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刺激的なアレはスローだったから

読了までの目安時間:約 3分

 

サトノワルキューレとジュールポレール

フローラS

61.1<5F>12.0-11.9-11.5-11.3で、ラストは11.7秒だった。

レースの上がりは34.5秒で、勝ったサトノワルキューレは33.4秒。

断トツという数字ではなかったが、2、3位の2頭より後ろにいながら、彼女たちに最後は2馬身程度先着している。

そんな脚を使えてしまうから、オークスで普通に乗ったのでは通用しなかった。

スローだから脚を使わなかった=脚を溜めることに成功

という理屈は、結果ありきのもの。

大抵の場合、展開利か能力差が好走要因になるわけで、このワルキューレの走りに関しては、無限の可能性を示しつつ、一定のダメージを馬に与えた部分をあったように思う。

時代も馬場差もあるが、似たような決め手を発揮したディアデラノビアは、上がり33.8秒でも、走破タイムは2:01.8。

前レコードホルダーのチェッキーノはミドルラップからの自力勝負で快時計を出したから、パフォーマンスでは2分4秒弱の上がり勝負で後方一気を決めたデニムアンドルビーに近い。

オークスは負けてよかった。そういう秋を迎える可能性が大いにある。

ヴィクトリアマイル

35.2-46.8-58.3-<34.0>→1:32.3

この展開を中団待機から33.3秒でまとめ、32.9秒の末を封じたジュールポレール。

前年が、約2秒遅い5Fの展開で似た位置から33.6秒を同じ稍重で繰り出したのとでは、まる別の馬の決め手である。

体調がいいと、散々レース前に各方面で追い切りの動きを評価するコメントが聞かれたが、レース結果はそれをも上回るものだ。

ただ、ジュールポレール自身の成長というより、前が残れる流れで後続にいい脚を使わせてしまった影響も大きかったか。

レッドアヴァンセとアエロリット以外が消えるような展開ではなかったから、時計への対応力が先行馬に足らなかった面がジュールの勝因となった可能性も否定はできない。

ダービーはスローでも、しっかりと好位組の競馬になった。

ある意味、アーモンドアイやワグネリアンには、この手の脚は大舞台では使えないように思う。

 

コラム

2018年 POG回顧

読了までの目安時間:約 3分

 

今年のクラシックは、皐月賞や桜花賞を展望する段階で、1年前の見立てと大分異なる結果に終わるだろうことが見えていた。

例えば、ここ数年このPOGごっこの総括をしてきた筆者にしても、これでは…、という感じでほとんどお手上げの状況。

アーモンドアイという実に分かりやすいタレントが、写真付きで紹介されている以外、箸にも棒にも掛からないのでは、その他6500頭余りの血統から探し当てるより他はない。

当のアーモンドアイは、筆者史上3度目となる、桜花賞対抗評価のマイPOG馬による制覇を成し遂げ、ほとんど卒倒しそうな状況。

一度2着、シンハライトのパターンも対抗であり、オークスでの回収は叶ったものの、今度はチェッキーノを▲にして、夢のPOG馬のワンツーでやや煮え切らない結果に終わったことがある。

全力のラッキーライラック推しで、全く歯が立たない直線の攻防では、ほとんど大外しだ。

アーモンドアイという馬は、1年前の段階で、すでに完成度合いが違うといった佇まいであった。

パワー全開でもおかしくない配合だけに、全体像は父がロードカナロアであることを示すようなやや胴の詰まった馬体ながら、あの決め手は、そんな体形でありあがら、トモの辺りの筋肉にも母父サンデーサイレンスの影響を感じさせるしなやかさが備わっていた。

いかにも、牝馬タイトル向きの決め手を秘めたマイラーのフォルム。

だから、新潟の1400戦で下したのだろうが、これは失敗だった。

思われているより、末の持続力で勝負するタイプ。少しスマートに作れば、同期同士の対決で消耗戦にも対応できる馬だったことは、想像できなくもない。

一方、

ラッキーライラック
<オルフェーヴル×フラワーアレイ>

ダノンプレミアム
<ディープインパクト×インティカブ>

エポカドーロ
<オルフェーヴル×(ダイワパッション)-フォーティナイナー>

ケイアイノーテック
<ディープインパクト×(ケイアイガーベラ)-スマーティジョーンズ>

ワグネリアン
<ディープインパクト×キングカメハメハ×(ブロードアピール)>

といったタイトルホルダー大多数が漏れてしまったが、低レベルではないと思う。

 

コラム

牝馬クラシック 2018年 春総括

読了までの目安時間:約 3分

 

ラッキーライラックのためのクラシックは、4月8日の夕刻手前、アーモンドアイのためのクラシックに変化した。

末の爆発力もさることながら、オークスで魅せた普通の競馬での強さ、双方、展開面の優位性がなかったように思える状況で、結果が3年前の牡馬二冠馬・ドゥラメンテと似たような快時計での春両獲りだったので、何一つ、そのパフォーマンスをけなす要素が見当たらない。

強いて挙げるならば、ドゥラメンテの反省をどうここで活かすか、ということか。

客観視した中で、ドゥラメンテの父でありアーモンドアイの祖父であるキングカメハメハから続く負のスパイラルは、今のところ、何も断ち切れる要素が見当たらない点で、現在までの最大の不安材料である。

完璧に近い最初のGⅠ制覇が、非王道路線からの強奪のような面があり、相手も強力だったということが、その不安点をより強調している。

ドゥラメンテのライバルはキタサンブラックとリアルスティール。

キンカメもハーツクライとメイショウボーラーである。

その他負けた馬も後に大成していることが、妙にリンクする中、今回の牝馬の中では別格評価を、例年の主力組たるJFから続く高水準ライバルのクラシック前までのハイパフォーマンスにより、殊更アシストしている状況は、危なさを秘めることを暗示している。

オークスは恐らく、血統の印象通りに、守備範囲であったとしても得意条件ではなかったのだろう。

それは、キングカメハメハ親仔も同じ。

皆が似たような結果を残しているから、秋のレース、ドゥラメンテは翌春だったが、ややガツガツ感が消えたレースをした後に、脚を痛めた。

アーモンドアイは大丈夫だろうか。

両親は丈夫なサラブレッドであった。古馬になっても強かった。

古馬になって強くなる血統なのは、キングカメハメハ産駒が証明しているが、ドゥラメンテは違った。

彼もまた晩成血統の二冠馬。

オークスの内へのモタれ方が、日を追うごとに、気掛かりになっている。

ここ20年を見ただけでも、そういう走りをした馬は高確率で故障している。

頑張らない凌ぎ方が望ましい。

 

コラム

初制覇の因縁

読了までの目安時間:約 2分

 

福永祐一騎手のダービー初制覇に、多くのファン、関係者が感嘆に浸ったのも束の間、ダービー同様、波乱の結末に終わった東京最終レースのGⅡ・目黒記念で、2つの初制覇が同時に達成された。

一つは、まだ開業3年目の杉山晴紀調教師の初制覇。

師にとっても滅多にない経験である重賞参戦は、ウインテンダネスにとっても久々の重賞戦になったが、内田博幸騎手の好判断によるインからの抜け出しで、見事、ゴール前で顔一つ前に出た。

ダービーのタイムフライヤーでは、何とも言えない地味な負け方で存在感を示せなかったが、その後の条件戦と目黒記念の騎乗は素晴らしかった。

まだ30代の調教師が最近増える中、40代のダービートレーナーも増加している近年の傾向から、この勝利をいいきっかけにしてもらいたいところだ。

もう一つの初制覇は、重賞を狙える馬の少ない種牡馬・カンパニーの初タイトル奪取という結果。

1月の京成杯で、後に皐月賞、ダービー3着馬となるジェネラーネウーノ、コズミックフォースらに続く3着に入ったイェッツトが、初めて重賞で馬券に絡んだ以外、GⅠ出走馬すら1頭のみで、まるで見せ場を作れていなかった産駒たちから、5歳の急進勢力であるウインテンダネスが登場し、鮮やかな勝ち姿を多くの競馬ファンが見守る中で、披露するのであった。

父が重賞馬になるのは4歳秋、1800戦として最後の年になった05年の京成杯だった。

そこから地道に力をつけ、8歳の秋、歴史的高齢馬によるGⅠ初制覇からの連勝で、大団円を迎える。

その時、福永騎手がライバルとして臍を嚙む思いに苛まれた、思い出深いお手馬とこの日は一緒に喜びに浸ることになった。

 

ニュース

東京優駿(2018)検証

読了までの目安時間:約 5分

 

驚きが二つ。

直前の条件戦で、2:22.9が出てしまったこと。

もうひとつ。戸崎圭太がダービーのペースを作ったこと。

ダービーのタイムは馬場状態を考慮すると平凡もいいところだが、サプライズはもう一つあったということか。

「最後のワンピースは自分のベストライド」

福永祐一の悲願は、大外枠の差し馬という最大の課題克服を、結果として楽な外目の追走からの先行勢追撃に、スタートの素晴らしさで可能とし、見事にミッションをクリアするという自分のやるべき仕事をした結果により、ダービー制覇へと繋がった。

エポカドーロの戸崎騎手も、結果的には勝負に勝つことになった福永騎手も、牝馬でなら信用できる騎手なんだけどなあ…、のタイプで、もう少し意地を見せてほしいとみんなが思っていたところで、今年のこの結果。

強気で鳴らしてきた剛腕系の騎手も、当然乗れる、追える外国出身の両騎手も、真ん中の枠で不気味に牙を研ぐ歴史的名手らの出番はなく、代わりに、極端に人気を落としたトライアル勝ちのコズミックフォースに乗る石橋脩騎手が上位に入線。

みんなやるじゃないか。

本命党には到底手が出せない馬が絡んできて、上位人気総崩れはちょっと残念だったが、福永騎手のやや感情的なインタビューは印象深い。

冷静さを失わせるのがダービーである。

ディープインパクトやキングカメハメハ、その他数多の名馬を所有した金子真人さんが、祖母ブロードアピールのオーナーであることにも驚きつつ、マカヒキでダービートレーナーになった友道康夫調教師と、ここは福永祐一に何とかしてもらわないと、という執念が、実は好スタートを切った時に、プレッシャーとならなかった部分があるのは確かだろう。

全ての不安は頭から消え、勝ちの拘る乗り方だけに終始した。

十分に力ではワグネリアン辺りなら好勝負に持ち込める皐月賞馬のエポカドーロとて、距離不安があったのは事実だから、下げても面白かったのだが、持ち味を殺さない乗り方をダービートレーナーの藤原英昭調教師ともに、煙幕も張りつつ、計画通りに遂行したのかもしれない。

負けてはしまったが、青嵐賞のような同着ゴールは難しいから仕方ない。

連勝中の戦いは簡単ではないし、ダノンプレミアムもこの流れであれば、スタミナ云々はない。

その代わりに、上手に競馬できる馬だからこそ、最内枠で好位のインは、スローペースではやや不利になった。

反面、ほぼ勝つ馬と同じ位置にいたブラストワンピースという素晴らしい対抗馬も、ワグネリアンと福永騎手の勝ち気の騎乗で、少し勝負所で自由に動かせない位置に押し込められた。

この辺りも、実力は負けていない上位2頭がわが道を進むための競馬に徹したことで、ツータイミングほど置かれてしまったのである。

いつも違うことが起きる。それはダービーだから。

出来はともかく、さすがに適距離よりは長そうな印象のあったダノンプレミアムがキレ負けするのは仕方ない。

キャリアが浅く、仕上げの難しい面が、この余裕のローテになったブラストワンピースも、プラスの10kgはさすがに究極の仕上げだったとは言い難い。

キレを究極にまで引き出す調教が施されたワグネリアンに対し、無傷という戦績は、まだ若手の調教師の本来の技量の高さを鈍らせたのか。

調教は素晴らしかっただけに、クラシックの難しさが凝縮された結果と、ここは納得したい。

それにしても、あの福永騎手の積極的な騎乗は、本当に久々に見たものだ。

かつて、10年程前は前週のオークスで頗る冴えわたる好騎乗で毎年のように好結果を残し、自称オークス男とローブデコルテで勝った時には、表彰式に向かう去り際にわざわざ口にしたことが、印象に残っている。

あれから11年が経ち、自身の立ち位置が危うくなっていることを皆に指摘されるまでもなく理解する彼が、結果で存在感を示したのは、きっとその時以来である。

主戦であったジャスタウェイも、国内のあとのGⅠ勝利は柴田善臣騎手でのもの。

満を持して勝負すべき場面で、真の意味で価値ある勝利を挙げることに成功した彼が、遅ればせながらダービージョッキーになったことを一ファンとして祝福したい。

ワグネリアンの勝因は、自身にそれを求めるなら、弥生賞の強い2着でも東スポ杯でもなく、デビュー戦の中京で繰り出した上がり3F32.6秒の決め手が、ダービーに勝った時に、特別抜けた数字ではない34.3秒の末脚に凝縮されていることか。

こういう能力を秘めている馬は、たいがいは先行馬だが、弥生賞の厳しい差しての2着で、馬がタフさを備えたのだろう。

こういうことが起きるのがダービー。

だから来年も、またびっくりするようなことが起きるだろう。

参考:日本ダービー予想 特集ページ

 

レース回顧

東京優駿(日本ダービー)2018見解

読了までの目安時間:約 5分

 

◎ワグネリアン

○ゴーフォザサミット

▲ダノンプレミアム

注ブラストワンピース

△キタノコマンドール、ステイフーリッシュ、エタリオウ、ステルヴィオ

藤沢厩舎はオブセッションを失い、ゴーフォザサミットが蛯名騎手と弔い合戦に挑む。

このタイミングでの悲劇に、感傷的になるなというのは無理である。

ワグネリアン本命の問題点。

この栄えある東京優駿競走で、能力断然であろうダノンプレミアムに対し、小さな体でどこまでやれるかをテーマに戦うワグネリアンの皐月賞での敗因は何なのかを、しっかりと突き止めないといけないという障壁がある。

皐月賞負けのトライアル好走馬、特に、弥生賞の結果というのは、ダービーに直結することはあっても、皐月賞は必ずしもリンクしないとされるが、それは少なくとも、皐月賞惨敗の理由ではない部分もあり、そうなのかもしれないと思う面もある。

2000Mの重賞を連続して使うことは、3歳馬にとっては過酷であり、中6週以上開く京成杯以前の重賞からの連勝馬は、得てして、皐月賞で止まるか、その後の故障や連勝ストップで、成長の妨げになる場合が多い。

でも、皐月賞で力を出し切れないと、弥生賞の前に2000M重賞を勝っている馬がダービーを勝ったという例は、新しい順で、

レイデオロ

ワンアンドオンリー

エイシンフラッシュ

ロジユニヴァース<弥生賞勝ち・皐月賞惨敗>

アドマイヤベガ

タヤスツヨシ

という面々が近30年で出現。

タヤスツヨシは皐月賞の強烈な追い込みは評価され、ダービーは1番人気になったが、近年の弥生賞勝ちのダービー馬である、

マカヒキ

ディープインパクト

ウイニングチケット

サクラチヨノオー<朝日杯勝ち・東京開催の弥生賞>

らが人気のプレッシャーと戦ったのと比べると、遥かに有利である。

ワグネリアンは弥生賞の勝ち馬でもないし、2000M重賞を勝っているわけでもない。

1800Mまでの勝ち星しかない。

ただ、歴史的朝日杯馬であるダノンプレミアムが、新馬で彼より速い上がりを使ったスプリングスマイルをほぼ開店休業中の状態に追い込んでからというもの、2度2着のステルヴィオにはまるで別次元の先行押し切り勝ちで相手にせずという競馬ながら、スプリングSはしっかりとステルヴィオが制し、それに競り負けたエポカドーロは皐月賞快勝馬になっている。

ワグネリアンはスローで追い詰め、完敗でも、プレミアムには最小着差の1馬身半差で2着だった。

これがあるから、初距離、休み明けの快走で、本番はここを見据えた仕上げで、皐月賞での不発に繋がったのは間違いない。

2走ボケでもあり、激走の反動が最大の要因だろう。

加えて、皐月賞の上位入線馬はどれも道悪巧者ばかりだった印象もある。

良馬場限定の馬というわけではないが、ワグネリアンは祖母のブロードアピールばりの直線の決め手を秘めつつ、ディープインパクトの血を強調するように、パワー優先でもアメリカで正しく育てられてきたインテント系の血にプリンスキロを補給するなどして、セクレタリアトの豪快さやキングカメハメハの万能性に惑わされない、多種の系統が可能性の拡大に繋がる配合が施されることで、ディープ自身もドイツ由来の牝系を味方に色々な相手を配合できる優位性を大成功の結果にしたように、異種の混合により、ディープインパクト産駒らしい決め手の体現に成功したクラシック血統を持つ。

本来は連戦にも強いが、一発の破壊力が図抜けているダノンプレミアムには簡単には敵わない。

ただ、今度は自分が有利な立場になる。

下げるしかないという狙いはないはずの福永騎手が外枠をどう捌くかかも重要だが、この馬の両隣りに前に行こうという意思を見せそうな馬がいる点で、意外なほどスムーズにレースを運べる可能性もあり、ここでは力を出し切れるはずだ。

弥生賞のあの脚に、アーモンドアイのような距離適性の本質を超えた能力の発揮を期待したのは、皐月賞の時は筆者だけではなかった。

ダービーはもっとシンプルに走れる。

参考:日本ダービー予想 特集ページ

 

レース予想

ダービー 色

読了までの目安時間:約 3分

 

傾向・年ごとの雰囲気

サンデーかどうか

ブライアンズタイム、トニービン、ミスプロ系に孫サンデーサイレンスがそれぞれ2勝ずつした後、2010年にエイシンフラッシュ<ミスプロ系>が優勝。

ミスプロは今世紀に入ってからキングカメハメハが制して、直仔が2勝している。

まあ、それ以外は勝てないというのは新御三家登場後の課題なのだが、トニービン産駒がクラシック世代になって以降25回のダービーで、

サンデー系13勝<但し、’08年からは7勝>

非サンデー系<ノーザンD系含む>12勝

で、新時代の流れはイーブンというところも言えるのだが、果たして、キングカメハメハ以上に活躍する他系統がいるのかは、今後不透明である。

稍重以上の雨馬場は過去30年で7度、’84年グレード制導入後で見ても、色々事件を巻き起こしたシリウスシンボリの勝った’85年の重馬場が加わるのみ。

厳密に分析して、前日の芝の特別戦が良馬場ではなかったケースも含めると、

’89

’94

’08

で、’08年は前日の午後は不良馬場で、午前中も重馬場というにわか良馬場で、やや調子のいい馬場発表。

事実上、ディープスカイの勝ったマイルCの稍重と同質の馬場だった。

結論は、良馬場の中山皐月賞3着以内馬以外が道悪で勝つと、東京渋馬場皐月賞勝ちのオルフェーヴル以外、レース後は全滅状態という点に注意。

来るのは決まって、GⅠ人気馬と2走内で重賞勝ちの馬。

上がりとか、時計が問題にならない条件だから、皐月賞も道悪の時以外、実力馬を推すしかない。

高速馬場と時計の相関関係

21世紀になってから、2分25秒を切る勝ちタイムは、実に8回、12年以降は良馬場ばかりだから、一昨年まで5年連続で記録。

良馬場で2分26秒以上だった2回は、レースの上がりが、

’10 33.4

’16 33.8

各秒で、面白いことに、この該当10回のうち、サンデー系は5勝だったが、高速上がり部門では勝ち切れず、新記録更新の時もそう、キングマンボ系に完封されている。

ディープが大したことない年は究極の勝負になり、ディープが強いと平穏なレースになりやすいと見れば、取捨は簡単だ。

 

コラム

ダービー 華

読了までの目安時間:約 3分

 

ディープインパクトという宝物

ディープのスカイは置いておくとして、

’12 ディープブリランテ

’13 キズナ

’16 マカヒキ

ら、3頭の親仔制覇の産駒を送り込んだディープインパクト。

その後活躍できなかったという点では、皐月賞馬だとディーマジェスティや何とも言えない戦績の続くアルアインらが同じ括りとなるか。

どうせなら、リアルスティールやサトノダイヤモンドのように、古馬タイトルをちゃんと獲れる馬になった方が、本当の意味での価値は生み出せるはずだが、そこはダービーであり、クラシックレース。

未完成期に何ができるかを問うという意味が、クラシックレースの本質とするならば、自分の最高点をGⅠ優勝に設定できる古馬タイトルは、より高水準でなければ、誰も評価できない。

だから、3歳にやりきれることの限界に挑むことの価値が、ずっと不変なのだろう。

思えば、

’12 ③トーセンホマレボシ

’15 ②サトノラーゼン

’16 ②サトノダイヤモンド ③ディーマジェスティ

’17 ③アドミラブル

という結果も、実は見逃せない。

彼らの祖父サンデーサイレンスの場合、

6勝2着5回3着3回

という11年間に亘る記録が残されているわけだが、並ばないまでも、輸入種牡馬の孫世代がここまでやっていることが、日本競馬の新常識になっていると言えるのだ。

ブライアンズタイムは3勝、トニービン2勝で、サンデー直仔の産駒は、ディープスカイ優勝から7頭登場していて、うち3勝がディープ。

なかなか直系が育たない、それもクラシックシーズンに勝てない馬が多かったことを踏まえると、ディープブリランテ産駒は重賞も勝っているから、流れはもう止まらない状況にある。

サンデー系は即ち、ディープ系になる。

そのキーホースが、今年ついに登場する。

・ダノンプレミアム

・ワグネリアン

・キタノコマンドール

個人的には、回りまわって結局はディープではと考えている。

何故なら、昨年も3月以降に活躍した馬がダービーでは来なかったからだ。

 

コラム

ダービー 罪

読了までの目安時間:約 3分

 

2015年・第82回

記憶に新しい、ニューダービーレコードが出現した一戦。

ただ、連対馬2頭に二度と春が訪れなかったのに対し、

③サトノクラウン 香港ヴァーズ、宝塚記念

④リアルスティール ドバイターフ

⑭キタサンブラック GⅠ7勝

という面々が人気には応えられなかったものの、後に大仕事をした、否、上位2頭の穴埋めをしっかり果たすのであった。

時は経て、キタサンブラックは最も遅いデビューから、3、4着馬より先に引退できるだけの結果を残して、大半がターフを去った。

意外性の男は、3歳当時の評価を再び勝ち取ろうとしているが、昔の方が強かったというのが本筋か。

ノンコノユメ、サトノクラウンの話。

さて何故に、タブタイトルが罪となるのか。その根拠を示さねばならない。

横山騎手のミュゼエイリアンが先行して、流れはタイトになった。5F通過58.8秒は、ドスローも増えた最近のダービーの中では、完全にハイペースの括り。

みんな追い込むだろうと思っていたミルコのドゥラメンテは、中団の外で、至極当然のダービーポジションからの抜け出しを図ろうした。

マークする方法に切り替えた対抗馬のリアルスティールは、皐月賞の決め手の違いを考えたら、もう見せ場作りを勝負の決まった後にするしかない状況。

差せる馬がいるわけないし、前が残れる保証もほとんどない。

想像以上というか、単勝1.9倍らしい走りで異次元の反応を見せたドゥラメンテは、今度こそ真っ直ぐに走って、楽々レコード勝ち。

コースロスなく追い詰めたサトノラーゼンは、勝ちたい男・岩田を満足させる2着快走に納得のコメントを残した。

伏兵に甘んじた組の着順は前記の通り。

が、ドゥラメンテは直後に故障発症。

翌春のドバイで、凱歌が上がったのはドゥラメンテではなく、リアルスティールの方だった。

これがいいのか、悪いのか。

続編がなくなるのは、クラシック戦の常でがあっても、特別感があっさり失われてしまうのでは、虚しささえ感じしてしまう。

人の罪か才能の罪か。

ひと先ず、産駒の競走に能力を見定めてから、その答えを出すべきなのかもしれない。

 

コラム

弔意 オペラオーの急死に際し

読了までの目安時間:約 2分

 

今週はダービーのことだけを考えていればいいと思ったのだが、オークスデーに急な訃報が競馬界にもたらさせた。

「今年も予定していた5頭のうち2頭に種付けが終わったばかりでしたから…」

とは、繋養先の白馬牧場からの悲報を受けた竹園オーナー。

17日午後、放牧中に倒れたテイエムオペラオーは、そのまま息を引き取ったという。

「初めてのGⅠをプレゼントしてくれた皐月賞が今でも一番の思い出に残っています。」

こちらは、騎手時代にバンブーアトラスでダービーを、調教師としてはオペラオーで4連勝で皐月賞を制した岩元元調教師。

師の勝ち運は、意地でも若き和田騎手の乗り替わり案を呑まなかったことで、4歳シーズンにおける強烈なワンマンショーに繋げた結果からも垣間見えた。

「まだまだ元気でいて欲しかった」

今やベテラン騎手として仕事人ぶりを発揮する和田騎手は、ひと際、寂しさを隠せずにしんみりとした表情でそう語る。

唯一無二のパートナーへの感謝を直接伝えに、花を手向けに行くとも話した。

通算26戦14勝で、重賞は繰り上げ優勝の01京都大賞典も含めて12勝。

無事是名馬を体現したテイエムオペラオーは、18億円余りの賞金を稼ぎ出し、半ば反則的な1勝10億円程度のレースも登場した最近は、日米で記録更新を成し遂げた名馬が登場しているものの、3年丸々一線級として戦った芝のトップホースという点で、世界の競馬史上に残る名馬であることに、一点の疑う余地もない。

尚、白馬牧場の長浜氏はその功績を称え、記念の石碑を立てる予定であることを、JRAを通して発表している。

また、献花台は既に設けられているとのこと。

 

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