2018年新馬戦 レース回顧

JUST競馬予想ブログ

新馬回顧<8/11・12>

読了までの目安時間:約 3分

 

かなり派手な新馬勝ちの馬が登場した土曜日。

北ではジャスタウェイ、東の新潟ではハーツクライの産駒が独走のゴールを決めた。

札幌は道悪競馬の名物1500M戦。配合からも、父と同じように湿り気の多い馬場は得意そうなトスアップの軽快な走りが目立った。

そこまで筋骨隆々に出そうもないアメリカ血統の母系を味方に、小柄なこの牝馬がどこまでやってくれるか、楽しみは多い。

新潟1800のホウオウサーベルは、ビッシュの半弟。

自分でレースレベルを押し上げ、直線は我が物顔で独占状態にするのは、きっとこの系統の得意技なのだろう。

走りすぎがやや怖いだけに、1:48.4という時計は、上がりの数字よりは少し気になる面になる。

小倉はダート1000M戦。

タイキシャトル×タキオンのエイシンノホシの逃げ切り。芝もダートも、小倉の短距離はヘイロー系の巣窟だ。

日曜日の4戦は、全て牝馬が勝利。

芝からは魅力的な才能が登場した。

札幌1800の渋馬場で勝ち上がったフランケル×藤沢厩舎のミリオンドリームズは、中距離戦を軽やかに駆け抜けた。

母父エーピーインディで、ミスエルテの再来となると嫌な予感もするが、サンデーが入っている2000以下の路線に向くチャンピオン級の候補だろう。

新潟のマイルも、上位がみんな牝馬で、外からグイグイ伸びてきたルーラーシップの仔・アマーディが人気のディープを差し切る豪快な勝ち方をした。

期待ほどは大物に育たない一族だけに、次が大事。

どちらも重厚な系統だけに、1600、1800のスピード勝負には向かないだろうから、早い時期に結果を出して、皆が横並びになった時に、時計勝負で苦しんだとしても、古馬になって得意な条件で復活する可能性もあるから、見限らないことが得策。

小倉1200は人気のジャスタウェイ産駒・タムロドリームが逃げ切り勝ち。

新潟ダート快勝のクロフネ産駒・サルサレイア共々、こちらはちょっと軽い内容に見えた。

血統的には期待できるだけに、スケールアップしてもらいたい。

 

タグ :  

レース回顧   コメント:0

エルムS -回顧-

読了までの目安時間:約 2分

 

ミツバは最近、競馬が上手になったというか、気性が大人になったと色々褒められていた戦前。

ただ、タフな馬場の方が合うタイプということもあり、ロンドンタウンが今年は外から抜け出してきて、それを最終的には追いかけていく形になり、競り落とすようにゴール。

1700Mが少し短いの同時に、あまりコンスタントに重賞で連続して好走するようなタイプでもないのだろう。

追って伸びたという意味では、結局、この馬が一番だった。

前年と似たような馬場状態。

行く馬も同じドリームキラリ。

それを追い上げるのが、去年大本命馬だったテイエムジンソクと似た雰囲気のあるハイランドピーク。

鞍上への少なからず不安のあった支持が反映され、また、どう乗ってくるかも含めて、しっかりと走れるかどうかわからなかったハイランドピークは、横山和生騎手が最近、きっちり仕事ができる騎手へと成長していることがはっきりわかる、周りの動きを見ながらドリームキラリ一本マークの競馬から、早め抜け出しを図って、人馬とも充実していることを証明するように、見事初重賞制覇を果たした。

昨年は日本レコードに向かって激走したようなレースだったのと比べると、ドリームキラリも少し大人しくなったのか、常識的な勝ちタイムである1:42.0で収まったが、ローカルのGⅢとすれば、超高速には足らない回復途中の馬場状態と考えれば、十分な内容。

おまけに、勝てそうな馬が終盤は前の2頭に限られ、実質的に、手応えからもハイランドピーク楽勝の展開だったから、納得の力勝負だったと言える。

ハイランドピークは目立つような配合ではない代わりに、求められること以上の結果を出してきた馬。

それをお手馬にし、自分が育てた和生騎手の飛躍も、ハイランドピークの成長力次第なのかもしれない。

 

レース回顧   コメント:0

関屋記念 -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

さすがは斤量51。

キレッキレの直線は、牝馬だけの争いに展開し、上位人気の牡馬は皆消えてしまう結果に。

内にモタれながらも、3歳牝馬にはタフな中山マイルのフェアリーSを差し切り勝ちしているようなプリモシーンには、いい条件が揃っていたということだろう。

それをみんな理解していたから、誰よりも支持を集めた。

ここに合わせるように、鞍上の北村宏司騎手も勝ち星を切りのいいところにまで押し上げ、本番もきっちり馬の持ち味を引き出した。

表情その他、佇まいを見たところでおよそベテランには見ないジョッキーだが、もう四十路手前の20年目である。

周りを気にしながらの直線はいつものことだったが、休み明けと差し損ね連発中、斤量面が一気に有利になったことが、全て重なったからこその鋭すぎる反応だから、これは仕方がない。

みんなの期待に応えるという意味では、キタサンブラックに乗っていた頃にように、今はコンスタントに重賞を勝てている。

ルージュバックのオールカマーのイン強襲など、実に見事。

そういえば、やや古い話だが、ダンスインザムードを5歳時に復活に導いたのは、前年乗り手がいなくなり、藤沢調教師に全てを任せられたのも北村騎手、その人だ。

やや気が立つところのある若い牝馬には、ある程度の遊びが必要。

がっちり抱え込むように全てをコントロールしようとすると、日本で決め手比べで出番のあるタイプとは息が合わず、気持ちが萎えてしまうような失敗に繋がるケースもある。

陣営はそういうことを防ぐように鞍上をうまく選択しようとするが、プリモシーンだって世界のノーザンファームの生まれだ。

シルクの勝負服を身に纏っていなかったから、こんなに早く重賞2勝を上げることはできなかったかもしれない。

このレース。

オッズはかなり割れていたが、レースを見る限り、かなり次戦以降が楽しみな馬が揃っていた印象がある。

まずは逃げることは叶ったが、重賞級の男馬に好きなように走らせてもらえなかったエイシンティンクル。

兄のヒカリが多分に鞍上を手こずらせる気性だったから、妹も変なスイッチを入れさせないように大事に使われてきて、ようやく5歳夏にオープン入り。

1400の準オープンを抑えていっての好時計勝ちで乗り切ったから、評価がうなぎ上りになったものの、そこに過剰さをまるで感じさせない総マークの中での唯一の先行残りだから、勝ち馬と同格と扱えるし、何より、二番が利きそうな安定感が出てきた。

ワントゥワンは直線勝負型で、それを極めるように極端な策に出て2着。

こちらは鞍上次第で、キャラが変わる感じもする。1400ならもっと攻めていっても面白い。

ヤングマンパワーがあわやの4着。ようやく立ち直ったが、何故か今年も二桁体重増で好走。

ピークをここに持ってくるのはわかるが、今は変に体重を減らすこともないから、この辺りは6歳馬なので気にはなる。

期待のスターオブペルシャは、確かに意義ある先行には思えるが、かなり無理やりに位置をとりに行ったから、エイシンティンクルをいじめるだけで終わってしまった。

内田騎手の器用ではない面が、全てマイナスに出てしまった感じで、このコンビでの好走条件は限られるように思える。

少なくとも、前半猛ペースは有り得ない新潟には合わなかった。

 

レース回顧   コメント:0

新馬回顧<8/4・5>

読了までの目安時間:約 3分

 

土曜日はいつものように暑い一日。

小倉はロードカナロア、札幌はヒルノダムールの牝馬が、対照的な内容でスプリント戦を勝ち上がった。

小倉のミヤジシルフィードは成功の抜け出し。見るからに完成度の違いで、他を制した印象。

一方、ペースは小倉同様流れたが、直線で決め手が違った追い込みのアドレは、ヨーロピアン×アメリカンの極端な配合のせいか、適性が見えない。それはノリ騎手が駆った影響もある。

芝でもダートでも、1800くらいが合いそうな気もするが。

さて、新潟のマイルはソルドラードが人気になりすぎて、道中の手応えから怪しさ満点だったが、キレイに内を回ってきたヴィクトワール牝駒・サムシングジャストに競りかけることもできず、伏兵にも先着を許す内容は残念の一語。

ディープ一族ながら、アウトサンデーでロードカナロア替わりでミスプロクロスが薄くなった。パワーがあるようで、単純にキレない馬の可能性もある。

アーモンドアイのような展開はあり得るのだろうか。

日曜日は大物候補が続々登場も、現状の本物は各勝ち馬だった。

札1800 モンテアーサー<シンボリクリスエス×ゼンノロブロイ>

小1800 ヴェロックス<ジャスタウェイ×ドイツ牝系>

新1800 ドナアトラエンテ<ジェンティルドンナ全妹>

小1200 ディーブラッド<ディープ牝駒>

新1400・牝 ベルスール<スウェプト産駒、半姉ヴゼットジョリー>

短距離は2着が共に、断然人気馬。

新潟のユナカイトは、仕掛けが難しい大外枠もあるが、相手の機動性に手も足も出ずの完敗。

アーモンドアイと同じ舞台で着順も同じの初戦だったが、前に行こうとしないとすぐに行き詰りそう。

1800は皆、力のある馬が評価通りに走った。

ただ、ヴェロックスを推すしかないというのも、もう聞こえてきてもおかしくない、そんなターニングポイントにもなった印象もある。

小倉で多頭数の外枠を、好発を決めた時点でほぼ制していた印象のヴェロックスは、成長力しか秘めていないような配合で、直線だけで8馬身つけている。金子オーナー…。

浜中騎手と中内田調教師には、6月頃に予定されるパーティーの準備をお勧めする。

 

レース回顧   コメント:0

小倉記念 -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

スタートから、1角までの距離が十分に取れる小倉の2000M。

高速馬場でレコード決着はほぼ確定的だったこのレース。

武豊という人は、論理的に無駄なものを排除していく騎乗を心掛けている騎手である。

自分を殺すのは逃げに出るだというのは、これまでの彼のキャリアからも我々は理解できている。

早い段階で去勢されたパートナーのトリオンフの競走人生を振り返るまでもなく、限定的開放のみを選択するつもりであったはずで、内の伏兵、特に勢いのある前走勝ち馬のマウントゴールドに行かせてしまった辺り、そこらの騎手とは明らかに引き出しの多さが違ったという印象を持った。

ほぼほぼ、この時点で確定的な好走要因を固めた武豊騎手駆るトリオンフは、スローでかなり折り合いを欠く面を見せつつ、タフに使われているようで、ここ3走は勝ち切れていないこともあり、この厳しい気象条件の中でも、馬体を減らすことなく、しっかりと人気に応えられる状況で、この展開に持ち込んでしまったのだから…。

サトノクロニクル辺りはもっと流れて欲しかった組だろうし、もっと器用ではないその同僚のストロングタイタン、筆者確勝級の確信を武豊に木っ端微塵にされたサンマルティンも回ってきただけ…、となってしまった。

後ろから攻めてこられると、自分のギアがどんどん上がって行くタイプ。

そんな馬に何度も乗って、力を引き出してきたのが武豊である。

5Fを起点に11秒台のラップを4連続、4角前後の攻防で10.9秒。

60.0-56.9→R 1:56.9は、小倉大賞典の勝因を踏襲し、よりトリオンフの良さを引き出した鞍上の理想の展開に近いものがあったはずだ。

勝ち馬は33.5秒で上がりをまとめている。無論、ローカルクラスでそれを負かすことは前にいても不可能に近い。

若手騎手には、このレースを沢山見返すようにして、参考資料にしてもらいたいものだ。

 

レース回顧   コメント:0

レパードS -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

新潟のダート1800M戦は、ペース云々に関係なく、前に行った方が有利。

前半があまりにもゆったりすぎたグレートタイム、序盤ももっと勝ち馬についていけばよかったように見えたドンフォルティス。

両者、スムーズさを欠くこともこれまで多かった中で、前につけた伏兵にしてやられたというか、現状は1800重賞を戦い抜くスキルがまだ足りなかったという感じか。

ダートでは強気に乗ることも多い戸崎騎手のアドマイヤビクターも、馬込み入れることすらできない戦いでは、伏兵の競馬もできなかった。

皆、完敗である。

一応、ちゃんとしたステップでオープン特別、それも出世レースに数えられる青竜Sを強い内容で、それも経験値が上回るスマハマ相手に快勝のグリムが、最後は楽逃げからの二枚腰で、実は順当勝ちだった…、と結論付ける方が道理がいく。

内田騎手は一時期から、ケガなどもあったりして、騎乗馬の質が大分低下してしまったが、あの冬のノンコノユメとの復活を賭けた大勝負で沸かせたように、本来は、強気が身上で、勝負根性があるタイプの騎手だ。

必ずしも能力を正当に評価するとは限らない3歳重賞のオッズが、内田騎手のスタンスとグリムの持っているスキルとピタリと合っていたことで、たとえ微妙だったとしても、より前目の積極策に繋がったのは間違いない。

同時に、前走の内容くらいは振り返ったはずだ。

少なからずオープン実績があり、しかも川田騎手はいないということもあるにしても、初めて騎乗するとなれば、天才型の騎手でも重賞のレース内容くらいは見る。

その時、内田騎手は何もできなかったから、フラットな気持ちでやや不甲斐なかったグリムの競馬を、客観的に回顧していたのだろう。

メンバーを見渡せば、有力馬で一番前にいるのはきっとドンフォルティスで、自分より内にいるアルクトスが田辺騎手。

特に、後者の方をしっかり抑える、あるいはマークする形をとれば、少なくとも、前走のようなことはないだろう。

普通に考えただけでも、実力者のコンビたるグリム&内田の勝因は、いくらでも見つかるのだ。

最後には有力馬ではなく、古馬に2度揉まれてきた中山遠征も無難にこなしているのに、評価は外枠もあって低かったヒラボクラターシュが追いすがってきたものの、力の違いとそもそも余力で差し返してみせた。

1:52.0は、3歳限定でも特別速いとは言えない。

阪神の良馬場の1400Mで1分24秒台中盤のタイムを叩き出している馬だから、それに26秒足してまだ余りあるタイムは、決して、グリムの味方になったとは思えない。

人気馬は総崩れ。

人気が低すぎたグリムが、母系の影響でやや距離不安も窺えた今回、その力の一端を示した。

伏兵が勝っても、あまりプラスに出ないことも多いこのレースを、昨年とよく似た状況で制した以上は、どういう形であれ、結果を追い求めないいけない。

昨年の組は、人気馬も伏兵も今一つで、別路線のサンライズ2頭が今は活躍するのみ。

ルヴァンスレーヴ以外は…、のプレッシャーに呑まれることなく、自分らしさを皆に追求していってもらいたい。

今のままでは、当然、昨年の組の二番煎じでしかない。

 

レース回顧   コメント:0

新馬回顧<7/28・29>

読了までの目安時間:約 3分

 

ひとまず、土曜競馬は台風の進路と関係のないところでの開催とあって、快晴の下、レースは進行した。

全て開催替わりで、顔見せ的に各場1鞍ずつ、新馬戦が行われた。

小倉1200は日曜も行われるので、分割レースのような趣。

キンシャサの男馬・ブルベアオーロがうまく立ち回りで勝ち上がったが、上がりだけが速いので評価微妙。

札幌1500は好カード。しかし、レーヴドスカーの娘・レーヴドカナロアの総合力が他を勝った印象。

この一族の中では反応はいいタイプで、若い斉藤調教師も、力が入るところだろう。

ただ、これらは前座。新潟1400で1:21.6という好タイムを叩き出した、ダイワメジャー×クーデグレイスのグレイシアはランクが違う。

タフな展開を自ら作ったのは田辺騎手の意思もあるだろうが、その影響で、後続は何もさせてもらえず。配合の印象通り、平坦ベストで1800くらいまでが合う快速型だろう。

日曜は倍の6レースが組まれたが、こちらも支障なくレースが消化された。

ただ、小倉は雨が降って、馬場は悪化しないないまでも、1200戦2鞍とも、平凡な内容。

九州産馬戦のコチョウジュニアと、8頭立ても波乱で接戦のレースを制したアーデントリーは大差ない印象。

上がりが掛かりすぎで、10秒超えでは評価しがたい。

札幌1800で豪快に突き抜けたクラージュリゲルは、キンカメ×ギムレットでトゥザヴィクトリーの系統。

仕掛けが遅れたのは事実で、そこから直線一気楽勝は素晴らしいのだが、時計短縮が課題なので、安泰とは言えない。

それなら、新潟マイルでデビュー勝ちのカナロア牝駒・エイカイキャロルの方が無難な推奨馬か。アドマイヤコジーン一族で、上手に運べると渋とい。

1400の牝馬限定の方は、ストレイトガールの妹・ビックピクチャーが辛くも差し切るも、線が細すぎて心配が多い。

新潟は風の影響もあったようだが、馬力がまだ足らない。

札ダ1700断然人気のリープリングスターも、ビックと同じハナ勝ちだった。2角先頭からの押し切りも、相手が強力だったわけでもないから、何とも言えない。

 

レース回顧   コメント:0

クイーンS -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

思ったより後ろにいたディアドラが、昨年飛躍のきっかけを掴んだ札幌競馬場で躍動、直線を向いた時の手応えは、今までで一番良かったようにも映った。

完勝。

見せ場を作り、少なからずこの距離、競馬場に東京以上の適性を感じさせたソウルスターリングは、最後の最後で脚が上がってしまったか、対抗格のフロンテアクイーンに競り落とされてしまった。

伏兵もそれなりにいて、味わいのある力勝負の趣は、ある意味で、ディアドラが休み明けでも勝負気配で、いっぺんに吹き飛んでしまった。

ドバイでの3着の内容は、勝ったベンバトルからかなり突き放されてしまった状況で、日本馬同士の叩き合いに参加したというだけだから、現在の日本の競走馬のレベルからいうと、高く評価するには物足りない内容であった。

しかし、その経験はいくらでも次以降のレースで、活かすことができる。

秋のいい頃の体に戻して、GⅠ馬らしい立ち回りに意識を持っているように見えたルメール騎手の手綱捌きは、モレイラのマジックに隠れながら、地味にこちらもいい頃のものが出せるようになっていた。

相手を意識するなら、そう考えても前にいるソウルスターリングではなく、小回りも右回りの1800に偏った使われ方をしているフロンテアクイーンとベテランの蛯名騎手をマークすれば合理的と、伏兵陣がスパートする中、4角に入ってからの追撃はさすがの内容である。

直線は弾けて、ドバイより今、秋華賞のスムーズな運びで快勝した際が、道悪の恩恵もあったような印象をドバイで払拭した時以上のインパクトを人馬一体でもたらした。

勝ちタイムもレコードと僅差。

昨年あれだけ強かったアエロリットより大きな着差で勝ったのだから、これに基準に、他のライバルは仕上げていかねばならないことになる。

上がり目が勝敗を分けるのだとしたら、最大の上昇力を示したディアドラの穴は、そうそう見つからないと感じた。

 

レース回顧   コメント:0

アイビスサマーダッシュ -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

いつもより馬場が良かったのもあるだろうが、無敗馬の強みをフルに発揮したダイメイプリンセスが、ここ2戦より真ん中より、この馬としては普段通りのじっくり進出から、ゴール前は素晴らしい手応えで抜け出し、前走完敗からきっちり巻き返した。

そういう適性は、レース展開に大きく影響し、数多存在していた伏兵候補はほとんど最後は消えてしまって、次世代の直線巧者にラブカンプーという素敵な名前と血統の姫君が名乗りを上げる結果になった。

ペイシャフェリシタもうまく出過ぎるくらいのスタートで、十分に勝負圏内にいたのだが、この馬の形でもないという敗因も挙げられる一方、筆者が唯一消したサドラーズウェルズのナインテイルズが好走したように、ダイメイプリンセスのようなスタートのゆったりさがあれば…。

短距離重賞で、好スタートが敗因になるというのは、あり得ないか。

キングヘイロー×ダンスインザダーク。

身体がもう少しスマートであれば、乱戦のクラシック路線で台頭でもおかしくない配合のダイメイプリンセスは、ダートの経験もあれば、1200Mでの実績も当然あるのだが、配合面の持つ限界点があるのか、前走初重賞となったCBC賞が例年以上に高速化していた影響からか、序盤の走りがその直前に2戦楽勝した直線競馬の仕様になってしまったこともあり、まるで勝負にならないという9着入線の結果に終わっていた。

筆者はこのレースの展望の時にも語ったが、ニジンスキーを母父に持つダンスインザダークがブルードメアサイアーであるダイメイプリンセスが、新潟のこの特殊な形態の短距離戦をこなす下地はあったように思うのだ。

1200Mではどんなに正攻法の競馬で頑張っても1分8秒を切れなかったこの馬が、前々走の韋駄天Sではその水準をかなり上回る54.9秒で走っている。

その辺りの妙が、父キングヘイローというかヨーロッパの至宝・ダンシングブレーヴ直系の底力型のノーザンダンサー系らしさの系譜なのか、中距離戦などでの切れ味勝負に対応できず、純粋なスピードだけを競う条件で台頭し、さらにそれを究極の形で表現する新潟の直線がぴったりという馬が出てくる構図になっているのではと、楽勝のゴールシーンを静かに見守りながら、ちょっと感じた。

サンデー系などまるでお呼びではないこの舞台で、敢えて、その高い壁に挑んでいった筆者だが、違うヘイローの流れの馬は何度か勝っているし、連対までなら十分可能の傾向で、時計勝負の流れにどうにか対応できるのではと見立てたのだが、ちょっと違った。

過去5回ある53秒台の決着で、サンデーサイレンスの血を持つ馬は1頭も連対していなかった。

今回はヘイローのクロスを持つサンデーインのダイメイプリンセスが初めて連対。

2着ラブカンプーはそれがなく、お馴染みのサクラバクシンオーの系統の馬だった。

要するに、上手に走るための要素が一切いらなくなるこの舞台では、ギアチェンジに必要なものは何一つ求められないから、パワーのある血がわかりやすく台頭するのだ。

今更ながら、高温の新潟に学ぶべきものが見つかったことを、ダイメイプリンセス以下、参加者全てに感謝したい。

 

レース回顧   コメント:0

新馬回顧<7/21・22>

読了までの目安時間:約 3分

 

信じられないほどの晴天続きで、恐ろしいほどの高温にグロッキー状態のファンも多いことだろう。

いつもは雨の多い時期に、いつも通りのタフな決着は続いたのは、その気候の影響もあるのだろうか。

土曜は福島、中京で2鞍ずつ。

ただ、あまり身のある結果だったとは言い難い。

中京は1600では、キングカメハメハの孫が上位独占。勝ったルーラーシップのドラウプニルの正攻法の抜け出しがまずまずだったが、この距離があっていそうな馬が少なかった印象もあり、評価は難しい。

1400の方は、完全なる一騎打ちを先手を打って終始競り勝った人気のジョニーズララバイが勝利。

これもマンハッタンの男馬なので、アマゾンウォリアー系である点も踏まえると、気性面に課題があるということになる。

双方、いい騎手が乗っていたので、強く見えすぎた可能性もある。

福島の2000M戦は、マウンドロブソンの全弟・ボスジラが人気に応える競馬で勝ち上がり。

掴みづらいようでディープらしいしなやかさがないことが特徴であるから、時計勝負への対応力が今後は問われる。

1200戦の勝ちタイムは、良馬場にして驚異の1:13.8。

3Fから12秒台のラップだけというのも衝撃的だが、逃げ切りのルメッサージュは、ヨハネスブルグ牝駒なので当たり前と言えばそうなる。

日曜は中距離戦がそれぞれで組まれた。

中でも、函館1800で1:48.3を叩き出し、上位3着馬がレコード走となった一戦を、圧倒的なスケール感で逃げ切って見せたウィクトーリアの強さは、桁違いであった。

ヴィクトワールピサ×ブラックエンブレムで、岩田騎手騎乗。ミスプロが3代続けてクロスした配合に相応しい4段階加速の内容は、クラシック直結の底力を見せつけられた印象。

そのせいもあり、ゴール前大接戦の中京2000勝ちのソルトホープ、外からしっかり伸びた福島1800のポリアンサなど、ディープブリランテ、ハービンジャーの期待馬の登場も、やや霞んでしまった。

ウィクトーリアは体質の弱い系統なので、何とか小島茂之調教師にはいい仕事をしてもらいたいところだ。

 

タグ :

レース回顧   コメント:0

1 2 3 52