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天皇賞(春)展望

読了までの目安時間:約 3分

 

阪神大賞典が、久々に機能したことを証明する春の天皇賞になる気がする。
少なくとも、日経賞上位組よりは力は上だろう。

正気ではいられないほどの一本被りで、しかしながら、相手を見ながらの競馬で楽々ステップレースを制した、現状断然の支持を集めること必至のサトノダイヤモンド。
加えて、前年のひと捲りから圧巻の楽勝で次点評価のシュヴァルグランも、期待よりはずっと中身の濃い2番手の競馬に徹し、前年より遥かに内容のある好時計で、ある意味こちらも人気に応えた。

その昔。
ナリタブライアンがマヤノトップガンを勝負どころから追い回して、最後の最後に競り落とすという名勝負が行われたことがあった。
その2年後は、シルクジャスティスとメジロブライトが鼻面を合わせてゴール。
また翌年は、連覇を懸けたメジロブライトがスペシャルウィークに押し切られて、雨中決戦は淀での良馬場で勝負づけすることを誓うも…。
その翌年は3強の対戦でテイエムオペラオー、そのまた翌年はナリタトップロードが久々に勝ったと思えば…。

90年代後期に活躍した馬にとっての第一目標は、阪神大賞典を勝つことであった。
この勝ち馬が本番で連を外すとしたら…、それは力が及ばなかったという意味とイコール。
その後の活躍も期待できない。
オルフェーヴルは両方で敗れ、ゴールドシップは三度目の正直で連勝して見せた。
彼らは宝塚記念では圧勝している。
今は、それほど重要な繋がりを生む「王道路線の始動戦」ではない。

少なくとも長距離カテゴリーのレースで、実績と時計で圧倒することができることを証明したのであれば、普通は関連性のあるGⅠに直結する。
ただ、ブライアン-トップガンは本番でサクラローレルにプライドをズタズタにされ、世界レコードで独走のナリタトップロードは阪神大賞典を翌年も制したものの3着しか獲れなかった。
相手がいちいちトップホースという悲運も重なっているが、こういう勝ちタイムが速い年は、消耗を考慮しないといけないというシグナルとも言える。

大阪杯のキタサンブラック、日経賞組のタフさも侮れないが、現状は彼らの自滅待ち。
隙を付くには、好位差ししかないだろう。

 

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時計に未来を委ねて ダービー卿の約束

読了までの目安時間:約 3分

 

当時別定重賞であったダービー卿CTを、1:33.0の好タイムで勝ち切ったフサイチエアデールという馬がいた。
その後、繁殖活動初期にマイル重賞勝ち馬を2頭出し、うち一頭は種牡馬になるフサイチリシャールを送り出している。

01<稍>②エイシンプレストン
10① ショウワモダン
低レベルな時計の決着ながら、後に凄いことをやってのける馬もいる。
が、ここからのスタートとなると、超GⅢ級であることの大いなる証明が必要なのも確か。

02 1:32.4
05 1:32.3 ①ダイワメジャー
06 1:32.4
13 1:32.6 ①トウケイヘイロー
15 1:32.2 ①モーリス
16 1:32.8 上位3頭全て当年重賞制覇

ダイワメジャーが再度覚醒するのは翌年だが、喉鳴りがどうのと言われている中でいきなりの快走であったから、そのインパクトの大きさではモーリスに次ぐレベルと言える。
非GⅠ馬としてはレコードに等しい、異例とも言うべき年間重賞4勝の最初がこのレースであったトウケイヘイロー。
約10年前にここで勝ったグラスワールドと似た雰囲気のある快速型だったが、グラスはラーイ産駒でダート戦に固執した影響で出世が遅れた馬なので、ここを勝って終わってしまったが、トウケイは4歳馬だったから、逃げ戦法の解禁によってGⅠタイトル以外獲れるものは全て勝ちとれた。

モーリスは当時2連勝中。
気難しさを理解したうえで、丁寧に馬を育てることができる調教師との出会いで、走る気持ちを自分の中でコントロールできるようになったことを、この場所で少しだけチラ見せした結果、出遅れ何のその、上がり3F33.0秒で突き抜け、レースレコードまで生んでしまった。
この勝利から、出遅れることはなくなり、後の驀進街道へと繋がっていくのであった。

昨年のように、相応の実績を持っていた者同士が力を出し合う結果も、巡り合わせによっては有り得る。
他のコースで問われるスピード能力を中山でも求められた時に、リミッターが解除される流れ。
今年は5歳馬に注目。キャンベル、グレーターは人気だろうが、グランシルクも少し渋くなったので、面白いか。

 

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母父アドマイヤコジーン

読了までの目安時間:約 3分

 

ビッグGⅡの行われた変則3日間開催の4重賞の内、1番人気馬が飛んだ2つのレースを、母父にアドマイヤコジーンを持つ2頭が勝利し、共に初重賞制覇を果たした。

ファルコンSを制したコウソクストレートは、4代母にメジロラモーヌを持つアマゾンウォリアーの名血で、母メジロアリスがカロの3×3を孕む同系配合を施して意識的なスピード強化を図った痕跡が残されており、ヘイローの3×4を持つヴィクトワールピサを配することで、純粋なスピード能力を引き出された点が成功の前例となった。

ステイゴールドを父に持つウインブライトも、重厚なタイプを送り込むミスブゼンの系統で、ちょっと牝系を辿れば古い活躍馬ながら、ヤシマソブリンやコスモドリームが登場する。
こちらは母父ジェイドロバリーの母サマーエタニティを持ち、その前に入ったマルゼンスキーとまずニジンスキーの意識的な3×3をかけられたオールフォーゲランがその母に当たる。ウインブライトは、ノーザンテーストの4×4を有しており、都合ノーザンダンサーの5×5×6×6という、継続性を重要視した意図的な配合を施された。

世界中にはびこるノーザンダンサーの血筋は土着系と万国共通型とで色分けされる。
ここで挙げた3歳の有望株2頭は、どちらかというとローカルに発展していった血をうまく掛け合わせることで、ノーザンダンサー系ならずとも、和製血脈の交配を代ごとに丁寧に繰り返せば、古い血の良さをうまく活用できることを実証したことになる。

しかしだ…。
勝ち方はいかにもアドマイヤコジーンであった。
ウインブライトは揉まれる危険というか、フルゲートの経験をせずに本番を迎えることになる。初重賞で11頭立てというのは、ほとんど奇跡である。
恐らく短距離型のコウソクストレートも、2戦目のくるみ賞が鮮やかなインからの抜け出しの時が9頭立て。
ファルコンSとのコントラストは、あまりにも明暗くっきりだから、課題は残った。
もうちょっと頼りになるお兄さんになってもらいたいところだ。

 

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