アルテミスステークス2020【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧

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アルテミスステークス2020【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧

読了までの目安時間:約 7分

 

【レース結果速報】1着ソダシ(3.5倍)2着ククナ(4.0倍)3着テンハッピーローズ(6.4倍)

レース名第9回 アルテミスステークス
日程2020年10月31日(土)
優勝馬ソダシ
優勝騎手吉田隼人
勝ちタイム1:34.9
馬場
3連単配当8,080円

 

アルテミスステークス2020 - レース結果・配当・払い戻し・オッズ

着順馬番馬名タイム着差
114 ソダシ1:34.9-
26ククナ1:35.21 3/4
313 テンハッピーローズ1:35.31/2
42ストゥーティ1:35.3クビ
54クールキャット1:35.51 1/4
単勝14350円
複勝14140円
複勝6160円
複勝13180円
枠連3-7360円
ワイド6-14390円
ワイド13-14460円
ワイド6-13580円
馬連6-14990円
馬単14-61,730円
3連複6-13-142,170円
3連単14-6-138,080円

 

 

アルテミスステークス2020 - レース後コメント(騎手/厩舎)

「ほっとしています。少しテンションが高くなってきているので、リズムよく運べたらと思っていました。ゲートの中で苦しがっていたし、気が入りやすぎるところはありましたが、ゲートを出てからは上の言うこと、指示を待ったいたので良かったです。瞬発力勝負になるのが嫌だったので、前、前の競馬をしたかったが、自分から早めに先頭に立ってイメージ通りの競馬ができました。初めてまたがった時から完成度がすごく高かったので、そういう馬を任せてもらっているので、結果を出せて良かった。このまま負けずにいきたいですね」

 

※吉田隼人騎手のコメント(ソダシ)

アルテミスステークス2020 - 回顧

白毛の野暮ったさというか、見た目がきれいでも、そういう系統の馬ばかり見えてきたせいか、ごついイメージあったにもかかわらず、もはや止める者がいないといった気配のソダシは、この日もバランスのいい好馬体で、皮膚も薄く見せ、だからといって素軽さだけが目立つわけでもないスピード型の性質を秘めた馬体をパドックからでも魅せていた。

 

何より、スタートがこの上なく良かったことで、超スローは昨年と同じでも、末脚勝負型も多かった専門家の登場は結果的に許しながら、ラビットに十分な振る舞いをしたように見せるオレンジフィズのあしらい方一つ見てもわかるように、鞍上の吉田隼人騎手は、まるで後ろの動きなど気にしてしなかった。

上がりの脚は、白毛のパワー型しか知らない我々とすると驚きの33.9秒。

 

かなり強烈に母クルミナル的強襲のククナの33.4秒には数字面では見劣り、必ずしも適鞍に見えなかったが、48.6−46.3の後傾ラップなど意に介さない走りで、他馬を子供扱いであった。

一応、これもキレたテンハッピーローズも来て、見事に上位人気3頭が力を出した一戦となったわけだが、そのテンハッピーローズとソダシの上がりは同じ。

 

通過順がまるで違うというか、レースの戦法が全然違うからこそ、そもそも、戦いとして成立していたかと言われても、何とも言えない差があったように思う。

このスローで、人気馬が全て力を出して、勝ったソダシと2着ククナの差は2馬身近く開いていた。

申し訳ないけれども…、という能力差が見てとれる。

 

本音を言えば、こんなところを負けても、阪神で頑張ればいいと思っていたのだが、今年のデアリングタクト以上に派手目の女の子が来春の主役になりそうな状況に、今後も変化はなさそうだ。

あまりも素晴らしいことである。

 

ソダシが侮れないというか、一族のどの活躍馬にも優れている点として、戦法は確立されているのに、一番速かった札幌2歳Sの展開上の不利を、むしろ、より強気の戦法で、前を潰した上で乗り切ったということが挙げられる。

牝馬で人気先行必至の彼女のことだから、いい経験として、そのまま順調にいかなくても、本番に備える意味でかなりのダメージを負う一方で、苦しいレースの蓄財が活かせると思える惨敗もあり得た一戦も制し、東京の不適のスローも上手さで完全カバー。

 

差してもキレないのは分かっているから、前に行くしかないわけだが、いつでも行ける。

もはや、ここまでくると大袈裟ながら、テイエムオーシャンだとかダイワスカーレットの領域であろう。

最近で言うところのカレンブーケドールとかヴィルシーナといった、先行力と粘り強さが武器となる男勝り。

札幌2歳Sは一時期ほどの出世レースにはないとはいえ、自身の頑張り如何で、今後はどうにでもなる。

 

桜花賞で怖そうな差し馬のタイプは分かったが、やはり、本当に怖いのは速い馬が登場して、時計が速くなった際の対応力。

若い馬に、それも牝馬にそんなものを本番前に求める必要はないが、どう考えても、1:34.9で桜花賞は決着しないから、前を追っかける能力ではなく、自分で時計を作る力も必要になってくる。

強気でいいと隼人騎手が思っているうちは、どんどんそういうリクエストにも応えてくれるはずだが、サンデーサイレンス系も様々な進化を遂げている。

 

自身にはキングカメハメハのラインも入り、それが多様な馬を出すように、スピード型こそがその血を継承するのがサラブレッドであるからこそ、今後は見た目だけの馬に戻らないための進化が問われる。

最大のポイントは、クロフネの持つ限界点がどこにあるか。

どう考えても距離はこなせそうだが、時計を出せないことは距離をこなすことと絶対に同義ではない。

クロフネの進化ということが、実際の焦点なのだろう。

牝馬はスピード型に出やすい性質は、完全に覆された。

 

クロフネにとって、20歳の年に生まれたソダシという才能が、国内におけるノーザンダンサー系の勢力図を変えても不思議はない。

数少ない後継種牡馬に、ダートで活躍のテイエムジンソクがいるが、これも母父はミスプロ系のフォーティナイナー。

シンジゲートを組むようなレベルにない実績の馬ではあるが、大まかに言えば、配合パターンは似ているのだから、クロフネ産駒の評価が上がれば、チャンスは広がる。

ソダシが夢を見る時、他のクロフネの牡馬たちは生き返るチャンスを得るのである。

 

 

 

 




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