全日本2歳優駿2021の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

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全日本2歳優駿2021の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

読了までの目安時間:約 7分

 

全日本2歳優駿の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

 

レース名第72回全日本2歳優駿
グレード重賞(JPN1)ダートグレード競走
日程2021年12月15日(水)
発走時間14:45
開催場所川崎競馬場
距離ダート1600m
コース左回り
賞金4200万円
レコードタイム1:37.9

 

全日本2歳優駿予想2021 - 過去10年のデータ傾向

 

昨年は速い馬が2頭いて、中央の速い馬であるデュアリストがスタートの直前から不穏な感じになって、内枠も災いして、何もできずに終わってしまった。

鮮やかに逃げ切った地元・南関東のアランバローズは、終始、楽に自分のリズムを作る逃げに出て、それは追う者を苦しめる最高の策であるから、もう直線に入る前に勝負は決していたような感じ。

結局、1:40.7という良馬場では歴代2位、その他道悪戦も含めても上位に入る高速の競馬で、並ぶ者さえも作らぬ完勝に終わった。

 

人気に推された両者は、結果的にはどちらかと言えば、スピード能力を活かした戦略を立てて、しっかりと持ち直してきた感じの古馬戦を経験したが、まだ完全には戻っていない。

高速の2歳G1に無傷の快勝などあり得ない。

何かを得る代わりに、何かを失い、どこかしらで謎の苦闘を強いられる。

東京ダービーまで制しておきながら、秋は諦めて短距離・1400の交流重賞を使われたアランバローズは、元より速すぎたデュアリストが元に戻りかけているから、金沢のJBCスプリントは寂しい感じの惨敗ながら、ソダシがそうであったように、そんなに都合よくことは運ばないのである。

2000のG1参戦のグランアレグリアも、欧州勢のJC参戦も考えてみれば当たり前の完敗。

 

中京の新馬戦勝ち上がりの後、内枠が災いしかかった門別のJBC2歳優駿はよく言えば豪快、容赦なく批評するならいくら何でも強引過ぎる後方一気で、ワクワクというよりひやひやさせながらの連勝を決めたアイスジャイアントは、今回は真ん中から少し外の枠を引き当てたので、捲り合いはいつものことのこのレースこのコースだけに、三浦騎手は今回も、難しく何かを求める乗り方はしないだろう。

 

全日本2歳優駿予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム

 

2歳馬だから当然、勝手知ったる場所ではないところで、JRA勢は斯くも熱戦希望の地元南関東勢に、見事に連敗中の流れだが、昨年よりは中央の組の距離に目途を立てているようなタイプと、比較的追って持ち味の出る園田でワンツーの2頭<セキフウ・コンバスチョン>といったいいキャリアの積み上げ方をできた3戦以上経験の馬が出てくる。

それでも、鎌倉記念勝ちの門別所属・シルトプレ、ディープなのに小久保厩舎のライアン<船橋・平和賞勝ち>らは、これだけ層が少し薄いというだけで肉薄では済まない完勝を重ねる有力馬多数の南関東一派を形成するから、門外漢では流石にない完成早のホッカイドウ競馬の大将・ナッジより、スピード型としての発展も見込めるシルトプレを少し上位に評価するくらいで、後はとりあえず押さえておくの姿勢でいたい。

 

一方、ダンカーク産駒でありながら、距離が1800でもタフな戦いを希望するアイスジャイアントは、いかにもクラシックディスタンスで持ち味全開が芝もダートも関係なしのトゥザヴィクトリー一族らしく<祖母がその全妹>、回りも枠の違いも流れの変化にも、しっかりということではないが、何か自分の持っているものに対して都合のいい解釈ができるという強みがあったりする。

悲しいかな、近親のタイトルホルダーはトゥザヴィクトリー<エリザベス女王杯>とその直仔フサイチリシャール<朝日杯フューチュリティS>に限られ、幾度もG1惜敗という馬を送り込んできた。

 

そういえば、トゥザヴィクトリーにはドバイワールドC完敗ながら大いなる2着だった5歳時・2001年に、アジア勢に負けるわけにはいかないと快走をして見せたキャプテンスティーヴ<日本で種牡馬生活を送る>は配されていないが、妹のビスクドールにはいの一番に種付けされたので、初仔のアイスドールは、トゥザヴィクトリーの仔よりもダート色が幾らか強い。

アイスドールの大分下の妹であるオウケンビリーヴは、結局ゆっくり成長して、5歳夏にクラスターCを制している。

 

全日本2歳優駿予想2021 - レース展開と最終予想

 

ダート寄りというのは幾らかはスピード決着歓迎の方向にシフトするものだから、出来が良ければ速くなるが、そうした特性が種牡馬ダンカークの魅力でありながら、ファミリーの本質に近い距離適性をここまで示すアイスジャイアントは、まだまだ伸びしろたっぷり。

必ずしも出世レースとはなっていない、完結形のG1になりやすいのは各国の2歳G1では当然あり得ること。

それを乗り越えられると確信できる瞬間、このレースもまた無敗のままゴールテープを切れるだろう。

大いに気性に課題があるからこそ、2歳G1でも能力を全開させられるというのは、古馬のビッグレースにはない特徴であったるもする。

そういったところに合致する粗さが魅力であるうちは、よもやの敗退もあるだろうが、活力は衰えないだろう。

つまり、ここを通過点としてしまえば、その後は自分の得意ゾーンに絞って戦っていけるわけだ。

ずっと勝ち続けられるような優等生タイプではない。勝てるところは落としたくない。

 

小久保厩舎であるなら、当然森騎手で挑むノブレスノアも侮れない。

もし、狙いを絞って地元の馬から今年も入るなら、現状フラットな力関係だから推しても面白いが、勝ち星が多いだけ…、という不安材料もある速い馬タイプ。

昨年のアランバローズは、船橋も大井も関係なく強かった無敗馬。

その観点から同枠と括り、人気になりそうな中央のドライスタウト<テーオーケインズと同じシニスターミニスター産駒>も消したのだが、こちらは勢いづくボールドルーラー−シアトルスルー一派。

自滅による大敗も少なくない系統ながら、突破力の凄まじさはナスルーラ直系らしい異次元のものが秘められる。

着で押さえる気がなかっただけで、3連単なら買うしかない。

レース展開は彼と戸崎騎手の動き如何で、大いに変化する。




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