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日本ダービー(2015)検証

読了までの目安時間:約 4分

 

これなら、皆納得であろう。
普通にやっても勝てる。それが才能のある馬の競馬であり、自分でレースを作る力がある馬の強みである。仕方ない。
想像を超えるようなレース内容ではないが、父をそして世界制覇に届かなかったディープの駆けた時計を僅かに超えた2:23.2で走りきったのでは、まさに向かうところ敵なし。
彼らが自らで時計を出したのと比べ、この日のドゥラメンテは、正攻法の外差しで、ミルコと息ぴったり。
余裕があったので、ミルコはこの勝利に感極まる瞬間を帰り道のウイニングランで見せることができて、それにファンもよかったと声を上げるのだった。宝塚に行っても…、やめておこう。

何となく、横山ペースで進みそうな予感はしていたが、結果ミュゼエイリアンを駆った横山典弘には、勝負をより高いレベルのものにしようとする、ベテランジョッキー独特の気概があったのではないだろうか。2週前のレースのそれと同じように。

褒めるべきは、そんな当たり前のことを当たり前にした人馬より、急遽のコンビで急成長を証明したサトノラーゼンと岩田騎手だろう。
4角手前から外に張って、直線目一杯勝負を挑んで、坂の手前では突き放されてしまったが、同冠号のクランの猛追を凌ぎ切ったわけだから、大したものだ。
鞍上は語ったという。十分楽しめた。
2着で使う言葉ではないだろうが、してやったり、ベストバウトである。陣営の気運もこれで高まるはずだ。いい正月がやってくる。

同厩だから、心中複雑な部分もあるサトノクラウンは、普通のレースになればもっと際どかったと思うのだが、才能の差は歴然だったとも言わざるを得ない。その後ろに構えたリアルスティールも然り。
こちらは、皐月賞の二の舞だけは…、という一発逆転の追撃策をとったのだが、お互いが万が一とも限らない、確信に近いドゥラメンテの自滅に懸けた消極策に止まった。
ダービーでは特に、勝ち馬とその他17頭との明暗は恐ろしくはっきり結果に現れる。でも、実績やプライド、内に入れると最近よく詰まる傾向から、致し方なしと思うしかない。
余計なことを考えず、休むのみだ。頭の方も。

ホットなダービーで反映される未来予想の確信。
掛かる馬が菊に行くべきか、掛かる馬が揉まれる凱旋門賞に行くべきか。
前述の通り、ドゥラメンテは今回相手を見る余裕を持って二冠馬に輝いている。だから、勝ち時計からも最強のダービー馬である。
しかし、懸念材料を国内戦の中で消化しきれないと行きたくないとする日本の競馬界の常識が取り払われたなら、それはロンシャンに絞って…、でもいいような気もする。
堀調教師にも、もっと高みを望んでもらいたい。拍子抜けするほど簡単なダービーにした功績は、言わずもがな騎手と調教師の腕であることは、明白なのである。あともう少しの勇気だけは、馬から与えてもらえばいい。

参考:日本ダービー予想 特集ページ

 

レース回顧

日本ダービー(2015)見解

読了までの目安時間:約 4分

 

今年は、悲運の血筋をもつ候補が多い。
ポルトフィーノは、3歳GⅠを不運の連続で全回避した上に、初のそして最後のGⅠ出走をまさかの落馬でチャンスを無駄にしてしまった。
その女王杯。途中からカラ馬になったにもかかわらず走る意思だけは持ち続け、ついにはリトルアマポーラに影をも踏ませぬ走りで振り切った切ない映像が、今でもファンの脳裏には深く刻み込まれている。
何してんだか…。
縁あって、2番仔のポルトドートウィユは、ダービー出走に漕ぎつけた。ギリギリでも何でもいい。
勝利の可能性をまず生み出したことが、何よりも意味がある。

死と身近な場所にいる良血馬の宿命。
怪我で済めば、あとはなんとかなる。レーヴミストラルがダービーに求めるものは、まず走らせてもらうことだったろう。
調教師にとっても正真正銘のラストチャレンジなわけだが、そんな背景を知っているからか、何としてでもモノにしようという執念という程のものは、表には出していないように思う。慎重に、大切に…。
馬自身は知らないだろうが、知らなくても何かを感じる部分はあるかもしれない。
程よく心配するからこそ、危ない丸太の一本橋も案外安全に渡れるのである。いい準備ができたようにみえる。

GⅠは勝っているものの、クラシックではことごとくライバルの後塵を拝してきたアドマイヤグルーヴ。
最初と最後は勝てた馬だが、真ん中の大切な場面では、気難しさも災いして敗北を重ねていった。
本当はもっとたくさん勝っていても…。
いとこのポルトの話は十分したから、日本最高レベルの名牝系を形成しているドゥラメンテのバックボーンについて、今更掘り下げる必要はないだろう。
一つ、祖母エアグルーヴが内に秘めていた狂気は、サンデーサイレンスの血を受けたからより強く継承されるわけではないということ。
それはおじのルーラーシップを見ていれば、よくわかる話だ。

ここまで何を言いたかったのかというと、騎手や調教師の夢の舞台であることは言うまでもないこのレースは、当然のことながら、血の隆盛を世に知らしめる最高の舞台であるのもまた確かなのだ。
凄味を足されることで、ここに挙げた3頭だけではなく、サトノクラウンやキタサンブラックなど少々渋めの血統の馬が、皐月賞という重要なステップレースを踏んだ後、無事ダービーに挑むことができた。
このただひとつのタイトルのために、残りの人生を棒に振ってもいいとさえ思わせるのがダービー。

余力がある馬の方が有利に決まっている。
ここまで二冠馬が相当数誕生してはいるが、そのほとんどは時計か着差で皐月賞終了時点での決定的な力差を示してきた。
わがままなヴィクトリーロードを疾走したドゥラメンテに、圧勝という要素も加わった皐月賞の内容から、本質的に得意な戦法ではないのに、結果を残せた強みもあるはず。
また同じ乗り方になるかはわからないが、逃げたりしなければ二冠濃厚とするのが、常識的な見解だ。
誰にも分からない彼の本質なのだが、ダービーというフィルターが不合格者と除外するシーンは、予想できない敗因にしか根拠を求めることはできないだろう。
2分を切れなかった時代の皐月賞を好時計で走った時点で、もう次も答えが見えているとされた定説を、高速化も久しい今引き合いに出しても問題ないように思う。軸、頭不動のスタンスでいく。

縁に恵まれたように見えるレーヴミストラルは外せない。青葉賞馬の今度こそは、こういう場面でこそ怖い。
皐月賞組は、どうせなら大敗の方がいいようにも思う。サトノクラウンやベルラップは、11月時点でのダービー候補。
牡馬クラシックは、迷ったら弥生賞組である。

参考:日本ダービー予想 特集ページ

 

レース予想

ダービー・変化の30年史

読了までの目安時間:約 2分

 

岡部幸雄がシリウスシンボリに乗れる状況にあったならば。
当時の関係性から言えば自然な流れでも、大調教師・二本柳俊夫は、鞍上加藤和宏の固定を条件にした。
前年ビゼンニシキを捨て、シンボリルドルフに乗り続けた伏線もある。
競馬界のレジェンドへと更なる進化を遂げた名手にとって、フリー騎手の道を日本に根付かせるきっかけとなったこの2年は、その後の30年を語る上でも極めて重要な意味を持つ。

2着続きの流れまで、後輩の横山・蛯名らに受け継いでしまったが…。

思えば、この30年は、関西馬にとって劇的な立ち位置の変化をもたらした期間でもある。
バンブーアトラスがレコード勝ちしたのは82年。以降三冠馬や何やら、関東馬がいいとこどりをして、人気になっても勝てないでいた。

平成に年号が変わっても同じだった流れは、91年にトウカイテイオーが圧勝してから一変。
奇しくも、彼はあのルドルフの初年度産駒であった。それから堰を切ったように栗東所属の名馬がダービーはおろか、競馬界全体を席巻していくことになる。
テイオーの年から6連勝。そこからの24年で22勝。

実は、関西の騎手というのは、人気で飛ぶことが多い。基本的に、ダービーでは所属する方に乗っている騎手が騎乗する。
ただ、柴田政人のような異例の形は、その逆がここまでないという点で、関東騎手の異常なまでの執念を感じさせる。
関東の騎手は、ここ30年で10勝。地の利で片付けられる話ではないだろう。
関西の騎手が、関西馬で2つ勝ちそびれているわけだ。ダービーを、である。

ちょうど今、関西との力差が縮まりつつある。
少なくとも3月までは関東馬の天下だった。今年また、潮目が変わるのか?
ダービーはドラマの宝庫であるから…。

 

コラム

ダービー・月と太陽

読了までの目安時間:約 2分

 

サンデーサイレンスとブライアンズタイムは光の影という関係にはなり得ない。
ダービーで劇的シーンを何度も演出している三冠馬の父同士なのだから、共にビッグファーザーである。

ただ、太陽のおかげで輝ける月のような存在もあるのは確かだ。
騎手なら、ルドルフに勝たせてもらってから6度も2着した岡部幸雄がいる。
恩を何倍返しにもして、3度再びのダービージョッキーにする好アシストもあった。どことなく、必然性があった気もする。
調教師なら、昨年ようやくダービートレーナーとなった橋口弘次郎が印象深い。
ただ、それらの名人は有名なだけであり、悲願成就を果たしたある意味勝ち組である。

思えば、昨年は象徴的なダービーであった。
ダービーをこちらも勝たせてもらった横山典弘が、最高の競馬を演出し、ワンアンドオンリーが能力を120%を出したことで、勝てない男が再び涙を呑む結果となった。

一人は蛯名正義。前々年の口惜しさを、その時のパートナーとの春盾連覇で半分くらいお返ししたあとの惜敗。今年はいかに。
ただ、執念ではそんな蛯名より遥かに因縁深さを覗かせたのがマイネルフロスト陣営だ。
国内外からいい馬を探し来ては、生産・育成に尽力し、競馬に情熱を注ぐ、あの赤と緑の勝負服でもお馴染み。
ビッグレッドグループ総帥・岡田繁幸にとって、ダービーは自分の価値観の基礎を成すレースである。

29年前。吉田善哉が人目も憚らず感涙し、至福の時間を堪能している時に縁のなかった田原成貴・栗田博憲・岡田繁幸らは、未だにダービーと縁遠いところにいる。ウインフルブルームが出ていれば…。
太陽に輝かせてもらってきた以上、勝つためのエネルギーを馬に与えてもらわなければ、縁のあるレースにはならない。
それがダービーである。

馬券名人養成プログラムの日本ダービー予想

 

コラム

ダービー・血のロマン

読了までの目安時間:約 2分

 

アンバーシャダイ-メジロライアン-メジロブライト・ドーベルの内国産3代GⅠ級レース制覇が代表格。他にもメジロ3代連続3200M天皇賞制覇や、最近はダイナカールから4代続けて主要競走を制する快挙を成した。

ダービーも皐月賞も、親仔制覇というのがトレンドとあって、最近は当たり前の光景となっている。
加えて、今年はディープスカイ産駒のスピリッツミノルがクラシック3代制覇に挑む。
皐月-ダービーときたなら、当然次は菊だろうと妙な血筋のリンクを単純化して捉えるもよし。何だか目につく先行粘りの傾向に乗るもよし。
今回この馬にしか3代連続制覇のチャンスはないわけで…、いや4代連続を既に決めている1番人気候補もいるのか…。

直に、ロジユニヴァースとヴィクトワールピサの仔がデビューする。
時代の進行と共に、このサンデーのひ孫世代は質量とも上昇していくだろう。
現状は、例えばステイゴールド産駒の牡馬のクラシックを制した馬が、自身の産駒傾向の大体出揃った頃に出てきたから、やっぱりタキオン、マンハッタンらが現役の頃、言ったらサンデーサイレンスが死んだ頃にひよっこだった馬の仔から生まれた世代の方が優秀なので、物足りなさはある。

あとは、ウオッカの仔がクラシック路線に乗ってくる日が来るのがいつになるのか。
サンデーの血の嫌ってか、彼女は日本には戻ってきそうにない。馴染みのない父親に対する違和感が、母の現役時に抱いた感情とかけ離れていくこともよくある。

キングカメハメハの仔が主役になるダービー。そこで親仔制覇して、また無事互いが1番人気に応えるとなると過去わずか2例しかない。
それを3代続けてという馬はいないが、如何せんGⅠ勝ちを4代続けられる血筋のことなので…。

 

コラム

競馬学 -疑わしき定説-

読了までの目安時間:約 2分

 

「死んだ馬の仔はよく走る」

何となくではなく、生物科学の側面からも遺伝力や変異の蓋然性を高める状況というのは、決まって繁殖期間の最初か最後だとされる。シンボリルドルフやディープインパクトは、名種牡馬の最晩年で誕生した傑作。
一方、ミスターシービーとナリタブライアンは、かなり初期の段階の産駒で、破壊力満点の競馬でファンを魅了した。
メジロマックイーンの産駒が、父が死んだすぐ後に行われた中山牝馬Sとその前の準オープンを連勝したりということもあって、基本的にはこれらを当然のことと捉えるべきだろう。ステイゴールド以外は。(笑)

「芦毛の馬は夏に強い」

牝馬のそれより大分根拠に乏しい胡散臭い格言だが、これからの時期はよく聞く言葉だから、改めて否定しておく。鹿毛馬の成績はあまり落ちていない。
喉の弱い馬は雨の時や京都ではよく走るとのいうのも、では小倉はどうなんだとなるわけで、駆けやすい良馬場で走りきれないことを人間が勝手に不憫に思っただけであろう。

「ゴールドシップは人の心が読める」

ダイタクヘリオスとエリモジョージも確かそんなような言われ方をして、東西分離の文化形成のされた時代に全国区の曲者と認知されていたと記憶する。
気まぐれの名馬に血統的根拠あり。皆、気難しい系統の出世馬だった。そして、何故だか関西馬に多い。
思うに、この人間臭さは人間側の文化形成の違いによる部分もあるのではないだろうか。
優しさの概念の違いもある。
が、人の心を読めるのは、競走能力とは関係ないような気もする。馬が多感なことは、もっと歓迎されるべきなのだが。

競馬必勝法に関心のある方はこちらもぜひ
⇒ 競馬必勝法各論

 

コラム

ダービー(2015)

読了までの目安時間:約 2分

 

想像を超えた展開という点で、クラシック一冠目の桜花賞と皐月賞は全く違う意味合いではあるが、共通する部分もある。

こちら牡馬路線の方の初戦は、ハイレベルマッチアップが実現し、手頃な頭数でそれぞれが力を出して…、などという予定通りの展開にはならず。我が道を進んだドゥラメンテのハチャメチャなパフォーマンスが、強烈な記憶として刻まれる歴史的レースへと昇華した。
世界の中心にいるのは俺だ!と言わんばかりの奔放なレースぶりに、ゴールして間もなく、皆が降参の白旗を掲げるのであった。

リアルスティールの100点に近いコース取りは、仕掛け云々は敗因どころか、むしろ勝因でもおかしくなかったにもかかわらず、もう一頭のライバルにしてステーブルメイトのサトノクラウンに4角で引導を押し付ける形で渡し、今度は負けないぞと最後は東京のお返しまでしてしまった。
二度手間の300数十メートル。

結局、ダービーの中心にこの上位2頭という評価が大勢を占めることになった。
サトノクラウンやキタサンブラックなどは、トライアルが鮮やかすぎたがための反動はないが、何か少しうまくいかない本番というあるあるに、逆転の望みは残した。ただ、両者とも軽めの競馬で本番へ万全のステップを踏んでの敗戦だから、距離耐性に不安は残った。

前走負けていた馬が人気がない順でゴールしたのは、桜花賞とそっくり。
疑念燻る第一冠目の競馬から学ぶものがあるならば、前々走の時点でいかなる評価を下していたか。
きっと、それはこの次に繋がるのである。

青葉賞は、勝ち馬のレーヴミストラルが持続力勝負の性質だという部分は評価できる。
初遠征でプラス体重もよし。ただ、時計面への不安は残る。カメハメハ自身もそうだが、産駒も選り好みするところがある。

 

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