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オールカマー -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

きさらぎ賞で見た、インを真っすぐに走って伸びる美しい競馬。
嗚呼、無情…。ステファノスと轡を並べてのゴールは、勝ったルージュバックとクラシックに挑んで苦杯を舐めた戸崎騎手の負け、という結果に終わった。
毎日王冠もエプソムCも、十分に勝負になる条件であるだろうステファノスの守備範囲のはずのレースで、この日競り負けたルージュバックは楽勝していた。

どちらにとってもベストの舞台ではない中山外回りで、最初から正しいポジションをしっかりと確保した中で、自慢の直線でのキレをお互い発揮したのだ。
勝ち負けはどうしても付き纏うから、結果というものに差はつくのは仕方がない。
しかし、勝てる条件がある馬と必ずしも好走が勝利に繋がらない馬との差には、こんなにも勝ち運に違いが出るものなのだと、似た者同士ではないことを確信するような攻防になったように感じる。

毎度毎度休み明けでは勝ち切ることはできないタンタアレグリアは、どこを目標にするとかはっきりしたことは言えない状況であっても、やや苦手だろう超スローの中距離重賞で好走し、力を示した。
これが上位勢で最も内容のあった馬か。

序盤の流れから上位争いは望み薄だったアルバート、デニムアンドルビーら本格派のベテランに加え、4着以下自分の位置を取って、思惑に関係なく、ここでの主力級に続いた組には、何かしらの展望があるかもしれない。
一方で、人気勢の中で唯一、序盤から今一つだったモンドインテロは9着に入るのが精いっぱいという内容。
滅多に体が増えたり減ったりしない馬が、前走で生涯最高タイの492kgに激増したかと思えば、今回は絞れて思惑通りと思える-10kgながら、正直、箸にも棒にも掛からぬ惨敗である。

一回一回燃え尽きるくらい頑張るところがあるのか、戦績に表れない死角が今回はっきりと見て取れた。
5歳秋でもこれでは、陣営も困ってしまう。

 

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神戸新聞杯 -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 

-12kgはあまり見た目には影響はなかったように見えたキセキは、そんなに速いスタートを決められるタイプではなく、新潟で見せたような驚異的な直線での反応も、実は条件が整ってこその完全後傾ラップ型であるから成せる業であり、スローのイン追走は、デムーロ騎手が外に出しては追い込み切れない馬場状態という判断をしたためのことだろうし、春の実績馬は概ね交わしているから、これはこれでよしとしたい。

サトノアーサーは距離延長のダービーでは、特異な展開もあって、初の長距離輸送を経て精神的に強くなった分、地元では崩れないという強みを活かして、人気通りくらいには走った印象。
軽い馬ではないが、では重厚かと言われると、馬体の印象は陽の当たり加減では全く480kgの馬には見えない感じで、これが大幅プラス体重だったのに、課題とされていた後躯の力強さの不足を今回もまだ及第点を与えるところまでは、成長によって埋め合わせることはできなかった。
緩急の競馬は苦手という馬だろう。本来、こういう距離は向かない。

マイスタイルは強気に行こうという意思を見せたところで、結局速い馬ではないから、意外と上手に先行できるタイプのアダムバローズにハナを叩かれてしまった。
菊花賞に向かうわけだから、無理には追いかけられない。
不幸にも、楽に先手を奪ってというダービーの形ではない上に、後ろには正しい位置をとったあの時の勝者がまた素晴らしい手応えで追走してきた。

武豊騎手のダンビュライトも、ただ乗ってステップにするレースとは考えていないから、最初からスタミナを測るためにオーソドックスな競馬に打って出た。
結論は、普通に乗ってはダメ。
昨年のエアスピネルとは真逆の策で、鞍上の腕ということでいうと、マイスタイルは乗り替わってくれるな、という陣営の本音が聞こえてくるような内容に映った。
ベストアプローチはいい位置だったけど、人気馬が普通に競馬をしてしまって、自慢の一騎集中型の決め脚を活かしきれずに掲示板も外してしまった。

この辺りのメンツは、よく考えてみると、カデナに一刀両断にされてしまった弥生賞の上位入線組である。
今回勝った馬がいないんだから…、の理屈は、特段抜けた存在の上がり馬もいないとほぼ確定している状況で、大いに勝ち気に本番に臨める怖い本流組となるはずだ。

さて。
普通の競馬をここで覚えたレイデオロ。
何から何まで、ディープスカイによく似ている。
マイルを使ったことはないレイデオロだが、配合的には、安田記念でレコード走をできそうな軽くはないトップマイラーの素質がきっと秘められているように思う。

しかし、返し馬辺りまでやんちゃな彼は、レースに行ってここまで、ひどく引っ掛かることはなかった。
無論、ディープスカイだって勝ち気なところを秘めているからこその追い込み脚質だったから、毎度豪快に追い込んできたわけだが、後輩はダービーの時点でその点の展開上の不安は解消しつつあった。

もっと下げて勝負する手もあっただろうが、機を見る敏となる前に、すでに好位のポジションにつけたルメール騎手は何とも憎らしいほどクレバーであった。
本来負けるはずのない相手に、やっぱり強さを見せつけたことの意味。
現状、キセキが太刀打ちできないのなら、未対戦のミッキースワロー以外にこの世代の希望はいないように思えたゴールシーン。
これでゆっくり、大人になったレイデオロをある程度追い込んで仕上げることができる。
やれるのであれば、しっかり調教する。
祖父シンボリクリスエスの引退レース前の稽古は、関西のハードな追い切りをする厩舎と遜色のない内容だった。
それができる時期が、もう少ししたら訪れるのだろう。
楽しみが残っただけでも、低レベルダービーと揶揄する声を消すには十分な結果だ。

 

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神戸新聞杯 -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

うーん。
悩みは尽きない牡馬路線の主要競走は、ここに来て、有力と目された秋の主役候補の脱落の連続で、ある意味では余計なものは削ぎ落されつつある。
よって、
◎キセキ
○レイデオロ
▲サトノアーサー
注ベストアプローチ
△カデナ、ダンビュライト、マイスタイル

秋に来て本物に育ちそうだと思わせたのは、ここでの最注目対抗馬であるキセキと先週のセントライト記念で見事に直線弾けたミッキースワローだけ。
勢いで勝ったわけではないクラシックホース2頭は、同時に、本当にそのレースに向いていそうだった人気馬がうまくレースを運べる状況ではなかったことで、それぞれの武器を、騎手の好判断と共にフルに発揮した結果が出ただけとも言える。

先週のアルアインがあまり勝負気配ではなかったことも影響し、ルメール騎手も無難な競馬に終始したのに対し、結局のところ、本当にこの世代で強いといえるのはレイデオロだけではないのか、という気もしてきた彼の存在感を極限にまで誇張表現を用いて高めた鞍上が、この先は同期の中でも最も挑戦的な古馬タイトル参戦の段取りを整える中で、下手に手を打つことはなくても、ここは勝負気配で勝ちに行く正攻法をとるように思われる。

別に途中から動くだとか、本当はやりたかっただろう好位抜け出しのスタイルだとか、主だった奇策ともとれる作戦で勝ちに出るという意味ではない。
目一杯追って、相手を屈服させに来るのでは?という意味。

簡単にいうと、出たなりにはなるだろうが、スパートのタイミングをトライアル仕様にすることはないはずだ。
ジャパンCまではまだたっぷり時間がある。
動くなという指示は出ていたとしても、さすがの藤沢調教師でも、ダービー馬に無様な競馬はさせないように仕上げてくるだろう。
今のところ、大きなアクシデントもない。

ここまでキャリア6戦。
奇しくも、新馬戦でルメール騎手が乗って圧勝した阪神で、今度はデムーロ騎手が跨るキセキ。
上がりが1番速い時だけ勝っている馬というのは、本命支持ばかりの馬にしては珍しい。
阪神内回りのすみれSを除き、前走の信濃川特別の32.9秒という記録が特段突出しているわけでもなく、大きなフォームでダイナミックな競馬をするから、ほとんどが後方からの競馬。
だから、速く走れることは即ち、誰よりも直線で速いということになる。

祖母はロンドンブリッジ。
代表産駒はオークス逃げ切りのダイワエルシエーロ。
父はあのエアグルーヴにとって不肖の息子となったルーラーシップ。
綺羅星の如く輝く社台の良血配合馬の中でも、自身を持ってグッドミックスというはずの配合であると同時に、やけに捉えどころのない気難しい者同士の配合なのだ。

筆者はこの一族とは非常に相性が悪いから、こんな注目の舞台で満を持してダービー馬を競り落とそうとするシチュエーションが狙いどころだとは自信を持っては言えない。
ただ、軽さを引き出す要素がディープインパクトだけで、ルーラーシップこそ例外でも、エアグルーヴとその父トニービン、ディープインパクトも母母父ドクターデヴィアスも、伯母のダイワエルシエーロだって、ベストの条件だったかどうかはともかく、キセキに関係する名馬はほぼ全てが今回の2400M戦に勝っているのだ。

偶然の産物などではない。
阪神の1800Mの新馬戦は、中距離型の良血馬には走りやすいというだけではなく、同コースの毎日杯からディープスカイやキズナがスターダムを駆け上がっていったように、いずれやってくる大舞台に適応する能力がある稼働を推し量るには十分すぎるほどの舞台設定なのだ。
そこで3馬身以上の差をつけたキセキが、晩熟の配合をバックに、勝機は3歳秋にあると陣営が踏んだ春クラシック参戦断念からの巻き返しは、夏の中京2000では上々の1:59.1、新潟外回りでは破格の1000M58秒台の展開から、上がり32.9秒で日本レコード級のタイムを叩き出すという形で現れたから、もう春の実績馬を追い抜いてしまった可能性さえ秘めている。
無論、反動も考慮せねばならないが、スロー必至の距離延長の舞台で、この手の才能が崩れるシーンは、まず故障以外では考えられない。
それが出るかどうか。
切る切らないの根拠は、もはや、不可抗力にしか求められないように思う。

 

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