札幌記念2020 レース結果【回顧】｜速報！横山騎手騎乗のノームコアが1着！その理由とレース後コメントを解説

札幌記念2020のレース結果はノームコアが1:59.4で1着で7000万円もの賞金を手に入れた！無観客でも北海道を熱狂させたそのレース展開と結果から次走を読み解いていきたいと思う。

なんでラッキーライラックは失速したのか？

最近やたらとクロノロジスト姉妹が活躍しているが
姉の方が10F路線に戻ってきて、札幌記念を勝利する結果となった。

振れ幅が大きい逃げの質の差が、
もうちょっとどうにかならないかくらいのものがあるトーラスジェミニのややこじんまりした普通の逃げで
トーセンスーリヤは珍しく出負けでアウト。

大本命馬・ラッキーライラックは、
元より何かに迫られると急に度胸の小さなところを見せるステイゴールド系の不穏な一面が出てしまったのか、
正しいポジションにつけるとスケール感を何故か失うデムーロ騎手としてお手上げの失速で、無念の3着。

そうなると、
もうこのメンバー構成でブラックホールとノームコアくらいしか勝てそうな馬は見当たらない。

正解はとにかく内枠が頗る走ると噂の１番枠を引き当てたノームコア。

最後はここに頭を下げて、これでもかとお願いする場所になっている横山典弘騎手にその手綱が渡って4戦目。

若い頃はこんなに詰めて、
それもGⅠばかり激走してガンガン使うことなど叶わなかったノームコアさんが、3月末からすでに4戦目。

妹も考えられないくらい強い面があるあのクロノジェネシスだから、
彼女の方はまだ線が細いところはあっても、1年後はこうなるのよと見せてあげている感じもした。

目方にして30kg。

見た目にふた回りくらい大きいゴールドシップに今日は見えた。

ノームコアが輝き続けることでもっと奥手の配合に思えるクロノジェネシスは、
より強くなれるのだと陣営は確信できるのだ。

その意味でほとんどラッキーライラックとライバルと化していた妹の関係性にも照らすと
東京でのパフォーマンスまで考えて、勝負ありと見えた。

多分に怪しいオルフェーヴル産駒のラッキーライラックだから
春の古馬GⅠで連対のトップホースには苦しい札幌記念の傾向も合わせて考えねばならないが
この相手に連を外したのでは、アーモンドアイも猛者軍団も3歳馬もない。

ノームコア激走！その結果と配当

ノームコアは危ない気性をあえて開放するような高松宮記念から始まり
あまりに適性がないことを確認した後、得意の左回りのスピード勝負で上々の結果を残していた。

常に王道を進み、かつ明らかにボリュームアップし続けるラッキーライラックに対し
そこが伸びしろであるのはおかしいという異論を唱えるような結果がこれだったのだろう。

申し訳ないけれども、札幌の高速馬場で古馬混合GⅠを勝っている馬が洋芝云々はない。

気性のせいだと筆者も大好きな馬だからそう信じたいのだが、
あのノリ騎手のガッツポーズは、息子に先着したからでも札幌記念を勝ったからでもない。

ノームコアのためにしてきた全ての奉仕が、ようやく実ったと感激したのだ。

ラッキーライラックを交わす脚色もそうだが、ずっと内の方でその本命馬の手応えを見ていたのだから
直線の勝負には見当がついていた。

猛追のペルシアンナイトも、今のノームコアならば敵ではない。

それでもしっかりと走ってくれた。
勝ってくれた。

勝敗の流れが見えた時点で鞍上の期待は弾けてくれるかどうかだけであったわけだ。

敢えての札幌記念。

牝馬も昔から活躍する一戦。

マイルCSでは不都合が多く、中山から始動もしづらい立場で成長を示しつつの完勝のノームコアは
引退まで驀進を続けることになる。