してきたタイセイビジョンも、歴代3位相当の走破時計で2着とした。

父は前者が産駒デビューの初年度となるキズナ、後者はかなり渋いダンチヒ直系のタートルボウル。

筆者はここならキンシャサで十分足りるだろうと高を括って、レッドヴェイパーで堅いと見立てたのだが、これが今回良馬場になったにも拘らず、力出せずの展開はその通りなのだが、1:09.9と持ち時計を更新できず5着。

勝ち馬が前半33.6秒とグイグイ行ったから、4着パフェムリなど小柄な牝馬は全て馬券外で、パワー勝負になった。

ここ数年よりタフな馬場だったにもかかわらず、レースの質は近年でも最上級の展開。

この結果も無理からぬものがある。

ビアンフェは母がルシュクル。

勝ち上がった3頭全てが新馬を勝っていたが、この馬は②-①ときて、この結果。

ただ、3戦目ということのアドヴァンテージは、ラベンダー賞組が圧倒的に強かった一昔前までの2歳Sと同じで、ミドルとハイペースを短い間に両方経験していると、揉まれた経験の少ない面々相手に、有利に立ち回れる根拠とはなる。

父がディープの直仔でダービー馬だからといって、早々距離をこなす馬になると思えないが、しばらくは距離を延ばすことにためらいを持ってはいられないから、もしダメなら、来年の洋芝でまた頑張ってもらいたい。

 

レース回顧

中京記念 レース回顧 ~ 怪しい手応えも粘り込んだグルーヴィット

読了までの目安時間:約 4分

 

先行残りが懸念されていたが、前に行ける馬が多く、またその手の馬がほとんど伏兵。

おまけに、実質トップハンデの55.5であるプリモシーンが、言うほどはこの怪しげな渋馬場を正攻法で抜け出しにかかって勝ちに出たから、その後ろのグループには有利だった。

だからって、外差しが決まるほどの荒れ方というわけではなく、4分どころくらいから外の馬は来ない。

ギリギリのライン上に、共に乗り替わりになった52の3歳馬がいた。

手応えというか、流石はスクリーンヒーロー×ディアブロのクリノガウディーは適性を感じさせる一気の脚で、見事に復活を遂げたのだが、最も怪しい手応えで上位争いに食らいつき、何とか粘り込んだグルーヴィットが勝った。

きっと、走るタイプのパロクサイドだから、道悪馬場になってしまうと怪しいのでは…。

こんなに手応えの悪い馬だとは、きっと松山騎手も想定していなかっただろうが、ダートの経験値やGⅠでの厳しいレースも知った馬だけに、ある意味で容赦しないで走る気を引き出したことで、この一族独特の勝負に出て強いいい面が、最後は勝敗を決する場面でのプラスアルファとして現れたように感じる。

外枠すぎて、流石に苦戦必至だったカテドラルなど、この手のハンディキャップ競走では必ず力を出し切れない馬が登場するが、NHKマイルCで走らなかった、走れなかった2頭が世界レコードタイ走のプリモシーンを抑え込んだのだ。

斤量面の有利不利だけではなく、こういう不思議な展開も起こりうる競馬に参戦した以上、1:33.6の決着タイムが示すように、予想された最低ラインの波乱の結末は、最初から想定内であった道中のストレスがどのようにパフォーマンスに影響するかを如実に証明したことになる。

誰でも走れる競馬の時、こういうトラックバイアスのようでそうとも言えないくらいの掴みづらい状態の馬場に、いかに適応できるかは、わずかな差で勝負運に見放された馬たちの中でも、明らかに近走で力を出し切れないかった面々の方に、大体のケースでは有利に働く。

ファルコンSくらいの馬場状態の方が、グルーヴィットにはもっと有利だったはずだが、ちょっとしたバランスが勝ち負けに大きな影響を及ぼす夏の重賞のこと。

苦しい経験の他に、ワンツーの3歳馬に関しては、それぞれが京都で新馬勝ちした次戦で、東京へと遠征したすぐ後に、再び地元で好走していた。

プリモシーンはずっと頑張ってきて、マイル戦では近走、暮れのターコイズSで力を出し切れなかったことがあるくらいで、安心できる軸馬だったが、ほぼ適性外のこういうタフな条件で、全く崩れなかった。

思われたより時計勝負にならなかった、馬場回復の妙が結果に大きく影響を及ぼした一方、本命で重賞勝ち鞍2つのみの牝馬が、十分に期待通りに走ったのだ。

往々にして、特殊性ばかりがこのレースの勝敗のポイントに挙げられるわけだが、今年は全く違う。

来ないはずの3歳馬がきっちり結果を残し、55.5の牝馬が格上とはいえ、道悪を克服した中で好走。

ミエノサクシードなど、時計面でのアドヴァンテージで際どく詰め寄ったわけだが、本来ならきっと、彼女のためのレースになっていたのだろう。

期待以上に盛り上がった中京記念は、関屋記念のように、今後はもっと重要度を増した格を得ていくことになるだろう。

 

レース回顧

中京記念 2019 予想 ~ 荒れ馬場と血統的傾向から考える

読了までの目安時間:約 5分

 

土曜の朝、レース開始直前までは雨が降りそうだから、いつもの中京最終週の荒れ馬場になりそうだ。

ほぼ間違いなく、内が残るような高速馬場にならないだろう。

それに呼応するように、7月というか、ローカル開催に切り替わったここ3週は、中京重賞で全ての勝者が、サンデーサイレンス、ミスタープロスペクター、トニービンの血を持っていた。

これにリファールやノーザンダンサー系の某かのクロスが掛かっている感じで、明らかに、高速決着向きの馬は勝ち負けの争いには加わっていないことになる。

そういう傾向はこのマイルの中京記念にも、既に定着化したものとして記録されている。

トニービンやヌレイエフ、ミスプロは距離の関係でかなりの数絡むが、ヌレイエフの血を持つキングマンボの存在感は、リピーター血統としての価値を高めるように、雨馬場の時やその影響を色濃く受けた時に、より引き出されている印象を受ける。

最初にこのレースを連覇したフラガラッハが、松永幹夫厩舎の馬。

デュランダル×トニービン×ヌレイエフで、2着には2度ともキングカメハメハ×サンデー系の馬が残った。

その時と同じような馬場、要するに、1分33秒を早々は切れないようなタフな条件となれば、そういう決着は予想できる。

そういうことが昨年以外、実に6度も起き、トニービンかミスプロの直系が主要な部分に組み込まれた馬ばかりが勝ってきた。

ステイゴールドのワンツーが起きるマイル重賞が、普通の競馬のわけがない。

ステイゴールドは母父がディクタス。

トニービンもハイペリオンの血がしっかりと組み込まれ、その末裔でサンデー系のハーツクライやその仔のジャスタウェイなども、あまり高速の決着での出番はない。

キングマンボ系のロードカナロア産駒。母父シラオキ系のスペシャルウィークで、祖母はフレンチデピュティ×エアグルーヴ。

余りに条件が揃ったこの52の3歳馬・グルーヴィットに、5戦目にして5人目のパートナー・松山弘平騎手が騎乗という要素は、中京や左回りでの実績なども含めると、有利すぎる一戦になるだろう。

渋残りでもダート2戦の実績があり、共に勝利。

が、わがままさが残るいい意味でのパロクサイド系の特徴が現れたその内容に比べ、3戦目のファルコンSは、比較的速い流れに対し、外からの追撃で直線の反応も上々。

1:21.0は勝ったハッピーアワーに0.1秒劣ったものの、レースレコードではあった。

NHKマイルCに関しては、ダート実績が活きる乱戦ではあったものの、初のマイルと迷わず馬込みから抜け出すレーン騎手の手もあまりフィットしなかった感じで、伸びしろはあったが、キレない死角も見せつつの10着。

しかし、キャリア4戦で毎度の乗り替わり。

東京の経験があったからといって、本質的に秘める芝への適性だけでは何もできなかったのは、GⅠであればいくらでもいいわけできそうなもの。

何となく、夏は元気な印象の松山騎手に、時計の大幅な更新は求められない1:32.9の持ち時計でも対応可能な競馬をできるように、しっかりとアシストしてもらいたいものだ。

軽い馬場は合わずとも、重馬場になってしまうとちょっと反応が鈍るのは、ドゥラメンテなどに見られた驚異的な脚を一瞬だけ使える強みであり、トータルの持続力にはあまり魅力のないから、ファルコンSなどはその典型にも思えたが、明らかに芝の方がギアチェンジがスムーズなタイプ。

何となく2、3着の多い馬が重賞獲りに成功している流れに、この早い段階で乗っておきたい。

ロードクエストもキレを見出されつつ、そこはマツリダゴッホ産駒なのか、渋馬場やトータルの時計がハイレベルではない時に走る馬である。

こちらは57だから、逆転の芽は若手の方にもあるが、当然強敵。

ビリーヴの仔・ジャンダルムも、きっと性質は似ている。ファリダットでさえ、安田記念3着時の走破タイムは1:33.8だった。

◎グルーヴィット

○ロードクエスト

▲ジャンダルム

注カテドラル

△ヒーズインラブ、プリモシーン、ミエノサクシード

 

レース予想

函館2歳S(2019)予想 ~ 洋芝実績がない馬は函館の重賞を勝てない

読了までの目安時間:約 3分

 

函館らしさが戻ったか、先週も上がりの掛かる競馬になった。

本州ほどは雨の影響を受けていないが、北海道に実績がない馬は函館の重賞を勝てないことはよくある。

今年は2戦とも、洋芝戦に勝ち鞍のあるのワンツーであった。

さて、藤岡佑介騎手のリーディング争いにひとつ貢献をしたレッドヴェイパーが、本来使うべき開幕週の新馬戦でコンビを組む予定だった北村友一騎手へと乗り替わり、再度勝利を目指す。

阪神で圧勝のタイセイビジョンは、タートルボウルだからいくらでも洋芝をこなせそうなものだが、高速化が進んでいたにも関わらず、札幌2歳Sとは大違いで、7月開催になってからも全く違う組の勝ち馬に出番を与えていない。

ティーハーフと同じように阪神から来る洋芝巧者のような配合の馬が、まるっきり出番なしとはならないはずだが、それなら門別2戦圧勝のアザワクにだってチャンスはある。

ただ、時計が出にくくなっているところで、順調に使えなかったにも拘らず、追われたから走ったという感じで新馬を勝ち切ったレッドヴェイパーは、スタートのミスも考えづらく、稍重の1:09.8ならここでは断トツの存在感を放っている。

2着だったケープコッドは2週後に良で1:09.9で圧勝も、ここは除外。

5馬身差3着だったメイショウナパワンも、新馬とほぼ同タイムで未勝利を勝って、こちらは参戦。

人気のスマートカーリーが翌週の良馬場、レッドと同週に圧勝のパフェムリも同じ1:10.2であり、相手が楽だったらもっと遅かったはずのレッドも、軽くない相手と既に対戦済みの強みが、ここでは活きるか。

洋芝ではあまり崩れないロイコン系で、シンコウラブリイを産んだハッピートレイルズの直系は、ハイペリオン色が強いが、セントサイモン色がここ2代で強まったレッドヴェイパーの代では、タフな馬場の短距離戦は歓迎に思える。

今年も連闘馬がいるので、マンバーを相手筆頭とする。

◎レッドヴェイパー

○マンバー

▲タイセイビジョン

注パフェムリ

△アザワク、ゴッドスター、リュウノゲキリン

 

レース予想

平成の出世レース・謎の国際GⅠトライアル

読了までの目安時間:約 3分

 

函館記念

16⑥ネオリアリズム

94②タイキブリザード☆

函館2歳S

12④ロゴタイプ

06②ローレルゲレイロ

97①アグネスワールド☆

中京記念

<マイルに条件変更後はなし>

02①ツルマルボーイ

00①メイショウドトウ☆

どういうわけだか、旧中京記念も含め、渋った馬場で行われることの多い晩春のGⅠや日本よりは確実に重い馬場で行われる海外のGⅠのウイナーなど、国際的に評価されるレースの勝ち馬が多い。

安田記念の覇者はここに挙げただけで3頭。

外国産馬が強い時代の象徴的存在で、藤沢厩舎だとか森厩舎の馬ということも、たまたまの結果ではないことを補強する材料となっている。

同時に、別定函館記念の特性と、時期入れ替えてからの同ポジションである札幌記念とでは、格は違えど、札幌に芝ができたからというだけではない理由で、その競馬の質がアップしている。

ニッポーテイオーもサッカーボーイも、ブリザードと同じ3歳で函館記念を好走し、後の大成へ繋げた。

相手が楽とかそういうわけではないから、札幌記念は勝っているネオリアリズムなどは、ローカル適性にとどまらない何かを得たことが、結果的にはよかったことになる。

今の中京記念には、マイル変更の意味はあまりなく、補完するのはそもそも関屋記念であることに変化はない。

栴檀は双葉より芳しを証明した昔の函館2歳S好走馬に対し、開催時期の前倒しが早熟型に有利ななかで、ロゴタイプが全くの人気薄で4着だったことは、2歳時で王者であることを世に知らしめた最大の根拠と言えよう。

クラシックで燃え尽きなかったから、あのモーリス斬りがあるのだ。

どのレースも、どこかのGⅠに繋がる直接的な要素はないので、所詮はGⅢだからという結果ばかりだが、根幹距離の重賞である以上、一定の意味合いは持っているもの。

7月の重賞は特に地味だが、力のある馬のステップには、いい経験値を与えている面は間違いなくあるだろう。

 

コラム

管理すべきこと – 東京の高速馬場、安田記念の内斜行、禁止薬物禍

読了までの目安時間:約 3分

 

東京の高速馬場問題に引き続き、安田記念の内斜行問題に、直後の禁止薬物禍…。

人間がもう少し考えたら何とかなりそうな問題と、薬物問題で隠れていた雨馬場における対応の重要性が同時進行でマシマシの傾向を示したことで、前月から続く言い知れぬ不安は、レーン騎手の大暴れだけでは何も解消されなかった。

薬物問題に関しては、全面的に人間側の責任であるのだが、それと最も関わりが遠いはずの騎手会の当日のトップであった福永騎手が陳謝した件は、状況を考えたら致し方ないとしても、客観的に見て、主催者より先に末端の人間とまではいかないものの、競走馬を管理する側ではない関係者の謝罪など、何の意味もないから、質問をした側の記者の意識も当然、その資質を問われることになる。

直接関係していないから、話がしやすい立場だったからというだけのことであり、真相を知る立場ではない。

少なくとも、謝罪しているようなイメージを与えるメッセージに対し、フォローの一言があってもよかったはずだ。

さて、宝塚記念に関して思ったのだが、東京の馬場作りと根本的に違っていたかというと、現象としては同じだったはずだ。

軽い競馬になりづらい6月の阪神は、春の中山と同じように、雨が降った時の備えはしている。

最初から雨が降らないとなれば、ある意味で、エアレーション効果がフルに発揮されるのだろう。

それを週末雨予報の時はしない。

ハズレて、馬場が高速化する。これは何度かあった。

しかし、東京は雨が降らないところで連続開催だから、キープすることを重視すると、Dコースでも外差し馬場になったように、結果として対策の講じようがなかった気がする。

降らないのはどうにもならない。

17年の秋はひどい雨に見舞われたが、良のJCは高速決着。

でも、雨が降った後にカバーするのが本質であるべきだから、仮柵の移動をもっと極端に2週ごとに行えば、意外なほどすっきりと公正な馬場での競馬は可能な気もするのだが。

あれだけ速いと誰も得しないから、面白さも半減してしまったのである。

興行的にも、ダメージを被る時期に入ろうとしているのではないだろうか。

 

コラム

サトノアレス引退

読了までの目安時間:約 2分

 

2016年の2歳王者・サトノアレスの引退、種牡馬入りが決まった。

朝日杯FSでは低評価ながら、驚異的な瞬発力を発揮して皆を驚かせたが、以降は勝ち星にも恵まれず、3歳夏に制した巴賞が最後の勝利。

しかし、以降東京競馬場のレースを使い続けたことで、しっかりと掲示板に載り続けていたので、その存在を忘れるというほどの体たらくではなかったものの、今年の京王杯SCでは、左前肢跛行を馬場入り後に発症し、そのまま競走除外。

「蹄の状態が良くなく、現役を続けるのは難しい」

とは、オーナーの里見治氏。

もちろんそれも引退理由の第一要因となったわけだが、本音はそれだけではないようだ。

「デインヒルの血が入っているので、ヨーロッパからも興味を持たれており…」

これで合点がいくところもある。

近年はクールモアの名牝が、続々日本でディープインパクトとの交配を行っており、先細りが見えているその直接的手法よりも、数多存在するディープ産駒の後継種牡馬に適性を見出した方が、よっぽど経済的で効率もいいのだ。

ある意味、ここで重要になってくるのが、東京は得意なのに、2歳時に勝ったきりだったという戦績面の残念さ。

裏を返せば、命がけの競馬もしなくてはいけなくなる超高速馬場での競馬を勝ってはいないというのが、それでも持ち時計はあるし、デインヒルの優秀さと同時に、サンデーサイレンス系の影響力も再認識する結果を2歳でタイトルを持った馬が古馬になってから残したことに意味があるように思う。

サイクルが早くなり、早熟性や効率性を重視しすぎた結果、持続性のある成長の魅力が持ち味の系統は、今まで以上に主要国で重宝されるのではないだろうか。

 

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