血統予想・コラム

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強敵エグザルタントは健在

読了までの目安時間:約 2分

 


香港の中距離馬にとって、シーズンの締めくくりへ向け重要な一戦と位置付けられる香港ゴールドCが、17日沙田競馬場で行われ、香港ヴァーズでリスグラシューを差し返して、地元勢による国際競走完全制覇に大いに貢献したエグザルタントが、豪快な捲りを決めてGⅠ2勝目を挙げた。

お馴染みのZ.パートン騎手がパートナーを馬群の後方に誘い、かつてのチャンピオンであるグロリアスフォーエバー、パキスタンスター、タイプワープといった骨太のメンツを子供扱いするように、タイトな沙田の3角から一気の押し上げで、彼らのプライドもろとも木っ端微塵に粉砕してしまった。

2:00.87で2000Mのタイトルをゲットしたとなると、当然のことながら、4月末のクイーンエリザベスⅡ世Cでも有力の一番手に挙げられる。

層の薄かった長距離カテゴリーとも認識される香港の12F戦線で、ローカルタイトルではないヴァーズを制したエグザルタントが新たに底力の示した場面が、いくらかメンバーの揃う2000Mの重要戦だったとなると、本来は強力な外国勢に有利な条件と言えなくなってしまう。

否、もうチャンピオンディスタンスにおける王者が、昨秋カップを制したグロリアスフォーエバーではなく、こちらに代わったのだとすれば、今度はエグザルタントが2000Mを制する道を歩み出すのだろうか。

日本馬にもかなりタイトルゲットの可能性がある香港GⅠの位置づけが、もう一段高くなったことを、我々も認識しないといけないのかもしれない。

 

ニュース

新馬回顧<2/16・17>

読了までの目安時間:約 3分

 


実質、春のクラシックに間に合わせるには、この開催で勝ち上がっておかないと、まず出走権争いにすら加われない。そして、ついに最終週を迎えた。

未勝利戦に出向かないといけないほどに、新馬戦は除外ラッシュの状態。

まさに、生存競争が最も苛烈な季節なのである。

そんな時に限って、新馬戦が荒れる。

人気馬が消えたのではなく、特に、土曜のダート新馬戦で目立ったのは、まるで人気という名のフィルターで拾えなかった伏兵たちの快哉であった。

驚くことに、東西の新馬戦を制したのは、二桁人気ということだけではなく、多頭数だからという理由だけでは好走理由が見つけづらい、単勝万馬券の馬たちであった。

京都1800戦は、そこに直線独走で10馬身差の大楽勝というフレーズも、図らずとも加わることになった。

勝ったのはテーオーキャンディ。

強そうな弱そうな…、そんな掴みどころのない名前をつけられた女の子は、他者が走破時計の限界に挑める状況でないことを知ってか知らずか、やや遅めの流れから、上がり最速の脚で逃げ切り。

エイシンフラッシュ×スペシャルウィーク。ロイヤルレジナ系のおまけつきながら、420kg台ではさすがに押さえまでだったか。

東京の1400は、ゴール前差し切りの格好でチバタリアンが派手に勝ち上がった。

キャプテントゥーレ×タイキシャトル。これも小柄な牝馬で、時計平凡は仕方ないとして、2~4着は上位人気の3頭だったのが、何とも印象深い。

日曜は芝2戦。

小2000は、ジャスタウェイが仕掛けた後を、ディープが追いかけて、抜いたところがゴール。そこにハーツクライが突っ込んでくるという展開。

勝ったのはミッキーチャームの全弟・ダノンバリアント。潜伏期間が短いほど、より出世できるか。

東1800好位抜け出しのハービンジャー牝駒・アイリスフィールは、母父ディープで器用さを見せた面もあるが、完成度が違ったとも言える。

3月4月の中山でより成長した姿を見せたい。

地味に味わい深い血統の持ち主が、4レースを制した。

この時期に軽い血統の馬が勝つよりは、見どころが多くていい。

 

レース回顧

フェブラリーS -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 


サクセスエナジーがパッとしないスタート。

インティはちゃんと出たスタート。

サンライズソアなどが攻めてくるというほどの先行力は、インティに対してはそれほどないわけで…。

ユラノトの動きばかり見ていた筆者だが、これは和田&モーニンが邪魔になるなと思ったのだが、彼が本来の力をまだ出せるような状況であったから、ユラノトも何とかスペースを作って内から伸びてきた。

うまく外へ…。それは福永騎手も考えていただろうが、初のGⅠだから、着差はともかく、この結果でも納得であろう。

それにしても、パドックの気配からして、インティの存在感は抜けていた。

筋肉がとても詰まった迫力の丸太ボディを、どういう風に鞍上が活かし切るか。

ところが、これはちょっと・・・。

異変は本馬場に入ってから、外ラチに向かって突進するようなお披露目になったところで、皆に察知される。

きっと武豊騎手は、15:43頃のインティの晴れ姿のために、その時から懸命の施しを始めたのだろう。

スピードがあり、尚且つ、末も伸びる。

サイレンススズカもスマートファルコンも、しっかりと先行することが重要なスピード型の本物の姿を理解する武豊騎手だからこそ、捨て身にならない程度の積極的な先行ポジションこそが、この状況のインティには合っているのではないのか。

やれることは全てできた。

上手に走れることが、今まで通りの余裕のローテで、返って、不発続きになっているゴールドドリームが、この日もルメール騎手と共に、ここ1年取り組んできた普通のダートチャンピオンの走り方を体現した。

しかし…。

天才・インティにとって、そういう馬の追撃こそが、自身の力をより際立たせる最後の隠し味になるのだろう。

60秒そこそこの5F通過は、展開に様々な想定がされた中で、インティの危険な面が出そうな中での単騎先行としては、ベストに近い流れ。

鞍上の知っているインティ、インティ自身が知るインティ。

軽いレースに向くだけではない彼が、時計の証明と名手のお墨付きにより、本物と認められた今なら、きっと、この高いGⅠの壁も簡単に乗り越えてくれるのではないのか。

直線はきっと、最悪の条件が馬自身に重なった中では、ベストを尽くせたという自負が人馬にあったからこその抜け出しだったのだろう。

ゴールドドリームが近づくにつれ、自身にも接近されたが、その後ろの組はもっと突き放された。

イレ込みとも言えるくらいの状況で、国内2番手の東京マイル後者の追撃を凌ぎ切ったのだから、もはや、ルヴァンスレーヴの代理が務まるのは、インティしかいないと、これで証明されたことになる。

インティの血統背景に関しては、東海Sの展望の際に迫ったのだが、ミスプロの直系同士で掛かった3×4という特異にして、極めて有用なるインブリードがあるだけではなく、その背景に祖父にあたるネイティヴダンサーの血がこれでもかと、5代表外に組み込まれている点が、彼の血であり肉。

そして、そのスピードと底力が求められた時にこそ発揮される爆発的な才能は、初めてのビッグタイトル参戦での優勝により、マイル-2000における黄金ステージでの活躍が、これで確約されたと言える。

ケイムホームや母父のノーザンアフリートに目が行くと理解できない、距離の離れたところにあるミスタープロスペクター、セクレタリアト、ニアークティック、ストームキャットなどなどの根幹種牡馬の血が、彼の可能性を無限に広げていることへの認知。

底力の血を邪魔しないケイムホームの良さがはっきりしたことで、その名がより広まるだけではなく、ミスプロ系・ネイティヴD系の隆盛が、このインティという存在のような気がしてならない。

半端ない男とは、まさにインティのことである。

5着健闘のコパノキッキングも素晴らしいが、彼のベストパートナーが藤田菜七子騎手である可能性が見出せただけでも、それは収穫。

ただ、どんなにいいマシーンでも、細かなポイントを押さえてくれる信頼のパートナーがいたかどうかで、こういう差が出てくるのは仕方がない。

 

レース回顧