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スプリンターズS 回顧

読了までの目安時間:約 5分

 

やりたいことができたモズスーパーフレアとミスターメロディ。

出来ることが最近もっと増えたタワーオブロンドン。

実は、人気馬にとって不利なことの多い1枠のダノンスマッシュは差し後れの形。

人気に応えるのは、決まって真ん中らへんの枠の馬。

今も昔も、中山1200の攻略法に変化はあまりない。

差し切ったタワーオブロンドンのパドックを見て驚いた。

減って出てきたのは当然として、あまりにも充実してるのか、楽しそうに走っている画が浮かぶような踊るようなステップを踏んでいたのである。

お陰で、もう1200仕様で行こうと藤沢調教師も腹を据えたのか、その辺の走りたい気持ちはスタートの良さに表れていた。

後手を踏むわけでもなく、ギリギリの中団外から、理想的なスパートで先行勢を呑み込んだ。

みんなが同じ時期にタワーオブロンドンの末脚とダノンスマッシュの決め手は、どちらの方が素晴らしいのかと未来を占ったのは、2年前の阪神と京都だった。

2年して分かったのは、その時使った直線に坂のあるコースとそうでないところとのフィット感が、この日も出た感じ。

ダノンスマッシュは京都や札幌でべらぼうに強かったが、最後の坂でややパワフルさが殺がれる。

キャラの差は距離やレース選択に最初は大差をつけることはなかったが、明けてからは、タワーは広いコースに拘った。

ロードカナロアの道を再び進むべく、NHKマイルC以降はタフな北海道からの復帰で、経験値を蓄えていった。

が、肝心の底力勝負になった時に、動きすぎと差し後れで獲り損ねた大魚は、一見、そういう星の下に生まれたように感じられるだけでなく、動いていく脚に限定されるものがまだあるということだ。

簡単に言うと、最初からモズを見て戦えるダノンとそれはさすがにできないタワーとの差。

柔軟さは時に、大きな障壁を自ら作るジレンマを生み出す。

スプリントのGⅠに、淀みなど道中に存在してはならない。

最後の脚に魅力は感じさせたダノンだが、こういう脚は勝った時に使いたい。

大体の馬が力を発揮したスプリンターズS。

32.8-34.3という前傾ラップは、近年、奇しくも馬場の適正化を図った作りのせいで失われていたものだが、初の1200だったマルターズアポジーも途中までついていけるくらいだから、中山のGⅠとしては、極めて順当な結果を引き出すためのお膳立てだったと言える。

そのマルターズアポジーだが。その33秒を切るか切らないかの純然たる本来のスプリントGⅠにおける正当な前半のラップに見事に対応してしまったがために、理想の捲りはおろか、理想の好位付けとなってしまった。

なってしまった…。

こういう表現がしっくりくる。もっと早くこの路線に乗っていたなら…。

惜しいようで、そうでもないところがあるから、こういう馬は面白い。楽しませてもらったことに感謝である。

不撓不屈の桜花賞馬・レッツゴードンキも、これで実に、9-2-5-5という戦績で、恐らくはラスト中山を完走したことになる。

これら、快速馬の同期には、キタサンブラック・ドゥラメンテら、パンチの利いた優駿がゴロゴロいるわけだが、何故ここまで面白いパフォーマンスができるのか。

02、04クラシック世代も高齢まで活躍した天才が多かったが、この15世代にも同じ何かがあるのだろう。

そういえば、1着がゴーンウェスト系のレイヴンズパス、2着が同系のスペイツタウン、3着は日本でも誇れるように育ったキングマンボ直系のロードカナロアが、それぞれ人気勢の父にあたる。

昨年はキングマンボ系が大活躍したが、いかにもこのレースに向いていそうなミスプロ系は、ちゃっかり3連勝中で4連勝とこれでしたわけだが、その前は、英雄たるロードカナロアの前は何と外国馬ばかり。

その他では、もう古典の記録に入りつつあるトロットスターやヒシアケボノがいるくらい。

上位独占の時は、これまでフォーティナイナーの系統が上位に入っていたが、こうした元からスピード寄りの血筋の馬が、イメージ通りに育ったという記録はない。

いい時代である。同時に、血統の持つ完成のようなものが近づいているのか。

レベルの高い血の組み合わせには、必ずプラスアルファを作る亜流の血が欲しいところだが、ゴーンウェスト系の2頭にはそういう血がある。

発展性の面でも、今まで日本に合わなかったこの系統が、スピードの血を拡散させることになるのかもしれない。

 

レース回顧

シリウスS回顧~さすがは4歳秋のハーツクライ、ロードゴラッソが制す

読了までの目安時間:約 3分

 

わちゃわちゃ前がやり合ったことで、3歳で50でも条件馬なので奮わなかったマッスルビーチらも含め、リズムがぐちゃぐちゃになった人気勢。

その一方、藤岡佑介騎手とロードゴラッソが、昨年の皐月賞のような展開から、自慢のロングスパートで人気勢やベテランらをねじ伏せた。

それなのに、逃げたメイショウワザシが残るというのもその時と同じ。

道中の位置取りからコースの取り方まで完璧に見えた川田騎手のアングライフェンの充実も目立ったが、元より、彼は自分を他の馬の優先しがちなステイゴールド的な馬。

何とかなったのが7歳だった父に対し、アングライフェンの本質は、芝からダートに変わっても同じであった。

4歳夏から今年の2月のダート戦まで勝ち切れなかった男の姿が、この日もあった。今回は斤量2kg差。

そんなことは露知らず、妙に熱戦になりそうだったこのレースを制したロードゴラッソという馬は、なかなかに不思議な馬である。

思えば、スローではなかった春の伊丹Sを、道中からの鞍上の叱咤に懸命に応えつつ、エンジンがかかったという感じなのはゴール前だった馬が、明らかにもっとタフな展開の今回は、誰よりもスムーズに立ち回って、GⅠ馬の展開がまたしてもハマらなかったタイムフライヤーを、勝負所で呑み込んでいったのだ。

筆者は、特段軽快な馬ではない性質を距離など考慮した上で、今回の好走要因になるだろうとして推したのだが、流石は4歳秋のハーツクライ。

リスグラシューだけでなく、父もそう、その道を何倍にも拡幅するように約束の左回りで爆発したジャスタウェイとそっくりで、それまでもイメージそのものが一変するのだ。

ロードゴラッソも前々走の2着で、何かを掴んだところはあったのだろうが、ここに記した3頭もまた、前走2着後の初戴冠だった。

大きくはないが、その分バランスの取れた好馬体を誇るこの馬が、必殺仕事人に育つ可能性は大いにある。

 

レース回顧

スプリンターズS予想~マルターズアポジーの衝撃的激走を期待

読了までの目安時間:約 5分

 

4歳
ダノンスマッシュ
タワーオブロンドン
ミスターメロディ
モズスーパーフレア

3歳
ディアンドル
ファンタジスト

雨が降るようで、崩れる馬も何頭かいるだろうが、みんな消えることはありえない。

中山の1200Mは外回りコースからまっすぐ3角に入るレイアウトなので、最内枠は変な角度がつく分不利でも、外枠が極端に走りづらいわけではない。

力のある馬には有利で、力がない馬が多いとか、一頭が抜けている時にしか荒れない。

どの馬も実績、経験値は十分だ。

ただ、グランアレグリアやステルヴィオには、名手を背に、初の1200で色々な可能性を試すというアグレッシヴな挑戦のチャンスがあったわけだが、残念ながら、調整うまく行かずの回避。

特殊な理由で台頭の3着枠の活用や、まさかのウルトラファンタジー、ダイタクヤマト型の台頭を目論むのありだろう。

というわけで、全くの興味本位で7歳秋、1400以下初登場の快速型・マルターズアポジーの衝撃的激走を期待したい。

ベストラップ、勝ちパターン、猛ラップの中での自己ベスト、などなどのデータがとりやすい逃げ馬だけに、ちゃっちゃか数的根拠になりそうな資料を集めたのだが、早い話が、1200とかのレースラップと比較した場合、この中でのマルターズアポジーは、全く速い馬ではないということ。

第一、2F目のラップがどんなに速くても22秒半であるアポジーに対し、モズに関しては、そのベストタイムは21.5秒。

だからって、32秒台の逃げなんて、小倉、中山の重賞では特別ではないから、例えば、セントウルS圧勝のタワーオブロンドンの3F通過が33.5で、アポジーの春のダービー卿の3F通過が33.9秒だったということが重要。

理論上、まるで用なしだが、そのダービー卿の1200通過は67.9秒だった。

テンも12秒そこそこで、あとは11秒台前半以上を5連続。

年季が入って、めっきり上手になったと言われるようなベテランではない。狂気にも近いものがある。

だからこそのスプリント戦闖入。

ダートには挑んではみたが、やや躓いたスタートから、1400実績のある快速型についていくので精一杯。

しかし、それはオブライエンのストームキャットで、同じ歳のジャイアンツコーズウェイになれなかったというバーンスタインの切ないところも受け継いでのものだろう。

産駒を走らせても、欧州型マイラーのボチボチ君がいるくらいで、確かにBCマイルの勝ち馬2頭を出したものの、その後のアルゼンチンでの無双ぶりの方が際立つ種牡馬成績。

そこで出てきたゴスホークケンが、イレギュラーに日本で快走したことで、マルターズヒートという快速牝馬との配合が実現したのだ。

気難しさに拍車がかかったマルターズアポジーを、いかに上手に捲らせるか。

追われても追いかけても有利ではない逃げ馬の彼を、先週は鮮やかに先行した丸山騎手がどう御すか。

唯一の希望は、父母にふんだんに含まれた同時期に登場の米三冠馬三人衆が揃い踏みという、日本では珍しい配合である点か。

長兄セクレタリアトはゴスホークケンの中でクロスし、マルターズアポジーの4代目にシアトルスルーと翌年の三冠馬アファームドが入っている。

米二冠ノーザンダンサーと英ダービー馬ロベルトのクロスなどで、最初は持続力を活かす中距離型としての成長を嘱望されながら、2000Mでは距離が長かったという終いのラップの失速の歴史がある。

もう後には引けない。ダート戦殿負けから、芝で快走はあるのか。

そういえば、同時期の秋華賞でシリウスS16着から、驚異の3着盛り返しの衝撃的快走で魅せたプロヴィナージュの例がある。

奇しくも、これはセクレタリアトの父でありシアトルスルーの3代父のボールドルーラーがクロスしている。

面白い方を今回はとった筆者だが、当然、若手の台頭、本格化への期待も同時に望んでいる。

◎マルターズアポジー

○ディアンドル

▲ミスターメロディ

注モズスーパーフレア

△ファンタジスト、セイウンコウセイ、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドン

 

レース予想

VIVA・凱旋門賞

読了までの目安時間:約 2分

 

帰国後、再びGⅠを制した日本調教馬。これを振り返るだけで、何だか嬉々として、思い出を美化しがちな日本人のなんと多いことか。

スピードシンボリ 69着外<野平祐二>
→69 70有馬 70宝塚

ディープインパクト 06 3位入線<武豊>
→06JC 有馬

ヴィクトワールピサ 10⑦<武豊>
→10有馬 11ドバイWC

オルフェーヴル 12 13②<C.スミヨン>
→13有馬

ゴールドシップ 14⑭<横山典弘>
→15春天

何となく、ミソは鞍上のレベルというような気がする。

皆、窮屈な競馬を強いられるグランプリ競走の勝ち馬であり、皆、中山と阪神で複数回勝利した記録がある。

スピードシンボリも、坂がなかった時代とはいえ、凱旋門賞参戦翌年の宝塚記念を、初の阪神ながらレコードで圧勝。

後は皆、ジャパニーズギニーホースであり、その辺りも含めて、では、凱旋門賞に適性があったのか…?という疑義は、実際問題生じてしまうところ。

逆説的に捉えると、20頭ばかり挑戦していながら、戻ってきたらもうダメ…、というパターンが多く、前述の2000M向きの馬だったのではという疑念は、総合力で皐月賞を制したとか、そういう理屈をつけて、燃え尽きなかったことが後の活躍に繋がったという考え方もできなくはない。

燃え尽きてもいいのかもしれないが、せめて、ダービーの後のように、勝って終わりたいという願望はある。

鞍上がミソ。オルフェーヴルの12年の自滅は、鞍上の過信も手伝った面も否めない。

これがいいことと考えるかどうかは、ファンの競馬観そのものに関わってくる話だ。

今年だと、フィエールマンはこの後もしっかりと走りそうだが、脚部不安のある馬だけに…。

 

コラム

シリウスS 予想 – 動き一変は大いに期待させるロードゴラッソ

読了までの目安時間:約 3分

 

元ダート馬でジョーカー的存在のヤマカツライデンに、最近逃げ勝っているメイショウワザシが登場。

金曜から継続的に馬場を濡らすような雨が降りそうで、大局的に見て、エルムSと似たような展開が予想される。

白山大賞典に向かうグリムが序盤からのダッシュ力ときついコーナーでてんやわんやになったエルムSで、モズアトラクションの末脚が炸裂したが、今回も全開だろう。その代わり、

タイムフライヤー 57

モズアトラクション 57.5

という、ハンディキャップ競走ならではの斤量を背負わされる。

ある程度前には行ける伏兵のロードゴラッソに魅力を感じる。

不器用すぎて、盛岡では早く仕掛けて行き過ぎたものの、マーチSもタフなペース、芝で初勝利もパッとしなかったロードゴラッソにとって、唯一のオープン好走である大沼Sも、渋馬場で快速のリアンヴェリテに行かれてしまっては、出番なし。

ただし、勝負所の鈍さは、下級条件では死角にはなるが、こういうタフな相手だと強気に動ける自信にもつながる。

一族は母サッカーマムの仔が一番よく働いている。

キングマンボ×ヘイロー。非ノーザンダンサー系では、ボールドルーラーと同格くらいの信頼度であるが、日本ではそれが二重三重にも増す。

ハーツクライを配され、ヘイローの3×3を有すロードゴラッソは、初ダートで快勝後、一気にオープン馬に。

今は降級がないから、半オープン馬だが、準オープンでは良馬場で1:51.7を、かなりズブさを見せつつ計時。

中型の割にごついレースしかできないのは、そうした血統背景がマイナスに働いたのだろう。

動き一変は大いに期待させる一戦。ダート重賞の14頭立ては、案外走りやすいからチャンスだ。

トニービン族以外では、ハーツのライバル・キンカメ産駒の6歳馬もきっちり押さえたい。

◎ロードゴラッソ

○タイムフライヤー

▲モズアトラクション

注ロードアルペジオ

△ジョーダンキング、マッスルビーチ、ヤマカツライデン

 

レース予想

平成の出世レース・二番が利くほど甘くはない

読了までの目安時間:約 3分

 

シリウスS

18①オメガパフューム

16④17⑧ミツバ

16③アポロケンタッキー

15①アウォーディー

<12③グレープブランデー>

09①ワンダーアキュート☆

スプリンターズS☆

出走後、1年以内の別タイトルでの勝利の記録について。

→マイルCS

16②03 04①01⑩/97①90⑤

→香港スプリント

12 13①

→高松宮記念

12①11①10②<阪神>09⑫02①<新潟→>

/99③98⑧97⑦96③

その他出走馬のGⅠ勝ち

安田記念

12①00③97①92②

1年後の同レース

連覇

12 13ロードカナロア

93 94サクラバクシンオー

3、4歳

92⑥

5歳以上

17⑫14②<新潟>

ストレイトガール

15①→16VM①

アグネスワールド

99②→00ジュライC①

タイキシャトル

97①→98Jマロワ賞①

ヤマニンゼファー

92②→93秋天①

黄金ローテ<00~>

セントウルS

GⅠ勝ち

18①15④13②09⑭

未勝利

12②03③02①<新潟>00⑦

キーンランドC

未勝利

14⑧<新潟>11①

北九州

未勝利

08①07⑥

アイビス

未勝利

04①

CBC賞

未勝利

16①/08①→北①

安田記念

<17③01⑭>

外国馬の勝利

10<香港⑭・休み明け>/06<セン②・中京>05<安田③>

春秋連覇

18 13 09 01 96

10回やって、3、4歳馬が勝つのは合わせても3勝。

暮れにやっていた時代は、年々、強いスプリンターが出てきた状況だったので、90年からの10回は、7回勝っているが、それでも半分も行かないのが、スプリンターズSの歴史。

そう思い込んでいた。

よって、一度叩いて翌年こそは…、という3、4歳が多いと思っていたが、GⅠになって30年ほど経ったというのに、サクラバクシンオーが3歳時に6着に終わった翌年から連覇したという例しか、成功のパターンはないのだ。

事実上、不可能に等しい。

年寄りに向く競馬のようで、やはり、3歳馬が登場する秋のタイトル戦。

年々、勝ち時計のアヴェレージは上がってきたが、ロードカナロア以降は下降線の構図は、バクシンオーの引退後と全く同じ。

ワンチャンスのレースでもあるということを、きっちり認識しないといけない。

 

コラム

ロンゴノット、ロータスランドほか新馬回顧<9/21・22>

読了までの目安時間:約 3分

 

曇天、渋っているというほどの状態ではなかった芝とダート。

阪神のダートでは新馬戦は組まれなかった土曜日は、良馬場で3レースが行われた。

中山のダート1800と阪神のマイル戦は、極めて順当な結果。

パイロ産駒のスピードを見せつけた中山のロンゴノットは、オールウェザーのドバイWCを制したアフリカンストーリーの半弟で、ちょっと芝への適性も秘めている。

案外、距離短縮が望ましいタイプだろう。

阪神のポイントオブエントリー産駒・ロータスランドの直線の反応は、とてもロベルトの3×4が掛かった馬には思えないところがあったが、シーキングザゴールドが入って、その父のミスプロのクロスもあるから、緩い感じのレイデオロといった雰囲気か。

気性は似たようなものだろう。

中山2000で人気馬に一泡吹かせたダノンシャンティ・エバービクトリアスは、一族にアドマイヤコジーンがいる密かな良血馬。

父の特長と合わせて、彼のツボを探る楽しみができた。人気勢は、この後は勝てると思う。

展開の癖が強すぎた。

何だかんだで雨の影響を直接受けなかった日曜競馬。

阪神では強風は吹いたが、代わりにユタカ祭りが開催された。

鮮やかな好位抜け出しのダ1400のタマモツワモノは、ディープブリランテの産駒。タマモ一族のダート血統で、順調に育てば息長く活躍する。

芝の2000M戦に関しては、ドイツ牝系のキンシャサノキセキ産駒の末脚を最大限に引き出したという印象だが、相手が案外だった面も否めない。勝ったチュウワノキセキは、エイシンフラッシュの近親でありは母ドイツオークス馬。

故に、ツボがどこなのかを見つけないといけない。

中山は芝のマイル戦を、ユタカ超えの1年目をようやく過去の産物にできそうな三浦騎手のアヌラーダプラが快勝。

祖母シンハリーズで、ラーイとシングスピールの兄弟が母父、母母父という変わった趣向のキンカメ牝駒。

繁殖に上がってからの方が楽しみは多そうだ。

競走馬としては、芝ダートに囚われないアグネスデジタル的な異能の天才らしい進路も期待される。

 

レース回顧

天皇賞(秋)展望

読了までの目安時間:約 3分

 

レイデオロにルメールが乗らないことは、サートゥルナーリアの秋緒戦からも一目瞭然。

それにより、JCには今年もストレスの少なかった人気薄の馬にチャンスありの流れができつつある。

アーモンドアイその他。

上がりの勝負でも時計が速くなってもよろしいという馬が今年は多い。

例年以上に、秋の天皇賞としてスケールが最大確保されるビッグマッチになりそうである。

例えば、川田騎手が乗るかは不明だが、ダノンプレミアムあたりは、どこまで前に行くことを狙っていくだろうか。

キセキはいないが、ある意味で、昨年より前に行きたい馬は多い。

アエロリットが出てくるわけはないが、インディチャンプなんかはもう自在タイプ。

ワグネリアンは誰が乗るだろうかとか、一番のパートナーが誰なのか、さっぱりわからない。

どれが一番だと、武豊騎手だったらまず間違えなかったかというと、案外、一流の厩舎の縛りが生まれたりすることは多い。

それを敬遠するようにするのも、また一流の他の厩舎。

忖度に忖度が重なると、わけのわからない展開になったりする。

キセキにしても、スローが見えていたから逃げたわけで、昨年の5F通過は59.4秒であり、上がりは57.4-44.4-34.5だった。

結果的には差しが決まったが、キセキの出来がもっと良かったら、そもそもアルアイン辺りが上位に食い込んいた可能性だってある。

キレ脚自慢が多いだけに、サートゥルナーリアに誰が乗るかも含め、興味が事前予測ではとっちらけである。

何かに集中するのは難しい。

アーモンドアイは人気になるが、案外、古馬になるとクラシックホースはキレが鈍くなるもの。

ディープでさえ、最後は東京ではない中山で弾けた。オルフェもそう。

ワグネリアンは前に行くだろうか。前肢の落鉄は、何かのサインとも思える。

昨年はヘイルトゥリーズンとミスプロ<キングマンボ>の両取り配合が強かった。

今年はそれが異常に多い。

インディチャンプは毎日王冠次第だろうが、程よい不発でダイワメジャーやオグリキャップに似たローテを組んできたら、タイプは全く違うけれども、またしても…、があり得る。

結局、今年も少頭数だろうか。

 

コラム

オーソリティがデビュー2連勝

読了までの目安時間:約 2分

 

サートゥルナーリアにとって、同期との対戦が退屈であることが明らかになった神戸新聞杯から、遡ることちょうど1時間。

ライスシャワー、オルフェーヴルらも走った芙蓉Sから、楽しみな若駒が出現した。

美浦の木村哲也厩舎からは、札幌未勝利戦ぶっちぎりレコード勝ちのゴルコンダやすでに札幌2歳Sでそれと対戦し先着、3着に入ったダーリントンホールら、楽しみな個性派が登場しているわけだが、その極め付きのキャラクターと言えよう。

父オルフェーヴル、母ロザリンド、母の全兄エピファネイア、半弟リオンディーズ、サートゥルナーリア等。

母父はシンボリクリスエス、母母シーザリオでその父はスペシャル…。

危うさと圧倒的なポテンシャルが同居した日本最高水準のアウトロー良血馬・オーソリティが、デビュー2連勝を飾った。

「血統的なものがあるのか2戦目で、気は乗り気味でしたが、道中折り合いはついて直線も余裕ある抜け出しでした」

父オルフェーヴルに心身とも鍛えられた池添謙一騎手が、ダーリントンホールと早くもかち合わないでほしいと思うような才能を駆り、父の兄・ドリームジャーニーが勝ったレースを制した。

出来のいいシーザリオの仔は、大きく出世したとは言えないグローブシアターでも、レイデオロが勝ったホープフルSで3着に入っているくらい、完成度の高い産駒が多い。

当然のように、早くから走ったこのオーソリティは、父の初年度産駒からロックディスタウン、ラッキーライラックがデビューからポンポンと勝って重賞を制したという流れも汲んで、溢れる才能を最初から全開させている。

いや、全開にする前に走りすぎるのか。次戦は要注目だ。

 

ニュース

オールカマー回顧~好材料が整っていたスティッフェリオ

読了までの目安時間:約 3分

 

トニーファイブはさすがに力が足らなさ過ぎた。

ウインブライトもポジションをとったくらいで、そこからスティッフェリオの先行策はほぼ予見されたところ。

もっとテンに行って、うまくロングスパートをかけるような展開になったら、筆者の推したゴーフォザサミットにもチャンスはあっただろうが、徐々にラップを上げる流れは、直後に追うものにも最も辛い展開。

アドヴァンテージが前の馬にあったからこそ、レイデオロはおろか、末脚自慢のミッキースワローでも太刀打ちできず、中距離戦らしいスピード勝負の我慢比べができなかったウインブライトや、もっと乱戦に向くグレイルには、全くお呼びでないレースに展開していった。

ステイゴールドでも柔軟に先行できる右回りのローカル巧者であるスティッフェリオに、相手を変に考えないで勝負できるGⅠではない舞台でのハイレベルな組み合わせは、かえって、好材料が整っていたと言える。

上手に乗った丸山騎手も素晴らしいが、オールカマーというのは、こういうレースなのである。

昨年派手過ぎる組み合わせになったのは、あくまで例外的。

グレイルが復調したり、もしかしたらショウナンバッハでも、何なら七夕賞で豪脚を見せたクレッシェンドラヴにだって、雨だったらチャンスはあったかもしれない。

筆者は惜しくもなんともなかったが、前述の展開の破綻に近いところで、自らが動ける流れができたら、脈なしとは言えなかった。

レイデオロは責められない。

福永騎手との手合わせもあるし、ちょっと元の形に戻さないといけないくらいに、崩れかけている気性面の危うさがまだ少し残っていた。

ウインブライトは展開も出来も、このレースにマッチせず。

ミッキースワローも、きっと、捲って出る流れを作れるほどの迫力はないから、徹底直線勝負型を印象付けるには、プラマイなしのような前哨戦だったか。

ただ、どの馬も自分で動く能力はない。

 

レース回顧