競馬予想ブログ

競馬予想ブログ JUST

宝塚記念 2020 予想

読了までの目安時間:約 6分

 

宝塚記念の明暗 6/25

名牝たちの明暗

ウオッカ ダービー①→⑦・稍

ブエナビスタ Vマイル①→②・稍

ジェンティルドンナ DSC②→③/①→⑨

雨か渋残り、ハイペースになったところでそもそも上がりが掛かる競馬。

いかにも、昔から一流馬が興味を示さないことが多かった宝塚記念の本質が、彼女たちの苦闘から伺える。

一方で、

スイープトウショウ 安田記念②→①

リスグラシュー QEⅡC③→①

彼女たちはすでに、古馬の一線級の牡馬とやりあっていただけでなく、肝心の場面で、天を味方につけるように、快時計で乗り切って見せた。

前者はハーツクライにゼンノロブロイ、後者は同期のクラシックウイナーに国際レースでしっかりと結果を残している面々を、それぞれ完封している。

結果を出せなかったエアグルーヴもヴィブロスも足りなかったわけではないが、コース形態と適性とのミスマッチが敗因だろう。

男勝りも色々である。

1番人気の壁

牝馬に限らず、何とか念願のGⅠをと、宝塚記念にそうした切り札的役割を求める時代ではなくなったせいで、本当にGⅠ実績が物足りない馬が人気薄で勝ち切ってしまうことが、ちょっとした問題になっている。

今年は一昨年と似たパターンになり得る。

グレード制導入後

・1番人気

【12・11・3・10】

84 カツラギエース

~99 メジロマックイーン、ビワハヤヒデ、マヤノトップガン、マーベラスサンデー、サイレンススズカ

~09 ダンツフレーム、タップダンスシチー、ディープインパクト

~19 オルフェーヴル、ゴールドシップ

・2番人気

【9・3・2・22】

~89 スズカコバン、タマモクロス、イナリワン

~99 メジロライアン、ダンツシアトル、グラスワンダー

~09 メイショウドトウ、ドリームジャーニー

~19 ゴールドシップ

・3番人気

【6・4・7・19】

~89 パーシャンボーイ、スズパレード

~99 オサイチジョージ

~09 アドマイヤムーン

~19 サトノクラウン、リスグラシュー

・4番人気以下

勝ち馬

~99/92メジロパーマー⑨

~09/ヒシミラクル⑥スイープトウショウ⑪エイシンデピュティ⑤

~19/ナカヤマフェスタ⑧アーネストリー⑥ラブリーデイ⑥マリアライト⑧ミッキーロケット⑦

 

 

展望 6/4

以下は、大阪杯のGⅠ昇格後、3回の宝塚記念上位3着の主な戦歴である。

 

17<稍> 2:11.4

①サトノクラウン

<古馬GⅠ実績/前走/古馬戦前の実績>

香港ヴァーズ① 大阪杯⑥ ダービー③

②ゴールドアクター

有馬記念① 天皇賞⑦ 菊花賞③

③ミッキークイーン

Vマイル②等 前走Vマイル⑦ オークス・秋華賞二冠

*1人 ⑨キタサンブラック

JC①春天連覇 天皇賞① 菊花賞①

 

18<稍> 2:11.6

①ミッキーロケット

春天④等 天皇賞④ 菊花賞⑤

②ワーザー

香港の所属馬 沙田芝1600GⅢ⑥ GⅠ初勝利は古馬になって香港移籍後

③ノーブルマーズ

GⅠ初出走 目黒記念② デイリー杯③

*1人 ⑥サトノダイヤモンド

有馬記念① 大阪杯⑦ 菊花賞①

 

19 2:10.8

①リスグラシュー

女王杯①等 QEⅡ③ JF・桜・秋②

②キセキ 1人

JC②等 大阪杯② 菊花賞①

③スワーヴリチャード

大阪杯① ドバイSC③ ダービー②

 

明らかな変化としては、毎年GⅠ勝ち、その確率が高いGⅠ好走歴のあった未勝利馬が続々大阪杯を勝っている状況で、宝塚記念そのものの価値が低下するように、クラシックウイナーの完敗が連続している点が挙げられる。

ここまで来ないと、大昔の大逆転ストーリーも復刻されるようで、当時は最上級のGⅡだった産経大阪杯の勝ち馬も相当数絡んできたのに、2頭登場も、共に馬券外の傾向もまた見逃せない。

 

・買える枠

クロノジェネシス、ブラストワンピース、モズベッロ

・買いづらい枠

ラッキーライラック、サートゥルナーリア、ワグネリアン、カレンブーケドール、スティッフェリオ、エタリオウ

・買わない方が無難枠

キセキ、ラヴズオンリーユー、ユーキャンスマイル、マカヒキ

・やめておこう枠

<フィエールマン、ワールドプレミア>回避濃厚

 

小回りだとか、道悪であるとか、何かしらの特異な条件の適性を示しているということで言うと、京都大賞典、日経新春杯勝ちの馬は忘れた頃に要注意。

現状のランキングで買える枠の順番をつけたが、1角までの距離が取れるローカル2000的適性でいうなら、中山2200が合っていそうな馬もピックアップしておきたい。

求められる脚力がよく似ている。古い洋芝実績なども使える。

 

レース予想

国内無敗を継続/豪華メンバーの帝王賞はクリソベリルの完勝

読了までの目安時間:約 2分

 

日が暮れた頃に重馬場となったダートコースに強力メンバーが揃った第43回帝王賞は、24日大井競馬場で行われ、帰国後初戦も2番人気に推された川田騎手騎乗・クリソベリルが好位からじっくりと仕掛け、危なげのない競馬で直線半ばで抜け出し、人気の中心となっていた昨年覇者のオメガパフュームらを完封。

 

1年前のジャパンダートダービー制覇に始まり、暮れには中京でチャンピオンズCを古馬に揉まれながら制し、初の海外遠征となったサウジアラビアでは力を出し切れず完敗も、ドバイ中止という予定にない展開にもめげず、しっかりと立て直された帝王賞で、力の違いを改めて見せつけた。

勝ちタイムは2:05.3で、御神本騎手が乗るストライクイーグルが連勝中の勢い駆って、スロー逃げ成功のワイドファラオをつつくまでは良かったが、ペースが上がることなく4角まで行ってしまったので、有力勢で最も理想的な形を作れたクリソベリルには、あまりにも楽な競馬だった。

 

とはいえ、2着オメガパフュームには2馬身差をつけていて、ローテを考えれば完調には持っていけないことを踏まえると、3着チュウワウィザードにも3馬身半差ほどあり、勝ち馬は不動だったという印象はある。

ワイドファラオやよく差してきたノンコノユメ、攻めの後方待機だったケイティブレイブらが健闘を見せた半面、体重減ほど調子が悪いようには見えなかったルヴァンスレーヴは、全く見せ場を作れず10着。

世界を展望した3歳シーズンを経て、幻の古馬シーズンは、未だ夢を見るだけに止まっていることが、何とも歯痒い。

まあ、川田将雅も同じか。

 

ニュース

コントレイルブランド【走る根拠と配合の妙】

読了までの目安時間:約 3分

 

1. ノースヒルズの狙い

母ロードクロサイトは、米2歳女王でティズナウの産駒である祖母フォルクローレと、ミスプロ直系のアンブライドルズソングとの交配によって誕生し、自身は未勝利に終わるも、コントレイルの上の兄弟はダートでボチボチ活躍。

3番仔にして、初めて芝向きというか専任に等しいディープインパクトを配され、大爆発状態だが、そもそもがラトロワンヌ由来の素晴らしい牝系であり、その中でサイクルの早いラインを形成。

 

ロードクロサイトはファピアノの3×4のほか、インリアリティの継続クロスに加え、アンブライドルズソングとティズナウの母父シアトルソングの母系が共通ということで、インカンテーションの4×5も併せ持つ。

どう見ても早熟なのだが、これにディープをつけた意味がはっきりと表れたのがダービーだった。

2. 南米<サンデーサイレンス>→ドイツ<ディープインパクト>→北米薄め

ヘイローがあまりにも北米血統に偏った良血であるため、リフレッシュ目的の南米血統混入で活力復元に成功したサンデーサイレンスが、何故か、芝に合う種牡馬になったから、もっと違うキャラがいる欧州型の重厚なノーザンダンサー系をつけると、びっくりするほどの瞬発力を持ったディープインパクトが生まれた。

巡っては元に戻る20世紀以降の系統の栄枯盛衰であるから、こういう異文化交流に適応した血が、いち早く元の道に回帰できるのだろう。

バランスの整ったスピード能力が、多角的な性質を秘める超万能型に転ずるというのが、サンデーサイレンス成功の理由。

条件が全て揃ったのだ。

3. ここまで5戦、ほぼ走っていないという可能性

類まれな身体能力のせいなのか、競馬に対し、非積極的な面を見せるコントレイル。

ダービーがパーフェクトとしたところで、では、何か不完全だったと言えば、全部不完全であり全てが完勝、楽勝であるのだ。

適性を時計で示した東スポ杯とて、やる気を出した歴史的快走に非ず。

皐月賞も、最後はしっかり帳尻を合わせて、サリオスを使ってフォームチェックをしているような余裕があった。

走るという概念そのものが、彼の場合は違うのかもしれない。

 

コラム

帝王賞 2020 展望

読了までの目安時間:約 3分

 

ドえらいメンバーが集う春競馬の総決算ということでは、この前の安田記念とも週末の宝塚記念とも、根本では同じ位置づけ。

ただ一点。本当に実績面と現状の実力や調子などがしっかりとリンクしているかが、このわさわさした大井の大一番において、最大の攻略のポイントになりそうである。

 

かつてはほぼほぼ歯が立たなかったが、今は互角ではなく、はっきりと立場逆転の状況にあるオメガパフュームとルヴァンスレーヴの力関係が、果たして、元に戻るのかどうかが最初のポイント。

それにまさかの大敗でついに黒星がついたクリソベリルの状態が、レース展望の根本部分を成すわけだが、はっきりいって、これらは結果からでしか判断できない面もある。

 

本当の問題は、今年の川崎や船橋で既に好内容の結果を出しているチュウワウィザード、ワイドファラオ、ケイティブレイブらの扱いの方だろう。

不当に評価を下げる可能性がある場面で、意外と、馬場質によってパフォーマンスが大いに変化するわけではないのだから、軸に据えるなら、こちらの方がずっと無難だろう。

分かりやすいパフォーマンスが魅力の人気者に対し、実力者のプライドがどこまでレース展開や勝負所の動きに影響するのか。

 

オメガとチュウワが実力伯仲である以上、回りに結果の影響が出るオメガのバランスが多少は整った状況で、時計面にわずかな死角があるチュウワが、スピード自慢の人気者にどう対していくか。

気づいたら、外国人騎手ばかり…。いつものそれが、今回も起きると思う。

本当はクリソベリルの方が強いはずだが、これも渋馬場でないと全開とはならないか。

 

昨年行われた大井の春秋チャンピオン戦と比べても、かなりのハイレベル。

まだ若いモジアナフレイバーは脈ありも、前に行けるとしたらヒカリオーソくらいの地元勢は、中央出身者は多いとは言っても、ちょっと厳しい。

アブクマポーロとかアジュディミツオー、フリオーソクラスなら期待も出来るが、騎手の怪物級も勝手にコケていなくなっているような状況では、先行きまでも不安だ。

 

コラム

私のお気に入り?【モンファボリ】小柄な牝馬のレコ勝ちと血統背景

読了までの目安時間:約 3分

 

土曜/函館芝1200M

 

小柄すぎる馬体がオッズを左右したのか、血統の質と鞍上の信頼度の割に、3倍程度の支持に止まったものの、抜群のスタートからあっという間に自分のリズムに持ち込み、終始余裕の競馬で逃げ切ったモンファボリは、どうも只者ではない雰囲気がある。

 

見た目にはそうでもないように映ったが、前後半のラップを分割すると33.7-35.0で1:08.7なのだから、ただレコードタイムを叩き出したというよりは、そもそも誰もついていけない流れを序盤から作ってしまったという展開に思える。

函館スプリントSがちょっと前に1分6秒台で決まった年でも、さすがの2歳馬たちは1分9秒台で乗り切るので精一杯。

少し前の夏の小倉とて、1分6秒台で北九州記念レベルのタイムを叩き出すような天才児までは登場しなかった。

 

古馬よりそもそも背負う斤量が少なく、まだ牡牝で斤量の差もない時期。

海のものとも山のものとも判別できない段階で、こういう勝ち方をするモンファボリを褒めないわけにはいかない。

父がフランケルであり、そういう血筋の馬らしい気難しさも道中から見られたが、直線に入るとやってやろうという大物特有の雰囲気も醸し出していた。

 

ところがこの馬、牝馬である。

モンファボリはフランス語で私のお気に入りという意味らしいが、何せ、3代母が自身も快速のGⅠウイナーであるローミンレイチェルで、母も祖母もそれなり活躍しただけでなく、古馬チャンピオンのゼンノロブロイがいるというファミリーの強みは、まだずっと先に本領発揮となること請け合いだ。

 

走る馬の気性を理解する武豊騎手を背に走る彼女を見て、アグネスワールドのことを思い出したファンの多くは、約束の舞台が国内とは限らないと確信するのだった。

 

それにしても。

サリオスとリアアメリアに未来の活躍を予感し、グランアレグリアがダノンファンタジーを完封した後、桜花賞では逆転評価もろとも返り討ちに、また1年後の東京で、今度は生ける伝説たるアーモンドアイを黙られたというストーリーが、この夏の新馬戦が今年は何だか寂しい。

消えた人気馬が晩成型なら構わないのだが、大いに物足りない。

 

レース回顧

函館スプリントS 2020 回顧「ダイアトニックの可能性を、名手が新たな一手を加え、引き出した」

読了までの目安時間:約 3分

 

58を背負っているという感じはした人気のダイアトニックではあったが、ここ2走の不遇で生じたストレスを一気に発散するような伸びで、15頭を圧倒。

武豊大先生が大暴れする函館で、特に、1200Mにおけるパーフェクトライドが続く中、気持ちさえ戻っていれば…、というダイアトニックが大丈夫だったのであれば、こうなるのも道理に合っている。

 

京都でキレキレのダイアトニックが、インディチャンプやサウンドキアラという同期のトップホースと戦っていく中で、陣営も含め、自身もどことなくベストパフォーマンスが可能な舞台を求めていたような気がする。

1400で素晴らしい競馬をした後、マイルではずっと詰めの甘さがあって、マイルで通用しない理由がはっきりとした。

 

そこは名馬に縁のある安田隆行調教師である。

父ロードカナロアが、その仔ダノンスマッシュが辿った道に彼を途中参加させてみた。

ところが…。

何とも切ない競馬を繰り返していく中で、初めてに近い大きな体の増減を経験し、元に戻した馬体はここ2走は微増に止まり、完成の度合いを増したダイアトニックには、かつて燃えるだけで消耗も大きかったキンシャサノキセキが初めてここで重賞を制した時のような弾け方で、完成された古馬であることを示した。

 

ダイアトニックは母がサンデーサイレンスの父であるヘイローの母・コスマー由来の超名血であり、そのサンデーサイレンスが入っていることで、コスマーの3×4を有して、これまでも活躍馬を出してきたが、運命のロードカナロアとの配合により、互いに持ち合わせたストームバードもクロスし、バランスの整った配合を施されている。

血の持つ意味合いは、ロードカナロアによる影響力の多寡のようで、その代表産駒は世紀の良血馬であったりする。

まだまだこれから本物に育つ可能性を、名手が新たな一手を加え、引き出したのかもしれない。

武豊だからこそ、があった。

 

レース回顧

ユニコーンS 2020 回顧「何かに導かれるようにして」勝ち星を重ねるカフェファラオ

読了までの目安時間:約 4分

 

出ました。色々な意味において、驚きのユニコーンSであった。

何より、爆走娘のレッチェバロックもサウジアラビアで主要国の名伯楽に絶賛されることになったフルフラットが、そもそも、勝負所から直線の序盤までは完璧なレースをしていたはずなのである。

 

ところが、そういうレースになればなるほど、本物の名馬というのは違いを見せるもの。

筆者の考えていた以上に、余裕のよっちゃんであったレーン騎手のエスコートは、助演男優、女優陣と比して、まるで見劣ることはなかった。

まさしく、千両役者の立ち回りである。

 

レッチェバロックがしっかりとリードするようなレースであるから、スローペースなどあり得ないわけで、時計も驚くべき1:34.9であった。

46.1-48.8というレースラップ。

一昨年のルヴァンスレーヴは重馬場で1:35.0だから、0.5秒くらいは速いと思われる。

馬体重が増えても、むしろ、そのバランスが圧倒的に均整が取れてきて、ゴツゴツした気配などなくなりつつあるカフェファラオは、今もって未完なのであろう。

 

パドックで覗かせた幼さなど含め、揉まれないでどうなるかという尺度を日本国内で用いて、能力判定の詰めの材料とすることは不可能であるから、しぶしぶでも渡航準備を開始するしかないだろう。

ルヴァンスレーヴだってゴールドドリームだって、理想の上を行ったクロフネやタイキシャトルもこの東京マイルで驚くべきパフォーマンスを見せてきたが、健康さを備えた名馬として、タイキシャトルのように走って、輝き続ける名馬になってもらいたい。

 

外国のホースマンとすれば、サウジアラビアの結果があるから、フルフラットと一緒に走って、歯牙にもかけない驀進のカフェファラオを見て、何も感じない人はいないはず。

エキセントリックな名馬が居並ぶ近年で、それは血統だけでありパフォーマンスは至ってスマートなエネイブルが芝の理想形ならば、ダートの巨砲・米三冠馬が立て続けに早期引退の結果、こうしてその先達たるアメリカンフェイローの初期の傑作としての道を、極東の砂舞台から、世界に大きく示すような開拓を進めるべき、その責務さえも、もう彼は与えられたのだろう。

 

他と比較するなら、歴史上の名馬というカフェファラオは、歴史上初の親仔三冠の夢途絶えし現状で、それはコントレイルに任せればいいだけで、今は唯我独尊、ゴーイングマイウェイで行けばよい。

レーン騎手には、また忘れられない名馬との出会いであった。

それに対し、前でクラッシュの名馬候補生も見事な散り様だったが、明らかに勝負の形を変える手段で人気に応えたようなデムーロ騎手のデュードヴァンを筆頭に、実は、その展開を読んで能力全開となった上位勢の騎手は、先週に引き続き仕事をした酒井騎手に、2800勝男の横山典弘騎手と直線でカフェファラオに次に可能性を感じさせたキタノオクトパスの田辺騎手など、いかにも狙っていたという狡猾な面々が並んでいる。

 

そのメンバーの名馬物語と共に酒を煽るように呑める競馬おやじも、このカフェファラオだけは抵抗不能であった。

東京の1600で外枠を引いた。

ダービーで父と同じ5番枠を引き当てたコントレイルと同じく、何かに導かれるようにして勝ち星を重ねる馬は、やはり特別なのである。

 

レース回顧

ユニコーンS 2020 予想 – 穴狙いを軸にする予想は成立しない

読了までの目安時間:約 5分

 

オープン実績やキャリアの多さまで加えて、最有力とされるデュードヴァンもマルゼンスキー的扱いで外国産馬と定義すれば、人気になりそうな組は全て、非内国産馬である。

筆者も相応の時間、競馬の世界に取り込まれているから思うのだが、こんなの久々だよ、である。

 

おまけにダートの猛者揃い。

ダービーが世代トップのグラスホースの祭典であったとするならば、同じ場所で、コースと距離を若干違えたのみ条件で施行されるこのユニコーンSも、差し詰め、3歳馬による砂の祭典である。

有力馬が揃った時ほど、上位人気の馬の実績に注視し、より敬意を払え。

たかがGⅢとはいえ、中山1800戦時代から/タイキシャトルの年だけ今と同じ東1600戦、最初の5年の勝ち馬だけピックアップしただけでも、それら全てが古馬のマイルタイトルをゲットしているというレースの歴史に照らせば、カネヒキリもゴールドドリームも復活勝利が望まれるルヴァンスレーヴ<レースレコードホルダー>などが、その力を遺憾なく発揮しているわけで、わざわざ穴狙いを軸にする予想が成立するレースには思えない。

 

前走の勝ち方には色々とミソはつくかもしれないが…、その他の要素から、まるで砂のコントレイル的才能と認知され始めているカフェファラオを推さないわけにはいかない。

堀厩舎にレーン騎手。大型の力馬。

ところが、血統の要素を書き連ねていくと、ヘイローとノーザンダンサーのファミリーニックス、ミスプロ系のクロスにインリアリティやストームキャット、アンブライドルドの名など、コントレイルとそっくりな上、父が三冠馬ということまで同じ。

 

面白いほどに因縁のある血統の馬が、堀厩舎にいるというだけでも謎のワクワク感で心躍るわけだが、例の名前が読めない問題が大方そういう意地悪はやめようの方向で落ち着いてきたアメリカンフェイロー<一般的にはファラオ>の最初のステークスウイナーとして、今後とも、世界的に注目されるかもしれない位置づけになったように思えるから、結果を出さねばならない立場に変わりがない場面で、前述のコンビは何とも心強い。

 

ストローハットで人気応えたくらいで、下級戦における圧倒的な存在感までは示せていない堀厩舎のこのレースにおける実績は、タイキシャトルでこのレースを制した藤沢和雄厩舎と似たり寄ったり。

ダート戦が得意そうな安田隆行厩舎や松田国英厩舎がいっぱい勝っているということもない。

 

だから、ムーア先生を本気にさせた三人衆として名の挙がるコントレイルやサリオスらと一緒に扱えるか、前走のデムーロ騎手とのコンタクトから、その間のポジションにいるだろうレーン騎手との相性を読んだのだが、これも血筋が似ているからなのか、変なスイッチが入ることはないものの、いっちょ前に抵抗しながら、他馬を相手にせずの2戦で、言うことを聞かせようとするムーア騎手タイプは合わないが、日本人化した例の二人とか、昨年よりずっとスマートに、柔らかい操縦を心掛けるようになったレーン騎手とは、とても好相性の可能性を秘める。

 

問題は、あの芝スタートのやる気のなさ。

スローで問題なく盛り返したものの、ペースが上がってからは…、というカネヒキリ現象は勘弁ではあるが、そのことをまず意識するレーン騎手が、びっくりするほど速いレッチェバロックを、無理に潰すように思えないし、前に馬がいれば、きっと自然と加速するような走りができる知能もあるカフェファラオは、実力負け以外、無様に尻尾を巻いて退散は有り得ないだろう。

 

懸念される休み明けもいい加減、むしろ買い材料の潮流にある。

正攻法がいいその他、アメリカン配合のスピード自慢を相手に、どういう負かし方をしていくのか。

期待感はコントレイルにようで、立場上は、まだまだサリオスの足下にも及ばないカフェファラオが、どう振る舞うかがレースの質を大きく左右する。

東京やマイルへの適性、道悪でのアドヴァンテージなど考えても、内国産馬で太刀打ちするのは苦しいか。

素直にこれまでのパフォーマンスを評価し、レース後に、改めてそのポテンシャルの高さを褒められたなら、皆が満足できる結果と言えよう。

 

◎カフェファラオ

○レッチェバロック

▲デュードヴァン

注サンライズホープ

△タガノビューティー、フルフラット、メイショウベンガル

 

レース予想

函館スプリントS 2020 予想 ~ 展開不利もエイティーンガールのキレ味に期待

読了までの目安時間:約 3分

 

ここ2走は惜しい競馬だが、差し馬作りの匠・池添、武、四位元騎手らに引き続き、ダービーの前からもうただの若手ではなかった坂井騎手の乗り方もまた絶妙と思えた前回の結果も踏まえ、展開上不利なのは承知で、エイティーンガールのキレ味に期待したい。

3走前の突き抜け方が異常なほどに目立っていたので、事実上、四位騎手として重賞勝ちのラストチャンスであったシルクロードSでも期待したが、同脚質馬同士のわずかな位置取りとコース選択の差で惜敗。

前走もソロっと出て、脚を使い方に気を付けて、動かない競馬を選択しながら、全く適性外に思えた時計勝負で上位争いに加わり、1:07.8で乗り切った。

53のあとの55でも、むしろ末脚に磨きがかかったように見えたエイティーンガールは、大いに成長中である。

 

この時期の時計勝負でよく頑張っている印象のあるサワーオレンジ系の馬であり、ただ単に、どさくさ紛れで突っ込んでくるような展開待ちの馬ではないことを証明しかけている彼女が、重賞再挑戦で1kgでも斤量減は狙い目。

問題はストームキャットの血を持った馬が、あのロードカナロアでさえ負けているレースという死角なのだが、前回京都で繰り出した32.4秒なる決め手を、他の馬でも繰り出せるはずがない。

 

完成期のロードカナロアなら可能だろうが、彼が出てきた時は、まだ主なタイトルはGⅢ勝ちの実績だけ。

ここで変われるチャンスを得た末、今の函館である程度の時計で乗り切った時に、次が展望できる。

昨年の3着馬は、初の1200で苦手の渋馬場を1:08.6で走破したタワーオブロンドン。

セントウルSは圧巻のレコード勝ちである。

そこまでなれるとは言わないが、そういう才能の一端を近走で示し続けているエイティーンガールは、十分に、ここでも勝ち切れる才能があると思う。

1200経験で、人気馬を撃破したい。

 

◎エイティーンガール

○ダイメイフジ

▲グランドボヌール

注ライトオンキュー

△ダイアトニック、フィアーノロマーノ、マリアズハート

 

レース予想

もう一度考えてみた- 高松宮記念・NHKマイルC・安田記念・大阪杯(2020年)

読了までの目安時間:約 3分

 

高松宮記念

前年の中京で復活寸前までいったクリノガウディーが、東京での苦い経験を直前にした共通項に加え、大幅な路線変更に絶妙な馬場の質を味方に、最も目立つ存在となったが、弾けすぎたのか、その好走した記録は取り消し処分となった。

グランアレグリアが再びそれを追いかけ、一番の斜行被害を受けたのが、昨年勝ちそびれたロードカナロア産駒&北村友騎手コンビ。

知っていることがそのまま結果に反映されたのは、スプリントで一番実績のあったモズスーパーフレアだが、勝者を失ったレースである。

そのため、実に理解が難しい一戦となってしまった。

もう一度対戦しない限りは、答えは分からない。

NHKマイルC・安田記念

ルメール騎手の本質が見えた名牝とのコンビネーションは、負けて強しの鮮やかな散り方だった。

狙いやそもそもの適性があるから、牡馬も出てくるレースでこういう負け方をするのは、ファンにとっては腹立たしいわけだが、モーリスもタイキシャトルも謎の敗戦を全盛期にも拘わらず喫しているように、牝馬はもっと繊細なのだから、パワー満点の競馬の後に、もう一丁とはいかない。

レース内容もよくなかったレシステンシアとアーモンドアイだから、鞍上も陣営もショックであるのも間違いない。

しかし、結果が求められる以上、散るにしてもプライドの一端は見せねばならない。

それができていたからこそ、彼女たちとルメール騎手はこれからも支持されるのである。

負けるしかない条件でこそ、底力が見えるというもの。

大阪杯

普段以上に力まなかったことが、ダノンキングリーの不覚であったとするなら、スミヨンが仕込んだイン差しをよりタイトなレースで再現したデムーロ&ラッキーライラックは、負けの経験を一年長いキャリアというアドヴァンテージで、フルに戦略的な形に作り変えたように思う。

どこでも使えるわけではないが、秋華賞のクロノジェネシスがやったことをバージョンアップさせたものではあるだろう。

まだ実績のない雨馬場で、真価が問われる血筋だ。

少しキレが出過ぎているのは気になるが。

 

コラム