血統予想・コラム

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新馬回顧<2/9~11>

読了までの目安時間:約 3分

 


土曜東京は、降雪の影響を考慮して、早朝の中止決定。

月曜振替が同時に決まったわけだが、その他、西日本地域の2場のレースも、大いに怪しい決着が多かった。

ディープの直系と母父ディープが快走?の京都ダ1400戦は、渋馬場の乱戦を、伏兵のペガサスが制した。

父キモンノカシワは前述のディープ直系にしてその直仔。未出走で種牡馬入りした背景は、大枠で見て、一族にゼンノロブロイがいるという以外、客観的に推し量る要素が見当たらないものの、お馴染みの小林オーナーが庭先取引で手に入れたということが、こういう展開を呼び込んだと考えた方が理に適っている気もしないではない。

母父アジュディケーティングで、ペガサスはダート馬としてこの世に生まれてきたのも、必然のことである。

日曜は準備に手間取った東京も含め、しっかりと3場で3つの新馬戦が行われた。

小倉1200は、世代最後の短距離の新馬戦。

ロードカナロア×カレンチャンのカレンモエが、勝ってくださいという条件の初陣をしっかり勝ち上がった。

京都2000の伏兵・メイショウハナグシも、ブラックタイド×キングヘイロー×グラスワンダー×メイショウアヤメで、メイショウマンボの姪。荒れ馬場での正攻法抜け出しなど、待ってましたの舞台設定である。

その分、東ダ1600快勝のミッキーセオリーは、ダノンシャンティ×ロージズインメイで、人気になったルメールのエポスワールシチーに、力の差を見せつけるような競り落とし方だったことに、やや驚いた。

月曜延期になった東京芝の1600戦のテイクザヘルムも、ノヴェリスト×クロフネで母母父サンデーとはいえ、素晴らしい決め手を発揮。

やや短距離志向の馬が人気になっていたから、この中では異質の存在と言える。

これまた牝馬である。

その他に目立ったところでは、人気のボマイェもそれなりに見せ場を作ったけれども、苦しいところが伸びてきた僅差3着のロードカナロア・レッドサイオンが気になる存在だろう。

 

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レース回顧

共同通信杯 -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 


マイル無敗の2頭の競馬。

やはりそこは、超絶の上がり勝負になったとはいえ、東京の1800M。

距離延長に目途を立てると同時に、それぞれの希望が叶いそうな直線の争いになった。

大幅なプラス体重のクラージュゲルリエは、幼馴染みでもある武豊騎手と池江調教師との関係もあって、某かのテーマを持って、このレースに挑んできた可能性を感じていた。

行くならはっきりと前に行って平均ペースを作り、後方待機なら、より鋭さを求める戦略を立てて、極めて爆発的なものを求めるような追い込み策をとるだろうと思われた。

しかし、パドックから休み明けというわけでもない、2歳王者のアドマイヤマーズの気配がやけにうるさい。

戦略を立てると策士が策に溺れる、一番だらしない結果に終わる可能性を、一瞬でも頭に浮かべた瞬間に、フォッサマグナの大物感と、かなりやる気を高めてきたルメール騎手の勝負気配に、隙を見せることもあり得ないわけではないと思うだろう。

外枠でも桃色帽の馬がいない組み合わせ。

究極の上がり勝負になる理由はただ一つ。

逃げることが九分九厘見えていたアドマイヤマーズを、抜群の手応えで追いかけていく人馬がいれば、それが不利になる唯一の可能性であった。

ナイママがいい感じで上がって行った。

向こう流しの後半部分。3角までで好位にまで押し上げたが、一応、クラシック出走の賞金は十分ではないにしても、競争相手が少なければ何も起きないし、多くても不利なことはない順番だから、余計なことをするガヤとはならなかった。

フォッサマグナはアドマイヤ潰しに挑む。

ただ、体形は明らかに1400仕様。

スピード型がスムーズに先行して1800くらいを勝てることはあっても、1600のGⅠ馬相手でキャリアの差もあった。

スローの時点で目はなかった。

クラージュゲリエは小回りの一瞬の決め手で分があった面は、総合力のスピード傾倒の瞬発力勝負の1800では、明らかに死角となって表れた。

フォッサマグナは交わせたが、キレという概念は必ずしも、スピードの凝縮とは言えない。

その逆だったのが、内から素晴らしい反応で坂を駆け上がり、200Mを残した段階で勝負を決めたダノンキングリーだった。

戦前はサトノアラジンタイプになるような気がするとほざいた筆者だが、決して大きくないのに、のびやかなストライドでスムーズなレースが可能な彼なら、きれいな競馬が得意な戸崎騎手が、この先乗り続けても、2000Mくらいまでを主戦場とする中距離型としての未来像が、もう皐月賞でも完成形を示せる可能性を、共同通信杯という縁起のいい舞台で示せた意味は大きい。

レースの展開上、アドマイヤマーズが切れ味勝負でディープの人気馬を封じることは、ほぼ不可能。

その時に、勝者は斤量差1kgのアドヴァンテージ分ほどはリードをし、2歳王者も負けないぞという底力をしっかりとゴール前では示した。

乱戦ではクラージュゲリエにもまだまだ可能性を残した一戦と見ることができる一方、実質、この世代の牡馬路線は完全に一強であるという前提で見た場合、スピードの2歳王者と決め手のダノンキングリー<共同通信杯覇者>2頭が、最大の伏兵であり、ライバルになるだろうと考えられる、穴党最後の砦なのだと、このレースではっきりしたような気がする。

ダノンにはスピードの凝縮を溜めての爆発力で勝負できる強みがある。

持続力勝負で一日の長があるアドマイヤマーズは、日々、スピードアップの成長と遂げるために、もう少しだけでもパワーの補充が必要だろう。

 

レース回顧

共同通信杯 -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 


登録時点から枠連発売はないという状況から、更に1頭回避で7頭立て。

GⅠ級に育ちそうな馬が何頭も出ている時でも、雪で順延などがあっても、共同通信杯が一桁頭数で行われることはまずなかった。

少頭数の競馬になりやすい状況になってきたとはいえ、90年代までは9頭立ての競馬が何度か見られたものの、21世紀になって18度行われたこのレースで、9頭立てが2度あるのみ。

7頭以下となると、グレード制導入以前の70年代に、一桁頭数が当たり前だった時代にまで遡らないと、見つけられなかった。

貴重な少頭数の競馬。

最低10頭集まるのは、先週のきさらぎ賞ではなく、こちらの共同通信杯だったが、今年は両方とも少なくなってしまった。

◎ダノンキングリー

○クラージュゲリエ

▲アドマイヤマーズ

注フォッサマグナ

4頭を挙げるなど、普通はソラでも簡単な作業となるわけだが、慎重に選考する必要に駆られるこの頭数の競馬では、人気馬に重い印が集中するのは仕方のないこと。

例年より伏兵の質が疑問符がつくことと、久しく、2歳王者が参戦してこなかった歴史<06年出走のフサイチリシャールは2着、現ホープフルSの前身である旧ラジオNIKKEI杯勝者は11年ダノンバラードが9着が前例>を振り返るまでもなく、マイルしか経験のない馬が今年の本命候補であり、妙に勝ち運があることも含めて、アドマイヤマーズには案外、死角が多いことはある。

ただ、この頭数だけに。

双璧の評価までは与えづらいが、中距離経験と洋芝も京都の馬場も知っていることがアドヴァンテージであるクラージュゲリエもまた、京都2歳S覇者がずっと縁がないこと、同じ武豊騎手のグレイルが飛んだのがついこの間の出来事である以上、絶対視もしづらい。

この頭数だけに…。

言い訳できる要素は多い一方、マイルだけの経験馬がずっと勝てていないどころか、92年に勝ったエアジョーダンが1200Mの経験しかなかったのに、ラジオたんぱ杯勝ちのノーザンコンダクトを負かした時以来、マイル以上で前走負けた馬ばかりが勝ってきたような傾向がはっきり出ているのは、マイル2戦2勝のダノンキングリーや1400新馬快勝のフォッサマグナには、明らかなマイナス材料。

ところが、無敗馬のもう一頭は良血でもマイル新馬勝ちのみのゲバラであり、前走穴で注目の不発地方馬・ナイママの元気さにも疑問。

あとはマイル未勝利勝ちのみで、キャリアだけしか見どころのないマードレヴォイスを買えるか、という組み合わせであるから、例年の基準で見ていくと、お呼びないと言って片付けられてしまう面々の競馬に、データは当てはめられないのだ。

色々考えると、これまでの戦歴を単純比較して、ペースも相手関係も違えど、持ち時計そのものが2歳王者より上がり目を感じさせるアドヴァンテージがあり、父がディープインパクトならば…、と短絡的でも希望は持てるダノンキングリー推しに結論は落ち着いたのである。

余裕の手応えからの直線の伸びと、根幹距離での圧勝の実績。

中山だと見た目が派手で、それが東京などで同じパフォーマンスを求めてひどい目に遭うなど日常茶飯事ということは百も承知で、正直、アドマイヤ、クラージュが現状の世代トップクラスでも、クラシック級とまでは物足りなさを感じる以上、ダノンキングリーの爆発的なパフォーマンスに、ここでは期待したい。

父×母父の配合だけを取ればリアルスティールと同じ。

ただし、母系はかなり薄味の配合だから、サトノアラジンに近いか。

ドカンと一発タイプには、この手頃な頭数での底力勝負で、それなりの答えが求められる。

 

レース予想