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大物登場!【リーガルマナーの血統】を深掘りしてみた

読了までの目安時間:約 3分

 

2020年3月20日 1回阪神7日 ダート1800M 新馬勝ち

この世代最後に紹介することになったデビューウイン達成者は、今年のトレンドであるテンよし、中よし、終いよしで上がりNo.1で逃げ切りを決めたリーガルマナー。

ただ重厚なだけで、名牝サンプリンセスの血は当たり外れが大きいとされ、母エレガントマナー、祖母ネオクラシックは、そうした血統背景の負の側面を丸出しにしてきたが、待ちに待った大物登場と相成った。

リーガルマナーの血統を深掘り

リーガルマナーは父がロードカナロアで、母父がシンボリクリスエスとなるから、こうしてダートで力を発揮する馬となっても、何ら不思議はない。

同時に、ワンダフルな才能を出す血筋であり、キングカメハメハはロードカナロアが異様に見えるようなダートも芝もマイルから2000に徹底シフトした有力種牡馬だったことから、キングカメハメハの秘める性質の後継者ともなり得る。

 

最近、サンプリンセスの一族からリーガルマナーにとっては近親の部類といえるエスポワールやその兄アドミラブル、バレークインの妹からフサイチコンコルドの牝馬版を作り上げ、その産駒からノーワンという不思議な才能を秘めたハーツクライの牝馬が出現している。

ただ、在来牝系でもトレンドに乗って復興を遂げた例は非常に多い。

スペシャルウィークが突如して現れたフロリースカップ系から、一回りしたあと、サンデーサイレンス直仔が事実上消えかけていた06クラシックを盛り上げたのは、そのシラオキ系とは別の流れを汲むガーネットの末裔であるメイショウサムソンだった。

翌年クリフジ以来となるダービーフィリーの大偉業を成し遂げたウオッカは、シラオキ系で最もサイクルの早いローストウショウの系統。

 

こうした流れは無視できないもの。

ビワハヤヒデとは似て非なるナリタブライアンが、兄以上に活躍し、フサイチコンコルドの全く世代の違う弟が皐月賞を制したアンライバルドだったり、ちょっと後は二冠牝馬の孫世代から登場の弟がダービー馬になったりと…、平成期の競馬界でも、大いに盛り上げた兄弟のドラマが沢山ある。

中内田厩舎の秘蔵っ子に止まらない活躍が望まれる。

 

レース回顧

スプリングS 2020年 回顧【ガロアクリーク】爆発的な決め手の謎?血統を遡ってみた

読了までの目安時間:約 4分

 

見た目より遥かにスローペースになってしまったことで、ミルコの謎の早仕掛けではなく、それでもまだペースが上がったというほどではなかったので、ヴェルトライゼンデが多少は捲る形でスタミナを測ってくる可能性があった状況で、そのファルコニアが行ったあとに、この流れでは動くしかなくなった感じだった。

 

それにしても、こう乗ればもっと簡単に勝てるのに…、という感じで伏兵の決め手を最大限引き出したヒューイットソン騎手のガロアクリークの決め手は、流石は中山1800的波乱につきものの直線勝負型の爆発的なものであった。

キンシャサノキセキ×キングマンボにはそういう魅力が秘められていると同時に、この馬、お馴染みオリビエ・ペリエが全競走で騎乗したミエスクと同格とされた名マイラーの女傑・ゴルディコヴァの近親でもあるのだ。

 

ちゃんと調べないといけないシリーズで、中山1800の穴馬券を立て続けに落とした筆者は、こうなるともうやけである。

ゴルディコヴァとガロアクリークの関係は、共通の分岐点にゴールドリヴァーという牝馬がいて、前者の3代母、後者の4代母として互いの牝祖となっている。

 

拡大していくと、インフラレッドにまで遡り、その直仔であるネアルコ産駒のライディングレイズの子孫から、社台の名牝系として知られるナイトライトの一大名馬群が拡がり、ダイナコスモスは皐月賞馬になった。

一方、妹にあたるハイペリオン産駒のレッドレイの曾孫がネヴァーベンド系の中心部を形成したミルリーフである。

その母ミランミルのまた玄孫が、今度はガロアクリークの直系祖父にあたるフジキセキ。

インフラレッドから始まる名馬の集積地と化したガロアクリークが、ドリームジャーニー×マンデラという自慢の血統馬であるヴェルトライゼンデを交わし去る光景はまさに痛快。

違った形で発展した良血の両者がクラシックトライアルで激突し、新たな血統物語の一節を書き加えたことになる。

 

溜めて勝負出来たガロアクリークは、まだまだ成長しないといけない面は沢山あるし、血統の名に負けてしまう馬になってきた近親の悲哀を引きずってしまう可能性を大いに秘める一方、思ったよりキレなかったヴェルトライゼンデよりスパッと決め手を発揮したのだから、フジキセキのラインらしい素軽い動きで短距離路線を主戦場とする父のようなサクセスストーリーを歩んでいける面もあったりする。

 

さて、ヴェルトライゼンデは問題ないだろうと考える。

ここまで溜める形から直線を待ってという仕掛けをしてきたこともなければ、そのチャンスもまたなかった。

本命馬が本番前に挙動の不安がないことを確かめると同時に、違った面を、この血筋をよく知る池添騎手に引き出してもらった結果が、基本距離では大いにキレ負けする性質を持っている、タフな展開を好む中距離型とはっきり出たのだ。

 

これも収穫。

相手がやや軽すぎて、自分のやりたいこととその他の目的意識の違いに戸惑った面はあるだろうが、ガロアクリークのスケール感は、ある意味、人気になっていたサトノフラッグとは違った意味での意外性が出たものであり、無理に下げない方がいいという面が、機動性で秋より上であることを武器にできると再確認できたのはよかった。

その他が思ったほどは…、という直線でも、ガロアクリークのハマり方がとても象徴的で、もっと違った場面での活躍を他の馬には期待したい。

 

唯一、ココロノトウダイはこの変な展開で好ポジションは裏目に出てしまった。

器用ではないとは思っていたが、少し時間をかけて仕上げていきたい隠れた大物候補なのかもしれない。

 

レース回顧

スプリングS 2020 予想【ココロノトウダイ】好位からの正攻法なら見直し可能

読了までの目安時間:約 5分

 

無観客ひと開催の掉尾を飾る一戦は、少頭数の理由が実績で群を抜くヴェルトライゼンデとの力関係に、かなりの開きがあるからではなく、準備しても間に合わないという、個々の理由があるからなのだろう、10頭という寂しい頭数でのレースとなった。

例年の傾向なら、とっくに皐月賞やダービーの勝ち馬は、皐月賞なりダービーへの臨戦過程が見えている状態。

昨年のロジャーバローズこそ例外だが、皐月賞TRのここで負けて一旦脱落も、京都で厳しい競馬を経験した後、驚異の粘りで有力馬を大舞台でねじ伏せてみせた。

 

ヴェルトライゼンデの実力は、実績を見ればわかるが、直前の萩Sで3頭併せの真ん中でリードを守り通しての抜け出しで、圧巻の内容ではなかったが、恐らく陣営の青写真通りに次戦に使いたかったはずのホープフルSへ、理想のステップで迎えたという経緯がある。

現に、既に出来上がりかけていたコントレイルが、他の馬とさして違わぬ成長曲線を描きながらも、決定的なスピード能力の違いを見せつけるように自在の立ち回りを見せ、それをマーフィー騎手共に揉まれながらの追撃で、何とかしようと試みるも、抜け出す時の加速力が助走距離の差そのもので結果に表れてしまうような平均ペースで、勝ち馬と2着以下の競馬という切なさはたたえつつ、それでも、揉まれた経験を他に見せつけたことは、そうした経緯があっての、血統的な好走要因だけではない要素として挙げられるものになったと言える。

 

ただし、弥生賞でもっと成長面で課題のあった3着以下の組が、スケール感でコントレイルと遜色ないと結論付けられることになったサトノフラッグに一捻りの内容だから、様相一変の側面もある。

ヴェルトライゼンデがどうこうではなく、もっと可能性を秘めた馬が他にいても不思議ではないのではないか。

無論、不敗の馬でなければ立ち行かないというほど圧倒的な存在ではないヴェルトライゼンデが、勝手にコケる可能性も踏まえねばらないが、固定したいと思った4頭を評価順に並べると、

 

◎ココロノトウダイ

○アオイクレアトール

▲ヴェルトライゼンデ

△サクセッション

 

本番でないと燃えないというほど、オンオフのスイッチが人間の思惑と完全には一致しないのがステイゴールド系の特性ならば、その辺りがもう少し判然としている組の方が面白いのではないのか。

キングマンボ系はあまり縁のないこのレース、ローズキングダムが連外しだったことでも大いに怪しいわけだが、その年にダービーを制したエイシンフラッシュを父に持つココロノトウダイは、サクセッションやアオイクレアトールよりは、豊かな経験がある。

展開上の面白みなどを考慮し、アオイクレアトールには田辺騎手が乗ることで、初の中山も意外と合いそうな雰囲気がすることを目論み、あえての対抗。

評価下げではないヴェルトライゼンデは、ややプライドの面に不穏なものを感じるとともに、この系統とは昵懇の池添騎手だからこその気遣いが、次戦以降に向けたステップとして価値ある敗戦を生む可能性まで踏まえ、丁寧にフォローしての単穴。

 

さて、ココロノトウダイだが、新馬戦で福島の1800でスタート後の多頭数戦ならではのがっしゃんなどの不可抗力に加え、自身の成長度合いなども影響し、後方からの競馬。

結果として、そのことで自分のタイミングでの仕掛けに成功し、4角で好位に取り付いてナイスファイトの2着。

新潟ではキレないものの頑張って外から差し切り、次の福島は、少頭数で楽に前を追いかけ、直線にすぐに先頭からの押し切り。

で、共同通信杯は初めてうまくスタートするも、父がJCで失敗した先行策で、直線伸びきれず。

 

ただ、ヴェルトライゼンデとは違い、全てアプローチが同じ丸山騎手の騎乗の中で起こった事象なのだから、ここ2戦の楽な競馬と、相応のタフさにあまりキレない特性まで踏まえて、ちゃんと好位につける正攻法を選択するはず。

それぞれに課題がある組み合わせなので、唯一乗り替わりのないココロノトウダイは、読める要素が多い。

ワーケアでもそうだったように、無理に仕上げない手塚調教師流のスタイルが、こういう組み合わせでフィットすると信じたい。

余計な体が絞れれば、相当走れるはずだ。

 

レース予想

フラワーC 2020 回顧【キズナの即戦力がまたしても】アブレイズがタイトな流れを押し切り

読了までの目安時間:約 3分

 

思わぬ伏兵の誕生である。

強気の先行から、いつもくらいの馬場状態ながら、平均よりかなりタイトな流れを押し切り。

追い込んだレッドルレーヴもまだ評価がこれからという良血馬であり、シーズンズギフト以下人気勢が、タフさで見劣ったのは残念だが、決して軽い競馬ではないから、キャリア2戦で簡単に勝てるようなレベルの組み合わせではなかったことまで踏まえると、キズナの即戦力がまたしても登場の構図が再現されたことになる。

 

京都で1戦したのみだったアブレイズは、3代母の息仔にタフに活躍したトレイルブレイザーがいるという、どことなくこういう舞台に適した血縁のようなものがある馬。

加えて、そこからタイキシャトル、ジャングルポケット、キズナと、軽くはない条件を好む正攻法の競馬が合いそうな傑出馬を配されたことで、他の馬にはない粘っこさがあったのだろう。

一族の出は、ヘクタープロテクターやシャンハイが登場するロイヤルスタチュートの系統であり、これも合わせて、本番よりその前に合いそうな気配がプンプン。

 

後からなら何とでも言えるのは事実だが、手広く押さえるならば、キャリアの浅い馬同士の争い、こういう血統の根拠を求めるという手立てもあったと、ちょっと反省である。

にしても、4着チェスナットドレスはディープスカイの産駒で、他はクラシックに実績のある系統だとか、勝ち馬と同じ父を持つクリスティも好走と、合いそうな馬とそういう感じの馬と、色々混じっていたのは間違いないから、以降に注目と考えると、思ったより相手が速くて少し道中消耗したシーズンズギフトとそれにマークされるも潰されまではしなかったクリスティなど、人気勢か。

ほとんど馬がファンディーナよりは速く走っているので、コースの変化で大いに動き一変がある。

さすがに、昨年のレコード勝ちだったコントラチェックのスピードと比べてしまうと、基準が狂ってしまう。

 

レース回顧

フラワーC 2020 予想【シーズンズギフト】あらゆる戦法で制御不能にならない我慢強さ

読了までの目安時間:約 3分

 

牝馬路線は非常に面白い。

阪神JF組の安泰が見えた最重要トライアルとは完全なる別流で、デアリングタクトやミヤマザクラがいるわけだし、エーポスも馬場や展開一つで、武豊騎手を得たレシステンシアの気分が乗らないと、たちまちチャンス到来だろう。

 

そのグループよりは先の大一番を狙う完全中距離型の選定が、ここから始まる。

筆者はシーズンズギフトを推してみたが、ポレンティアやクリスティといったオープン実績のある面々や、ミアマンテやレッドルレーヴのような上の兄弟よりは脈ありの血統馬など、ハンディキャップ競走並みに狙いは色々と立つ組み合わせ。

年末のホープフルSにそういう雰囲気があったが、今となってはコントレイルさんがいたのでは…、という感じではないはず。

 

ただし、シーズンズギフトのいいところは、エピファネイアが父ということより、シーザリオの兄弟にあるような良血馬にありがちなプライドの高さが先行することによる危うさを感じさせない点。

 

一見、2戦とも三分三厘からの仕掛けで似たような勝ち方に見えるが、初戦は日曜期待のココロノトウダイより遥かにタフに他馬と衝突しているレベルの接触からの巻き返しで、前走の中山も、スムーズなようでどうしても前や外の馬にリズムを崩されそうなところから、自身で我慢をして、直線はしっかりと力強く伸びた。

 

下げるのも手だし、押し上げて行っても制御不能にはならない。テン乗りの騎手には乗りやすい。

関東のベテラン騎手が軒並み勝利騎手に並ぶ中山1800重賞の過去の結果表を見ても、無論、一番勝ち星が多いのも一因だが、中山記念で仕事を果たした横山典弘騎手の実績は頭一つ抜けている。

若い馬だから丁寧に…、が時折、物議を醸す戦法に繋がる可能性を秘める一方、多少揉まれても進路選択を迷わないので、勝ちに出ない勝ち方にも彼は長けている。

彼女の本質を教えてもらいたい。

 

◎シーズンズギフト

○トリンカデイラ

▲クリスティ

注エンジョイ

△ポレンティア、フラワリングナイト、チェスナットドレス

 

レース予想

皐月賞 2020 予想【1】ディープ産駒【2】ホープフルS組【3】1800以上の重賞馬から考察

読了までの目安時間:約 3分

 

ディープ産駒について

コントレイル

サトノフラッグ

(アルジャンナ)

(ラインベック)

簡単な話、皐月賞に無事出走できたならば、どちらかがレースのリズムを作り、いずれかが勝ちに出た時に何が起きるかという状況。

高確率で中山2000重賞の好走馬が、皐月賞を勝てるというほど単純ではないものの、サトノフラッグだってそんなに負かした相手のレベルが低いわけではない。

どちらも元気なまま本番を迎えるだろうが、流石に、万全の体調ならば、コントレイルの方が上がり目はある。

ホープフルS組について

②ヴェルトライゼンデ

③ワーケア

④ラインベック

⑤オーソリティ

⑨ブラックホール

ヴェルトライゼンデに池添騎手、オーソリティはまた乗り替わるかもしれないという感じ。

ワーケアはルメール固定が出走の条件だろうし、ラインベックやブラックホールは中山が合いそうな騎手なので楽しみ。

とはいえこの方々、ヴェルトライゼンデがポカをしてしまうと、次走でみんな完敗となってしまう。

コントレイルは最初から強かったが、彼らはもっとこの先に期待したい面々。

自在性がある順番ともとれるが、中山と東京で立ち位置は大きく変化しそう。ワーケアはさすがに、この中では一番力はあると思うが、結果が伴うかは何とも言えない。

1800以上の重賞馬について

マイラプソディ

クリスタルブラック

コルテジア

ダーリントンホール

期待しすぎなければ、ジョーカーとしての価値はかなり大きなものがありそう。

不器用な感じの4頭だが、走るなら小回りの捲り合いになった時であろう。

皐月賞のタフな展開に適した面々で、狙いたい伏兵はこの中にいるという構図。

皐月賞の勝利の方程式は、それまでに強かった馬に肩入れしすぎないことである。

毎日杯もあるし、中山から新星の登場もあり得るのだが、近年の傾向が秋デビュー組が絶対有利という状況になく、番組充実でローテ多彩の皐月賞はダービートライアル<5着までが優先出走権を得る>という大牧場の方針の柔軟性などもあり、ハイレベルなほど余裕のあるグループに有利のはずで、名の知れた馬から分類した方が賢明に思う。

 

レース予想

2020年3歳世代注目血統 / キズナ / ハーツクライ / エピファネイア / ステイゴールド系

読了までの目安時間:約 3分

 

初年度のキズナ産駒が好発進し、重賞を3勝しているのだが、

ビアンフェ

クリスタルブラック

マルターズディオサ

それがあまり目立っていないくらいに爆発的な活躍をする面々が、様々な角度から登場し、盛り上がりを見せている。

ベテラン種牡馬の産駒も元気だ。

ハーツクライ

ウーマンズハート

クラヴァシュドール

サリオス*違う括りでも登場

マイラプソディ

ワーケア

 -ジャスタウェイ-エーポス

秋ほどの勢いが全くないので忘れられかけている現状も、この手の馬は、本番でこそ。

ハーツクライの産駒でクラシックホースになった馬は少ないが、何を隠そう、それはトライアルを勝っている馬が一頭もいないから。

14ハーツ祭りで前2走本命級に完敗だった2頭の東京での巻き返しは、ベストバウトであった。

サリオスの才能は抜けているが、それぞれに持ち味があり、牝馬は完成が早そうな雰囲気を醸すが、牡馬は何かのきっかけでスイッチが入る例のアレを隠し持っているはずだ。

エピファネイア

キズナのライバルがダメかというと、そうでもない。

スカイグルーヴ

デアリングタクト

これらに、フラワーC参戦予定のシーズンズギフトが面白い。

<ニジンスキー・サドラーズウェルズ>

サリオス<母父ニジンスキー系>

ダーリントンホール<父サドラーズウェルズ系>

レシステンシア<母母父サドラーズウェルズ系>

〔エピファネイア産駒〕

消耗するようなレースに向くタイプだけに、時計が速いとかえってスピード型に台頭の余地が生まれる12F以上の競馬では出番は少ない。

ステイゴールド系

オルフェーヴル

-オーソリティ

ドリームジャーニー

-ヴェルトライゼンデ

ゴールドシップ

-ブラックホール/サトノゴールド

 

皐月賞では誰は乗るか、ダービー以降を展望する状況では、どんなオプションを陣営や騎手が用意しているか。

一筋縄ではいかない系統だけに、ダメだった時にこそ、次のいい流れが見えてくることが多い。

力負けしたわけではないというのは、むしろ、最も強烈な相手に挑んだオリエンタルアートの孫2頭であり、敢えて言い訳できるものがあるとすれば、大事なところで自分の良さが出せなかったオーソリティだろうか。

 

コラム

新馬【大差勝ち】アンジェロフィリオの大物感漂う血統背景

読了までの目安時間:約 2分

 

2020/3/14 阪神 ダ1800M/小雨・重

阪神で完勝のデビューウインを飾ったアンジェロフィリオは、最近、とても砂巧者を多く出している印象のキンシャサノキセキの産駒。

この時期にデビューするような馬だから、大型の馬格も納得だが、上がりの時計の差が着差とイコールというくらいの数的根拠を記すまでもなく、パワフルさに加え、重馬場を利して1:54.5だったことも踏まえれば、基本的なスピード能力の差が大きかったという印象はある。

 

この世代、明けのダートデビュー組や、サウジアラビアで劇的快勝を決めたフルフラット、すでにそれより強いような雰囲気のあるカフェファラオなど、突如として強烈なパフォーマンスで目を惹く天才型が、ポコポコ現れる不思議な現象を繰り返している。

芝路線は6月の2歳戦開始から、ガンガン大物候補が登場しているが、この最後の方に現れたアンジェロフィリオとて、侮れぬ存在に思える。

 

父にはアルマームードが2本で、5代目と6代目でクロスとは生じされないが、母は5×4×5の継続性があるクロスが施され、伴ってノーザンダンサーがフィリオの代で5×5×5。

その上に、ヘイロー直仔のサンデーサイレンスが3×3で掛かっているから、近年のトレンドであるアルマームード過多の継続クロス型配合が取り込まれている。

種牡馬のクロスより効果は乏しいようで、根こそぎ同族の血が重ねっていると考えたら、実はその濃密さは大種牡馬のきつめのインブリードよりも強い。

それにプラス、セントサイモン色が強い父系とハイペリオン多めの母系という組み合わせ。

 

時たま、こういう濃い繋がりの配合から大物が登場するものだ。

 

レース回顧

レシステンシア【桜花賞は武豊騎手】但し、外回りコースができてからは未勝利

読了までの目安時間:約 2分

 

週末の開催に入る直前に入ったニュースでは、レシステンシアの桜花賞の鞍上が、武豊騎手に変更となると決まったことが大きい。

ファレノプシスの大成功の例があるとはいえ、2歳女王への騎乗となると、重みが違う。

90年代までは何度も桜花賞を勝っていたユタカ騎手だが、外回りコースができてからは未勝利で、3年前のリスグラシューでの2着が目立つくらい。

勝てば、04年に無敗のまま制したダンスインザムード以来。人気の面でも、クロフネサプライズ以来となる1番人気でのレースということになりそうだ。

 

代わるだろうその鞍上の流動性で、年の初めくらいからファンの注目を集めていたのが、藤沢和雄厩舎が誇るGⅠウイナー2頭の高松宮記念でのパートナーであった。

ようやく確定したのが、ヒューイットソン騎手と池添騎手。

前者は人気が予想されるタワーオブロンドン、後者は相性のいい牝馬ということもあってこれも一定の支持を集めそうなグランアレグリアへ、それぞれ騎乗予定。

 

馬場状態が年によって大きく異なる中京でのレースだから、経験値以上に柔軟性が求められるのは、3月末の開催になってからずっと変わらない傾向。

香港の競馬で揉まれているヒューイットソン騎手と、過去1勝のみも、捉えどころのなかった大改修後最初の12年の覇者である池添騎手だから、ひどい展開や馬場にならなければ、大崩れはないだろう。

 

尚、現役続行中のオークス馬・ソウルスターリングは、次走に日経賞を予定している。

クラブの規定などでそこがラストランとなるだろうが、こちらの鞍上も気になるところ。

 

ニュース

フィリーズレビュー 2020 回顧【エーポス】デビューから16k減、タフな末脚を名手に引き出され圧勝

読了までの目安時間:約 5分

 

さすがに速いと思って前の流れを見ながら、中心視したアヌラーダプラを視界にとらえて、今度は前を見ていると、今度はヤマカツマーメイドが抜け出してきて、これは鮮やかに勝ってしまうのではと思って、ではまだ中団より後ろにいたアヌラーダプラの末脚を確認してみたら、一番大事なところでスムーズに上がって行けず、流れであるとか初めての道悪などが影響したような貧弱な伸びで切ない気分になっていた。

 

ところが、過酷な33.3-45.0-56.5から残り2F24.5秒の消耗戦だったからなのだろう、内の狭いところを捌いて上がってきたのが、みんながそれでは穴はどの馬がというところでよく名前が挙がっていたエルフィンS4着馬のエーポスだった。

中山デビューの関西馬であり、最近には珍しい、暮れに使われ出してから押せ押せの4戦目という馬。

 

ハイペースのエルフィンSで、様々タフな競馬を経験し、全く伸びない内に進路をとった割に、まずまずの健闘を買われて穴人気していたジャスタウェイの仔。

同じジャスタウェイなら中京のロードマイウェイだろうと皆は思っていたわけだが、ジャスタウェイにもその父ハーツクライとも直接関係ないところで、彼らのライバルに乗って大活躍していた岩田騎手が、見事に一仕事してくれた。

最後は内から…、何とも懐かしい岩田流の十八番が炸裂である。

 

それにしても、やたらと春前半に活躍馬を多く出すフジワラファームの生産馬とはいえ、波乱の多いフィリーズレビューであることを差し引いても、JFで厳しい競馬を経験しているヤマカツマーメイドくらいしか、直後の3歳重賞路線の上位グループとやり合えそうな雰囲気のなかった面々だったというのは、少々残念。

例年よりはタレント揃いと思っていたのだが…。

 

カリオストロもムキになっていくというほどは気持ちが前向きすぎるわけではないものの、最初の33秒前半の先行で、流石に余力を奪われてしまった。

松山騎手はこういう短距離型の強気の先行は得意な方だが、少し内枠の危険性が悪い方に出たから、また作り直さないといけない。

 

エーポスという馬は、重賞も初参戦で1勝したのみの馬だったものの、京都の内回り外回り両方のマイル戦を経験している上に、中山の新馬戦も人気を集めた中で好位抜け出しだしの快勝。

連続して使われている、今のトレンドと逆行しながらのクラシック挑戦で、今回も減ってデビューからこれで16kgも体を減らしながら、今までにないタフな末脚を名手に引き出されたから、桜花賞はともかく、しっかりとレース選択をしながらいらないところを使わなければ、古馬になってからの伸びしろまで含めて、素晴らしい能力を秘めている可能性を早くも示したことになる。

 

そういう脚を、彼女にとってはプラスに思えた外枠からの追走で発揮できなかったアヌラーダプラは、こういう距離の競馬を使う以上は、あまり溜めていかない方がいいのだろう。

前向きさをここまでは抑えて、豊かなスピードを見せた中山マイルの新馬から、どんどん中途半端に脚を使うだけの馬になりかけている。

気難しいから、初の遠征や道悪の経験が今後に活きることは間違いないが、思っているよりもない面が繊細過ぎた。

三浦騎手がほぼイメージ通りに乗っていた感じだったので、伸びしろがまだまだあることをまずは適鞍で改めて示していきたい。

無理にオープン戦を使うことはないだろう。6月になれば、2勝クラスで戦える。

 

中山マイルというのはキーワード。

アネモネS快勝のインターミッションは、このコースだけ使われて、1-3-1と好結果を続て出した。

しかし、エーポス同様、こちらは元が小さいのに、エーポスと同じだけ減って3戦目で400kgになってしまった。

無理して阪神に挑むか、陣営は悩みどころだろう。

おまけにこちらはディープ×キンカメという血統馬。ハーツクライ的な劇的成長までは期待できない面もある。

 

レース回顧