2017年新馬戦レース回顧

JUST競馬予想ブログ

新馬回顧<7/15・16>

読了までの目安時間:約 3分

 

続猛暑の土曜日は、似たタイプ同士の上位争い。
芝の1200戦が行われた函館、福島は、共に好発押し切りの牝馬が勝利。
函館はストロングリターン産駒のサンダベンポート、福島では北村宏司騎手騎乗のキンシャサ牝駒・オジョーノキセキが人気勢の追撃を凌いだ。
競馬の基本を地で行く理想のスタートからの粘り込み。
福島のオジョーノキセキは断然人気馬のマークをモノともしなかったから、好素材と言える。

中京ではマイル戦。
今週も人気馬が勝ち上がった。
クロフネ産駒のスワーヴポルトスは、同じく母父ディープを連れてくる盤石の好位抜け出し。
謎の南米牝系が最近やたらと活躍しているが、この馬は血統の印象通りにマイル近辺が合いそう。
福島ダ1150も北村騎手のココロノイコロが勝って都合4連勝とした。
このレースは小柄な牡馬がワンツーを決めたが、勝ち馬はシニスターミニスターでも母父マンハッタンカフェの影響もあるのか、軽いフォームで走っていたので、次は芝を使ってくるかも。

日曜函館、渋馬場寸前の1800戦圧勝のステイゴールド産駒・ディロスは、終始差す形に拘ったルメール騎手の乗り方が、完勝に繋がった印象。
正統派の欧州型チャンピオンディスタンス配合で、札幌2歳Sでコケたくらいなら見限らない方がいい。
晴れの中京は、2000Mの好カード。
ブロードアリュールの孫・ワグネリアンが、断然人気のシルバーステートの全弟・ヘンリーバローズを終始マークし、直線の一騎打ちをねじ伏せる形で制した。
上がりが異常に速いことは、新潟戦のデータからも危険性を伴うが、現状、反応の差はそのまま能力の違いとみる。

たまに小雨も降る福島の1800は、強気の競馬で押し切ったハービンジャー牝駒・ノームコアの強さだけが目立った。
フサイチエアデールの一族だから、GⅠという壁をどう乗り越えるかがポイントとなるが、キレない部分をこの手の強気の競馬でカバーすれば、ライバル多数の中距離でも見劣りしない。

中京芝1200は、若手騎手の不手際が目立ったが、川又騎手と楽に逃げ切ったテイエムスグレモンは、上々の新馬戦になった。
ディープブリランテの産駒。

 

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名鉄杯 -回顧-

読了までの目安時間:約 2分

 

コパノチャーリーは、兄同様にモタモタしたところがあるということを知っているのか、デムーロ騎手はやや人気が集まりすぎていたオウケンワールドを駆って、序盤だけは自分が乗る前の彼本来の先行策をとろうと、テン乗りだった相手の佐藤友則騎手に、ちょっとけしかけたところがあった。
その後、だったら俺も行くとベテラン勢が2頭それに絡んできたころには、流石にオープン初戦では苦しいと思ったが、好位のインに入って脚を溜めていた。

先行馬に有利ということは、騎手もファンも知っているので、逃げ馬にだけは自分の形に持ち込ませないように努力をしたが、特にラップを乱されるようなプレッシャーを与えられなかったコパノチャーリーは、直線でも粘り、坂を上り切った辺りだったか、ちょっと外へ切れていったものの、粘り込める態勢には入っていた。

が、彼が活躍していた京都のように、スピードで押し切るのはさすがにタフな中京は、時計も少し要する。
一度は叱咤されて、もう一度頑張ろうと鞍上の励ましに応えたオウケンワールドと、こちらは普通に競馬をしたセンチュリオンは自分の走りに徹して、最後は逃げたコパノチャーリーを捉えきった。

こういう駆け引きは、これから行われる小倉のオープン特別や札幌の重賞だと、まま見られなくもない光景だが、是が非でも重賞に出たい面々は、一応チャンピオンコースであるこの中京で、みんな一生懸命に頑張った。
これで4連勝としたオウケンワールドからは、クロフネ×マーベラスサンデーというダートの鬼配合の影響というより、3代母ロジータ譲りの底力が今回は感じ取れた。
テイエムジンソクが春にスイッチが入ったように連戦連勝しているけれども、レギュラーメンバー以来の大物誕生となったことは間違いないわけで、あとは昨年圧勝のマスクゾロのようなことがなければ、言うことなしの上がり馬になれる。

 

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函館記念 -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

先行崩れは予想通りだが、それでも2着争いに逃げ粘る意外と楽逃げとなったヤマカツライデンの姿があった。
それもそのはず。洋芝の重馬場とは思えない2:01.2で、肉弾戦という気配もなく、それは道中の芝の掘り返され方でも、4年前の道悪とは違う感じがあった。

道悪対応の能力云々以前に、若干適距離が見えづらくなっていたルミナスウォリアーが、生涯初めての重馬場に適応して、中団からただ一頭突き抜けてきた。
筆者期待のアングライフェンが道中うまく馬込みを捌け過ぎたことと、北村騎手がうまく乗れ過ぎる今の状況もあって、道悪としてもやや早い仕掛けになったことで、逃げたヤマカツライデンと好位グループのごちゃごちゃした2着争いは大変な混戦となっていたが、根幹距離の底力勝負こそ我がステージとGⅠ4勝の父・メイショウサムソンがこよなく愛した2000Mの力勝負で、遅ればせながら6歳の安定勢力が、ついに重賞ウイナーの仲間入りを果たした。

昨年のこの時期は七夕賞を使っていたような馬で、ハイレベル決着で全く見せ場なしに終わっていたが、その後のローテーションは、何か今年のこの路線に再度挑戦しようという陣営の狙いが感じ取れるものがあり、今度はさすがに1分57秒台の決着は有り得ない北海道で、最後はお湿りのおまけつきで、あまり鋭い脚は使えないが、それでも出走メンバー中常に上位の決め手を使ってきた実績を遺憾なく発揮し、隠れた洋芝適性が全開となったルミナスウォリアーは、生涯一度きりの重賞タイトルとなりやすい函館記念ではあるが、今後大いにその渋さを活かした戦いを中距離戦線で見せてくれるはずだ。

柴山騎手が出たなりの位置取りから、あまり行く気を見せないヤマカツライデン以外の逃げ馬を、先行するグループがそれをパスするのに思案している勝負所で、馬の馬場へのフィット感を汲み取って一気のスパートで追い上げていったことで、その他の伸び脚は大分鈍ったように映る最後の攻防となったが、これは人馬一体、勝ち馬のコンビネーションが完璧だった証。
石橋騎手でも武豊騎手でも、勝つ時は完璧に自分のレースに持ち込んで完勝していた父の姿とダブる。

一時期の函館記念らしく、雨でさすがに時計が遅くなったので、ベテランもすかさず入着争いに加わった。
ここ数年毎年のように札幌で使われていたタマモベストプレイと最後は叩き合いで粘ったヤマカツライデンは、あの超消耗戦の天皇賞以来の競馬。
揉まれた経験は格が下がると大きく好影響を与えるとされるが、例年なら勝ち時計になる3分15秒台で駆けた能力が、血統のイメージに見合った2000Mのパワー勝負で限りなく出し切れた印象がある。
昨年2着のケイティープライドも2着争いに加わり、ここだけハンディキャップ競走の趣が漂っていた。

しかし、その趣というやつは、人気に応えられなかった実績上位組方が当てはまるか。
高速馬場ならやりようがあっただろうが、道悪で内枠の3歳馬はほぼ死に目のサトノアレスは6着で頑張ったが、ステイゴールド一団は一頭も馬券に絡めず、重賞は皆二桁着順。
来そうな時ほど来ないのは、ある意味勝ち馬の親仔関係に似たところもあるが、アングライフェン以外は6歳以上だから、自分のリズムで走ること以外には、あまり走る気が起きないのかもしれない。
故に、夏のローカル重賞参戦となるわけで、筆者も読みが甘かったと反省している。

 

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もう一度宝塚回顧

読了までの目安時間:約 3分

 

第58回宝塚記念は、直前3番人気に下がったサトノクラウンが、外差し傾向の馬場状態を完璧に味方につけ、ロスなく内を突いてきた一昨年の有馬記念優勝馬・ゴールドアクターとの争いを、終始有利な態勢のままゴールまで押し切り、海外戦と合わせてGⅠ2勝目を挙げた。
関東馬は2年連続のワンツーで、グレード制導入後では今回が3度目。

1番人気に推されたキタサンブラックは、直線全く見せ場なく9着と惨敗。
既定路線とされた凱旋門賞挑戦は、これにより白紙に戻され、鞍上武豊騎手はディープインパクトを駆って勝利した06年以来、これで10連敗という結果に終わった。
有馬記念もなかなか勝てないレースだが、古馬王道路線に限ると、その有馬の91~05年という未勝利期間に次ぐあまり嬉しくない記録を継続することになった。

問題は2つ。
本当に道悪だったのか。ブラックの最大の敗因は何か。
雨の影響を大きく受けるレースとされるが、実は、グレード制導入後はこれが7度目。
明らかに良馬場ではない年も多いが、非良馬場のアヴェレージはおろか、今年の2:11.4は良馬場の平均よりずっと速いから、超高速馬場を考慮しても、GⅠ馬3頭の争いになったくらいで、単純な良馬場の結果とは違う。
2000M近辺のGⅠで好走歴のない馬がワンツーだったので、これは稍重の字面を額面通り受け入れるのが、正しいように思う。

敗因については…。
騎手はダメージを最小限にしようという作戦を、勝ち馬にいいように潰されたので、それが大敗の要因だろう。
本質的には、ゆったり誰もが自分の位置をつけることができる1角まで距離の十分とれるような小回り重賞は不適。
大阪杯も、出があまり良くなかったことで、返って自分がスパートしやすくなるという有力勢の不発も影響したが、今回は自分が疲れている上に、相手がフレッシュな状況で多様な意味合いで攻める調教を課すことに成功し、ものの見事にマークされてねじ伏せられた。
自分の強さが前回にマックスで出たレースで完敗だった実力馬の逆襲。
宝塚記念で起こったこととすれば、歴史が繰り返されただけのようにも思えてくる。

 

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新馬回顧<7/8・9>

読了までの目安時間:約 3分

 

暑い3場。
土曜中京の芝のマイル戦は、また力勝負で人気順の決着に。
道中フワフワしながら、外に持ち出されるとしっかりと前を捉えきったディープ産駒のミッキーマインドが、大きな支持に応えて勝ち上がった。
マイルが合いそうな感じもあるが、大まかな血統の方向性はアルアインと似ているから、鋭さを出していきたい。

函館、福島では芝1200戦が組まれ、ゴール前抜け出しのウインジェルベーラとゴール前強襲のフィルハーモニーら、牝馬がそれぞれ勝利した。
マイネル系の早くから動けるアピールポイントに加え、アイルハヴアナザーとダイワメジャーの馬格をうまく利用した、少し攻めても反動はでない仕上げが、ゴール前の勝負強さに出た印象もある。

ダートも2戦。
函館1000はハナ×ハナの接戦をガウラミディが、中京1400はマイネルオスカルが、ゴール前でグイと伸びて勝ち切った。
フリオーソ牝駒とエスポワールシチーの初勝利馬。血統の通りの適性を示したことの意味は、意外と大きい。

日曜の芝1800戦は、ともにドキドキするようなゴール前となった。
函館で断然人気のハービンジャー牝馬・カレンシリエージョを破ったのは、ついに初勝利を挙げたオルフェ産駒のクリノクーニング。
終始本命馬をマークし、直線は外を一直線に伸びた。なかなかやるじゃないかと、2着の池添騎手も思ったかもしれない。
福島は本命馬のグランデウィークが4角の不利にもめげず、カッツミーと化したトッカータの猛追を凌ぎきった。
こちらは戸崎騎手もびっくりの追撃となったが、内容は完勝。スペシャルウィーク産駒もまだいける。

中京1400では、人気のイッツパーフェクトが不可解な失速で残念な結果に終わった一方で、馬場の悪い内から突き付けたDブリランテ牝駒のシンデレラメイクの強さが際立つ展開に。こちらが名前の通りの走りを見せてくれた。
福島の1200は、直前の降着事象を意識したか、人気のパスポートを江田騎手が慎重にコーナーを回してきたから、ピッタリマークのナムラストロベリーに競り落とされたという感じ。ヨハネスブルグとパイロだから、前半の行き脚で勝負をつけないとこうなる。

 

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プロキオンS -回顧-

読了までの目安時間:約 2分

 

折角のダート参戦で、スピードを活かさない手はなかったレヴァンテライオンがトウケイタイガーを制するように先行し、内枠の芝スタートが良くなかったのか、それに続くと思われたベストマッチョは序盤に先行態勢に持ち込めなかった影響が、揉まれ弱さという最大の死角をフォーカスするような結果となり、内でもがいていた。
しかし、人気のカフジテイクのいつの間にやらの内々進行で、それと同列にいたキングズガードが勝ったわけで、先行馬の力がちょっと足らなかったという印象も残した。

キングズガードは、この日も当然人気になっていたカフジテイクと何度も当たっている馬だが、その対戦成績が競馬の内容同様ちょっと差をつけられつつあったので、この日は5番人気。
が、秋辺りからこちらも遅ればせながら、末の切れ味が増してきた印象で、同じ武器だから人気が先行することはなくても、意外と位置取り一つでは、こういう臨戦過程の違いもあって、十分逆転のチャンスはあった。

この6歳馬は、下級条件時代からほとんど3着を外すことのない堅実型で、当然、負けの数も多いわけだが、ある種の即戦力としてオープンに出る身分になったので、今回は馬場傾向というか、ダート戦らしい先行馬有利の傾向をどうクリアしていくかという面で、実は、昨年のこの時期に1分22秒台で3戦続けて好走している点では、完全にカフジテイクに逆転されたようで、相手がパサパサダートを好むタイプだから、位置取りさえ間違えなければ、この結果も有り得たのである。

短距離戦線というのは、上のクラスでは消耗戦になるので、案外高齢馬の方が有利になるケースが多い。
カフジテイクこそ力を示したが、次の5歳以下の馬は、8着のイーデンホールである。
ダートは一日にして成らず。ローカルらしさと相まって、味のあるレースであった。

 

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七夕賞 -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 

スタート失敗は予想通りのスズカデヴィアス。一方、序盤からマルターズアポジーに鈴をつけに行ったフェイマスエンドの石川騎手は、やはり乗れているということか。

ツインターボだって、周りについて行ける馬がいないから、暴走気味の先行策でも粘れたのだが、1角までの距離が取れることで位置もとりやすくなるから、人気の先行型がいるとこういう展開も有り得なかったわけではない。
ちょっと休み明けのせいで、暑さもあるのだろうが、あまり競馬に集中できそうではなかった状態で、こういう仕掛けられ方をされたら、3角過ぎ失速も仕方ない。

マルターズアポジーがダメだなと思った刹那、外枠が特に歓迎というわけではなかったマイネルフロストが、昨年の函館記念を制したミラノばりの超攻撃的なロングスパートを敢行して、あわやのシーンを演出。
久しく勝っていない影響もあり、GⅢで格負けするような馬ではなかったものの、ブリンカー効果以外に主な推し材料がなかったせいで、重賞連続好走でも中心視されることはなかった。
そういう馬に乗った時に、マイネル専属になっている柴田大知騎手や松岡騎手がおとなしい競馬をすることはあり得ない。

こういうレースだから、ヴォージュとかタツゴウゲキに期待する人もいっぱいいたはずだが、ダービー3着馬の意地を見せ、完全に流れ無視の仕掛けでもゴール前まで粘り込んで見せた。
穴馬に出番はないという展開になってしまい、あとは時計に足かせがつかなくなってから活躍するディープ産駒が人気順に入線。

先週のヒーロー・セダブリランテスと同じ一族のゼーヴィントが、休み明けのハンディをモノともせず、いつもの感じのじわじわと前との差を詰める安定の競馬で、最後はマイネルフロストを差し切った。
地味ながら、まだ4歳という若さがあって、上を目指せばどこまでもとはいかなくても、ただただ地道に関東圏の右回り中距離重賞をコツコツと使われてきたこの馬は、ここまで重賞では【2300】、その前のプリンシパルS3着の前に中山で連勝したことを合わせると、7戦完全連対の高適性と改めて証明した。
既にダイワテキサスやマイネルミラノの域に達しつつある。

東スポ杯3着から、延々伸び悩み続けること2年半ほどのソールインパクトも、3歳春以来となる重賞への格上挑戦で、ようやく好走した。
これら2頭に共通する母系にダンチヒとダマスカスの入ったディープ産駒というのが、本来のキレを鈍らせる要因であり、毎年のようにクロフネ×サンデーが穴を開けている傾向にマッチした特注馬であったということになる。
元々穏やかなレースにはならない七夕賞ながら、特段後方が差してきたというほどの位置取りでなく、どういう流れでも中団辺りには陣取るような馬たちだから、流れを見ながらの進出とはいえ、直線はマイネルフロストともども、歯の食いしばり合いの展開を自ら望んだ結果が、功を奏したということだろう。

本命馬の競馬をしたとはいえ、その中でもセーヴィントはやはり、アメリカJCCのハードな展開でも崩れなかったことが、血となり肉となったという意味で、また一つ成長したように映った。
今回で57だから、得意の小回り・小倉か再挑戦の左回り・初の新潟どちらを次戦に選択しようとも、これより軽くなることはない。
いずれまた挑むことを考えるだろうGⅠに向けては、裏路線組の強みとなる斤量経験で、今度は若手を向かい打つ場面で、大仕事をやってのける馬になれるのかもしれない。

先週のセダブリランテスよりは、いくらか柔軟に立ち回れる強みはあるが、スローの瞬発力勝負などなくなってしまえばいいのにというような今回の競馬を見る限りでは、まずは新潟の瞬発力勝負での経験と結果に、次の展望が見えてくる気がする。
渋いディープ産駒に、秋の東京は似合わない。

 

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新馬回顧<7/1・2>

読了までの目安時間:約 3分

 

雨の影響は中京だけという土曜競馬の新馬戦は、それぞれ上手に立ち回った組が上位を占めた。

開幕週の福島1200では、人気薄の関西馬・ジェッシージェニーが好位差しを決め、実力のある所を示した。ストロングリターン産駒で時計も普通となると、大物ではないかもしれないが、意外性を秘めるタイプか。

霧の函館もスプリント戦。キタノユウキが逃げ切ったが、ラチをとれたことが勝因に思えるから、2着馬は次戦人気でも買い。

勝ち馬はハードスパン産駒。主要系統のクロスが複雑に絡み合い、格上挑戦では侮れない配合

中京は稍重よりはいいという印象の、まずまずいい馬場。

人気の順に決まったマイル戦は、ダイワメジャー産駒のフロンティアの逃げ切りで決まったが、上がりも34秒台でまとめ、2着のハーツクライもきっちり追い詰めてきたから、これは好カード。

兄がドリームパスポートということで人気になったフロンティアは、NT3×4を生じる底力強化の配合で、注目すべき対象である。

福ダ1150は、オーヴァーライトの力が違った。相手が楽過ぎて時計は平凡も、ヘニーヒューズで新馬から好位抜け出しだから、門別で即通用かもしれない。

日曜福島では1800戦が行われ、人気のマンハッタン牝馬・レーツェルが楽々逃げ切り。

やや若駒にはタフな条件の良馬場となった中京のマイル(牝馬限定戦)も、トロワゼトワルのレースぶりの安定感が光る内容で快勝した。

後者は、安田厩舎のロードカナロア産駒。前者もクラシック戦線で無視できない存在であるキャロットファームの所有馬。

しっかりと路線に乗せてあげれば、あとは馬の成長次第という状況に既にある。

あとは芝の短距離戦が各場一鞍ずつ。

中京は1400を人気のタイセイプライドが、函館、福島の1200Mではスズカマンサク、パッセら牝馬2頭が勝ち上がった。

列挙順に、ヨハネスブルグ、ロードカナロア、パイロというどちらかというと平坦向きの兼用血統の父を持つ人気馬だから、妥当な決着とも言えるのだが、どれも楽勝だから伸びしろは十分だろう。

タイセイプライドは全く他を寄せ付けない内容で、小倉、新潟のオープンでも注目。

 

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ラジオNIKKEI賞 -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

ローカル戦らしい2、3着馬のピックアップ能力がファンに問われたレースとなったのと同時に、3場で3戦、1800Mは共通もダートに左回り、右の小回りを全て勝利したセダブリランテスは、想像している以上にスケール感の大きな馬だと、皆気づかされるレースになった。

中盤が35.3-47.5-59.5で、上がり4F47.1、3F35.4秒というのは、福島としては上質の力勝負が展開される流れであり、勝ちタイムは1:46.6で、近年のアヴェレージよりはずっと高い質を証明する結果と言える。

この流れで、思ったよりうまく位置を取れたライジングリーズンやサトノクロニクルは凡走。

残念ながら、この展開に対応するスキルをここまで得られなかったという死角が、そのまま能力の欠けた部分とイコールになってしまった。

セダブリランテスと比較する関係性にはないようだ。

福島で駆けたことのあるロードリベラルや逃げると渋といと思われていた通りの競馬で粘ったウインガナドルは、祖母や母が小回りの1800で結果を残しているというバックボーンがあったという好走要因はあるものの、結果だけ見れば、パドックからどうも冴えない雰囲気のクリアザトラックら人気勢の凡走が影響した、漁夫の利という好走と言わざるを得ない。

モンドインテロと早い段階での戦績はほぼ同じだが、父がディープブリランテになったことで、大種牡馬の羅列にクッションを挟んだ効果が出たのか、この馬は結構、配合の印象に則した泥臭さがある。

大きな体を削ってしなやかさを出すようなタイプではないだろうし、より洗練されていくと、何となくメイショウドトウだとかエイシンデピュティのような、宝塚記念が似合う男になれる可能性を秘める。

その成功のためには、石川騎手の成長も伴っていかないといけない。

馬の力で勝てるのは、ここまでである。

 

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CBC賞 -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

返し馬の頃から雨が気になりだしたと思っていたら、レース前では本降りに。
内枠からのスタートはそれほど気にするまでもないところだったのかもしれないが、回復が悪いというより、前日の雨馬場の影響が翌日出たようなこの日の馬場は、メラグラーナの敗因に直結したのだろう。
夏の中京というのは、使い減りしやすい馬場だから、回復するという概念が存在しない。
一度悪くなったところに、急なスコールでは、この大型牝馬には苦しかった。

ゴール前の大接戦をモノにしたのは、かつてクラシック候補に挙げられるほどの才能を誇ったシャイニングレイ。
気難しい馬ほど下が悪いと真面目に走ることがあるとされるが、ゴール前の末脚は豪快そのもの。
オートマチックギアのようにスムーズなレースぶりで中距離戦を闊歩していた2歳シーズンとは、まるで別の馬になっていた。
ディープ産駒らしい決め手というよりは、スピードを凝縮させて爆発させることには、距離の制約が大きく関わるので、単純なキレという表現は正確ではないだろう。
持ちうる底力が、スプリントでこそ発揮される。
思えば、似たような天候でもっと悪い馬場で行われた2年前の覇者・ウリウリも、似たような感じで差し切りを決めている。

このレース、5歳馬の重賞勝ち馬の上位独占となったのだが、世代最初の重賞を楽勝したアクティブミノルがブリンカー効果でグイグイ先行して逃げ粘って3着。
それを追走したセカンドテーブルは、彼が無敗の身で挑んだ京王杯2歳Sで大穴をあけた小倉デビューの馬。昨年久々の勝利を挙げて、水口騎手ともども重賞獲りを目指していた先行型が、2度の凡走を経てまた激走した。

競馬というのは、3年もすればトップホースが入れ替わってしまうから、特に若い時期に走ってしまった馬はなかなか自分の流れを取り戻すことが難しい。
途中大きな故障でクラシック戦線はおろか、重賞馬でありながらその地位が全く以って地に落ちてしまったシャイニングレイは、コツコツ自分を取り返すための努力を続けていた馬に触発されるように、ダート、芝の2戦でもう距離をこなすことを諦めてから、これで短距離戦線2連勝。
青春時代を取り戻すべく、一生懸命に遊びつくそうと一変する元フリーターのようなこの姿は、実は負かしたあとの2頭よりも、こちらの方がずっと我慢をしてきたんだという自負が、あの勢いある追い込みに繋がったような気がしてならない。

母シェルズレイが抑えが利かなくなって、3歳秋に古馬に挑んでからはまるで信頼できない暴走牝馬になったのとは対照的に、雌伏の時を経てスケール感もより備わった5歳の春、仔のシャイニングレイは走ることの喜びを理解するようになった。
問題は、この手の馬に付き纏う、揉まれた時の対処法。
本質では似た性質だろうメラグラーナも、同じく5歳馬である。
キャリアわずか7戦の働き盛りに襲い掛かるのは、年下の猛者であろうか。

彼の後ろからついてきたのは、今回はティーハーフだとかスノードラゴンなど、超ベテラン級の役者たちだったわけだが、この馬場でもっと強いだろうセイウンコウセイだとか、高速馬場で侮れない決め手は同等のジューヌエコールなどを負かせるだけの武器は、この夏の成長如何で我が物にできるかが決まってくる。
前に行こうと思えば行ける馬が追い込んできた。
ケイティブレイブではないが、自分の本当の武器が何であるかをもう一度確認すれば、北村友一騎手も男になれるはずだ。

 

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