血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

東京優駿展望

読了までの目安時間:約 3分

 


何を見て、ダービーを論じるのか。

早デビューの才能に対する先入観をなくすところから、ファンの修正は始まる。

6月デビューながら、無傷というこの上ない形容をなされる存在となったサートゥルナーリアは、わずかにキャリア3戦での皐月賞制覇となった。

デビューから最長の時を経て、アグネスタキオンやディープインパクトら、暮れデビューの3戦無敗馬より、夏の新潟1000M<旧コース、ローカル一般の右回り戦>から菊花賞まで負け知らずだったシンボリルドルフよりも、遥かにデビューは早い。

格段に調教技術が上がったと同時に、ダービーだけではなく、クラシック全体を総体的かつ、順序立てて攻略する術を、能動的にだけではなく、受動的にも現実に落とし込むことができるようになった。

個々の才能に合わせつつ、人間が勝手に作った枠に対する過不足のない十全の準備が、サートゥルナーリアとグランアレグリアの成功パターンによって、今確かに確立されたのである。

受動的とはこの場合、馬自身に起こるアクシデントによりレース選択が変更されるパターン。

両ギニーホースにそれは当てはまらない。

道程における勝ち負けでは、×ありなしと別れるが、狙いは全く同じ。

クリアすべき課題を年末までに仕上げてしまう。彼らの場合は、人間の理解した理想形の体現という意味で、能動的である。

ある意味、勝手に思うがままの展開に持ち込めた、という話。

今や普通である、2か月開けローテは、昔はビワハヤヒデもやっていたが、倍近くそれが開いても平気な時代にあって、2月重賞経由者は、もはや凡人の類になる。

しかし、ダノンキングリーもアドマイヤマーズも、クロノジェネシスとビーチサンバらが、完全に終わったわけではない。

鮮やかな東京でのレースぶりは、本番でこそ見劣る結果となったことで、評価急落である一方、第一戦はノーカウントの時代も、今と昔では、時計が速くなったことで、返って先祖返りの傾向にある。

オークス、ダービーを向けての準備。

少なくとも、皐月賞で余裕のローテで挑んだ面々を軽視しては、まず失敗の第一原因になると感じる。

青葉賞は混戦なので、どうせならピンシェルの登場を望む。

 

レース予想

ネプチュナイト快走<2つの記録を同時達成>

読了までの目安時間:約 2分

 


日曜日の京都競馬は、前日から快時計連発の芝のレースに加え、サトノギャロスが3歳未勝利戦のダート1200Mで記録した1:11.6という桁違いのスピード決着で始まったこともあり、メインのマイラーズCも、昨年のレコード決着と同等クラスの時計になるかもしれないと皆期待はしていたのだが、グァンチャーレが逃げるような展開でレースの上がりが極端になったというくらいで、ただひたすらに、ダノンプレミアムの強さが際立つだけの結果に終わった。

その代わりと言うとおかしいが、特別一番手の9R比良山特別<芝2200M/1000万下>では、マイル戦のメインより3秒ほど速い5F通過のアゲアゲな展開から、先入観のなかったテン乗りのシュタルケ騎手が駆ったネプチュナイトが、正攻法での抜け出しで猛然と追い込んできたチャロネグロらを全く寄せ付けず、3年前にグリュイエールが記録した時計を0.2秒上回る、2:09.7の新日本レコードを樹立した。

また、管理する友道康夫調教師は、02年の開業から20年弱で通算500勝をこのレースで達成。

ハルーワスウィート3姉弟・妹を筆頭に、ダービー馬2頭を同時期に誕生させるなど、2000M以上のクラシックディスタンスにおけるコンスタントなGⅠ優勝の印象深さからも、もう誰もが認める名伯楽の域に達していると言える。

まだ50半ばの師である。当然、折り返し点の小さな記録に過ぎない。

馬自身はダンビュライトの一つ下の弟。

今年はユーキャンスマイルがいるが、来年は彼が春天の有力馬になる。

 

ニュース

裏GⅠルート・新潟大賞典

読了までの目安時間:約 3分

 


メジロパーマーの例

前年にGⅢハンディキャップ戦の札幌記念を制しておきながら、天皇賞に行くわけでもなく、福島に行くわけでもなく、京都・阪神の障害コースに赴いたメジロパーマー。

飛越が低すぎて…、という逸話は有名な話だが、翌春の春の天皇賞前に、芝1400MのコーラルSで逃げての4着という珍妙な記録を残している。

そして、あの世紀の対決をリードホースとして盛り上げ、今度は旧右回りコースの2200M戦だった新潟大賞典に参戦し、骨っぽい相手に4馬身差圧勝。

直後にマックイーンもテイオーも故障で回避の宝塚記念を快勝する。

大久保正陽調教師は、ナリタブライアンの故障後のローテで、皆を驚愕させた末に、再度故障のきっかけを作って、それは大変な非難を浴びたわけだが、このオセアニア方式のパンチの利いたレース選択は、実は、4年も前に実践されていたのである。

酷いレースからの巻き返し

一番良くなかったのが、12年11着のトーセンラー。

翌年のその頃は、フェノーメノとのパワー勝負に挑んでいたはずなのに、オルフェーヴルに菊花賞で好き放題やられてしまってから、その時の上位3頭が揃いも揃って、ぞっとするようなレースを繰り返し、みんな同時に潜伏期に入ってしまった。

ただ、日経賞の頃から、ウインバリアシオンが元気さを取り戻して、いつもくらいの走りはできるようになったから、鳴尾記念を経てトーセンラーも、また宝塚のオルフェーヴルの復活劇もあったのだ。

全4勝が京都外回り戦のトーセンラーにとって、ここでもそのあと使った新潟記念でもそう、加速装置がない茫洋たるコース形態が、異常に向いていない面はあったのだろう。

以降、武豊騎手を背に、きさらぎ賞の時の輝きを取り戻していくわけだが、あまりにもらしくない姿は、当時、痛々しく感じたものである。

今年は準オープン勝ちの組が、外国人騎手騎乗可能の条件が整ったため、人気になりそうだが、一息入ったローテなので、左回り巧者で妹が重賞馬になったばかりのアストラエンブレムが怖いものの、休み明けでも決め打ちで勝負できるミッキースワローが有利で、かつ、上がり目もありそうな組み合わせだ。

 

コラム